2014年6月3日火曜日
願わくばお金に頼らない世界を構築して
サッカーだけが例外ではない。知っていたはずだった。
大相撲で八百長が発覚し処分者が出てから何年も経っていない。19世紀の人気スポーツだったボートや競歩もギャンブルによる八百長で衰退してしまった。
日本である種のスポーツはスポーツではなく興業だと知っていた。若かった頃に口に出してひどく嫌われたこともある。
人気スポーツだからこそ、談合や八百長はある。ギャンブルに限らず、選手生命を長くするために必要なことだ。
たとえば、プロレスはほとんど毎日興業があるが毎日本気でやっていたら体がもたないだろう。
同じことがプロスポーツの世界にもあるのではないか。
圧倒的に能力が足りないクラブは除き、上位はほぼ決まっている。有力なクラブが外れなければ新しいところは入れない。
サッカーは1週間に2回フルでプレーできる強度ではない。1年間に60試合はどう考えても多い。
どこかで手を抜かざるを得ない。
そして、手を抜くことで相手に恩を売れればいい。
無敗優勝はあっても全勝優勝はない。圧倒的な力で永遠に勝ち続けたクラブもない。
全盛期を極めたクラブの監督が新しいクラブへ行くのは、選手でもいいが、クラブの勝利のサイクルが終わり、我慢のシーズンに入ったからと考えられないか。
愛するクラブの手抜き作業はいい気がしない。当たり前だ。
だが、明らかに必要ない選手を獲得したり、必要な選手を安く売ったりすると取引があるのかなと考えてしまう。
八百長組織でもあり互助会システムでもある。ひとつのクラブではなにもできないのだから。選手が消耗する前に商品を長く持たせる努力が必要だ。
八百長や談合を認めているわけではない。ただ、わかってしまった。
パンとサーカスによって民衆はガス抜きをされているのだ。
コンフェデレーションズカップでブラジルが優勝する意義が試されたのではないか。
あるいは経済危機のスペインでマドリーのふたつのクラブがタイトルを取る意味を。
憶測に過ぎない。イタリアでもドイツでもイングランドでもフランスでもありとあらゆるところで談合らしきプレーを見た。
南アフリカでわざと負けたプレーも思い出した。
そして、参加しない選手は本戦への道を閉ざされる?
本当か?
ただ、八百長の捜査はいつも尻すぼみになる。
FFPもおそらくなし崩しになるだろう。
本気で適用してUEFAカップの不正を調べたときの二の舞を引き起こすのは誰でもいやだろう。
命はひとつしかない。訴えかけることは必要だがそれも痛みを伴わない限りだ。
色あせたものになってしまったね。スポーツの世界だけが汚染されていないなんて幻想にすぎない。
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