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2010年10月9日土曜日

日本の勝利を謙虚に受け止めたザックの評価は高く!!

International Friendly Match Kirin Challenge Cup 2010 Japan 1-0 Argentina @ Saitama Stadium 2002
Japan:Okazaki 19

アルゼンチン戦後 ザッケローニ監督会見 (1/2)
キリンチャレンジカップ2010
(スポーツナビ)

わたしにとって(日本代表監督としての)デビュー戦だったが、結果には満足している。それより選手たちが、この合宿で自分が言ってきたことをどれだけピッチで表現してくれるか見ていたが、特にそこに満足している。アルゼンチンはスペインと一緒で最強のチームだと思っている。非常に強敵ということで、試合のアプローチまでは緊張していた。試合前に選手たちに言ったのは、この試合に勝ちたいのであれば、チーム力で上回るしかない。そういうことを伝えた。それからサポーターの皆さんに感謝したい。本当に12番目の選手としてサポートしてくれた。ありがとうございます。

両チームに決定的なチャンスが生まれたが、日本は2点目、3点目を取るチャンスはあったと思っている。試合開始直後は不安な立ち上がりだったが、時間が経つにつれて自信を持つようになり、自信を持って厳しいシチュエーションにも対応してくれた。特にわれわれのチームはサイドチェンジ、サイドを頻繁に変えることが、攻撃面で相手に的を絞らせないことにつながったと思う。

課題としては、アルゼンチンはやはり経験のある選手が多くて、自分たちが疲れたり困難なシチュエーションに置かれたときに、どうすれば楽にサッカーをできるかということを知っている。それに比べて日本は、経験という意味では劣っている。これからチームを作る上で、そういうところも解決していければと思う。

試合終了間際の時間帯で相手にチャンスを作られたが、やはりわれわれが間延びしたので、大きくスペースを与えてしまったからだと思う。われわれが疲れていないときは、見事にコンパクトにまとまっていて不安はなかった。勝利は非常に大事だが、この勝利によって選手たちがそれぞれの実力を信じて、自信を深めてもらえるようになればいいと思う。われわれの目標はアルゼンチンに勝つことではなく、成長していくことである。次の韓国戦に向けて準備していきたい。


日本代表のターニングポイントとなったのはW杯南アフリカ大会カメルーン戦の勝利。主力のGKカメニとソングが抜けていたとはいえ、アウェイのW杯での初勝利は自信になったはずだ。迷走していた岡田さんの指揮がかたまり、ノックアウトラウンド進出、クォーターファイナルまであと一歩というところまで手をかけた。新監督になったチームはたいていはリフレッシュしてよくなるものだが、日本代表はザッケローニから貪欲に戦術を吸収しているように見える。ザッケローニは2年で教えることはなくなるとインタビューで答えていたが、このままの成長を続けていけばザックの知識をあっという間に吸収してしまうかもしれない。ドイツ後のひどさとは違い、立て直しではなく、成長という夢を追いかける分、加速がついている。南アフリカで松井大久保の個人技が通用したのも大きかった。また、ドルトムントで香川が高い評価を受けているのも同じだろう。日本人でもやればできると自信をつけたことでサッカーに対する意識が変わったように思う。

――今日の一番の収穫は何だったか(岩本義弘/フロムワン)

試合前にわたしは「自分たちができること、知っていることをピッチの上で表現してくれ」と(選手に)お願いした。それにプラスして、試合の中でさらにリズムを上げていくこと、また縦に、ゴールに向かう姿勢というのをお願いした。技術面では(指示通りに)ゴールチャンスを作れた。それから精神面では「どんな相手が前にいても、おびえずに行ってほしい」と伝えた。その面では、選手たちはアルゼンチンに対して臆することなくプレーしてくれたと思う。

――1点リードで迎えたハーフタイムでの指示は

まず(日本の)ゴールによってアルゼンチンが前がかりになってきて、ディフェンスでの修正点があったのでそれを伝えたことがひとつ。あとは2点目を取りに行こうということを選手には伝えた。


日本代表から難しいことをやろうという気持ちが消えたことは大きいだろう。無理筋なパスをつなげることはなくなった。アジアでは通用する狭いところを通すパスも世界では通用しない。といって、安全な各駅停車のパスをつなぐわけではなく、きちんとトライアングルを作り、サイドアタックを起点にして攻撃を組み立てていた。また守備でもメッシにはズタズタにされたものの決定的な場面では体を張って守りきった。ディアゴナーレで上手くカバーし、シュートコースを絞ることでGK川島が守りやすかったのも事実。実際、危険な場面は立ちあがりのミスのところだけ集中力が欠けていた。

――実際に試合を指揮してみて、日本の選手の能力的な印象は期待通りだったか(田村修一/フリーランス)

今回の合宿、そして今日の試合を通じて、選手たちへの以前から抱いていた印象が確信に変わった。非常にクオリティーを持った選手が多いが、それに気付いていない選手も多い。自分たちが持っている力に自信を持ってもらい、まだまだ伸びしろがある選手がいるので、2014年のワールドカップを目標としてチームと一緒に成長していってほしいと思う。それから今日の試合は、たくさんある仕事のほんの一部にしかすぎない。われわれが狙っているところは違うし、勝利や結果はついてこないといけないが、長い目でこのチームを見ていく上でこの試合は、結果以上に内容も見ることができて非常に良かったと思う。

――逆にネガティブな面、思惑違いな面はあったか

ノー、ノー、答えはノーだ。それぞれ選手たちが持っている実力を出してくれたので、ネガティブなサプライズはなかった。特に強調したいのは、香川、岡崎、森本、本田(圭)、前線の選手たちが犠牲心を持って、慣れていないポジションを代表のために頑張って守備陣を助けてくれた。プラス、サポーターの力、12番目の選手たちのサポートのおかげで結果がついてきてくれたと思う。

――チームの経験がない分、選手交代でカバーしたと思うが、交代で出た選手の働きについてどう思うか(大住良之/フリーランス)

攻撃で交代で入った選手は非常に良かったと思う。交代については、数人は単純に疲労から、ほかはチームのバランスを考えて投入した。特に中盤でやられているというか、中盤でエネルギーを使っていると気付いたので、バランスを出すために変更を加えた。特にパストーレ、メッシを中盤に入れてきて、相手の中盤でのパスワークが非常に上がったこと、ディ・マリアとラベッシがワイドに開いて、スペースでいいボールを待っていたこと。それをカバーするには、やはり中盤を厚くするしかなかったと思う。


アルゼンチンは前がかりになって攻めてくれたことで、日本はフレンドリーマッチでありながら本気の世界を感じることができた。イグアイン、メッシ、テベス、ラベッシ、ディ・マリアとそろった前線は渋滞を起こし気味だったが、狭い地域を通してくるパスワークはさすがだったし、そこに飛びこむ嗅覚も素晴らしかった。日本代表はアルゼンチンのスピードに反応できたことで自信がついたはずだ。難しいことをしなくても世界を相手に互角に戦えるということを知っただけでも十分な収穫だったのではないか。

個人的にはアルゼンチンに大敗でも仕方がないと思っていた。ザッケローニと中田英寿の対談で中田が言っていたように日本人選手は言われたことはできるが言われないことを自らしようとはしないという言葉が当てはまると考えていたからだ。現実には想像性はあったのだが、監督に求められることが多すぎて頭の中で混乱を起こしていただけとも言える。

ザッケローニは現在のイタリアでは過去の人だが、昨シーズンまでユベントスを率いてカンピオナートを戦ったという経験があり、現場を離れていたわけではない。ユベントスで持論の3-4-3を捨て柔軟に対応し、最後はシンプルに戦うことにしたように、日本代表でもシンプルな指示だけをすることで選手の頭に考える余地を残したとも考えられる。

岡田さんをイタリア第一期とするなら、ザッケローニは第二期。有袋類のように特殊な成長をした日本サッカーが世界に追いつくには過去のヨーロッパのサッカーを復習しながら基礎を学びなおす必要がある。いきなり世界的な監督に学んでも高度過ぎてついていかなかったかもしれないのだ。となると、日本サッカー協会の判断は正しかったとも言える。ザッケローニ招聘の本意がどこにあったのかは公表されない限りわからないのだが。

――終わったあと、ロッカールームで選手たちに何を伝えたか? また今日のシステムと選手は、今後のベースとなるのか、それとも韓国戦では違ったやり方をするのか

ロッカールームに長くいなかったので、触れ合う機会は限られていたが「おめでとう、お疲れさま」と。試合前にわたしがお願いしたことを、できるだけピッチで表現してくれたことについて「ありがとう」という気持ちだ。2つ目の質問だが、いわゆる海外組の選手たちは、やはり非常に能力は高い。ただし忘れてはならないのは、Jリーグから出てきている選手。Jリーグが素晴らしい選手を輩出してくれているという印象を受けた。次の韓国戦は、ある意味で、今日よりも難しくなると思う。明日の午前中に、今日プレーした選手の情報を確認して、それからけがで残念ながら出られなかった本田拓、松井、闘莉王の状況も聞いて、韓国戦についてはこれから練っていきたいと思う。川島、岡崎も筋肉に張りがあるというので、明日の午前中にまとめて状況をチェックしたい。


選手を固めたことで不安が残った南アフリカのことを考えれば公式戦までまだ時間があるこの時期は選手を試していく絶好の機会だろう。アルゼンチンには勝ったが韓国戦も勝たなければならない試合ではない。もちろん勝ったほうがいいのは当たり前だけれども、選手が経験を積むことのほうが大切だ。今日出られなかった選手に機会を与えるのはいいことではないか。ブラジルまでの時間を逆算しているわけではなく、ザックは2年で知っている限りのことを教えるはずだ。彼の持論は3FWという考え方。ゼーマンのシャドーも含めた3FWという考え方は相手からゴールを奪う手段であって目的ではない。選手が理解すれば大きな武器になる。システム変更をするとしても基本は変えず応用ということになるだろう。そうしないと選手が混乱してしまうだろうから。

――チームとして相手を上回るしかない。それから前線のプレスが機能した。このふたつのキーワードについてコメントが欲しい(湯浅健二/フリーランス)

犠牲心はすべてのチームにとってキーワードになると思う。攻撃陣が前の方で頑張れば、中盤とディフェンスを助けることによって、ボールを自分たちの高い位置で奪える。それは攻撃陣にはゴールのチャンスになる。そして、攻撃のパートと守備のパートの助け合いということになる。特にマスチェラーノ、ブルディッソにボールが入ったときに、本田(圭)、香川、岡崎の献身的なプレーがチームを助けたと思う。

――スタメンにW杯のレギュラーが5~6人いたが、この結果を出したことで今後のチームにどのような結果を与えることになるのか

先ほども言ったが、Jリーグが素晴らしい、能力の高い選手を輩出していることを伝えたい。この1カ月、時間の許す限りJリーグを見てきて情報を集めて、いつも試合から戻るときには抱え切れないほどの情報を持って帰ることができた。それを今後も代表に生かしていきたい。最後にJリーグの監督さんたちは、本当に素晴らしい仕事をしてくれていると申し上げたい。


カミカゼと揶揄された日本のFWのチェイシングとアルゼンチンのチェイシングでは違いがあった。それはFWの動きにあわせて中盤が動いていたこと。コレクティブな戦術をとることでチェイシングから全体のプレスが効き、パスワークを大きな武器とするアルゼンチンから何度もパスカットをしてショートカウンターを仕掛けることができた。もちろんアルゼンチンが不調だった、体調不良だったということは考えの外においてであるが。わずか4日間で吸収したとすれば、日本人選手の伸びしろはスポンジのように恐ろしいほど知識と経験を溜め込んでいることになる。見ていて楽しいサッカーというのは全体が連動したサッカーで、アルゼンチン戦ではきちんと機能していた。

試合後、アルゼンチン代表バティスタ監督会見
キリンチャレンジカップ2010
(スポーツナビ)

――このような結果になったが、選手たちの取り組みをどう考えるか(大住良之/フリーランス)

今日の結果は、自分としては満足していないが、選手はよく頑張ってくれた。単に結果がついてこなかったということだと思う。おそらく選手は調子が良くなったのではないか。主に疲労によるものだったのではないかと思う。時差が12時間(程度)あることも影響していたし、それによってきちんと休息も取れなかったと思う。そのため今まで通りのプレーを披露することができなかった。また日本は非常に良い対戦相手だったとも言える。とにかく選手たちは一生懸命プレーしてくれたし、すべてをピッチに残してくれたと思う。

――攻撃が単調になったのは日本の守備が良かったからか、それともアルゼンチンの攻撃に問題があったのか(田村修一/フリーランス)

今日はどちらかというと、日本の方が良いチームだったということに尽きると思う。非常に秩序だったプレーをしていた。日本にとって有利だったのは、このチームでみっちり練習してきたのではないかということ。われわれの場合、招集する予定だった選手が何人も負傷で参加できず、そのためチームとしての動きにちぐはぐさというか、調子が出ない部分があったと思う。その中でも、できるだけオフェンシブに頑張ったし、特に最初の15分がそうだった。(それでも)自分たちで決め手となるシチュエーションが作れなかった。それとともに、日本のディフェンスが非常に良かったことも(理由に)挙げられる。そのため、なかなか(前線に)上がれなかった。そのあたりが敗因だったと思う。

――今日のアルゼンチンの選手は何パーセントの出来だったか(アルゼンチン記者)

今日はプレーヤーはいいプレーをしていたと思う。しかしながら日本が非常に良いチームで、われわれよりも優れていたから(相手が)勝った。それから予想外のこととして、試合の流れの中で、カンビアッソやD・ミリートがけがで交代していった。ボラッティもそうだ。当初、自分たちの考えていたスキームというか試合展開ができなかった。それと同時に、日本の選手の技術が高かったことも指摘できる。とにかく今日は、自分たちのいつもの持ち味を出すことができなかった。おそらく、けが人が続出したのは、疲労がたまったことによるものだと思う。しかしながら、日本は本当にいいチームだし、われわれの選手は頑張って、今回は非常にいいプレーを見せてくれていた。結果はついてこなかったが、われわれは満足した気持ちで帰国することができる。


バティスタは長旅の疲れやジェットラグをコンディション不良の原因としてあげながらも敗戦の原因としての言い訳にはしていない。日本がアルゼンチンよりよいプレーをしたためであり、また日本代表の技術が高かったことでアルゼンチンは思った通りのプレーができなかったために、この結果になったと分析している。アルゼンチンにとって日本は与し易い相手であり、過去は6戦全勝。長旅は言い訳にならないくらいの力の差があったはずだ。しかし、今回は勝手が違い、日本の成長によってアルゼンチンは完全に阻まれてしまった。バティスタとしては不本意な戦いであっただろうが、選手は怪我をした選手も含めて高いモチベーションで戦ったし、アルゼンチンが強くなる糧となるのではないか。

――今日の試合、アルゼンチンは通常のように試合をコントロールができなかったことについて。原因は疲れか、それとも相手のプレスか(アルゼンチン記者)

今日はいつものプレーができず、試合を支配する立場にはなれなかった。その前のアイルランド戦やスペイン戦のようなプレーができなかった。原因については、日本のプレスが良かったために、自分たちがエラーしてしまい、さらに疲れもあった。そうした自分たちのエラーから相手に攻め込まれて、このような結果になってしまった。とにかく選手が疲労していたので、思ったようなプレーができなかった。われわれのパスは、正確さに欠けていたとしか言いようがない。20分、25分のところでボラッティを投入(実際には前半45分に途中出場)して、もう少しリズムを変えられると思ったのだが、それでもけが人を含めていろんなシチュエーションが出てしまい、慣れないポジションでプレーする選手が出てしまった。そのため、思っていたような試合展開ができなかった。

――今日敗れてしまったことで、代表監督を続けられなくなるのではないか(アルゼンチン監督)

今日の1試合だけで評価されるとは思わない。試合に負けるときもあれば、勝つときもある。これまでの試合を見て、評価してほしい。自分自身がどう評価されるかということではなく、勝つためにそれぞれの試合に臨んでいる。試合の結果ということであれば、今のところ2試合勝って1試合負けた。このまま続けられないという状況ではないと思う。


独裁者のグロンドーナのことだから日本に破れたということでバティスタを更迭する可能性はある。だが、アルゼンチンの戦い方はマラドーナの指揮よりもはるかに洗練されていたし、攻撃のかたちはきちんとできていた。ミスが多かったのは体調不良と日本のプレスの相乗効果だろう。選手には油断があったのかもしれないが、追いつけなかったことでアルゼンチンでも焦るということがわかったことだけでも日本にとっては大きな収穫だったのではないか。

――準備の中で日本のことも調べたと思うが、今日の日本のプレーに驚きはあったか

日本について、やはり成長というか進化の度合いが著しいことに好感を持っている。この5年間、わたしは日本代表をフォローしてきたが、本当に成長が目覚ましいと思っている。ワールドカップ(W杯)でもそうだし、先日のパラグアイ戦も、そして今日もそうだ。今までと違って、ほかの世界の代表にひけをとらない、均衡した試合ができる。その成長ぶりにに驚かされた。選手については、テクニカルな部分が良かったし、今回のメンバーはW杯に向けた、非常によく準備されたチームという印象を持った。


南アフリカで世界を驚かせた日本代表は、さらに驚愕を世界に発信している。このまま成長をすれば10年間でもっとも成長したチームとして日本代表の名前が記憶されるのではないか。先にも述べたがまだまだ復習の段階なのだ。これから世界に追いつくレベルでここまでできるということは潜在能力の高さと自信ということだろう。ただし、ここで過信してはならない。まだホームでアルゼンチンに勝っただけだ。目標はまだまだ先にある。初心を忘れなければ成長が止まることはないだろう。

日本人の心をつかんだデビュー戦 (1/2)
日本代表1-0アルゼンチン代表
(スポーツナビ)

