2011年11月15日火曜日

ユベントスとアニエッリの訴訟は無理筋も通る可能性はあり!!

Official Company note(Juventus Official Website)

Today, JUVENTUS FOOTBALL CLUB S.p.A. have appealed to the Regional Administrative Court of Lazio, according to Art. 30 of the Code of Administrative Procedure, against FIGC [Italian Football Federation] and towards F.C. INTERNAZIONALE s.p.a., claiming for a sentence concerning the unfair damages due to the unfounded practice of the administrative activity and to the non-practice of the compulsory activity related to the provisions adopted by FIGC in the summer 2006 and 2011. Through this action, JUVENTUS intend to ascertain the inequality of treatment and the illegal behaviours which generated the same, thus obtaining the compensation for the severe damages which are conservatively valued several hundred million Euros for minor revenue, brand depreciation, opportunity and chance losses, costs and expenses.

The appeal follows the decision by the President of TNAS [National Sports Arbitration Court] dated 9 September 2011, which remitted the club to the Regional Administrative Court as far as the damages are concerned and within the broadest strategy of Juventus’ safeguard, as announced in the press conference occurred on 10 August 2011.


ユーヴェ、カルチョーポリでサッカー連盟に400億円以上を損害賠償請求(Goal.com)

ユヴェントスは14日、クラブの公式ウェブサイト上で、2006年に発覚したスキャンダル「カルチョーポリ」の件で、地方裁判所に対してイタリアサッカー連盟(FIGC)に損害賠償請求を起こしたことを明らかにした。イタリアのメディアによると、請求額は4億ユーロを上回るという。

「平等な扱い」を求めるユヴェントス側は、「収入減やブランド力低下、機会の喪失」など、直接的・間接的な損害があったとして、「数億ユーロ」にわたる損害があったと主張している。イタリア『レプッブリカ』が報じたところによると、その合計額は4億4300万ユーロにものぼるそうだ。

スキャンダルによるセリエB降格をはじめ、それに伴って選手を安価で売却せざるを得なかったこと、チャンピオンズリーグ出場による収入がなくなったこと、株価の下落やスポンサー契約の見直しなど、多岐にわたる項目が「損害」の対象になると訴えているようだ。

14日は元インテル会長のジャンチント・ファケッティ氏を称え、イタリア『ガゼッタ・デッロ・スポルト』が主催する「ファケッティ賞」の授賞式が行われ、ミシェル・プラティニUEFA会長が受賞した。カルチョーポリ」をめぐって対立するインテルのシンボルを称える賞の発表日に、ユーヴェが訴えを起こしたことについて、FIGCのジャンカルロ・アベーテ会長は「偉大な人物への感謝の日であり、おそらくは別の日に(訴えを起こすこと)もできたんじゃないか」と不満をうかがわせている。

これに対し、ユーヴェのアンドレア・アニェッリ会長はイタリア『スカイ・スポーツ』のインタビューで、「8月10日の記者会見で発表した7つのアクションの一つでしかない。この国では、言動が一致しない者もいるようだがね」と反論している。2006年のスクデット返還を求めるユヴェントスの訴えを退けるのに、FIGCが1年以上を費やしたことへの皮肉だろう。

一方、「ファケッティ賞」授賞式に参列したインテルのマッシモ・モラッティ会長は、「悪意がここまで来るとはね」とコメント。その後、「(損害請求額は)大きなものだが、私はこのことに首を突っ込まないよ。正直になれというなら、バカげていると思ってしまうからね」と述べ、2006年のスクデット返還についても、「考えたこともない」と一蹴した。

アニェッリ会長はモラッティ会長のコメントについて、「気を悪くするのは分かる。当然だろう。だが、我々が要求しているのは平等な扱いであり、(採決を)下した者たちに向けられたものであることを思い出してもらいたい。我々はFIGCと明確にしたいんだ」と話している。


ユベントスイタリアサッカー連盟に対して数億ユーロ程度の損害があったとして、損害賠償訴訟を起こした。請求額は4億ユーロと言われており、満額認められると連結決算で赤字を計上した額をすべて返済できる金額となっている。それどころか、新スタジアムの建設費も出ることになるか。

ユベントスの主張は公平な扱いをしてほしいというもので、至極真っ当なものだ。

しかし、イタリアサッカー連盟もナポリ検察の捜査でカルチョポリへの関わりが明らかになりつつあるインテルもユベントスの主張を蹴ってきた。

不当な扱いに対するアニエッリの訴訟と見ることができる。

日本で考えれば、満額認められることはないし、馬鹿馬鹿しい訴訟だが、イタリアという国はどんなことでも起こりうる。この訴訟をきっかけにモラッティが過去に降格を逃れるために行った司法取引(レコバの偽造パスポート事件)が掘り起こされ、インテリスタ以外が感じているインテル憎しの感情が加速されれば、通ってしまう可能性がある。

といっても、事実上は難しいだろうけどね。

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