Serbia:Mrđa 15,23,Tomić 60
セルビア戦後 岡田監督会見 (1/2)
キリンチャレンジカップ2010(スポーツナビ)
前半立ち上がりから非常にディフェンスが不安定で、簡単に裏を取られる場面が続いて。うちの場合、先に失点すると非常に苦しい展開になるので、安定させなければならないけれど安定しなくて。そのあと稲本をアンカーに置いて、少しディフェンスは安定したんですが、攻撃の方がやはり、ポジションを失うというか、みんなが中に入ってしまってサイドに起点が作れないようになってしまって、なかなかチャンスが作れなかった。
後半に入ってディフェンスも安定して、サイドにも起点ができるようになって点が取れそうなチャンスも作れたのですが、やはり負けているときには、ボールを持って(左右)両方、後ろへのパス、最初のボールの持ち方、あるいはスローインの時点で前へ行く姿勢というのが必要かなと。いろんなテストということで今回やったんですけど、メンバーが欠けたときに同じ戦い方が難しいかなと感じています。
まずは言い訳から入った岡田さん。メンバーが欠けると戦えないというのでは意味がないことはご存知ではないらしい。セルビアはW杯を戦うメンバーではなく、Bチームといっていいメンバー構成。相撲でいえば、日本が横綱で、相手は十両という位置付けのはずだった。しかし、現実には普通の戦い方で簡単に大敗。向こうが横綱で日本代表が十両ということを思い知らされた戦いだった。
守備の不安というが、負けてもいいゲームでも闘莉王と中澤を使い続けてきたツケが回ってきたということ。目先の勝利にこだわったばかりに長期的戦略がないことがあきらかになってしまった。
――後半、攻撃が良くなったということだが、前半の失点前の方がパスを速くダイレクトにつなげていたように見えた。逆に後半はパスの受け手だけしか動かないように見えたが(田村修一/フリーランス)
パスを回すということでは、データ的に見ても70%以上のポゼッション(があった)。しかしワンタッチで(ボールが)動いても最終的に相手DFの裏を取らないとゴールになかなかつながらない。そういう(守備の)ブロックを作られたときに、どうしてもサイドから裏を取らないと難しい。中央からだと難しいので。
そういう意味で前半、パスは回っていましたが、ほとんど中でのパス、そしてインターセプトされてカウンターという。前半、相手は9本のシュートを打っていますが、それが如実に(内容に)表れていると。確かに後半のメンバーですと、中盤で動かしていくのは難しいところもありますが、点を取るということでは、後半の方が可能性があったと思っています。
――選手のプレーから覇気が見られなかったが? チームマネジメントで反省点はあるか
この試合自体、この時期にこういう形になったということ。確かに選手に「どうしてもこの試合に勝たないと」というのはなかったかもしれないです。けが人もいたし、来れなかった選手もいたというのもありますけど、やはり日の丸をつけて戦うということ、どんな試合でも勝利に対してどん欲に。特に、負けているときに勝ちたい(気持ち)。そういう意味で、チームが勝つことに徹せられなかったことは反省しています。
岡田さんは相変わらずきちんとした日本語も使えない。ら抜き言葉はみっともないという認識がないのだろう。言語感覚がないというのは恥ずかしい。
問題はポゼッションはあったが攻められなかったということ。そのことについては策がなかったということだ。実際、石川が入ってからのほうがチャンスは多かったのだが、なぜ石川をスタートから使うという選択はないのか。遠藤、中村俊輔という同じようなタイプの選手を中盤に並べるよりも違うタイプの選手を並べるほうが効果的だ。それがわかっていないのに言い訳に徹している。
それに遠藤については疲労を考えてという話をしていたはずだ。なぜ最後まで引っ張ったのかも疑問だ。
――前半にディフェンスが不安定だったということだが、その要因と修正点は?