さて、代表監督、とりわけ海外から招へいされた指揮官の場合、「自分はこのような方針でチームを運営していく」というメッセージが、初戦に色濃く反映される傾向があるように思う。8年前のジーコ監督の初戦では、当時最も輝きを見せていた4人の欧州組(中田英寿、中村俊輔、小野伸二、稲本潤一)を中盤に並べることで、今後4年間がバラ色であるかのような多幸感を演出してみせた。4年前のオシム監督については、ピッチ上での戦術以前に、13名しかメンバーを招集しないことを発表して周囲を慌てさせた(直後に6名を追加招集)。これについては、日本サッカー界の過密日程について「もう少し協会も考えてください」というメッセージが多分に含まれていたようである。ともあれ、ジーコにしてもオシムにしても、そのやり方と方向性こそ大きく異なるものの、何らかのインパクトあるメッセージを日本(人)に伝えようとする意図は明白であった。

それに比べると12年前のトルシエ監督の場合は、後任2人に比べてずっと静かな船出だったように記憶している。選考メンバーも、ワールドカップ(W杯)・フランス大会の顔ぶれをほとんど継承していたし、基本コンセプトである「フラットスリー」や「オートマティズム」にしても、あるいはその激高しやすい特異なキャラクターにしても、当時はまだそれほど大きな話題になることはなかった。それは、就任間もないトルシエの指揮したAマッチが、年内はエジプト戦1試合だったことに加え、多くの日本人が「白い魔術師」の異名を持つフランス人について、実はほとんど予備知識(あるいは偏見)を持っていなかったことも影響していたと思う。後にトルシエが、あれほど世を騒がせることを予期した日本人が、果たして当時どれくらいいただろうか。

こうして考えると、ザッケローニの日本での初陣は、ジーコやオシムよりも、むしろトルシエに近いと言えそうだ。今回の招集メンバーは「ベテランの選手と若い選手をバランスよく」配合した構成になっているが、その多くはW杯で活躍したり、過去に代表歴がある選手で占められている。戦術に関しても、特に明快なコンセプトやキーワードを提示するわけでもない。加えて監督自身は、実に質実剛健で内に秘めた情熱をあまり表に出さないキャラクターのようだ。となると、日本の新しい指揮官のメッセージを読み取る材料は、90分間のゲームの中だけ、ということになる。では、どこに着目すべきか。私は「ディフェンス」に、新監督の主張を見いだせるのではないか、と考える。

試合前日の会見の最後に、こんな質問が記者から飛んだ
「明日の試合は(これまで守備の要だった)中澤と闘莉王がいない。ディフェンスに関して不安はないか」
 これに対するザッケローニの答えは明快だった。
「(守備をするのは)センターバック2人だけでなく、チーム全体で守るという意識でやっているので、特に不安はない」

言うまでもなく中澤佑二と田中マルクス闘莉王は、これまでずっと日本の守備の要であり、不可欠な存在であった。しかし、前者は先月のパラグアイ戦以降に負傷して長期離脱を余儀なくされ、後者も前日練習では別メニューとなっていた。前任の岡田武史監督時代、明確なテストを除けば、中澤と闘莉王が両者とも使えない状況は、すなわち「日本ディフェンス陣の危機」と同義であった。ところが新監督は「チーム全体で守るという意識でやっているので、特に不安はない」と語っている。換言するなら「新しい日本代表は、これまでとは違った守備のスタイルを目指す」ということなのだろう。

試合に先立つ合宿では、まず監督から守備に関する考え方が伝えられ、それがある程度チーム内に浸透してから攻撃の練習がスタートしたとされる。別に監督がイタリア人でなくとも、新たにチームを作るにあたり「守備から入る」のは定石であろう。もちろん指揮官自身が言うように「時間が限られていたので、この何日間で語ったことすべてができるとは思わない」。それでも、この試合からその方向性をうかがい知ることは十分に可能だろう。加えて相手は、世界屈指の攻撃力を誇るアルゼンチン。従ってこの試合は、欧州組がひしめく攻撃陣よりも、むしろ「日本がアルゼンチンに対して、いかなる守備を見せるのか」について注目すべきではないか――そう思い至った次第である。


ザッケローニのメッセージはサッカーは日本人の多くが考えている守備と攻撃は別物というものではないということではないだろうか。攻撃と守備がめまぐるしく入れ替わり、トランジションの瞬間がチャンスにもピンチにもなるサッカーで、世界と対等に戦うためにはチームとして機能しなければならないということではないか。守備を見せるというよりも、いかなるサッカーを見せるのかというところに日本代表の課題があった。岡田さんがやったようなカミカゼのようなプレッシングではなく(本戦では現実路線に近づいたが)、効率的なプレッシングで相手のミスを引き出し、ショートカウンターを目指すことでゴールを奪うといういかにもイタリアらしいリアリティでアルゼンチンを破ってみせた。これ以上のメッセージはなかったのではないか。

記念すべきザッケローニ体制の初戦に選ばれた11名は以下の通り。GK川島永嗣。DFは右から内田篤人、今野泰幸、栗原勇蔵、長友佑都。MFは守備的な位置に遠藤保仁と長谷部誠、右に岡崎慎司、左に香川真司、トップ下に本田圭佑。そしてワントップに森本貴幸。W杯メンバーは9名ながら、大会中のレギュラー組は5名のみ。そして海外組は7名を数える。そして何より、平均年齢は24・9歳とぐっと若返った。まさに、新たな船出にふさわしい陣容。対するアルゼンチンは、うれしいことに本気のメンバーをそろえてきた。テベスがいて、ディエゴ・ミリートがいて、マスチェラーノがいて、あのメッシまでもがいる。しかも、イグアインやディ・マリアといったビッグネームがベンチに控えているのだ。序盤、日本が必要以上に気負ってしまい、自陣でつまらないミスが続いたのも、栓なきことであったのかもしれない。

ところが、先制したのは何と日本であった。前半19分、相手クリアボールを奪った岡崎が右から折り返し、これを本田圭が合わせようとする。ここは相手DFにブロックされるも、こぼれたところをすぐさま長谷部が右足で強烈なミドルを放ち、相手GKがはじく。そこに岡崎が飛び込み、右足ワンタッチでネットを揺らす。「常にあれを狙っていた」という、いかにも岡崎らしいゴールは、単なる先制点ではなかった。過去、何度となく力の差を見せつけられてきたアルゼンチンに対して、日本がAマッチで先制したのはこれが初めてのこと。ここから、この重い1点をめぐるスリリングな攻防が白熱化していく。

アルゼンチンは、明らかに本調子からは程遠いものの、それでもメッシが切れ味鋭いドリブルで攻め込んで何度もチャンスを演出。この動きに連動して、テベスが、D・ミリートが、そしてダレッサンドロが次々とペナルティーエリア内に飛び込んでくる。さすがにメッシの縦へのスピードには、日本守備陣の誰もが対応できなかった。それでも、長友は持ち前のフィジカルの強さで相手のバランスを崩すことに徹し、飛び込んでくる選手に対しては遠藤と長谷部が必死で追いかけながらプレッシャーを掛け続けた。さらに、相手のサイドバックのオーバーラップに対しては、FW登録の香川が、岡崎が、そして本田圭が自陣深くまで下がってディフェンスに参加する。特にDFとMFのコンパクトな距離は絶妙で、これにFWの献身的な追い回しが加わる。指揮官の言葉通り「チーム全体で守るという意識」は、見事に意思統一されていた。

その後、けが人続出でどんどんメンバーを代えてくるアルゼンチンに対し、日本ベンチは後半になってもしばらく動かなかった。後半15分を過ぎてから、攻撃面では前田遼一と関口訓充を投入(関口はこれが初キャップ)。その一方で、疲労のたまった選手や数的に足りないポジションを補強すべく、ポイントを押さえたカードを次々と切っていく。いかにもバランスを重視する、ザッケローニらしいさい配だ。ロスタイムには、さすがに日本の選手も消耗して相手にスペースを与えてしまっていたが、それでも集中力は途切れることなく、無失点のままタイムアップ。ホームでの親善試合とはいえ、日本が強豪アルゼンチンに歴史的勝利を挙げて、ザッケローニ体制の船出に大輪の花を添えた。


このフレンドリーマッチの結果を喜んだのはドルトムントとチェゼーナではないだろうか。香川のアタックはアルゼンチンを相手に通用したし、長友も十分についていった。どちらも財政は苦しい。チームとして機能できることとともに市場価格が跳ね上がっていくことは計算以上だったのではないか。怪我をしなかったのももちろんだが。

ザッケローニのコンパクトな守備は宇都宮徹壱さんがいう全員が戻っての守備ではないのだが、まだ岡田さんの走りまわっての守備からの脱却が抜けていないということだろう。ザッケローニはリトリートしながらも、ディアゴナーレとカバーリングで時間を稼ぎ、カウンターの構えを残しながらも守備を固めていく方法を目指していたのではないか。世界のトップとはまだ差があるがテクニカルな部分では差がなくなってきたし、あとは経験だけだ。効率的な守備を覚えれば体力の消耗も少なくて済む。ということまで指導してもらえれば日本はもっとゴールに近い位置でプレーできるようになるのではないか。

「結果には満足している。それより選手たちが、この合宿で自分が言ってきたことをどれだけピッチで表現してくれるか見ていたが、特にそこに満足している」

試合後の会見場に現れたザッケローニは、喜びを爆発させるわけでも、ましてやおごり高ぶるわけでもない。パンフレットの表紙のような静かな微笑みを、時折浮かべるだけであった。それでいて試合の分析は的確で分かりやすく、選手やサポーターへの感謝の言葉を挟み込むことも忘れない。就任当時、すでに還暦を過ぎていたオシムを除けば、歴代の日本代表監督の中で最も「大人の態度」を感じさせる指揮官である。

このアルゼンチン戦の勝因を考えたとき、確かに相手の予想外のコンディション不良に助けられた部分も少なからずあっただろう。とはいえ、どんなに調子が悪くても最後に帳尻を合わせてくるのがアルゼンチンのしたたかさであり、そこに両者の力の差は端的に表れていた。それでも日本は、過去2度のW杯優勝を誇る相手に臆することなく、個の力で足りない部分はチームの力でカバーしながら互角以上の戦いを見せたのである。日本に力を与えたのは、ひとつに先のW杯で得た自信があったのは間違いない。だがもうひとつ、ザッケローニの目指すサッカーを短期間で学習し、それをピッチ上で実践できた、チームの潜在能力の高さについても、正当な評価が与えられるべきだろう。「この4、5日くらい結構詰めてやったけど、少しはできたかなという手応えもある」とは長谷部の言葉だが、指揮官自身も正直ここまでやってくれるとは思っていなかったのかもしれない。

もちろん、デビュー戦でアルゼンチンに勝利したこと自体、素晴らしい。それでもザッケローニ自身は「われわれの目標はアルゼンチンに勝つことではなく、成長していくことである」と、実に冷静にチームの行く末を見つめている。頼もしい限りではないか。思えば就任当初、この人には「旬を過ぎた監督」とか「自国を離れたことのない指導者が日本サッカーに適応できるのか」とか、とかくネガティブな指摘が付きまとった。ところがフタを開けてみれば、これほど短期間で日本の選手たちの特性をつかみ、チームコンセプトを徹底させた手腕は「お見事」の一言に尽きる。まだ1試合を終えただけだが、それでも原博実技術委員長は、本当に素晴らしい指導者を見つけてきてくれたのかもしれない。

初めて海外で指揮を執るザッケローニと、初めてイタリア人監督を迎える日本サッカー界。両者の共闘は、今後いつまで続くのだろうか。私は、意外と長く続きそうな予感を覚えた。というのも、この人はわれわれが想像している以上に、どうやら日本をリスペクトしてくれているからだ。それは、次の言葉からも明らかである。

「この1カ月、時間の許す限りJリーグを見てきて情報を集めて、いつも試合から戻るときには抱え切れないほどの情報を持って帰ることができた。それを今後も代表に生かしていきたい。Jリーグの監督さんたちは、本当に素晴らしい仕事をしてくれている」

この言葉に感銘を受けないJリーグの関係者、そしてサポーターが果たして存在するだろうか。このアルゼンチン戦で、確実に日本のサッカーファンの心をつかむことに成功したザッケローニ。指揮官が静かに微笑む中、日本代表の新たな旅路がようやくスタートした。


ザッケローニの復活というわけではない。オシムが倒れて中断したモダンサッカーへの復習がまだ始まったばかりだ。ユベントスを率いてもカンピオナートで順位を落としたザックはヨーロッパではトップクラスではない。だが、日本代表はザックの知識でも貴重な情報なのだ。貪欲に吸収して貪欲に試合で活かす。選手たちはピッチでプレーするのが楽しくて仕方がなかったはずだ。チームというコンセプトでサッカーを始めた日本代表は成長への第一歩をあゆみ始めた。ヴェンゲルが日本代表について強化は2年で十分だと言ったことを思い出す。彼も日本人の吸収の早さを見抜いていたのだろう。ザッケローニが踏んばって教えることで、もう一段階上にステップして、違う景色を見られるなら素晴らしいことだ。

Zaccheroni, che debutto!
L'Argentina inguaia l'Inter
(La Gazzetta dello Sport)

SAITAMA (Giappone), 8 ottobre 2010 - La prima volta non si scorda mai. Quella di Alberto Zaccheroni da c.t. del Giappone entra di diritto nella storia, visto che la sua squadra del Sol Levante batte per la prima volta l'Argentina. A Saitama l'1-0 finale porta la firma di Shinji Okazaki, autore del gol vittoria al 19' del primo tempo.Il Giappone di Zaccheroni è ordinato e ben messo in campo, supportato dal talento offensivo di Honda e Kagawa e dalla tenuta difensiva, reparto su cui l'ex tecnico di Milan, Inter e Juve ha insistito molto nei suoi primi giorni da c.t. L'Argentina incassa la prima sconfitta dell'era Batista (che vede allontanarsi la possibilità di diventare l'erede di Maradona, e lascia strascichi importanti anche sul campionato italiano, visto che nel primo tempo sono usciti per infortunio gli interisti Milito e Cambiasso, denunciando, come si legge in una nota diffusa dall'Inter "problemi muscolari".

festa giappone — Nel 4-4-2 di Zaccheroni c'è spazio per due "italiani": Yuto Nagatomo, terzino sinistro del Cesena, e Takayuki Morimoto, centravanti del Catania. Batista, a caccia della terza vittoria in tre gari, schiera l'Argentina a trazione anteriore: Milito centravanti, D'Alessandro, Messi e Tevez a supporto. Il romanista Burdisso è il terzino destro titolare, l'interista Cambiasso uno dei due mastini di centrocampo (l'altro è Mascherano). In panchina ci sono anche Andujar (Catania), Bolatti (Fiorentina), Pastore (Palermo), Lavezzi e Sosa (Napoli). E' sfida vera nei primi minuti, con Messi che chiude una penetrazione con un pallonetto da distanza ravvicinata che finisce alto e Okazaki che al 9' manca l'aggancio in area piccola su un pallone di Honda dalla destra che bastava solo spingere in rete. Il gol dei padroni di casa però arriva al 18': Honda spara dalla distanza, Romero non trattiene e Okazaki mette dentro. La panchina del Giappone esulta, soprattutto l'interprete di Zaccheroni, l'uomo attraverso il quale il c.t. italiano riesce a dare ordini ai suoi giocatori. La reazione dell'Argentina è affidata alle giocate di Messi, in campo per dovere di sponsor e per regalare un contratto a tempo pieno al c.t. ad interim Batista: la Pulce al 27' telecomanda una punizione verso l'incrocio dei pali ma Kawashima si supera.

inter nei guai — Il tentativo di rimonta dell'Argentina deve fare i conti con due infortuni, che riguardano entrambi due giocatori dell'Inter. Al 32' si ferma Diego Milito, già partito per la sfida non al meglio: l'attaccante chiede il cambio, toccandosi l'adduttore della gamba destra, e Batista è costretto a sostituirlo con Gonzalo Higuain. Un minuto prima del riposo è Esteban Cambiasso a gettare la spugna, ancora a causa di un infortunio: al suo posto entra in campo Mario Bolatti, centrocampista (poco usato) della Fiorentina. "Lo staff medico dell'Inter ha già preso contatto con i calciatori, che hanno riferito di aver accusato entrambi problemi muscolari - si legge in una nota diffusa dall'Inter nel pomeriggio -: saranno valutati nei prossimi giorni".

speranze italiane — Gli ospiti iniziano la ripresa senza fretta di trovare la rete del pari. Ma Messi cala e le idee scarseggiano, così al quarto d'ora Batista si affida al genio del palermitano Javier Pastore. Il Giappone però ha imparato bene la lezione di Zaccheroni, e argina le folate argentine con una difesa molto attenta, ben comandata dai centrali Kurihara e Inoha. Tevez spreca la chance più grossa per il pari e allora Batista alla mezz'ora manda dentro anche Lavezzi (al posto di Burdisso). L'Argentina si riversa in avanti ma non riesce a far male, il Giappone invece nel finale (dopo l'infortunio al viola Bolatti) sfiora la rete del raddoppio in contropiede con Maeda. E quando l'arbitro fischia la fine il tifo di Saitama può esplodere. "E' stato un esordio complicato in una gara importante - ha detto Zaccheroni a fine partita -. Ma prima della gara avevo detto ai giocatori di crederci, perché hanno tutti i mezzi per competere anche contro una squadra come questa". In Giappone il suo debutto se lo ricorderanno a lungo.


La Gazzetta dello Sportは長谷部のシュートを本田圭佑のシュートとしたり、CBを栗原と伊野波(実際は今野)としたり、ミスはあるのもの、日本代表はザッケローニの知識を吸収して存分に暴れまくり、埼玉をお祭り騒ぎにしたと最大限の褒め言葉で報じている。一報でイタリアのクラブに所属する森本、長友を持ちあげ、さらにはインテルのディエゴ・ミリートとカンビアッソが怪我したことに対して数日中には結果がわかるだろうとイタリア向けのニュースになっている。La Gazzetta dello Sportもザックは過去の監督としていたのだが、アルゼンチン戦での勝利でもちあげるあたりはやはりラテン系の血というところだろうか。ザックの指揮によって、日本代表はイタリアを驚かしたのだけは間違いないようだ。

2010年10月8日金曜日

日本はアルゼンチンと堂々と戦い、岡崎のゴールで撃破!!