選手のポジショニングが非常に悪かったと。いるだけで、相手をつかんでいなかったということがあったと思います。先ほど言いましたように、メンバーがそろっていないときには、途中からアンカーを置くとか3バックとか、そういうことも考えていかないといけないのかなと思っています。
――ポジティブな点はあったか?(大住良之/フリーランス)
あまりないんですが、何人かの選手が自分の特徴、こういう場合はこういう形でやってくれるんだな、というのが(分かった)。一番は、11人そろったときはできるけど、けが人が出たときにどうするんだろうというときに、同じ戦い方では厳しいと。ある意味、試合の前半から中盤にかけて、我慢する戦いというのも必要かな、ということが分かったというところだと思います。
――稲本のアンカーは最初から準備したのか。それから最初の方は阿部が入って3バックのように見えたが。1人が最終ラインに入ったときの、もう一方のボランチの位置取りについては?(後藤健生/フリーランス)
短い時間でしたが、昨日、紅白マッチを10分2本やりました。相手の(サブ)メンバーは人数が足りなくてコーチが入ったりしたんですが、ディフェンスの不安定さがあったので3バックというのも選択肢にありました。ディフェンスが安定しない時には稲本がアンカー(に入る)というのは、稲本、阿部、遠藤には伝えていました。それは準備していました。いろんな可能性を今回は考えていましたので。ダブルボランチで阿部が下がってというのは、どうしても後ろ(DF)の中で球出しが得意なのは阿部しかいないので、阿部が自然と下がっていった、ということです。
岡田さんは栗原を45分で見切った。実際、このゲームでBチームのセルビアに敗れたことはショックではあるが、45分で諦める必要はなかった。これでは栗原の成長は見込めない。栗原のミスがあったにせよ、経験を積まなければ感覚は身につかないのだ。それを見切った岡田さんは3連敗への道を進んでいるようにみえる。
ポジショニングが悪いというのは、岡田さんのディフェンスコーディネート能力が著しく劣っているということだろう。セルビアは特別なことをしたわけではない。セオリー通りに守り、カウンターを仕掛けただけ。それでも、日本はパニックになった。今まで何をしていたのだろうというくらいひどかった。
ポジティブな面があるとすれば、岡田さんはフル代表の監督としては力が足りないということがはっきりしただけだ。日本サッカー協会はすぐにでも緊急ミーティングを開くべきだろう。
ぼくが指揮官でこんな試合をしてしまった場合には夜も寝られないのだが、岡田さんは寝られたのだろうか。
――ワールドカップはリードされる展開もある。そういう場面での反発力についてどう考えるか? また今日の試合を受けて、23人のメンバーについて変わった部分、固まった部分はあるか?
どこのチームもそうですがディフェンス、特にうちはそんなに攻撃で圧倒して勝てるレベルの相手とこれからやるわけではないので、そういう意味で先に失点というのはどうしても避けたい。少なくとも(失点が)1点であれば、まだいろんな可能性が考えられるんですが、そういう意味で先に失点するのは厳しいと。
今日は反発力という意味では、前半の2点は忘れていいと。後半、一から始めようと。そうしたら後半序盤に、FKで壁の間でやられたんですけど。そのあと攻撃にいこうという意欲は感じられたんですが、ただ最後までゴールへという執着心は足りていなかったとは思っています。(23人については)今日、ある意味、大きな、はっきりできたこともあったとは思っています。
現実的に守備のセオリーがわかっていない以上、失点は防ぎようがない。相手に普通に攻められただけでパニックになるチームでは戦えない。そういうチームにしたのは岡田さんで、今更ながらオシムが倒れたことが惜しまれる。それでも岡田さんはベスト4と言い続けるのだろうか。
あのブーイングをどういう気持ちで聞いたのだろう。
試合後、セルビア代表チュルチッチ監督補佐会見
キリンチャレンジカップ2010(スポーツナビ)
われわれの選手のプレーと日本のフェアなプレーのおかげでこのような結果になった。スタジアムの雰囲気も良く、それがゲームに影響した。良い結果と雰囲気をもってセルビアに帰れる。準備の時間はあまりなかったが、わたしたちの国のリーグのレベルを計るいい機会になった。日本とこのような試合ができて、われわれのクオリティーを示すことができた。今日の試合は、戦術的な準備が重要になる試合だと思っていた。そして2、3日のトレーニングで意思統一をして試合に臨むことができた。結果として、良い選手選考ができたと思う。今回の選手は国内の選手ばかりだが、A代表と近い将来に競争できることが分かった。
セルビアにとってはEURO 2012の予選に向けて選手を試せたこと、アンティッチ監督の次の監督候補とされるチュルチッチ監督補佐がきちんとゲームをコーディネートできたことが収穫だろう。これから伸びしろがあるチームで、日本は一矢を報いることすらできなかった。
――何人くらいの選手が実際に南アフリカに連れて行くことになるか?(外国人記者)
その答えは監督であるアンティッチが答える。今日もスタジアムで見ていたし、今回のメンバー選考についても助言をくれた。そういう角度で意見をもらえるだろう。個々の才能でなく組織プレーもできていたので、監督の考える戦術にはまるかどうかについても考慮されると思う。
――日本のDFについてどう感じたか?(宇都宮徹壱/フリーランス)
日本は守備に限らず、よく訓練されたクオリティーの高いチームだ。ただ今日に限って言えば、われわれの方が相手のミスをチャンスを生かすことができた。そういう試合だったと思う。
このふたつの質問はうまくはぐらかされたかたちだ。弱い相手に当たり前に勝ったというのはアウェイではいいにくい。考えていたより歯ごたえがなかったのではないか。セルビアの選手は心おきなく日本を観光して帰ることができるだろう。
今こそ岡田監督に期待すること (1/2)
日本代表 0-3 セルビア代表(スポーツナビ)
もちろん、ヨーロッパがシーズンの最中であることは十分に認識している。折しも代表戦前夜に行われたチャンピオンズリーグ(CL)では、本田圭佑とスタンコビッチ(押しも押されもせぬセルビアのキャプテン)が同じピッチに立っていた。両者とも、試合中はそれぞれの代表のことに思いをめぐらせることなく、目前の試合に勝利することに注力していたはずだ。そうして考えると、むしろこの時期にわざわざ国内リーグをお休みして、遠路はるばる来日してくれたセルビア代表には心から感謝しなければなるまい。それに、何人か楽しみにしている選手もいる。レッドスターの長身FWデヤン・レキッチは、足元のテクニックにも優れ、今季は20試合で11ゴールを挙げている。攻撃的MFのタディッチは、左サイドからの切れ味鋭いドリブルが武器だ。2~3年後のCLで活躍しそうなこうした新鋭を、この機会に拝んでおくのも悪くないだろう。
肝心のモチベーションについてはどうか。観光気分いっぱいのメンバーでは、およそまっとうな強化試合など期待できまい。だが幸いなことに、セルビアはW杯出場国。チームの中核となる選手は海外組だが、国内の若手も少なくとも3~4名はピックアップされることだろう。直接指揮は執らずとも、スタンドでアンティッチが見ているのだ。選手が発憤しないわけがない。また長身FW(レキッチ)や、サイドからの突破(タディッチ)など、本番での対戦相手を想定したシミュレーションとしても、決して悪い相手ではなさそうだ。そう、大切なのは相手の名前ではなく、どれだけ真剣勝負をしてくれるか、である。もっとも今回のセルビアは、われわれの想像以上に手ごわい存在だったわけだが。
この点についてはストイコビッチに感謝しなければならないだろう。セルビアのスターとして骨を折ってくれた。ピクシーのおかげでモチベーションの高いセルビアを迎えられたのだから。そして、Bチームにも日本はかなわないというところを見せつけてくれた。