International Friendly Match Kirin Challenge Cup 2010 Japan 1-0 Argentina @ Saitama Stadium 2002
Japan:Okazaki 19

Japan 7/2 draw 5/2 Argentina 4/5(William Hill)

両国国旗、フェアプレー旗に続いてFIFA Anthemにのって両国選手の入場。セルヒオ・ビジャロエルによるアルゼンチン国歌「Himno Nacional Argentino」の独唱、平原綾香による日本国歌「君が代」の独唱。

日本はブルーサムライのファーストジャージ。システムは4-2-3-1。



ベンチメンバーはGK西川、GK権田、駒野、伊野波、槙野中村憲剛、阿部、細貝、前田、関口、金崎。

アルゼンチンはラ・アルビセレステのファーストジャージ。システムは4-1-2-3。



ベンチメンバーはGKアンドゥハル、GKウスタリ、サムエル 、アンサルディ、ボラッティ、ソサ、ディ・マリア、ガイタン、パストーレ、ラベッシ、イグアイン

前半。日本のキックオフ。

6分、アルゼンチン。中盤でボールを奪ったメッシがドリブル突破。右サイドに開いたディエゴ・ミリートとのワンツーからGK川島の頭の上をループで狙うがクロスバーの上。

メッシが中盤からドリブル突破。右サイドのディエゴ・ミリートに渡しての戻しをループで狙うが枠を超えていく。

8分、日本。本田圭佑のCK。内田に渡してのショートコーナー。内田のクロスにニアで岡崎が飛びこむがGKロメロが体で防ぐ。

本田圭佑のショートコーナー。内田につないでのクロス。岡崎がニアにフリーで飛びこむがロメロを破ることはできず。

10分、日本。右サイドから本田圭佑、香川とつなぎ、センターに入り込んだ長友がミドルを狙うがゴール左に外れる。

アルゼンチンゴール前でボールを回す日本。本田圭佑、香川と渡し、長友に流してのミドル。枠をとらえられず。

13分、アルゼンチン。カンビアッソからのパスを右サイドでメッシとダレッサンドロのワンツーからメッシが突破。シュートを撃つがGK川島がセーブ。

中盤のパスカットからメッシ、ダレッサンドロ、メッシとつないでのアタック。角度のないところから狙うが川島がセーブ。

18分、日本先制。テベスのトラップが浮いたところを岡崎がカット。右サイドを駆け上がってのクロス。本田圭佑のの足元からのクリアを長谷部がミドル。GKロメロが弾いたところ、岡崎が詰めて右足で押し込んでゴール。1-0。

アルゼンチンボールをカットした岡崎が右サイドを突破。クロスは本田圭佑の足元に入るがシュートの前にクリア。セカンドボールを拾った長谷部が強烈なシュート。ロメロが弾いたところに岡崎が詰めて、右足できれいに押し込んで先制。

24分、アルゼンチン。中盤でダレッサンドロ、テベス、メッシとつなぎ、テベスに渡してのミドル。GK川島がセーブ。

中盤の狭いところでの中央突破。メッシ、テベスのふたりでパスをつなぎ中央からのミドル。川島が押さえる。

26分、アルゼンチン。ゴール正面遠目からのFK。メッシが直接狙うがGK川島がビッグセーブでCKに。

メッシのシュートはゴールマウス右隅に向かうが川島がきっちり飛んでビッグセーブ。CKに。

27分、アルゼンチン。テベスのCK。中央ですらしてファーサイドのメッシが戻してのクロス。エインセがあわせるがクロスバーの上。

テベスのCKからのアタック。こぼれ球をメッシが拾い、戻してのクロスにエインセがバイシクルで狙うがクロスバーを越えていく。

28分、アルゼンチン。香川のカウンターをファールで止めたダレッサンドロにイエローカード。

香川のドリブル突破をファールで止めたダレッサンドロにイエロー。

32分、アルゼンチン。ディエゴ・ミリートに代えてイグアインを投入。

ディエゴ・ミリートは負傷による交代か。

40分、日本。左サイドでボールを奪った今野からのサイドチェンジ。岡崎が流して右サイドの本田圭佑に。本田圭佑がカットインしてシュートを撃つがGKロメロがキャッチ。

左サイドの今野からの大きなサイドチェンジ。岡崎のポストプレーからのこぼれを本田圭佑が拾ってカットインしてのミドル。ロメロがキャッチ。

42分、日本。左サイドを香川が突破。本田圭佑、長谷部とつないで右サイドの内田のオーバーラップ。カットインしてシュートを撃つがクロスバーの上。

香川がドリブル突破。囲まれたところ、本田圭佑に戻し、長谷部、内田と右サイドにつないでのシュート。枠をとらえられず。

44分、アルゼンチン。カンビアッソに代えてボラッティを投入。

カンビアッソも負傷による交代。

アディショナルタイムはなく、前半は終了。1-0と日本リードで折り返し。

後半。アルゼンチンのキックオフ。

51分、日本。右サイドを岡崎が突破してのクロス。ファーで受けた香川が中に切れ込んでのシュート。クロスバーの上。

岡崎が右サイドを深くえぐってのクロス。ファーで香川が受けて中にカットインしてのシュート。枠を越えていく。

54分、日本。遠藤のCK。香川を使ってのショートコーナー。香川がドリブルで仕掛けてのクロス。ファーで今野が受けて狙うがGKロメロが弾き返す。

遠藤からのパスを受けて香川が突破。クロスに今野があわせるがロメロが弾き出す。

55分、日本。右サイドエリア角付近からのFK。本田圭佑が直接狙うがGKロメロがビッグセーブでCKに。

本田圭佑がブレ球で狙うがロメロがきっちり反応して弾き出す。

58分、アルゼンチン。右サイドからブルディッソ、ダレッサンドロ、メッシとつないでのミドル。クロスバーの上。

テベスのボールキープから右サイドに開き、中に戻してメッシがミドル。クロスバーを越えていく。

59分、アルゼンチン。ダレッサンドロに代えてパストーレを投入。

テベスが中に入って持ちすぎるためにダレッサンドロのよさはまったく生きず。

64分、日本。森本に代えて前田を投入。

チェイシングはきちんとやっていたが決定機にパスを出すなどシュートには絡めず。

66分、アルゼンチン。左サイドをテベスが突破。メッシに預けてのヒールにテベスが中央であわせるがゴール右に外れる。

テベスの突破からメッシに預けてのクロス。テベスが中央であわせるが枠をとらえられず。

67分、日本。左サイドから香川のパスに抜け出した本田圭佑がエリアに入ってのシュート。ガブリエル・ミリートに体を寄せられてサイドネット。

香川から本田圭佑へのパス。抜け出した本田圭佑が狙うがサイドネット直撃。

69分、日本。本田圭佑のボール奪取から岡崎、前田とつないで内田とのワンツーで抜け出した前田がカットインしてのシュート。ゴール右に外れる。

前田が右サイドから抜け出してのミドル。ゴール右に外れる。

70分、日本。遠藤に代えて阿部、岡崎に代えて関口を投入。

遠藤はレジスタとしてゲームをコントロール、岡崎は先制点の活躍。

71分、日本。関口からのパスを右サイドで受けた前田が深くえぐってのクロス。ファーに本田圭佑が飛びこむがわずかにあわず。

前田が右サイドを突破。えぐってのクロスに本田圭佑が飛びこむがヒットせず。

74分、アルゼンチン。デミチェリスからのパスを受けたテベスがメッシに流してのミドル。GK川島がセーブ。

バイタルエリアでパスを受けたテベスがメッシに流してのシュート。川島がセーブ。

75分、メッシがパストーレにあてて左サイドに回り込んでのクロス。ファーにイグアインが飛びこむが届かず。

メッシがパストーレとのワンツーで抜け出してのクロス。イグアインが飛びこむが届かず。

76分、日本。香川に代えて中村憲剛を投入。

香川は前線でのドリブル突破など活躍が目立った。

77分、アルゼンチン。ブルディッソに代えてラベッシを投入。

ブルディッソは攻撃参加はほとんどできず。

79分、アルゼンチン。長友へのファールでデミチェリスにイエローカード。

長友への危険なタックルでデミチェリスにイエロー。

80分、日本。右サイドでスローインを受けた中村憲剛から内田につないでのクロス。ファーサイドで前田がヘッドをあわせるがクロスバーの上。

内田のクロスに前田が競り勝つが枠をとらえられず。

83分、アルゼンチン。ボラッティに代えてディ・マリアを投入。

ボラッティは負傷による交代。

84分、日本。GK川島に代えてGK西川を投入。

川島の負傷による交代。

87分、日本。アルゼンチンのCKをGK西川がパンチング。抜け出した前田がドリブル突破で抜け出してのシュート。GKロメロがビッグセーブでCKに。

西川のパンチングに抜け出した前田がドリブル突破。中村憲剛が上がり、アルゼンチンと2対2の状況を作るが前田のフィニッシュはロメロに止められる。

90分、日本。中村憲剛から右サイドの関口に振っての突破。中村憲剛、阿部と下げてのミドル。GKロメロがセーブ。

右サイドを関口が突破。阿部まで下げてのミドルはロメロが弾くが詰められず。

アディショナルタイムは1分。

90分、日本。テベスへのファールで長谷部にイエローカード。

テベスへのハイタックルで長谷部にイエロー。

91分、アルゼンチン。ゴール正面からのFK。メッシが直接狙うが壁に当たってCKに。

メッシが直接狙うが壁に当たってクロスバーを越えていく。

ゲームはこのままタイムアップ。1-0で日本の勝利。

ベストメンバーのアルゼンチンに7戦目で初勝利。

2010年10月7日木曜日

バティスタ監督前日会見、メッシの話題に質問が集中!!

International Friendly Match Kirin Challenge Cup 2010 Japan vs. Argentina @ Saitama Stadium 2002 8th October 2010

試合前日 アルゼンチン代表バティスタ暫定監督会見
キリンチャレンジカップ2010
(スポーツナビ)

明日の試合は非常に難しいものになると思う。というのも、日本はこれまでどんどん成長してきた、その進化の過程を知っているからだ。ワールドカップ(W杯)からの成長をずっと追ってきている。日本は相手チームをリスペクトしながらもいいプレーをするし、選手たちも技術的に非常に素晴らしい。われわれアルゼンチンとしては、とにかくいつものプレーができればと思っている。


アルゼンチンはアルゼンチンの戦いをするはずだ。埼玉スタジアムは既にチケット完売。メッシ、イグアイン、テベス、ディエゴ・ミリートという豪華な攻撃陣、マスチェラーノ、カンビアッソという固いセンターにディ・マリア、パストーレという伸び盛りの若手、エインセ、ガブリエル・ミリート、デミチェリス、サムエル、ブルディッソとワールドクラスのDF陣。ほぼベストメンバーといえる来日メンバーだろう。故障者がいても十分に戦える選手が集まっている。ブックメイカーならアルゼンチンの圧勝とつけそうな強豪であることは間違いない。

W杯南アフリカ大会でソリッドな組織的守備でわずか2失点に封じ込めた日本代表がどこまで通用するのか、本番ではない戦いでどこまでリスクを冒せるのか、その部分が問題になる。ザッケローニにはぜひそういうことを聞いてみたいが、アルゼンチンのバティスタ監督はアルゼンチンのゲームをすると言い切っている。

――メッシの状態はどうか? 明日の起用法も含めて教えてほしい

メッシは早期に負傷から回復できたので、プレーはできる状態だ。どうなっているか完全には見ていないが、チームと一緒に準備している。今日の午後、選手たちにスタメンを発表することになっているので、その前に教えるわけにはいかない。ただメッシは、フィジカルでは準備万端だと思う。


スター病というところか。どこの国のメディアも同じだが、メッシがいるかいないかで勝負が決まるわけじゃあなし、メッシを見るための興業試合でもなし。本気のメンバーを揃えてきたアルゼンチンに日本がどこまで食い下がれるかということが問題なのではないか。それとも、メッシがハットトリックをすれば日本代表が惨敗しても満足なのか。

――アルゼンチンはずっと非公開練習だが、自信のほどは? それからザッケローニ監督の印象と日本で注意すべき選手は誰か教えてほしい

練習については、すべて非公開でなく、最初はメディアにも公開した。2回目が非公開だったと記憶している。自信についてだが、自分たちが勝つという自信を持って選手はプレーしてくれると思う。自信がないといいプレーはできない。われわれも相手チームを尊重するが、自分たちが絶対に勝つという気持ちで試合に臨む。  

ザッケローニ監督については(チームの)プレースタイルを含めてよく知っているが、ただしそれはイタリアでの話だ。リーグと代表とでは性格が異なる。ただ、基本的に監督の戦略はおそらくさほど変わらないと思っている。わたしが見ている限り、3ラインで試合を展開していたので、今回もそうなると考えている。われわれはザッケローニ監督が率いる日本の試合を予習できていないので、どうなるかは分からない。ただ自分の印象としては、監督が変わっても日本のプレースタイルというものは、W杯や(大会後の)パラグアイ戦、グアテマラ戦と、あまりやり方を変えてこないのではないかと思う。

――日本のプレースタイルは変わらないということだが、日本をどう見ているか? また、この試合の位置づけ、そしてどんなプレーを見せたいか?

日本のサッカーはチームとして秩序立ったプレーをしているし、技術的にも良いレベルだと思う。特に本田(圭佑)は非常にテクニカルにレベルが高い。それと19番(森本)。そして、とにかく走り回るチームだし、2トップに付けるマーカーがいいと思う。攻守両面で優れているチームだと思う。

試合の位置づけだが、アルゼンチン代表はアルゼンチン代表だ。親善試合であっても真剣勝負で臨む。アルゼンチンは必ず勝たねばならないからだ。選手個人レベルでいえば、一歩一歩、明日に向かっていくということになると思う。ポジティブな形で明日の試合に臨めればと思う。明日の試合はプレーヤーにとってもそうだが、われわれテクニカルスタッフにとっても重要であると考えている。


岡田前監督のシステムは一応4ラインだったのだが、本田圭佑がトップだったことで0トップの3ラインととらえられたということだろうか。グアテマラ戦までチェックしているなら、バティスタ監督は本当に手を抜かないで、日本戦を重要視して入ってきていると言えるだろう。

まともに噛み合ってくれれば面白い試合になる。決定機はアルゼンチンのほうが多いだろうが、日本も守備は改善されているはず。まさか、合宿で練習したことを試合に入ってすぐに忘れたりはしないはずだ。惨敗しても勉強にはなるが、僅差ならもっと勉強になる。その上で、しっかりどこが悪かったか、よかったかを勉強すればチームとして大きく成長をすると思う。

――アルゼンチンは両サイドから攻め込むスタイルだが、今回はサイドの選手が負傷で招集できなかった。また、相手FWのマークに付くべき選手も負傷した。これらについて、どう考えるか?(アルゼンチン記者)

確かに今回、両サイドの選手が消えてしまう形になったので、いつものやり方ができないことに戸惑っている。特にサイドにディフェンスラインの選手が2人来られなくなったので、追加招集している。そのため、いつものようにトップにマーカーをつけられないと思っている。追加で招集された選手に関しては、攻撃と守備、両方できる選手ではない。わたしとしては両方をこなせる選手を求めているのだが、そうした選手はそろえられなかった。今後、そうした人材は育成しなければならないと思っている。当初はマンサブリ、マンチェリッティらも考えていたが、そのあたりの問題は今後、詰めていきたいと思う。

――メッシはキャプテンになることが希望だったが、今回はマスチェラーノだ。そのことで気分を害していなかったか?(アルゼンチン記者)

メッシとはその件で話して納得してもらった。キャプテンマークを付けさせることでプレッシャー与えたくないので、ほかの選手にキャプテンになってもらった。彼には伸び伸びとプレーに専念してもらいたいと思う。

――ヨーロッパでプレーしている選手、ガイタン、サビオラ、アイマールらは招集されなかったが、今後はどうなのか?(アルゼンチン記者)

もちろん、この3名がどういうプレーをしているかについては常に追っているし、彼らの人物もよく分かっている。彼らだけでなく、海外で活躍していて招集していないほかの選手についても、自分たちは常に追っている。彼らもこれから先、招集される可能性は十分にある。彼らのプレースタイルも知っているし、これからも情報を収集していきたいと思っている。

――メッシがバルセロナでプレーする時のように力を引き出すには、何が必要だと考えるか? また彼に最も期待することは何か?

メッシについてだが、クラブでの試合と代表戦とでは違う。バルセロナと代表の練習のスタイルも違うので、そのあたりも関係していると思う。代表では試合の2~3日前に集まって、そこで初めてチームとして練習する。その意味でバルセロナとは環境が違う。

それから、代表で実力が発揮できていないという評判に関しては、わたし自身はそんなことはないと思っている。素晴らしい選手なので、いろんな人がいろんなことを期待しているようだが、わたしの代表ではちゃんとプレーしてくれていると思っている。また、W杯でも大変良いプレーをしたと思っている。過去にわたしが指揮を執った試合の中では、非常に良い(プレー)内容だった。さらに良くなる必要はあるかもしれないが、少なくともわたしは彼のプレーに満足している。メッシに期待することとしては、とにかく試合を楽しむこと、それだけだ。

――メッシについて、サイドとトップ下、ベストのポジションはどこだと思うか?

彼はどこでも機能する選手だ。バルセロナでは右でやっていたが、左でも、トップ下でもプレーできると思う。ただ現在の代表では、右サイドがいいと思う。

――明日の試合を楽しみにしているファンに一言

アルゼンチン代表に対して日本の皆さんは温かいが、ここは日本なので、おそらく日本代表を応援するかと思う。しかしながら、われわれはアルゼンチン代表として、皆さんの前で素晴らしい試合をお見せできればと思う。


アルゼンチンの記者は、マラドーナと比べてどう変化するかも考えているに違いない。アルゼンチンのスタイルを十分に熟知した上で、メッシの役割、チーム内の状況、呼ばれなかった選手のことも質問している。こういう質問を日本のメディアにもやってもらいたいものだが。

今季は思ったよりも調子が上がっていないバルセロナはメッシの怪我が原因だと考えているのだろうか。

決戦は明日。

キックオフを楽しみにして待ちたい。ザッケローニの守備セオリーがどこまで浸透したかもチェックしつつね。

2010年10月3日日曜日

ザッケローニが招集した日本代表のメッセージ!!

International Friendly Match Kirin Challenge Cup 2010 Japan vs. Argentina @ Saitama Stadium 2002 8th October 2010

International Friendly Match Korea Republic vs. Japan @ Seoul World Cup Stadium 12th October 2010

キリンチャレンジカップ2010(10/8 vsアルゼンチン代表@埼玉ス)
国際親善試合(10/12 vs韓国代表@韓国・ソウル)
SAMURAI BLUE(日本代表)メンバー
(日本サッカー協会)

選手
Pos. 氏名(英字表記)
生年月日 身長 体重 所属 国際Aマッチ出場/得点

GK
川島 永嗣 カワシマ エイジ KAWASHIMA Eiji
1983.03.20 185cm 80kg リールセSK(ベルギー) 15/-12

西川 周作 ニシカワ シュウサク NISHIKAWA Shusaku
1986.06.18 183cm 81kg サンフレッチェ広島 1/0

権田 修一 ゴンダ シュウイチ GONDA Shuichi
1989.03.03 187cm 83kg FC東京 1/-2

DF
田中 マルクス闘莉王 タナカ マルクストゥーリオ TANAKA Marcus Tulio
1981.04.24 185cm 82kg 名古屋グランパス 43/8

駒野 友一 コマノ ユウイチ KOMANO Yuichi
1981.07.25 172cm 76kg ジュビロ磐田 59/0

栗原 勇蔵 クリハラ ユウゾウ KURIHARA Yuzo
1983.09.18 184cm 80kg 横浜F ・マリノス 3/0

伊野波 雅彦 イノハ マサヒコ INOHA Masahiko 
1985.08.28 179cm 73kg 鹿島アントラーズ 0/0

長友 佑都 ナガトモ ユウト NAGATOMO Yuto
1986.09.12 170cm 68kg ACチェゼーナ(イタリア) 32/3

槙野 智章 マキノ トモアキ MAKINO Tomoaki
1987.05.11 182cm 75kg サンフレッチェ広島 4/0

内田 篤人 ウチダ アツト UCHIDA Atsuto
1988.03.27 176cm 67kg FCシャルケ04(ドイツ) 32/1

MF
遠藤 保仁 エンドウ ヤスヒト ENDO Yasuhito
1980.01.28 178cm 75kg ガンバ大阪 98/9

中村 憲剛 ナカムラ ケンゴ NAKAMURA Kengo
1980.10.31 175cm 67kg 川崎フロンターレ 50/5

阿部 勇樹 アベ ユウキ ABE Yuki
1981.09.06 177cm 77kg レスター・シティー(イングランド) 49/3

今野 泰幸 コンノ ヤスユキ KONNO Yasuyuki
1983.01.25 178cm 73kg FC東京 38/0

長谷部 誠 ハセベ マコト HASEBE Makoto
1984.01.18 177cm 65kg VfLヴォルフスブルク(ドイツ) 35/1

*本田 拓也 ホンダ タクヤ HONDA Takuya
1985.04.17 177cm 73kg 清水エスパルス 0/0

細貝 萌 ホソガイ ハジメ HOSOGAI Hajime
1986.06.10 176cm 69kg 浦和レッズ 2/0

FW
松井 大輔 マツイ ダイスケ MATSUI Daisuke 
1981.05.11 175cm 64kg FCトム・トムスク(ロシア) 28/1

前田 遼一 マエダ リョウイチ MAEDA Ryoichi
1981.10.09 183cm 80kg ジュビロ磐田 5/2

*関口 訓充 セキグチ クニミツ SEKIGUCHI Kunimitsu
1985.12.26 170cm 64kg ベガルタ仙台 0/0

岡崎 慎司 オカザキ シンジ OKAZAKI Shinji 
1986.04.16 174cm 76kg 清水エスパルス 34/17

本田 圭佑 ホンダ ケイスケ HONDA Keisuke
1986.06.13 182cm 76kg CSKAモスクワ(ロシア) 21/6

森本 貴幸 モリモト タカユキ MORIMOTO Takayuki
1988.05.07 180cm 75kg カターニャ(イタリア) 8/3

金崎 夢生 カナザキ ムウ KANAZAKI Mu
1989.02.16 180cm 70kg 名古屋グランパス 4/0

香川 真司 カガワ シンジ KAGAWA Shinji
1989.03.17 172cm 63kg ボルシア・ドルトムント(ドイツ) 15/3


アルベルト・ザッケローニは3-4-3の信奉者だと長らく思われてきた。インテルで指揮を執ったときも優秀なフルバックがいるにも関わらずCBを3枚おいた戦術をとったし、昨シーズンにユベントスで指揮を執ったときにも枚数が足りないCBをやりくりして3バックで戦った。ユベントス時代は結局CBの層の薄さもあって4-3-2-1などいろいろな戦術を試すことになるのだが、守備の立て直しはできなかった。混乱していたユベントス守備陣は子供のころから叩き込まれている守備セオリーをもってしても修正ができなかったのだ。ザッケローニは教師としては温厚で辛抱強いが、強烈なカリスマで引っ張っていくタイプではない。3バックの信奉者であっても両サイドにフルバックをおくシステムを絶対におかないということもないことはユベントス時代にはっきりしたこともあり、優秀なフルバックがいる日本代表では無難に4枚のディフェンダーを置くのではないかとみられている。

実際、メンバー選出にもザッケローニの意図がよく現れている。

純粋なCBは闘莉王と栗原だけ。伊野波と槙野は両サイドのフルバックに対応できる。ユーティリティを重要視して、あるいはサイドハーフにも対応できるように選手選考をしたのではないか。

日本の弱点は中盤のパサーは多いがサイドアタックは指導の失敗もあってドリブラーが少なく、両サイドから積極的に上がれる人材が少ない。サイドアタッカーにスタミナに自信のあるフルバックをあてることでさらに攻撃力を増し、守備も安定すると考えたのではないか。

いや、前線にも松井、金崎、香川といった積極的にドリブルをしかける選手を招集している。彼らはクラブでも活躍しており、いい状態で合流できる。金崎はシーズン終盤で疲労がたまっているだろうが、代表というモチベーションは高いだろう。

ザッケローニは選手選考でサイドアタックの重要性をメッセージとしてこめた。

さらに中盤ではレジスタとして遠藤と中村憲剛を、インコントリスタとして阿部と本田拓也を指名。インクルソーレタイプの長谷部と細貝と中盤もバランスよく選出している。

ザッケローニのチーム作りのためのセレクターとしてきちんとメッセージをこめた。あとは選手が応えるだけだが、結果が出るまでには時間がかかるだろう。

イタリア式の守備を土台にしたサッカーからスペースを潰すというやりかたは世界でもっとも難しいのだ。アルゼンチン戦、韓国戦は無惨に負ける可能性がある。それでも、日本は守備のセオリーを身につけるためにザックにセオリーを教わらなければならない。注目はディアゴナーレがきちんとできているかどうか。ザックがこめたサイドアタックの意図が伝わっているかどうか。

ちゃんと見極めたいところだ。

2010年9月8日水曜日

パラグアイ戦のハイパフォーマンスの反動か、グアテマラに苦戦の日本!!

International Friendly Match Kirin challenge Cup 2010 Japan 2-1 Guatemala @ Nagai Stadium
Japan:Morimoto 12,20
Guatemala:Mario Rodríguez 22

グアテマラ戦後 原監督代行会見 (1/2)
キリンチャレンジカップ2010
(スポーツナビ)

今日の試合は立ち上がり、ボールも動いていい形だったと思うんですけど、2点目を取って、そのあと3点目を取るチャンスが何度かあったと思うんですが、そこで決め切れず、そのあとからちょっとずつ(プレーが)甘くなっているところで、相手が長いボールを蹴ってきて、そこから決められてしまった。それによってリズムが悪くなったかなと思っています。パラグアイ戦から、けが人があったり、センターバックについていうと中澤や闘莉王が今までやってきた、そこをなかなか出場機会がなかった選手を思い切って試そうと思っていました。あるいは乾のような選手を試しながら、また刺激になってやってくれればと思ってゲームに臨んだんですけど。まあ、それぞれうまくいったところ、うまくいかなかったところがあったと思いますが、そういうところはしっかり自分なりに判断してもらって、今後に生かしてもらいたいと思います。

個人的には、この1週間なりの代行ということで、ザッケローニ監督と一緒に過ごして、彼も合宿を一緒に過ごしたことによって、日本の選手の特徴、日本代表チームの練習の仕方とか、スケジュールの立て方、あるいはコーチングスタッフ、メディカルスタッフとの関係、いろんなことを見ることできたと思うんですね。そういうことを、次のアルゼンチン戦(※公式未発表)、韓国戦に向けて、本当にいい準備ができた、橋渡しができたんじゃないかなと思っています。


ほぼ完璧だったパラグアイ戦に比べて、グアテマラ戦は2点取るまでと中村憲剛が入ってからの時間帯だけがよかったという極端なゲームになった。前半はレジスタ不在。橋本は安定感がなく、ボールキープも素早い判断で安全地帯にパスすることもできずにボールを奪われて失点といいところがなく、細貝はたまにいいパスがあったもののパスの散らし役としては力不足ではあった。

レジスタは通常3列目からゲームを組み立てるのが仕事で、本田圭佑を前目のポジションで使う以上、絶対におかなければならないプレーヤー。日本には遠藤と中村憲剛しかおらず、後継者を育てるのが急務になっている。疲れということだったが、W杯本戦ではタイトなスケジュールは当たり前。ヨーロッパ組のほうがタフでJリーグ組がばてているというのはあまりにもひどかったというべきではないか。

――今日、2点取った森本に関して、良かった部分、課題の部分、両方あったと思うが(田村修一/フリーランス)

みなさんご存じのように、パラグアイ戦を見ても実戦が不足していると思いました。なので、岡崎はある程度計算できるし、コンディションをワールドカップ(W杯)の後に落としているという情報もあったので、あえて森本をまた先発で使って、試合をなるべく多くやらせることで、彼の持っている良さ――。彼には攻撃だけでなくて、守備に関しても、まだまだ関係していない時間が多いので、できるだけプレーする機会であったり、いろんなことに絡む起点を作ってほしい。ゴール前で点を取ってこいと言って出したので、特に1点目はきれいだったと思いますし、何度かトラップでくるっと抜け出したりできたと思うので。まあ、2点取って少しは良かったかなと。所属チームでまずはポジションを取ることが大事かなと思っています。

■本田は自分自身納得いっていないと感じた

――本田は点が取れず、焦ってシュートもパスも一発狙いだったように見えたが、近くでどう感じていたか(後藤健生/フリーランス)

いろんな面でのコンディション、W杯であれだけやって、ロシアはJと同じシーズンが進んでいく。彼のコンディションを見て、パラグアイ戦を見てもやはり体が重いなと感じました。本人も、この暑さも含めて、自分自身納得いっていないと感じました。ただ彼の持っている個人的な体の強さであったりキープ力、パスを展開する力、そのへんを何とかチームの中に機能させて、自信を持ってロシアに帰ってくれればいいかなと使い続けました。疲れているというのは分かりましたし、(所属)チームでも出場機会が少なくなっていたりするので、むしろ辛抱して彼を使い切りました。

ほかの選手で言うと、長友とかまだ(欧州に)行ったばかりですから。内田もこの前の試合で最後に足をちょと踏まれて、内出血が軽いけれどありました。無理させない方がいいだろうということで。香川も、ずっと出ていますから、フルに使うかどうか、いろいろ考えたんですけど、けがをさせる前にあのへんで止めさせようかなと思って。そういうことも含めて、監督なんだか、強化部長なんだか、技術委員長なんだかというところも含めて(苦笑)試しながら。

例えば永田も、もともと試すことがなかなかできなかったんですけど、彼のフィードのうまさや高さが後半は使えたし。今回で言えば細貝ですね。長谷部、遠藤、今野、阿部もこういう事情でいない中で、彼を思い切って使って、Jリーグを見ていたときは体の元気さ、強さがあると思ったんですが、彼がパラグアイ戦も今日もそうですけど、あそこでやれるということを証明してくれたことは、すごく良かったんじゃないかと思います。

――槙野を後半に左サイドで使ったが、どんな指示をしたか(大住良之/フリーランス)

槙野に関しては、広島では3バックの左、それで広島のサッカーはちょっと変則的で、攻撃では彼はかなり高い位置に出てきますよね。そういう面で、ストッパーが本職ですけど、前半はストッパーをやらせて、長友がいろんなことがあって半分で止めさせようと思ったので。彼(槙野)は攻撃になると(前に)出て周りを生かして、そこからフィードであったり起点になるということを要求して、守備のときはしっかり後ろでカバーするということを言いました。紅白戦でも、短かったですけど左サイドバック、左とストッパー両方やる準備をしてくれと言ってあったので、(左は)本職ではないと思うんですけど、違和感なくやってくれたんじゃないかと思います。


森本は試合後のインタビューで答えていたようにまずはカターニアでポジションを取ることが重要だろう。もっとも難しいリーグであるSerie Aでレギュラーを張れるならザッケローニの戦術も理解できるだろうから。もっとも点をとるべき選手が戦術を理解しているというのは大きな強みになる。

逆に本田圭佑はCSKAモスクワで監督との確執が報道されているように、本人が考えているサッカーと監督の考えるサッカーとの乖離があると上手くいかないのではないか。VVVフェンロでは王様で自由にやらせてもらえたが、CSKAモスクワではそうではない。日本代表でも役割が違う。その違いにイライラがあって壁に当たっている状態ではないだろうか。

槙野については広島は後方からしっかり組み立てるサッカーをやっている。その意味では最終ラインにもフィード力が要求されるし、レベルの高いことををやっているのは間違いない。槙野もその戦術を叩き込まれているわけで、理解は思った以上に早いのではないか。

長友がチェゼーナで信頼を勝ち取れば、CBでとなるだろうが、レフトバックのバックアッパーができたということではいいことなのだろう。

――監督の人選とかいろいろ

それは本来の仕事ですから。いろいろあったんですけど、結果オーライではないんですけど、さっき言ったように、もし1週間前か2週間前に決まったとしても、新しい監督が選手を選ぶことは不可能に近かった。その時に、W杯である程度中心だったメンバーと、コンディションのフレッシュな選手を選んだことによって、ザッケローニ監督にもいろんな選手を見てもらった。それは結果的にいい流れで引き継ぎすることはできたんじゃないかと思います。

――もちろん2つ勝ったことは素晴らしいと思うが、今回、代行とはいえ代表監督だったわけで、代表監督は魅力ある仕事だったか

今回は(欧州から)帰って来て、すぐ記者会見をして、その段階で誰も間に合わない、ちょうどスタッフも変わるときだったので間に合わないということで、自分がやりました。その中で、まあ1年半以上、技術委員長という立場で(代表チームを)見てきて、日本のサッカーの流れは分かったので、これを生かしながら次の新しい段階に行くということで、人選も今のコーチ陣としましたし、一番の仕事はそれをうまく引き継ぐことだと思っていましたので。選手たちも、ザッケローニ監督が実際にそばにいてくれることによって、厳しいコンディションだったとは思いますけど、モチベーション高くやってくれた。いろいろあった割には、いい流れで引き継げたんじゃないかと思います。

(プレッシャーは)僕は選手に伸び伸びやらせること、怖がらずに自分のいいところであったり、日本の良さを出そうと。それを出すことがまず大事なんじゃないかと。コンディションはいろいろあったとしても、それは代表選手としてやるべきことだと。それだけですね、言ったのは。今回、選手は僕とかコーチングスタッフが選んだので、いちおう言っておきました。今日で終わりですと、選手には言っておきました。


スペイン人監督じゃなければ辞任するという報道がなされていたにもかかわらず、そこを突っ込まないのは日本のメディアの優しさなのか。それとも日本サッカー協会から釘をさされていたのか。絶対に聞かなければならない質問だったのは、なぜスペインからイタリアへ方向転換をしたのか。噂だけで攻撃的と判断したのかということ。

パラグアイ戦でモチベーションが高い試合をしながら格下のグアテマラによくない試合をしたことで、原さんの限界が出てしまったわけだが(勝敗は関係なく)、この部分をどうやって高く保っていくかというところにザッケローニの課題になるだろう。日本はモチベーションが高ければいいプレーが続くが、相手によってぐだぐだな試合をしてしまうことがよくある。

アジアカップで戦う相手は格下もあり、足を掬われるということのないようにきっちり方向性を決めなければ南アフリカでの感動がやっぱり監督を代えたら駄目だったということになりかねない。

試合後 グアテマラ代表アルメイダ監督会見
キリンチャレンジカップ2010
(スポーツナビ)

今日の試合はいくつか分割して分析することができるのではないか。最初の20分は、日本がどういう出方をするか、猶予を与えてしまい、相手に支配されてしまった。最初の20分、日本は自由に、自分たちがしたいように試合を運ぶことができた。そしてゴールを決められたことによって、試合の流れも変わった。その後、われわれはプレスを掛けるようになり、試合の均衡を保つことができた。後半は、われわれはより多くゴール決められるチャンスがあった。日本もそうだったと思うが。

――当初、日本におけるグアテマラの評価が低かったようだが、試合全体で見たら、かなり日本を苦しめていた。引き分けで終わる可能性もあったと思うがどうか(グアテマラ記者)

今日の試合内容だが、われわれはハッピーではなかったが満足はしている。選手は非常に頑張ってくれた。局面によっては、日本が勝る部分もあったが、われわれも日本を苦しめて難しい状況に持ち込めることができたと思う。試合の展開の中で、日本がしたいようなプレーをさせなかったし、日本のボール保持のチャンスを与えないことにも成功したと思う。今日の試合は、負けるとしても大量失点で負ける可能性もあったし、引き分けの可能性もあった。その意味で、われわれは途中から非常に動きが良くなったし、ダイナミックなプレーができていた。ただし今回の暑さはひどかった。36度から37度という気温は、われわれにとって非常にプレーしにくかった。