選手のけがや出場停止(田中マルクス闘莉王は、東アジア選手権の韓国戦での退場処分により出場できない)については、もちろん指揮官に同情の余地はある。だが、一方で今回の事態は、岡田監督のメンバー固定がいよいよもって、マイナス方向に作用したととらえるべきであろう。特に中盤に関しては、中村俊と遠藤、そして現在けがで戦列を離れている中村憲剛と、若干のバリエーションはあっても、ずっとこのメンバーを不動としてきた。センターバックについても同様。中澤佑二がキャップ数101、闘莉王も37であるのに対し、バックアッパー候補の岩政大樹はわずかに2。鹿島アントラーズのリーグ3連覇に大きく貢献した不動のセンターバックでさえ、代表ではずっとベンチを温めた揚げ句、今回は栗原に蹴落とされて招集さえされなかったのである。その栗原にしても、もし期待に応える働きができなかったら、岡田監督は信頼できる3人目のセンターバックを獲得できないまま、南アに赴くことになる。
メンバー固定をしてきたツケは確実に回ってきている。今回は闘莉王のサスペンションだったが、中澤、闘莉王ともに万全ではない。どちらか、あるいは両方が怪我で離脱となったら日本は間違いなく3連敗となるだろう。
中盤も同じ。似たタイプばかりをスタートさせ、近いところでパスを回すサッカーはリトバルスキーがコメントしたパチンコサッカー。あちこちの選手には当たるが結局は外れになる。
そういうチームにしてしまった岡田さんに全責任がある。
「今日の試合は、戦術的な準備が重要になる試合と思っていた。そして2、3日のトレーニングで意思統一をして試合に臨むことができた」
そう、彼らは選手の経験不足を「戦術的な準備」でしっかりカバーすることで、勝利をもぎ取ったのである。以下、得点シーンを中心に検証してみよう。
セルビアは序盤、日本のディフェンスラインの裏を狙っていた。あるいは、栗原の代表での経験不足は織り込み済みだったのかもしれない。序盤の4分、縦パス1本に抜け出したムルジャが、ドリブルで持ち込んで楢崎と1対1となる。このときのシュートは右ポストにはじかれたが、ムルジャもほかの選手たちも「いける」と確信したことだろう。事実、その11分後には、ペトロビッチからの浮き球パスが、またしてもディフェンスラインの裏に入り、これをムルジャが持ち込んで今度は確実にネットを揺らす。
日本の守備陣は、どちらかと言えば長身のレキッチに注意を払っていたように思う。しかし、より警戒すべきは、スピードのあるムルジャの方であった。23分、セルビアは自陣で相手ボールを奪うと、すぐさまカウンターを仕掛ける。右サイドから連続してクロスを入れ、タディッチが右足で合わせたボールにムルジャが反応。いったんはGKにはじかれるも、ムルジャはすぐさま立ち上がり強引に左足で押し込んだ。何という執念。そして何という落ち着き。前半の2点で、セルビアのゲームプランは7割がた完成したと見てよい。相手の弱点を執拗(しつよう)に突いて先制し、戦略的にも心理的にもアドバンテージを確保する――まさに理想的なアウエーの戦い方である。
この試合、セルビアのピンチは少なくとも4回あった。前半20分、長友の右からのクロスに岡崎が相手DFと競り合いながらシュートしたシーン。その1分後、CKから栗原がヘディングシュートしたシーン。後半14分、途中出場の石川が裏へ抜け出してGKと1対1になったシーン。そして終了間際、CKから途中出場の矢野が頭で反応したシーン。だが、4本のシュートのうち3本は、GKブルキッチのファインセーブと冷静な読みで事なきを得た。それ以外の時間帯は、基本的に相手がポゼッションしていたものの(日本のポゼッションは70.3%、セルビアは29.7%)、単なるパス回しなのでまったく脅威とはなり得ない。