――日本の印象、特に印象に残った選手は

日本の印象だが、非常にいいチームだったと思う。われわれとの違いは、われわれは10回しか練習していない。しかし日本は過去4年間、チームとして練習を重ねてきた。そこで差が出たと思う。日本の選手だが、非常に良いプレーヤーは多く、スピード溢れるプレーをしていた。特に5番(長友)の選手が目に付いた。それから本田。今日プレーしてなかったが、22番(中澤)も良かった。今回、われわれは日本ほどチームとしての準備ができていなかったので、そのためフィジカルで差が出たと思う。

――準備が悪い割には良いゲームができた、その理由は何か(宇都宮徹壱/フリーランス)

今日の内容が良かったのは、おそらく選手たちの努力と将来へのモチベーションが高かったことが挙げられる。グアテマラは残念ながらワールドカップには一度も出場できていないが、希望は保ち続けている。一昨日、米国でも試合があり、水曜日には(米国で)エルサルバドルとの試合がある。そういったところで選手が頑張ってくれればいいと思う。今日の試合には非常に満足しているし、自分たちにとって良いスタートを切れたと思っている。


グアテマラの監督にも日本はプレスをかけると弱いということがわかったわけだ。この弱点は相変わらずで、プレスをかけられても平然とプレーを続けるヨーロッパ列強とは大きな差がある。

フィジカルの部分では負けていなかったが、ボールホルダーへの適度なプレス(決して飛びこむわけではなく)があれば日本にとってもっと楽な試合になっていたはずだが、連戦ということもあり、パラグアイ戦のような試合ができなかったのは残念だった。

グアテマラに関しては消えている選手が多く、またポジショニングのミスもあり、まだ世界で戦えるレベルにはない。W杯に出場しても今のままだと選手個人の能力で戦うしかないだろう。ただ、思いきったミドルは脅威であり、大きな武器でもあることから、磨いていくことで本戦出場に近づくことができるかもしれない。

原博実からザッケローニへ (1/2)
日本代表 2-1 グアテマラ代表
(スポーツナビ)

グアテマラという中米の小国について、私たち日本人が知っていることはあまりにも少ない。ヨーロッパ人がやって来るまではマヤ文明が栄え、国民の過半数はマヤ系のインディオであること。つい最近(1996年)まで内戦があったこと。決して豊かな国ではないこと(貧困層は全人口の半数以上を占めるといわれる)。むしろグアテマラ代表が来日した直後に発生した、豪雨による土砂災害の方がわれわれの注目を集めた感がある。6日の時点で死者は44人、被災者数は4万人を超えると報じられた。

「よく分からない」グアテマラは、サッカーに関しても同様である。ワールドカップ(W杯)の出場は皆無。CONCACAF(北中米カリブ海サッカー連盟)が主催するゴールドカップでも、96年のベスト4がこれまでの最高成績である。別格の存在であるメキシコを除けば、コスタリカ、ホンジュラスに続く中米の第3勢力と見てよいだろう。最新のFIFA(国際サッカー連盟)ランキングは119位。すなわち、フェロー諸島とシンガポールの間と考えれば、その実力はおのずと理解できるだろう(ちなみに日本は32位)。

そんなグアテマラと対戦することが、果たして日本の強化にどれだけつながるのか。いささか疑問の残る今回のマッチメークについては、2022年のW杯招致活動の一環と見るのが一般的だ。グアテマラはパラグアイと同様、FIFAに理事を送り出している。「あまりに政治的だ」という意見もあるかもしれないが、個人的には「日本もこういうマッチメークができるようになったのか」と、むしろ深い感慨を覚える。2018年と22年のW杯開催国が決まるのは、12月2日。残り3カ月を切った今見せる、W杯招致をめぐる水面下の戦いは、間もなく佳境に入る。

さて、今回来日したグアテマラ代表のメンバーは、全員が国内組。国際的に有名な選手はひとりもいない。むしろ注目すべきは、監督のエベル・ウーゴ・アルメイダ・アルマガであろう。アルメイダの名で知られるこのパラグアイ人指揮官は、少なからず日本と縁がある。現役時代の90年、南米王者オリンピア(パラグアイ)の正GKとしてトヨタカップで来日(オランダトリオを擁したミランに0-3で敗れた)。それから9年後には、パラグアイ代表監督としてコパ・アメリカに出場し、当時のトルシエ監督が率いる日本代表に4-0と完勝している。グアテマラ代表監督に就任後、最初の国際試合の相手が日本となったことに、おそらく当人も何かしら期するものを感じているのかもしれない。


グアテマラとの対戦に疑問はあったがW杯招致活動の一環だと聞かされれば納得がいく。政治的判断だろうと、中米のサッカーを経験しておくのは悪くはないし、決して本戦で当たらないというわけではない。パッシングサッカーをやるなら慣れておく必要があるだろうという期待だった。実際にはフィジカルを活かした前へのサッカーだったわけだけれども。

試合序盤は、日本がグアテマラを圧倒。12分には早々と先制する。左サイドでの乾と香川のパス交換から長友が抜け出し、ドリブルを挟んで正確なクロスを放つと、これを森本が頭で合わせてネットを揺らす。森本の代表でのゴールは、昨年10月の対トーゴ戦以来、これで2点目。だが、この日はこれで終わらなかった。20分には本田からのスルーパスを受けた香川が、今度は右サイドを駆け抜けてシュート。ボールはいったんは相手GKにはじかれるも、走り込んでいた森本が反射的に左足で押し込み、うまくゴール左隅に流し込む。これで2-0、スタンドは一気に楽勝モードに包まれた。しかし敵将アルメイダは、序盤の2失点について、次のように語っている。

「最初の20分は、日本がどういう出方をするか、猶予を与えてしまい、相手に支配されてしまった。日本は自由に、自分たちがしたいように試合を運ぶことができた。その後、われわれはプレスを掛けるようになり、試合の均衡を保つことができた」

歓喜から2分後、グアテマラが反撃に出る。日本の自陣でのパス回しをインターセプトすると、すかさず前線にボールが渡り、これをFWマリオ・ロドリゲスが右足でシュート。岩政の寄せは遅く、弾道は楢崎の指先をすり抜けてゴールに吸い込まれる。その後もグアテマラは、素早いプレスと思い切りのよいミドルシュートで、臆することなく日本に挑んでくる。やはりFIFAランキングはあてにならない。前半は2-1で終了。

後半、日本ベンチは日本は長友と乾を下げて、永田と藤本淳吾を投入。さらに後半20分には香川に代えて岡崎慎司を送り込むも、なかなか3点目を奪うことができない。逆にグアテマラはポゼッションを高めて、際どいシュートを放っては日本の守備陣を慌てさせた。ここは中盤でゲームを落ち着かせ、交通整理ができる人材が必要である。そう、中村憲剛だ。だが彼が所属する川崎フロンターレは、8日にナビスコカップ準々決勝第2戦を控えている。原監督代行も技術委員長としての立場から、なかなか最後の切り札を投入する踏ん切りがつかない様子。結局、中村憲がピッチに立ったのは後半38分のことであった。ここから日本は見違えるように攻撃のリズムを取り戻し、何度も相手ゴール前まで殺到するものの、放たれるシュートはいずれも歓喜を呼び起こすことなく、そのまま終了のホイッスル。勝つには勝ったが、何とも歯切れの悪いエンディングであった。


ゲームの流れとしては森本が2点目をとる20分までは日本ペース。そして、中村憲剛が入る83分までは拮抗したゲームということになるだろう。日本はきちんとゲームを落ち着かせる選手がいなければ(日本に限らずだが)、攻め急ぐ傾向がある。本田圭佑、乾、香川、森本、藤本、岡崎といった前線の選手たちはゴールがほしくて前へ前へと前輪駆動のようなサッカーをしていた。個人プレーに走りすぎていては流れも相手にわたしてしまう。ということがわかっていればいいが、選手たちは理解していないかもしれない。

海外のクラブに戻って、あの試合はひどかったね。といわれて素直に受け入れられれば成長するだろうし、できなければそこで泊まってしまうだろう。

その意味では大勝できなかったことは日本にとってよかったかもしれない。

あらためて、この9月シリーズで明らかになった成果と課題についてまとめておく。

まず成果。W杯以後の日本が目指す方向性というものを、この2試合を通じて示すことができた。現状では「守備はW杯仕様、攻撃はよりワイドに展開してバリエーションのあるクロスからチャンスを作る」といったところか。この方向性に対し、ザッケローニ監督がどのように肉付けし、独自のカラーを出していくかが注目される。幸い、中盤と両サイドのタレントは、ある程度はそろっている。香川や長友など、欧州移籍によってさらなる成長が期待できる若い選手の存在も心強い。果たして新監督は、今回の2試合を通じて何を感じ、どんなプランを思い描いているのだろうか。

課題については、その多くがこの日のグアテマラ戦で顕著に表れていた。すなわちそれは、選手層の薄さである。中盤では遠藤保仁と長谷部誠。ディフェンスラインでは中澤佑二と田中マルクス闘莉王。彼ら「代えの利かない」選手の不在を埋めることが、決して容易でないことは、今回の2試合で明確になった。特に中村憲が投入されるまでの中盤は、連動性がほとんど感じられず、やみくもにゴールを目指しては空回りするばかり。いくら即席チームであっても、アピールしようとするあまり連動性が失われてしまうのでは本末転倒である。こういう場面でゲームを落ち着かせ、リズムを作ることができるのが中村憲だけであったのは、いささか残念に思えてならない。

ともあれ、こうした成果と課題は、そのまま原監督代行からザッケローニ監督へと、引き継がれることとなった。その初陣は、1カ月後の来月8日である。新たな代表の姿をあれこれ想像しつつ、まずは原監督代行には「お疲れさまでした」と申し上げたい。


ザッケローニの味付けはかなり難しいことになるだろう。日本の選手はイタリア仕様の守備のセオリーをしらない。前を向いたボールホルダーに飛びこんだり、ディアゴナーレという斜め後方にポジションをとる守備理論をザックがどういうふうに植え付けていくか。優柔不断さはあるが、戦術理論だけはしっかりしているだけにきちんと植え付けてもらいたい。

選手層の薄さについては経験を積んでいくしかない。とくにレジスタとCBについては間違いなく育てていかなければならないポジション。ゲームメイカーではなく、チームのオーガナイザーとしての選手をどう見つけていくかというのは課題になっていくだろう。

もうひとり「お疲れさまでした」と申し上げたいのが、GKの楢崎である。長年、日本のゴールを守り続けてきたベテランは、この試合をもって代表からの引退を表明した。

W杯直前に、守護神の座を川島永嗣に奪われた経緯を思えば、いつかはこういう日が訪れるだろうと思っていた。だが、それがまさかこのタイミングになるとは予想もしていなかった、というのが正直なところである。結果として、日本代表での楢崎の最後の雄姿を現場で目撃できたのは、幸運だったと思う。彼と川口能活が代表で切磋琢磨(せっさたくま)した時代――それこそ97年のW杯フランス大会予選から、2010年のW杯に至るまでの14年間は、われわれサッカーファンにとって一言で語り尽くせぬほど濃密な思い出が詰まっている。南アフリカの地で、川口がチームキャプテンとしての役割を全うし、そして今回、楢崎が代表引退を宣言したことで、間違いなくひとつの時代は終わりを告げることとなった。

試合後のミックスゾーンでは「4回W杯に出て、20歳から代表に選ばれて、いろんな経験をさせてもらった。感謝しているし、何かこれから返していかないといけないなと思っている」と語っていたという。一方で「GKが全員いなくなったら(引退撤回を)考えようかな」と冗談も言っていたようだが、そうした困った事態になることはなさそうだ。今後は川島を筆頭に、西川周作(広島)、権田修一(FC東京)といった新世代のGKたちがしのぎを削ることになるだろう。

実は私自身、会見後に遅れてミックスゾーンに入ったので、楢崎本人の肉声を聞くことはできなかった。その代わり、サンダル姿でリラックスしている表情を遠めから確認することはできた。その表情はいかにも自然体で、感極まったものは微塵(みじん)も感じられない。ひとつの仕事を終えて、淡々としているプロフェッショナルの姿が、そこにはあった。あらためて「動の川口、静の楢崎」という表現を想起する。楢崎の代表引退は「77」というキャップ数には似合わないくらい、実に静かで穏やかなものであった。

かくして、中村俊輔に続いて楢崎も代表から去った。パラグアイ戦で素晴らしい働きを見せた中澤も、練習中のけがが全治6週間と診断された。10月の代表戦に選出されることはないだろうから、このままフェードアウトする可能性は十分に考えられる。2014年のブラジル大会に向けて、日本代表は今後、世代交代を加速させていくことだろう。残念ながらこの日のグアテマラ戦は、試合内容自体は決して面白いものでも、素晴らしいものでもなかった。むしろ地味で、得るものが少ない試合だったのかもしれない。それでも「ひとつの時代が終わった」という意味で、強く印象付けられる試合となりそうな気がする。


中村俊輔楢崎正剛の代表引退はひとつの時代の終わりということだろう。中澤佑二も年齢と怪我を考えればこのまま引退という可能性が高い。3人にはお疲れさまという言葉しかみつからない。

中村俊輔は主力で戦ったW杯ドイツ大会では不完全燃焼、W杯南アフリカ大会ではほとんどプレーできなかった。楢崎は主力を川島に譲ったものの最後まで高いパフォーマンスを見せた。名古屋で圧倒的な力で川島の壁となったことを思えば、乗りこえられたことに誇りすら覚えているのではないか。

中澤は引退を表明したわけではないが、しっかり怪我を治してほしいと思う。

グアテマラ戦後 選手コメント (1/2)
キリンチャレンジカップ2010
(スポーツナビ)

■楢崎正剛(名古屋グランパス)

「リストから外してくださいと合宿の最初に伝えた」

代表の競争ですか? いや、僕はあれですよ。リストから外してくださいと、この合宿の最初に原さんに伝えました。意見を尊重してくれたんですけど、ちょっと待ってくれよ的なニュアンスはありましたね。ワールドカップ(W杯)が終わってからずっと考えていましたし、ただ、監督も決まっていなかったのであまり迷惑はかけられないなと思ったので、こっちに来てからになったんですけど。4回W杯に出て、幸運なことに20歳から代表に選ばれて、いろんな経験をさせてもらって、感謝しているし、何かこれから返していかないといけないなと思っています。今回の試合は試合でそういう気持ちもあるけど、原さんにはこの合宿は頑張ってくれと言われていたし、代表としての責任感をしっかり持って最後までやろうと。闘莉王とは最後に一緒にできると思っていたんですけど、逃げられちゃったので(笑)。

代表での試合も時間は長いですけど、そんなに多くないですし、だいたいの試合は思い出そうと思えば思い出せるので。いい思い出もありますけど、悔しい思いもして、それも全部実になったので、そういう経験をいろんな選手に還元するべきだと思う。帰ってきてからいろいろ相談したり、GM(ゼネラルマネジャー)とも相談したり、監督に相談したり。ピクシー(ストイコビッチ監督)はそれを理解してくれたかなと。みんなはもっとできると思っているから。代表がいなくちゃいけないといって。とにかくW杯でやり切ろうと思ってやれたので、まずはそれが一番です。W杯の前は先のことは全然分からなかったです。(サポーターには)ありがとうございましたと。ただ、引退という形で伝えた訳ではないし、GKが全員いなくなったら考えようかなと(笑)。そういう非常事態があれば別ですけど、そんなことはないでしょうから。


楢崎正剛ほど安定度が高いGKは日本では多くない。世界基準でいえば、フィジカルで劣るし、判断ミスもあるけれども、上をみればキリがないし、世界に挑戦できるだけの技術があったGKだった。本人は海外移籍を含めた契約を名古屋と結んでいたはずだが、それが履行されることはなかった。

77試合というのは思ったよりもすくないような気がするけれども、濃密な時間だったことは間違いない。GKというたったひとつしかないポジションを争い、そして勝ち取ってきた楢崎。まだまだ名古屋でのプレーが残っており、これで終わりというわけではないけれども。お疲れさまといいたい。

2010年9月7日火曜日

日本代表、後半息切れしながらも森本のドッピエッタを守りきり勝利!!