後半15分に、FKによる幸運な3点目が入ってからは、セルビアは余裕をもって相手の攻撃をいなし、そして次々と新しい選手をピッチに送り込んだ。チームはチームで新戦力のテストができたし、選手は選手でA代表のキャリアを得られて市場価値も高まる。代表にとっても、選手にとっても、そして所属クラブにとっても、この日本戦は大いに得るものがあったわけである。
セルビアはきっちり戦術のセオリー通りに戦っただけ。それで圧倒的な差がでてしまった。岡田さんは4分にムルジャに走られた時点で守備の修正をしなければならなかったがまったくできないままに先制、追加点を許す。日本が南アフリカでしなければならないゲームを教科書のようにやられてしまったわけだ。
日本がチャンスを作れたのはBチーム故だろう。もしセルビアがベストメンバーで来ていたら何もできなかったのではないか。
そして12歳までにはプレッシングサッカーのセオリーを教え込まれるヨーロッパとは違い、日本はそのセオリーを持っていない。2カ月先の本戦に向けて暗いことばかりである。
翻って、日本はどうか。この試合で得た教訓について、岡田監督の言葉を要約すると、以下のようになる。
1)「メンバーが欠けたときに同じ戦い方をするのは難しい」
2)「途中からアンカーを置いたり、3バックにすることも考えないといけない」
3)「試合の前半から中盤にかけて、我慢する戦いというのも必要」
4)「先に失点することは、どうしても避けたい」
いずれも「何を今さら」という感が否めない。1)については、これまで岡田監督が金科玉条としてきた「コンセプト」が、結局のところ無効となってしまったことを自ら認めるかのような発言である。2)と3)は「(どんな相手に対しても)われわれのサッカーをやる」という、これまでの方針の大幅修正を示唆しており(つまり「ブレた」ことになる)、4)は今の日本の「パスは回れど得点できず」という宿痾(しゅくあ)をあらためて露呈することとなった。要するに、昨年9月のオランダ戦で明らかになったことが、何ら改善されていない。いやむしろ、ホームで2軍のセルビアに、しかも本大会直前に敗れたのだから、深刻さの度合いはオランダ戦の比ではないだろう。
岡田監督は、現実主義者と理想主義者、両方の貌(かお)を併せ持つ人である。ただし、目指す目標はただひとつ、それは「勝つこと」である。
今後、理想を追求できるだけの時間的、人材的な余裕がないことを考えると、岡田監督が極端に現実路線に舵(かじ)を切ることは容易に想像できる。例えば「アンカー」や「3バック」の問題にしても、稲本か阿部(あるいは今野)をセンターバックの前に置いて実質的な3バックとし、中盤の構成を思い切り変更する可能性も十分にあり得る話だと思う。そして戦術は「専守防衛」。とにかく守って守って、セットプレーやカウンターに活路を見いだす――日本代表の現状を考えるなら、それくらいしか方策はあるまい。そう、日本代表は、1998年W杯(すなわち第1次岡田政権)の段階まで退歩するのである。その上で、例えばカメルーン戦0-0、オランダ戦0-1、デンマーク戦0-0なら、奇跡的にグループリーグ突破も可能かもしれない。何ともさえない話だが、それが現実である。
結局は岡田さんは目指すサッカーが見えないままにフランスのときまで後退してしまった。がちがちに固めて守り抜くドローの戦い方。勝ち点2で突破することを考えなければならない。1戦目に負けたらそれで終わってしまう大会となる。
これは岡田さんの続投を決めた犬飼さん以下、日本サッカー協会の理事のすべての首が飛ぶような事件なのだ。
事ここに至って、岡田監督に求めたいことがある。それは、これまでの信条や意地を捨てて、とにかく勝つために「あがくこと」だ。右サイドが心もとないのなら、加地亮に頭を下げて代表復帰を願ってもよいではないか。より多くのサポーターの声援を求めるなら「ベスト4」などという現実離れした目標を撤回して「まずは1勝。皆さんの声援が何よりの後押しです!」と呼び掛ければよいではないか。南アでの日本代表については、個人的には「やり切ること」しか求めていないのだが、とりわけ岡田監督には強くそれを求めたい。もはや格好や体裁を気にしている場合ではないのである。本大会開幕まで65日。初戦のカメルーン戦まで68日。残り少ない時間の中で、指揮官・岡田武史がどれだけなりふり構わず「あがくこと」ができるのか、私は密やかな期待をもって注目している。