International Friendly Match Kirin challenge Cup 2010 Japan 2-1 Guatemala @ Nagai Stadium
Japan:Morimoto 12,20
Guatemala:Mario Rodríguez 22

Japan 1/5 draw 5/1 Guatemala 14/1(William Hill)

両国国旗、フェアプレー旗に続き、FIFA Anthemにのって両国選手の入場。グアテマラ国歌「Guatemala Feliz!」の独唱、日本国歌「君が代」の独唱。

日本はブルーサムライのファーストジャージ。システムは4-2-3-1。



ベンチメンバーはGK川島、永田、内田、中村憲剛藤本、岡崎。

グアテマラはラ・アズール・イ・ブランコのセカンドジャージ。システムは3-4-1-2。



ベンチメンバーはGKモリーナ、カストリージョ、エスタクイ、チンチージャ、ノラレス、ぺッサロッシ、ミノール・ロペス

前半。日本のキックオフ。

1分、日本。右サイドエリア角付近からのFK。香川が放り込んだボールにニアで本田圭佑がヘッドをあわせるがクロスバーの上。

高い位置からのFK。本田圭佑が競り勝ってあわせるが枠をとらえられず。

6分、日本。ゴール正面からのFK。本田圭佑が低い弾道で狙うが壁直撃。

強く低い弾道で狙ったが壁に当たってセカンドボールもクリアされる。

11分、日本先制。左サイドをドリブルで駆け上がった長友からのクロス。ニアで森本がヘッドをあわせてゴール。1-0。

長友が左サイドを突破。深くえぐってのクロスに森本がきっちりヘッドをあわせて先制。

14分、日本。左サイドの細貝からのパスに抜けだした森本がシュート。GKトリゲニョがこぼすがDFが戻ってクリア。

細貝のパスに抜けだした森本がビッグチャンスを迎えるが決めきれず。

19分、日本追加点。本田圭佑からエリア内の香川へ。香川がGKトリゲニョを浮き球のクロスでかわし、飛びこんだ森本が左足で引っかけてゴール。2-0。

本田圭佑のパスから香川がエリア内をえぐってのクロス。森本が押し込んで追加点。

21分、日本。乾からのパスを右サイドで受けた本田圭佑がシュート。GKトリゲニョがセーブ。

乾からダイナゴルのパス。フリーとなった本田圭佑が狙うがトリゲニョがセーブ。

22分、グアテマラ追撃。カスティージョが橋本からボールを奪い、前線のマリオ・ロドリゲスに。振り向き様に右足を振り抜き、GK楢崎を破ってゴール。2-1。

橋本が軽率なプレーでボールを奪われると、マリオ・ゴンザレスにつながれて強烈なシュート。楢崎を破って追撃。

25分、グアテマラ。中盤のボール争いを制したアギラルがミドル。GK楢崎がキャッチ。

1対1のボール争いに破れてまたもや強烈なミドル。楢崎が正面でキャッチ。

29分、グアテマラ。マリオ・ゴンザレスのポストプレーからコットがミドル。GK楢崎がキャッチ。

どんどんミドルを撃ってくる。プレスがかからないのが原因だけど。ひとりでも飛びこむのではなくシュートブロックに行かなければ。

35分、日本。左サイドの長友からのパスを受けた森本が本田圭佑をデコイに使いながらミドル。クロスバーの上。

森本が本田圭佑の抜けだしを利用しながらのミドル。枠を越えていく。

36分、グアテマラ。前線でボールを受けたガジャルドが思いきったミドル。わずかにゴール右に外れる。

ガジャルドが強烈なミドル。プレスがかかっていないのでエリアの外からミドルを狙っていく。

43分、日本。本田圭佑のパスに左サイドで抜けだした長友がドリブル突破。カットインしてのシュート。サイドネット。

左サイドを完全に抜けだした長友。中央にふたり走り込んでいたが、みずからシュート。サイドネット直撃。

アディショナルタイムはなく、前半終了。2-1と日本リードで折り返し。

45分、日本。長友に代えて永田、乾に代えて藤本を投入。

長友は先制点のアシスト。乾はミスが多かった。

45分、グアテマラ。GKトリゲニョに代えてGKモリーナ、コットに代えてカストリージョ、ヒロンに代えてチンチージャを投入。

コットは存在感なし、ヒロンも香川、本田圭佑についていけず、トリゲニョは日本のシュートに対して反応が鈍かった。

後半。グアテマラのキックオフ。

46分、グアテマラ。右サイドエリア角付近からのFK。ラミレスがゴール前にグラウンダーで放り込むが誰も触れず。そのままGK楢崎がキャッチ。

ラミレスがインサイドで中央に送るがグアテマラの選手はさわれず。そのまま楢崎が拾いあげる。

50分、日本。左サイドを本田圭佑が突破。中央のスペースにスイッチして香川が飛びこむがGKモリーナがセーブ。

本田圭佑の鋭い突破から香川のシュート。モリーナがエリアを飛び出してクリア。

54分、日本。本田圭佑から左サイドをオーバーラップした槙野へのパス。槙野が上がってのクロスに中央で香川がトラップを浮かしてバイシクルで狙うがクロスバーの上。

槙野のクロスを香川がトラップをミス。バイシクルに切り替えて狙うがジャストミートできず。

57分、グアテマラ。右サイドからジョナサン・ロペスがドリブル突破。エリア内に切れ込んでシュートを撃つがゴール右に外れる。

ジョナサン・ロペスのドリブル突破でエリア内を破られ、一気にシュートまでもっていくが枠をとらえられず。

61分、グアテマラ。ラミレスに代えてミノール・ロペスを投入。

ラミレスはプレースキッカーとして活躍。

64分、日本。左サイドからカットインしてきた藤本が本田圭佑とのワンツーでエリア内に侵入。シュートを撃つがゴール右に外れる。

藤本が左サイドから飛びこんで本田圭佑のパスに右足をあわせていくが枠をとらえられず。

65分、日本。香川に代えて岡崎を投入。

香川は1アシストの活躍。

66分、グアテマラ。アギラルに代えてエスタクイを投入。

アギラルは強烈なミドルがあった。

66分、日本。左サイドを岡崎が突破。マイナスのクロスに本田圭佑が潰れてこぼれたところ、橋本がミドルを狙うがシュートブロックでCKに。

岡崎の突破からのクロス。エリア外にこぼれたところ、橋本が狙うがシュートをブロックされる。

71分、グアテマラ。右サイドエリア角付近からのFK。マリオ・ロドリゲスが狙うがクロスバーの上。

マリオ・ロドリゲスが強烈なミドルで狙うが枠を越えていく。

79分、グアテマラ。マリオ・ロドリゲスに代えてペッサロッシを投入。

マリオ・ロドリゲスは1ゴールの活躍。

79分、日本。岡崎のポストプレーから細貝がキープ。戻して藤本が本田圭佑にスイッチしてシュートを撃つがGKモリーナがキャッチ。

岡崎のポストプレーでモリーナをゴール前から引き剥がしたが細貝は枠に撃てず。藤本、本田圭佑とつなぎ直して狙うがモリーナがセーブ。

79分、グアテマラ。橋本を3人で囲んでボールを奪い、ミノール・ロペスの強烈なミドル。GK楢崎が弾き出す。

橋本が孤立。囲まれてボールを奪われてミノール・ロペスがミドル。楢崎が弾き出す。

82分、日本。森本に代えて中村憲剛を投入。

森本は2得点の活躍。

85分、日本。中村憲剛から右サイドの駒野にパスを振ってそのままミドル。ゴール左に外れる。

プレスがかからないとみて駒野のミドル。枠をとらえられず。

86分、日本。槙野のドリブル突破から左サイドの本田圭佑へのパス。本田圭佑が狙うがゴール右に外れる。

槙野が中央を一気に駆け上がり、左サイドを走っていた本田圭佑にスイッチ。狙うが決めきれず。

89分、日本。こぼれ球を高い位置で拾った藤本が左サイドを突破。クロスに中村憲剛が中に切り返して狙うがGKモリーナがセーブ。

高い位置でボールを奪った藤本がフリーの中村憲剛へ。エリア内で切り返して狙うがモリーナが防ぐ。

アディショナルタイムは2分。

ゲームはこのままタイムアップ。2-1で日本の勝利。

2010年9月5日日曜日

日本代表は希望を胸にアジアカップへと進む!!

International Friendly Match Kirin challenge Cup 2010 Japan 1-0 Paraguay @ International Stadium Yokohama
Japan:Kagawa 64

パラグアイ戦後 原監督代行会見 (1/2)
キリンチャレンジカップ2010
(スポーツナビ)

――選手たちの取り組み方は前向きだったように感じたが(大住良之/フリーランス)

今回のメンバーに関してはザッケローニ監督が選んだわけではありません。僕や(コーチの)関塚、小倉、和田、あるいは慶越、育成の技術委員長である西村らのメンバーで選んだ。確かに監督が選んだのでないけど、代表として日本のユニホームを着てやるということは、それなりの責任もあるし、やるからには言い訳せずにやろうと。自分の良さを出そう、今後、代表に選ばれるかどうかは自分(次第)なんじゃないかと言いました。初めてやる選手、細貝は今日が初めてでしたよね。昨日まで今野でいくかなと思ったんですけど、今野の足のけがもあったので、思い切って細貝にした。みんなにも、初めての選手もいるけど、たぶん日本人が足りないコミュニケーションとかも含めて、やれることをみんなでやって、いい試合をして勝とうということを言ったので、みんな(試合に)出てない人も含めて練習からやってくれたと思います。

――松井、内田、栗原はけがでひっこんだようだが、けがの状態は

栗原は、今ドクターから聞いた感じですと、足のけいれんだけかなと思ったんですけど、それをかばって逆足を痛めていると聞いています。次の7日の試合は難しいのではないかと聞いています。今野もこの合宿ではなくて、9月1日のナビスコの試合、エスパルス戦ですかね。最後までできたんですけど試合途中で違和感を感じたと。それで次の日のダウンをしたとき、昨日の朝になって違和感があるということで、今日調べに行ってMRIを撮りました。診断の結果は、今日はメンバーに入れない、次の7日も入れない。そういうふうになりました。

松井に関していうと、皆さんご存じのように今回、代表メンバー発表のあとにチームが変わりました。まだそのチームに行っていません。そのチームからレターが来て、こういう事情があるから、今日の試合が終わったら、なるべく早く返してほしいということで、メディカルチェック、ビザの問題とかいろいろありますので、今回はできたら協力してほしいと。ご存じの通りインターナショナルマッチデーですから、こちらが7日まで伸ばしたいということも言えるんですが、そういう事情もあるので、今日の試合までやって、できるだけ早くあっちに行って、チームになじむようにするのが今は一番いいと思います。週明けの(リーグ)再開のときにゼニトというロシアで一番強いチームと当たるそうです。そこでクラブも(松井を)使いたいというレターが着ましたので、それを受け止めて。まあ予選とかでは認めることはできないんですが、今回は移籍の期限ぎりぎりでメンバー発表のあとでクラブが変わったということで、協会としても認めた方がいいと思います。

内田はたいしたことないと思います。あと1試合ですから、みんなモチベーションは高いし、また新たに誰かを追加することはしないで、いるメンバーでグアテマラ戦を戦いたいと思います。


このレベルの試合がホームでできるなら歓迎する。パラグアイも本気度は高かったし、日本もモチベーションが高かった。悪質なプレーはほとんどなかったものの(イエローは合計2枚)、激しいコンタクトプレーはあり、球際の競り合いもガチでやっていた。ワールドカップ南アフリカ大会のノックアウトラウンドのプレッシャーとは比べものにならないだろうが、120分戦ってゴールを割れなかった相手からさらに90分戦ってゴールを奪えたというのは素晴らしいことだと思う。

南アフリカ大会で、松井大久保が積極的に仕掛けたドリブル突破も松井、香川が仕掛けていったし、あきらかにターニングポイントがあって日本の選手の意識は変わっている。パスを簡単に叩くのではなくて、仕掛けて崩してというところが見られたのは大きな進歩でもある。

栗原にしても本戦前のテストで失格の烙印を押されたが、今回きっちり守備で貢献してリベンジを果たした。本戦の前と直後でプレッシャーは違うだろうが、これから経験を積んでいく選手であり、中澤のようなふてぶてしさを身につければ世界でも通用するようになると思う。本人の努力次第ではあるが。

――当初の予定通り、ザッケローニ監督からは何もアドバイスはなかったのか?

試合前にミーティングで最初に話してくれますかと頼んだ時に、むしろ最後に話したいと、僕とか関塚がやった後に話してくれました。それは、非常に楽しみに試合を見ている。今回に関しては、メンバーは自分ではなく原さん、関塚さんに任せているので、いいプレーをしてください。次のワールドカップに向けてスタートしているというコメントをしてくれて、それで日本語で「頑張って」と言ってくれましたね。そういうふうに言ってくれたことも、選手のモチベーションが上がる原因になったと思いますけど。

――駒野を最後にピッチに入れた理由は?

内田が足が痛くなっていて、入れたというのもありますけど(実際には香川と交代)。PKがあったら蹴るかといったら「いや」といっていました(会場、笑)。

――香川のゴールも含めたプレーの評価について。それからゴール決まった瞬間の喜びについて

香川に関しては、ずっとW杯のときにサポートメンバーとして帯同していましたが、本当にモチベーションも高かったし、コンディションも良かったです。実際にドイツでもプレシーズンからずっと好調だったと聞いていますし、今回見ても、さらに良くなっていると思いました。ただ、さっきも言いましたけど、日本のこの蒸し暑さで体が動かないということは言っていて、確かに前半、ボールに絡むところはいいですけど、それ以外はまめに(前へ)出ていくのが少ないかなと見ていたんですが、後半になってさらに動きが良くなって「まだまだ行けるな」と思っていました。

前半もこっちサイドで入っていって、あれがやっぱり香川の一番得意なプレーだったと思いますし、あそこでの最後のプレー、それと後半も、本田から(パスが)出て、切り返して、打つときに最後タックルされましたけど、ああいうときに点に絡む決定的な仕事ができれば、かなり成長すると思います。(ゴールを)入れた時間帯については、そうですね、いつでもいいです。入れてくれれば。いい時間帯に入れてくれたと思います(会場、笑)。

――試合後のザッケローニ監督の反応は?

彼はやっぱり紳士なので、いちおう監督代行に僕がなっているので、控え室には入ってきていません。ハーフタイムもそうですけど。今回は自分は外から、監督は原さんなので、原さんやってくださいということで。で、終わってから控室にやってきてくれて、本当におめでとうと言ってくれて、いい試合をしたと思うよと言ってくれましたし、選手たちにも声をかけていました。日本のサポーター、日本のサッカーの雰囲気とか、今回だいぶ分かってくれたと思いますし、大阪にも行きますので、ほかの選手も見ることはできるのかなと思います。


ザッケローニが口出しをしなかったことで、日本代表の流動性が生まれたというと言い過ぎだろうか。ザックのサッカーはイタリア流で細かいところまで選手の役割が決められてしまう。ファンタジスタすら戦術に組み込むイタリア流は自由にやっていた選手には息苦しいかもしれない。スペースを潰していくという作業は選手の脳は体力以上に消耗するだろう。システムがどうなるかはわからないが、ザックはウイングをおくと言うということは公言しているので、松井、香川は継続して使われることになるだろう。また、本田圭佑に関してはユベントスジエゴを上手く組み込めなかったこともあり、難しい扱いになるのではないか。

原技術委員長のインタビューは前任者に比べて面白いというのもある。駒野のPKは緊張をほぐすための話術だろう。ザックになって真摯にインタビューに答える彼が原さん以上に面白いかとなると疑問ではあるが。

これだけいい動きをした日本の真価が問われるのはザッケローニが本格的に指揮をとってから。そしてアジアカップになってからだろう。

試合後 パラグアイ代表マルティーノ監督会見
キリンチャレンジカップ2010
(スポーツナビ)

両チームとも均衡した内容で、リズム感もあった。ただワールドカップ(W杯)の対戦と比べてスペースがあったと考える。両チームともゴールチャンスはあった。

――チャンスはパラグアイにもあったが、W杯も今回もゴールがなかった。日本の守備からゴールが奪えなかったのはなぜだと思うか?

時としてこういう試合もある。今回は日本のGKが良かったし、DFが最後のところでわれわれのボールを止めていた。それが(得点できなかった)原因。うちに足りなかったのは(プレーの)正確さだ。試合がうまくいかないのは、相手が素晴らしい場合と自分たちに原因がある場合と両方あるが、その両方が今回の結果につながったと思う。

――パラグアイはW杯でもゴールが少なかった。4年後に向けて得点力をアップさせるためのビジョンについてどのように考えているか?(中西正紀/RSSSF)

パラグアイはW杯の試合も今夜の試合も、いずれも得点チャンスがあったが、決定力不足でゴールに結びつけられなかった。改善点としては、やはり自分たちの決定力を向上させたいが、われわれはまだその前の段階にある。今の段階は、まずチャンスをより作ることに徹したい。(その結果)将来的には決定力も向上すると考えている。


パラグアイは南アフリカのスペイン戦でPKを外したことをいまだに引きずっているのではないか。強引なシュートが目立ったし、決定機で力んでジャストミートできないところがあった。ジャイアントキリングを起こせるチャンスを逃した悔しさというのはずっと引きずるものだ。来日するチームとしてはモチベーションが非常に高く、W杯メンバーも多く含まれていたが、課題の修正というところまではいっていない感じではあった。前半有利なうちにゴールを奪っておけばという点は今後の課題になるだろう。パラグアイとはコパ・アメリカでガチで対戦する可能性があるだけに、今回ゲームができたこと、勝利したことは大きな収穫になるだろう。

エンターテインメントとしての代表戦 (1/2)
日本代表 1-0 パラグアイ代表
(スポーツナビ)

この日の日本のスターティングメンバーは以下の通り。GK川島永嗣。DFは右から内田篤人、中澤佑二、栗原勇蔵、長友佑都。守備的MFに中村憲剛と細貝萌。右に松井大輔、左に香川、トップ下に本田圭佑。そしてワントップに森本貴幸。システムは4-2-3-1である。W杯でのラストゲームと比べると、入れ替わったメンバーは5名。特に中盤は、遠藤保仁、長谷部誠、大久保嘉人がいずれもけがやコンディション不良のため、出場や招集が見送られた。代わって守備的MFでの起用が見込まれた今野泰幸も、招集後にけがが発覚したため、急きょ細貝にA代表初キャップのチャンスがめぐってきた。また、W杯ではFW(実質的にはゼロトップだったが)で起用されていた本田はトップ下に、代わって森本がワントップでスタメン起用されることとなった。

全体的に見れば、岡田武史監督が作り上げたラインアップを踏襲しつつも、原監督代行のアイデアが随所に感じられるメンバー構成となった。より分かりやすく言えば、守備面はほとんどそのまま。攻撃面では、よりワイドに展開して、バリエーションのあるクロスからチャンスを作るシーンが、数多く見られた。

まず守備。相手のパラグアイは、変則4-3-3と言うべきシステムで、サンタクルス、バリオス、カマチョ、そしてベラとサンタナが代わる代わる前線に顔を出してくる。後方からの的確なビルドアップに加え、サンタクルスとバリオスの高さ(いずれも187センチ)を生かしたセットプレーは、日本にとって脅威となった。だが日本のディフェンス陣は、強固なブロックを作ってこれを阻止。危ない場面もあったが、最後はW杯でのプレーをほうふつとさせる集中力と気迫のこもったプレーで、相手にゴールを割らせることを許さなかった。日本の新しい守護神となった川島も、スタンドを沸かせるビッグセーブを連発。パラグアイのマルティーノ監督は「今回は日本のGKが良かったし、DFが最後のところでわれわれのボールを止めていた」と、日本の守備の堅実さを素直に認めた。

攻撃面では、両サイドに展開してからが、大きな見せ場となった。右の松井の変幻自在な切り返し、左の香川の鋭いドリブル突破、これに長友と内田の積極的な攻撃参加が加わる。衆目を集めていた本田は、直接FKを含むチーム最多3本のシュートを放っていたが、攻撃面で最も輝いていたのは中村憲と香川であった。前者は遠藤不在をまったく感じさせないくらいパスの起点として機能(守備面での貢献度は遠藤以上だった)、後者は果敢に1対1のドリブルを挑んで貪欲(どんよく)にゴールを目指す。後半19分の日本のゴールは、中村憲の目の覚めるようなスルーパスに、香川が「あうん」の呼吸で反応して生まれたものであったが、まさにこの試合を決めるにふさわしいゴールであったと言えよう。


南アフリカで岡田さんがひとつの解を見つけたのは事実だ。2勝1分1敗という成績は、アウェイの本戦では望外であり、欲をいえば、失うものがなかったパラグアイ戦でカウンターを怖れずもっとアタックをかけておけばというのがあったが、それは結果論というものだろう。

そして、南アフリカでの経験で世界を相手にしても日本人の個人技が十分に通じることがわかったことも大きい。松井、大久保のドリブル、長友のオーバーラップ、本田圭佑のボール裁きなど世界を相手にしてきっちり結果を残したことで自信となっている。

今後はこの自信を確固たるものにしていくことだ。パラグアイは格好の相手であり、リベンジ云々ではなく、日本の攻撃が通じるかどうかを試す相手としては最適だった。守備もよく、トランジションの流れもきっちりしていた。カウンターから一度危ない場面があったが、GK川島がきっちり止めて事なきをえている。

ザックによる守備理論セオリーの投入があり、選手がきちんと吸収して消化できればもっと強くなる可能性はある。もちろん、細かい指示にうんざりしてしまう可能性もあるのだが。

かくしてW杯での最後の相手パラグアイに、日本は見事に90分で勝利し、4年後のブラジル大会に向けて幸先の良いスタートを切ることができた。W杯という極限状態と、国内でのノンタイトルマッチを単純比較すべきではないことは重々承知しているが、それでも、今回のパラグアイがほぼ一線級の選手をそろえてきたことを思えば、十分に評価できる結果であったと言えよう。とはいえ、ここで忘れてならないのが、9月の2試合は「ザッケローニへの引き継ぎ」が主な目的であることだ。では、新監督に引き継ぐべき日本の方向性とは、どのようなものであったのか。技術委員会主導による今回の選手選考、そして選手たちがピッチ上で見せたパフォーマンスから、以下の3点が浮上してくる。

(1)世代交代
まず特筆すべきが、今回の選手の平均年齢である。ベンチを含めて26.1歳、スタメンに限れば25.4歳である。W杯のメンバー23名の平均年齢が27・8歳だったから、2歳以上若返ったことになる。今回のスタメンで30代は中澤のみ。その次に年長なのは松井と中村憲でいずれも29歳。一方で北京五輪世代が、過半数の6名を占めたのも何とも感慨深い。1979年生まれの「黄金世代」が現役時代の晩年を迎えつつある今、世代交代の波が一気に押し寄せるのは間違いないだろう

(2)新戦力の発掘
このパラグアイ戦では、細貝が初キャップを刻んだほか、栗原と岩政大樹(後半23分)と槙野智章(後半44分)が、それぞれキャップ数を3に増やした。細貝はこれからもチャンスがあるだろうが、問題はセンターバックの3人である。いずれもJリーグではそれなりのキャリアを積んでいるのに、代表戦はやっと3試合目。それだけこのポジションは、中澤と田中マルクス闘莉王の寡占状態であったのだ。もちろん中澤も闘莉王も、国内屈指のセンターバックであることは間違いないが、彼らが4年後も盤石の守備を見せてくれる保証はない。この機会に、じっくりと後継者候補を試してもらいたいものだ。余談ながら、先ごろ代表からの引退を発表した中村俊輔の不在は、この試合ではあまり感じることはなかった。中盤の人材については、さほど心配する必要はなさそうである。

(3)海外組の成長
海外での経験は、そのままプレーへの自信に直結する。香川しかり、長友しかり(内田については、まだまだ本領を発揮できていないと思う)。ほんの3カ月前までドメスティックな選手であっても、当人の努力と意欲次第では、短期間でも十分に潜在能力を伸ばせることを、彼らは見事に証明してみせた。思えばスタメンに海外組が7名も名を連ねるのは、ジーコ政権下以来のことであろう。これに、先ごろ海外移籍が決まった阿部勇樹(レスター)や矢野貴章(フライブルク)、さらにはアーセナルへの加入が見込まれる宮市亮(中京大中京)の世代が加われば、4年後は随分と明るいものに感じられる。


もうひとつ、付け加えるならば遠藤、中村憲剛の後継者を早く見つけることだろうか。中村憲剛はブラジル大会では33歳。無理ができないレベルになっているかもしれない。遠藤はもっと年上になる。細貝はショートパスはともかく、展開力には難を残した。本田圭佑は攻撃的なポジションを好む。Jリーグを見ても若手のレジスタ役はほとんどいない。この役割の選手を探すのは急務だろう。松井のバックアッパーとして香川、大久保がいるのは心強いが、さらにウイングタイプの選手が成長してくることを祈りたい。

欲をいえば、森本以上にフィジカルが強いFWということだろうか。森本はカターニアでもまだレギュラーを勝ち取ったわけではない。これからの勝負に勝っていくこと。それが重要だろう。

何、楽観的過ぎる? いやいや、決してそんなことはあるまい。むしろ4年のタームで考えるならば、今が最も未来を楽観視できる数少ないチャンスである。今から悲観していてどうする? と言いたいくらいだ。

ここで思い出してほしい。国内で行われた代表戦で、これほど内容と結果に一定以上の満足が得られて、笑顔で帰路に就くことができたのは、いつ以来であろうか。「勝利」ということで言えば、今年3月3日に行われたバーレーン戦(2-0)以来である。ただしこの試合は、アジアカップ予選の消化試合であったにもかかわらず、岡田監督の進退問題と相まって、実に余裕のない試合内容となってしまった。当時と比べれば、今回のパラグアイ戦はゴールこそ少なかったものの、極めて娯楽性に満ちたゲームであった。ライトファンも「また見に来ようかな」と少なからず思っただろう。

今回の強化試合が、結果として極上のエンターテインメントとなったのは、原監督代行の手腕に負うところが大きい。しっかり結果を出す一方で、最後には駒野友一をピッチに送り込むサービス精神も忘れない。この日、スタンドを埋め尽くした6万5157人の観客の中で、W杯での駒野の涙のPK戦を知らぬ者はいなかったはずだ。背番号3がピッチに足を踏み入れた瞬間、会場はこれ以上ないくらい温かい拍手で包まれた。原博実という人は、こうしたファンサービスを巧みにさい配に織り込むことに長けている人なのだと思う。試合後の会見でも、香川のゴールについて質問されて「いい時間帯で決めてくれました」と答えていたのも、あの人ならではの機微だったのだと思う(意味が分からない人は「原 いい時間帯」で検索してみてください)。

代表戦とは、結果重視の禁欲的なゲームが、その大半を占める。今年に入ってからW杯に赴くまでの代表戦は、まさにそうしたカタルシスに乏しい試合内容ばかりであった。もし本大会での歓喜がなかったら、この日の代表戦に果たして6万人を超える観客が訪れていただろうか。確かに代表戦は、結果が第一である。だが一方で代表戦は、時にエンターテインメントを重視してもよいのではないか。とりあえずこの9月シリーズは、そうした試合が許される数少ないチャンスである。2日後のグアテマラ戦でも、そんな代表戦を「ヒロミジャパン」もとい、原監督代行が率いる日本代表に求めたい。


ガチンコの試合をして、ニコニコ笑って家路につくことができる試合というのはありがたい。結果至上主義になりやすいなかで、この試合は純粋に楽しめるものだった。話題性も南アフリカのリベンジと十分。おたがいにトップチームを揃えた負けられない試合ということで、日本は可能性を見せてくれた。それだけでも十分で、心配するのはこれからのことだ。

よい面ばかりではなく、悪い面も出てくるだろう。ミスも多くなることも考えられる。今回の2試合だけは勝敗を忘れて原さんのサッカーを楽しむことにしよう。

ザックのサッカーが期待を裏切るにしても、期待以上になるにしても。

2010年9月4日土曜日

日本代表、パラグアイを香川のゴールで振り切り新しい門出を祝う!!

International Friendly Match Kirin challenge Cup 2010 Japan 1-0 Paraguay @ International Stadium Yokohama
Japan:Kagawa 64

Japan 5/4 draw 11/5 Paraguay 11/5(William Hill)

両国国旗、フェアプレー旗に続き、FIFA Anthemにのって両国選手の入場。エンリケ・カレーラさんによるパラグアイ国歌「Paraguayos, República o Muerte」の独唱、ゴスペラーズによる日本国歌「君が代」の斉唱。

日本はブルーサムライのファーストジャージ。システムは4-2-3-1。



ベンチメンバーはGK楢崎、永田、駒野、岩政、槙野橋本藤本、乾、岡崎。

パラグアイはラ・アルビロッハのファーストジャージ。システムは4-1-2-3。



ベンチメンバーはGKシルバ、カニサ、ロマン、アキノ、モリナス、オルティス、ペレス、ホセ・オルティゴサ、エスティガリビア。

前半。日本のキックオフ。

9分、日本。右サイドエリア角付近からのFK。本田圭佑が直接狙うがGKビジャールが右手一本で弾き出してCKに。

本田圭佑のシュートは急激に落ちる変化を見せたがビジャールがビッグセーブで弾き出す。

14分、日本。中村憲剛から左サイドの本田圭佑に振ってのクロス。ファーサイドに松井大輔が飛びこむがクリアされる。

中村憲剛から大きなサイドチェンジ。本田圭佑が左サイドをえぐってのクロス。長い距離を走った松井が飛びこむがクリアされる。

15分、日本。中村憲剛のCK。ファーサイドで栗原がヘッドをあわせるがGKビジャールがセーブ。

栗原が高さで競り勝ち、ヘッドを叩きつけるがビジャールがセーブ。

21分、パラグアイ。右サイドに開いたベラから中央へのクロス。サンタ・クルスがスルー。カマーチョの浮き球のパスに抜けだしたサンタ・クルスが狙うがジャストミートできず。

ベラのクロスをまたいだサンタ・クルスにカマーチョから浮き球のパス。抜けだしたサンタ・クルスが狙うがヒットせず。

23分、パラグアイ。左サイドでサンタナからのパスを受けたカマーチョからのクロス。ニアでバリオスがヘッドで競るがクロスバーの上。

カマーチョが深くえぐってのクロス。バリオスがヘッドで競り勝つがジャストミートできず。

26分、パラグアイ。サンタナのドリブルからパスを受けたバリオスが振り向き様にシュート。GK川島がセーブ。

サンタナが持ち上がり、バリオスの足元に。シュートを撃つが川島が余裕をもってセーブ。

34分、日本。中村憲剛のCK。ファーサイドで栗原がヘッドをあわせるがゴール左に外れる。

本田圭佑からの流れるような攻撃。森本、香川の抜けだしからつかんだCK。栗原が高さで勝つが枠に飛ばせず。

38分、パラグアイ。トーレスのCK。ニアにサンタ・クルスが飛びこむがヒットできず。

トーレスの鋭いキックにニアでサンタ・クルスがあわせるが空振り。

42分、パラグアイ。ゴール正面やや右からのFK。トーレスが浮かしたボール、GK川島が飛び出してCKに。

トーレスの浮き球は川島が飛び出してCKに逃げる。

44分、日本。中村憲剛のCK。ファーサイドで中澤がヘッドをあわせるがGKビジャールが右手一本でセーブ。

中澤のヘッドはビジャールの頭上を越えるかに見えたが、右手一本で弾きだしてCKに。

アディショナルタイムはなく、このまま前半終了。0-0で折り返し。

ボールポゼッションはパラグアイ57%、日本43%、トータルショッツはパラグアイ5、日本4。

後半。パラグアイのキックオフ。

45分、パラグアイ。ネイトール・オルティゴサからのパスがバリオスの足元に。振り向き様のシュートは日本がブロックしたがこぼれ球をサンタナがミドル。ゴール右に外れる。

ネイトール・オルティゴサからのパスでバリオスが強引にシュート。ハンドをアピールしている間にサンタナが狙うが枠をとらえられず。

51分、日本。中村憲剛から左サイドの本田圭佑に振り、中にカットインしてのシュート。クロスバーの上。

ゴール前でパスをつないでパラグアイのギャップを探しながらのプレー。中村憲剛から本田圭佑に振って中に切れ込んでシュートを撃つが大きく枠の上。

53分、日本。香川から右サイドの内田に振ってのクロス。アルカラスがカバーに入ってCKに。

香川から一気にフリーの内田に振ってのクロス。抜ければ森本に通るボールをアルカラスがカット。

55分、日本。トーレスへのファールで内田にイエローカード。

足の裏を見せてのスライディングで内田にイエロー。

56分、パラグアイ。右サイドを上がったネイトール・オルティゴサがからクロス。ニアでバリオスが落とし、サンタ・クルスが流してサンタナがシュート。ゴール右に外れる。

ネイトール・オルティゴサからのクロス。バリオス、サンタ・クルス、サンタナと流れるようなパスワークからのシュートだったが枠をとらえられず。

59分、日本。森本に代えて岡崎を投入。

森本は1トップとして十分な出来。

59分、パラグアイ。カセレスに代えてロマン、カマーチョに代えてアキノを投入。

カセレスはライトバックとしてゲームに貢献、カマーチョは左サイドからチャンスを演出。

63分、日本先制。中村憲剛からのパスを受けた香川が右足でGKビジャールを破ってゴール。1-0。

日本がずっとポゼッション。ゴール前で回しながらチャンスを窺っていたが中村憲剛のパスに抜けだした香川が右足で決めて先制。

64分、日本。松井に代えて藤本を投入。

松井は攻守に貢献。ドリブルで見せ場も作った。

66分、パラグアイ。抜けだしたバリオスがシュート。GK川島がビッグセーブ。

一気に抜けだしたバリオスのシュートを川島が飛びこんできっちりセーブ。

67分、日本。栗原に代えて岩政を投入。

栗原はバリオスと競り合ったときに負傷した模様。出来はかなりよかった。

68分、日本。本田がポストプレーからのシュート。ゴール右に外れる。

トップの本田にボールが収まり、そのままシュート。枠をとらえられず。

71分、パラグアイ。サンタナに代えてペレスを投入。

サンタナは惜しいシュートが2本あったが決めきれず。

73分、日本。藤本から左サイドの長友に振ってのクロス。岡崎が飛びこむがGKビジャールがパンチング。こぼれ球を藤本が狙うが枠の上。

長友のクロスに岡崎が飛びこむがビジャールが弾き、こぼれ球を藤本が狙うがクロスバーを超えていく。

74分、日本。本田圭佑から右サイドの内田に振ってそのままシュート。GKビジャールがキャッチ。

本田圭佑が右サイドからカットインしてきた内田へのパス。シュートを狙うがビジャールの正面。

77分、日本。本田圭佑に代えて橋本を投入。

本田圭佑は右に左に顔を出してチャンスメイク。

80分、パラグアイ。サンタ・クルスに代えてホセ・オルティゴサ、ベラに代えてオルティスを投入。

サンタ・クルスはプレーにキレはあったが不調のまま、ベラはインサイドハーフとして十分な働き。

83分、パラグアイ。トーレスのCK。ファーサイドでダ・シルバがヘッド。ゴールライン上で中村憲剛がクリア。最後はオルティスが狙うがDFに当たってCKに。

トーレスのCKにダ・シルバがきっちりあわせて枠に入れるが中村憲剛がクリア。

85分、パラグアイ。ペレスにイエローカード。

ペレスはファールでイエロー。

85分、パラグアイ。バリオスに代えてエスティガリビアを投入。

バリオスは惜しい決定機があったが決めきれず。

88分、日本。内田に代えて槙野を投入。

内田は守備で貢献。負傷による後退。

89分、日本。香川に代えて駒野を投入。

香川は先制点。ドリブルでパラグアイをキリキリ舞いさせた。

アディショナルタイムは3分。

ゲームはこのままタイムアップ。1-0で日本の勝利。

2010年5月25日火曜日

進退伺い発言で、チームはボロボロに

International Friendly Match Kirin Challenge Cup 2010 Japan 0-2 Korea Republic @ Saitama Stadium 2002
Korea Republic:Park Ji-Sung 6,Park Chu-Young 90+1

韓国戦後 岡田監督会見
キリンチャレンジカップ2010
(スポーツナビ)

前半、相手が非常にいいプレッシャーを掛けている中で、なかなか中盤でパスが回らずそこからカウンターを受けると。そこは何とか防げたんですが、サイドバックがボールを持ったときになかなか前に出せずに横パス、バックパスが多くて、なかなか(相手の守備)ゾーンの中に起点が作れませんでした。うちは前半0-0というのが目標だったんですが、なかなか先制点を取られると厳しい、(相手に)守りを固められると。その中でヘディングのこぼれ球から(ゴールを)入れられました。後半になって(スペースが)空いてきたときに(パスを)回すなら可能なんですが、これからは前半ある程度、守備的な選手でやって、後半に攻撃的な選手を使うとかも考えないといけない。そういう戦い方も視野に入れないといけないかなと今日の試合では感じていました。1年に2回も韓国に負けて申し訳ないと思っていますし、当然、責任問題を言われるのも感じていたので(犬飼会長に)尋ねてみましたが「やれ」ということだったので、前へ進むしかないと思っております。


プレッシングを仕掛けて失点したことがないと豪語していたのは誰だったのか。オランダに完敗したときにプレッシングを続けるサッカーを90分継続できればと大言壮語したのは誰だったのか。