これだけ無能があきらかになった岡田さんは自分では荷が重いと辞退すべきだろう。すべての報酬も返上すべきだ。オシムが作った日本代表をぶっ壊しただけ。それが岡田さんに対する評価だ。
もちろん、ベスト4など夢物語だ。1勝が現実的だった。しかし、今はそれさえ心許ない。フランス大会のときの日本代表より弱いのではないか。そういう思いすらあるのだから。
今からでも監督代えろ/親善試合(日刊スポーツコラム-セルジオ越後)
<キリンチャレンジ杯:日本0-3セルビア>◇7日◇長居スタジアム
あまりにお粗末で、セルビアやサポーターに対して失礼な試合だった。選手には代表のプライドがないのか、戦う気持ちも伝わってこなかった。本当に情けない。もちろん選手も悪いけれど、こうなったのは岡田監督の責任だよ。
新戦力のテストと言っても、スタメンのほとんどは固定メンバー。「オレはW杯に行ける」と思っている選手たちだ。だから、ケガを恐れてか無理をしない。岡田監督の采配を見ると、W杯代表はほとんど決まっている。「みんなで行こうぜ」という感じ。チーム内に争いがないから、こんな試合をしてしまうんだ。
何度も監督を代えた方がいいと言ってきたけど、日本協会はそのタイミングを逃してきた。今からでも遅くはない。もし監督が代われば、今日のメンバーは1人も呼ばれないかもしれない。そのくらいの思い切りが必要だよ。(日刊スポーツ評論家)
ご意見番と言われているセルジオ越後さんのコラム。サッカージャーナリストと呼ばれる人たちが海外に行くようになり、セルジオ越後さんの辛口評論も辛口ではなく、不平不満をいう居酒屋レベルになってしまった。
チーム内の争いではない。サッカーのセオリーを知らずにプレーしているからあんなに簡単にパニックになる。ファンの目線はすでにサッカー解説者を越えているのかもしれない。
2 件のコメント:
「メンバーが欠けたときに同じ戦い方をするのが難しい」って、代表監督としては失格ですと言ってるようなものです。
クラブの監督と違って、代表監督はその国のサッカー選手であれば誰でも選べるのですから。
センターバックのバックアッパーについても、いろんな所であの選手を試せと前々から言われていたにも関わらず、今頃になって栗原を試し、挙句の果てには前半だけで見切ってしまいました。
選手のプレーから覇気が見られなかったという指摘がありますが、こんなことをしていたら、当落線上の選手もモチベーションを保つのは難しいでしょう。
今回の結果は単に岡田監督が無能ということだけではなく、日本サッカーを全否定されたような気さえしています。
何かを根本的に変えないと、この先も世界との差を縮めるどころか、逆に差をつけられてしまうでしょう・・・。
>どらぐらさん
岡田さんは言ってはならないことを何度も口にしていますね。
言い訳とはっきりわかるコメントでも駄目ですし。
栗原についても、マリノスの木村和司監督がかなり怒っていましたし。
セルビアのモチベーションに対して、岡田さんは固定メンバー以外にチャンスを与えていないですからね。
モチベーションをあげるのは難しいでしょう。
栗原も緊張感がとれたときには交代だったのでしょうし。
日本そのもののサッカーが全否定されたというのは確かにそうです。
もっとやれるはずなのに、岡田さんのせいで台無しになってしまった。
本戦をこれほど暗い気持ちで迎えるのは辛いです。
ドイツのときもジーコ解任を願っていましたが、それ以上に期待が持てないですから。
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