プレッシャーをかけると弱いというのはカタール代表監督のブルーノ・メツが指摘したことだが、その弱点はワールドカップ開幕直前になっても修正されず。韓国相手の壮行試合でいいところなく敗れてしまった。

負けたことは問題ではない。どんなに強いチームでもいつかは負けるのだし、課題が出たのはいいことだ。だが、その課題は昨日の試合で初めて出たものではない。毎回同じような展開で苦しみ、そして敗れるべくして敗れた。攻撃から守備への切替、守備から攻撃への切替というトランジションの問題もよくなく、ゴールに向かうのは単発。岡崎や中村俊輔はなぜそこにいるというくらい低くポジションをとり、遠藤に至ってはほとんど走っていないのではないかと思われるくらい運動量がなかった。

オシムの時代、考えながらプレーするというサッカーをしていた選手たちが、岡田になってあっという間に劣化。戦えるはずだった集団は個人の力で何とかしなければならないバラバラのチームになってしまった。

岡田さんが進退伺いを出したというのは単なる逃げだろう。このままでは本戦での3連敗は見えている。みずからぶちあげた「ベスト4への道は見えている」というのも幻想だとわかってしまった。もう何もできることはない。自分がいい子になるためにはここで辞任するしかない。そういうふうに思えるのだ。

辞任の機会はいくらでもあったにも関わらず、なぜこの瞬間なのか。それは岡田さんが自分の立ち位置をはっきりわかっていなかったからではないのか。

そして、日本サッカー協会の犬飼会長は続投を命じた。これでは特攻と同じである。まったく効果はあがらないまま才能は枯渇していく。

――攻撃の連動性が見られなかったが、限られた時間の中で打開策は? また進退伺いは自信がなくなったということか

こういうインターナショナルマッチで、きれいに後ろからビルドアップして崩していけるというのは、本当に限られたことだと思います。韓国のように、トップに(ボールを)入れてそこからこぼれ球を拾っていくということができればいいんですが、うちの場合なかなかそういう攻撃ができないということで、中盤のところでひとつ相手の組織の中に入っていく、それはプレッシャーが緩くなったときに入っていけたら連動性ができるというふうに思います。それから自信をなくしたとかそういうのではなくて「続けていいんですか? 会長もいろいろ言われますよ」という感じで聞いたんです。


モダンサッカーでプレッシャーの少ない場所はサイドしかない。メンバー選考でサイドアタックを捨てた岡田さんには勝ち目はないということを宣言したにすぎない。中央は守りを固めている。チャンスらしいチャンスは大久保のシュートと森本のシュートだけ。たらればだが、あれが決まっていたら、韓国はもっと本気になっていた可能性がある。韓国はかなり勝ち点3の戦い方を意識して、セオリー通りに戦っていた。

岡田さんの言い訳はもう聞き飽きた。もう修正できないのもわかっている。期待できない本戦というのは日本抜きということで楽しむしかないのだろう。

――対戦相手を考えたときにカメルーンはそんなにプレスを掛けてこないのではないか? また中に入るのが難しいときには、カウンターが攻撃の中心になるのか(田村修一/フリーランス)

カメルーンの試合を見たら3チームの中では一番前から追いかけてくるかなと思っています。オランダとデンマークは、ある程度ブロックを作って待っているという感じだと思っています。そういうときに前半の立ち上がりから(相手の組織の)中に入っていくのは、今日のようにまだまだ中盤でインターセプトされる可能性が高いと。いろんな方法があると思います。前半の戦いを徹底して(中へ)入ってからそういう戦い方をするか。そういう(守備的な)メンバーで前半やるとか、それをこれから、いろいろな可能性を考えていきたいと思います。


日本はプレスをかけるとミスを連発するということは研究され尽くされているだろう。先制点を奪えば日本には取り返す力はない。序盤の15分でゴールを奪えれば、あとはコントロールしながらカウンターを狙っていけばいい。カメルーンだけじゃなく、オランダもデンマークもプレッシングサッカーをきちんとやってくる。今は守備ブロックのセオリーを守っているだけで基本は攻撃サッカーだ。そのことが理解できず、守備的なメンバーでと言っている段階でおかしいという指摘ができないのか。

――闘莉王が外れた理由は? 大久保は右ひざを痛めたのか? また中村俊の交代について

闘莉王は、2週間前から右もも裏の張りをずっと感じていて、取れるだろう取れるだろうと思ったら取れなかったということで、昨日MRIを撮りに行かせて炎症があるというので今日は外しました。それから大久保は、今のところ打撲だと聞いています。それから交代した、俊輔、本田、遠藤はみんなコンディション的な問題で代えました。まだ万全のコンディションではないので、途中でかなり落ちてきたので代えました。

――この試合で攻守ともにチェックしたいと言っていたが、どれくらい達成できたのか

昨日の会見で話しましたように、うちはカウンターとロングボールからの失点が大半を占めるということで、カウンターに関しては今までは両サイドバックを上げていたのを今日は1人だけ逆サイドに残そうということでやっていました。それに関してカウンターを受けたときに最後、何とかカバーリングはできていたかなと思っています。ロングボールに関しては、今まで高いラインで駆け引きして、裏へ落とされて走り負けるということが結構多かったので、後ろのしぼりとボランチの(セカンドボールの)拾いを言っていましたが、今日はロングボールに対してボランチが競るところがあって、ボランチが下がりすぎていたので反省をしています。攻撃に関しては、クロスの狙い目、2列目の飛び出しというところだったんですけど、先ほども言いましたように、中に起点ができずに外からというのもなかなか難しくて、いいクロスも2本だけしか上がらなかったかなと。そういう意味では、クロスを狙いにいく前のところ、サイドバックが持ったところから、一度前で起点を作るというのが、クロスの狙い目自体よりも問題だったかなと思っています。


コンディションの問題というのはどういうことなのか。ロシアから帰国したばかりの本田圭佑はともかく、中村俊輔、遠藤はJリーグのシーズン中。コンディションは整っていなければならない。怪我があるなか使ってしまったということなのか、それとも怪我人を使うしかないほど人材不足なのか。

カウンターとロングボールに関してはもう岡田さんの戦術無知を笑うしかない。守備のセオリーができていないからこういう目にあうのだ。もうお話にならない。なせ、斜め後方にポジションをとってカバーをする。前を向いたボールホルダーに向かっては飛びこまない。守備には素早く帰って、カバーリングをしっかりするという基本ができていないのか。本戦で戦うという以前の問題ではないか。

迂闊に飛びこむから攻撃が加速する。そうするとひとり少ない状況で対峙することになる。さらに飛び込み、加速されてカバーリングもできていない。それはカウンターではなく、守りのミスだ。おそらく、岡田さんは守りのミスではないと考えているだろうが、本当にミスばかり繰り返して失点しているのだ。

韓国は選手の背後からプレスをかけていた。前を向いたときには飛びこまなかった。日本は逆だった。その差がでてしまった。それだけの結果だろう。

「力をください!」
日本代表 0-2 韓国代表
(スポーツナビ)

もっとも、同じ会場、同じ天気、同じ壮行試合でも、4年前と今とではいくつかの大きな違いがある。まず、当時はW杯メンバー23名発表の前に国内最後の試合が行われたこと。対戦相手はW杯出場国ではないスコットランドで、しかもキリンカップというタイトルマッチでもあったこと(もう1チームはブルガリア)。そして何といっても一番の違いは、当時の代表をめぐる言説は、驚くほど楽観に満ちていたことである。この試合の直前には、世界的なファッションデザイナー、山本寛斎氏プロデュースによる壮行イベントが行われ、お笑いタレントや芸能人をワイヤーでつるしてみたり、龍虎の顔をかたどった巨大な気球を出現させたりと、何とも勇壮で能天気な光景が繰り広げられていた。今にして思えば、当時の代表を取り巻く多幸感を象徴するようなイベントだったと思う。

4年前の壮行試合と比べると、今回の場合は南アフリカに赴く23名はすでに決まっており、ファンの大半は「われわれの日本代表」に対して、気持ちを切り替えて応援モードに入っている。対戦相手がW杯出場国である韓国というのも「これから本番」という雰囲気を醸成する意味では、決して悪い相手ではないと言えよう。しかも日本にとっては、先の東アジア選手権でホームで1-3と敗れている宿敵。この試合の勝ち負けが、本大会で直接的な好影響を与えるとは思えないが、どんな形であれ5年ぶりに韓国に勝利できたなら、代表に対する冷めた空気に変化が起こることは間違いない。さすがに4年前のような熱気には届かなくとも、W杯に向けて国民レベルで応援しようとするトリガー(引き金)となるのではないか。

そこで気になるのが、この試合における岡田監督のプランである。極端な話、この試合で敗れても、もはや首が飛ぶリスクはないはずだ。東アジア選手権でも、そしてアジアカップ予選のバーレーン戦でも、いずれも進退を懸けた余裕のない戦いを強いられてきた指揮官にとり、この壮行試合は勝敗を度外視した、さまざまな試行錯誤が可能となる。問題は、この試合がW杯に向けた壮行試合で、しかも対戦相手が宿命のライバルであること。このテンションの高い状況下で、岡田監督はどんなサッカーを実現できるのだろうか。


W杯ドイツ大会の直前、あまりにも楽観的だった。黄金世代が揃った日本。オーストラリアクロアチアブラジルと同居したグループでもブラジル戦までにはノックアウトラウンド進出決定という報道がほとんどだった。ジーコの批判をする専門家はほとんどおらず、個人のブログでもジーコを批判すると非国民として攻撃された。別のサイトでやっていたぼくのブログも炎上した記憶がある。

だが、あれから4年。ドイツで痛みを知ったファンは世界との差を知ってしまった。今、ベスト4を本気で信じているファンはほとんどいないだろう。メディアも楽観論を流しているがファンとの間に感覚の乖離がある。もう岡田さんでは勝てない。日本代表には興味を持てないというファンが増えている。

勝てなければサッカーの人気が低迷するというのも困ったものだが、日本はそういう流れになっている。サッカーが本当に生活の一部になっていないからだろう。日本よりもワールドカップ本戦に出られなかった国のほうが盛り上がっていたりするのだから。

その中で韓国戦というのは絶好の試金石だった。国内組で完敗した相手にどう戦うのか。修正できているなら問題はないが、今まで修正出来なかった岡田はそのまま無能をさらけ出すのではないか。そういう想いもあった。結果は言わずもがな。世界と戦える力がないことは証明されてしまった。

■テーマは「どこまで韓国に通用するのか」

韓国代表は強いチームだと思いますし、そういうチームとやる中で、われわれがチェックしたいのは2~3点あります。今までのチームには通用したけれど、韓国に対して通用するのか、そのポイントを一番重要視しています」

前日会見で言及した2~3のポイントのうち、最も指揮官が重視しているのは、おそらく守備面についてであろう。昨年、W杯予選を突破してから、日本は本大会出場を決めているチームと5チームと対戦し、そのうち南アフリカを除く4チームからいずれも3失点を食らっている。さらに、逆転に成功したのはガーナ戦のみ。相手に先制された際の反発力の弱さは致命的と言ってよい。となると、本大会を戦うにあたっては、まず失点をゼロに抑えられるだけの強固な守備ブロックを形成することが求められよう。具体的には、4バックの前にアンカーを置くとか、あるいは守備のオプションとして3バックを試すといった奇策もあり得るのではないか――。その意味で、この韓国戦のスターティングメンバーを、私は密かに注目していた。

果たして、この日のスタメンは以下の通り。

GK楢崎正剛。DFは右から長友佑都、中澤佑二、阿部勇樹、今野泰幸。守備的MFに遠藤保仁と長谷部誠、右に中村俊輔、左に大久保嘉人、トップ下に本田圭佑。そしてワントップに岡崎慎司。田中マルクス闘莉王は、右もも裏が炎症を起こしていることが明らかになり、久々に阿部がセンターバックで先発出場。また、前日まで別メニューだった内田篤人に代わり、いつもは左サイドの長友が右に回り、空いた左に今野が入った。

本職が右サイドバックである駒野友一、第3のセンターバックである岩政大樹がサブに回ったのは、確かに不可解ではある。それでも、ずっとバックアッパーに甘んじてきた阿部と今野以外は、ほぼ「いつものメンバー」と見てよいだろう。結局のところ岡田監督は、けが人以外はいつものメンバー、そしていつもの日本のサッカーでもって、スタメンに国外組8人が居並ぶ韓国代表と相対することを決意する。あくまでも「今の日本がどこまで韓国に対して通用するのか」が、この日韓戦のテーマであった。


岡田さんのサッカーがうまくいかない理由は守備と攻撃を別物として考えていることだろう。攻撃は守備と攻撃がめまぐるしく入れ替わる。マイボールと相手ボールの時間帯の繰り返しといっていい。いかに効率のよいボールの奪い方をするか、リスクの少ないところでボールを奪われるかが問題となる。ゴール以外はすべてミス。その繰り返しのゲームと理解していなければ世界のサッカーとの差は大きくなるばかり。それを守備を固めるという10年以上前に終わっているサッカーを持ち出してきたのではお話にならない。

■目的が明確だった韓国と曖昧だった日本

韓国の先制ゴールが決まったのは、試合序盤の6分だった。遠藤の何でもないヘディングのクリアが拾われ、パク・チソンが長谷部を振り切って猛然とドリブルで突っかけてくる。すぐさま今野、遠藤、阿部、中澤と、それこそ「ハエがたかるような」ディフェンスを試みるが、韓国のキャプテンは冷静に右足を振り抜いてゴールネットを揺らした。ちなみに、この試合のパク・チソンのシュートは、これ1本のみ。両チーム最多の3本のシュートを放ちながら、いずれも枠をとらえることのなかった大久保と比較すると、やはり格の違いというものを痛感せずにはいられない。

この日のゲームプランについて、岡田監督は「前半0-0というのが目標」と考えていたようだが、そのもくろみは早々にあえなくついえてしまう。そして、序盤に先制された場合の「プランB」を持たないまま、日本は相手の猛攻に防戦一方となっていく。いつもは優位に立つはずの中盤も、この日は守備の対応に追われてまったく余裕が見られず、ボールを奪ってもパスミスしたり、あるいはセカンドボールを拾われたりして、ピンチのループ状態が続いた。時折、本田が強引なドリブルを見せるものの、そのプレーは散発的でチームとして機能しているとは言い難く、岡崎も前線でのディフェンスでは貢献するものの、ほとんど存在感を示すシーンは見られなかった。

1点リードの韓国は、後半に入って2人の選手を投入する。このうちMFのキム・ナミルは「フォーメーションを変えるため」(ホ・ジョンム監督)であり、FWのパク・チュヨンは「(リハビリ期間があり)試合勘を取り戻すため」(同)である。いずれの交代もその目的は明確であり、後半から韓国は明らかにテストモードに入っていった。ただし日本と違って、彼らはまだメンバーを23名に絞り切っていないため(現在26名)、いずれの選手もアピールしようと必死だ。だから、その後もどんどんメンバーが変わっても、チーム力が落ちる気配は感じられない。健全な競争によってチーム全体が活性化していることが、はたから見ていても十分に伝わってくる。

対する日本はというと、後半18分に中村俊、27分に本田、34分に遠藤と、大ゴマをどんどんベンチに下げていった。このさい配について岡田監督は「万全のコンディションではないので」と説明している。確かに中村俊はこの日は絶不調だったし、本田に代わって中村憲剛が入ってから中盤にリズムが生まれる時間帯もあった。だが、そもそもなぜ、コンディションが万全でない選手を最初からピッチに送り込むのか。むしろあえて主力を休ませて、中村憲や森本貴幸をスタメンで起用する選択肢もあったのではないか。勝利のためのプランが曖昧(あいまい)で、さりとてテストに徹するわけでもなく、どっちつかずの状態で今の韓国と対戦すれば、おのずと結果は見えてくる。結局、ロスタイムに献上したPKをパク・チュヨンに決められ、日本は0-2で完敗した。


岡田監督は頑固で融通が利かない。選手交代もワンパターンだ。後半から選手を代えなければならなかったのは日本だったはずだ。韓国はテストモード。チャンスはあった。だが、岡田さんはいつものメンバーにこだわり、いいところのない中村俊輔、遠藤、本田圭佑を引っ張ることになってしまった。森本も最初から使うべきだったにもかかわらず、そうすることが出来なかった。小心者の岡田さんは本戦になっても同じことを繰り返すのだろう。調子が悪くてもいつものメンバーにこだわり、負けていく。負けるのは悪いことではないが、何の希望もなく負けていく。それはたまらなく辛い。

■あまりにも不用意な「進退伺い」発言

「今まで積み上げてきたものがちょっとずつ消えてきている」(中村俊)
「あらためて、このままではいけないという気持ちになった」(本田)
「もっともっと速い選手、もっともっと仕掛けられる選手が必要だと思う」(長谷部)

試合後のミックスゾーンからは、選手たちの焦燥と戸惑いの声ばかりが聞かれた。無理もない。国内最後の試合、そしてW杯初戦のカメルーン戦まであと3週間というこの時期に、これまで積み上げてきた「自分たちのサッカー」が、世界レベルでは通用しないという現実を突きつけられたのだから。先月のセルビア戦に大敗した際には、まだ「海外組が不在だった」というエクスキューズがあった。だが、この韓国戦の結果を受けて、岡田監督は大きな方向転換を決断せざるを得ないだろう。すなわち、アンカーを用いた守備ブロックを形成し、無失点の時間帯をできるだけ長引かせながら、カウンターアタックに活路を見いだす。そう、文字通りの「弱者の戦い」である。そこまで腹をくくった上で、まずは「初戦のカメルーン戦に勝利すること」にチームの意思統一を図る。これこそ、今の岡田監督に残された道であると私は考える。

その意味でも、試合後の会見での「進退伺い」発言は、実に残念かつ不用意な失言であった。この発言について、あえて弁護の余地があるとすれば、岡田監督はその生真面目な性格から「1年に2回、韓国に負けて申し訳ないと思って」、その責任感ゆえに犬飼基昭会長に尋ねたところ「やれ」と言われた――という経緯を素直に会見で語ったものと思われる。結局のところ、この人は基本的にウソがつけない人なのである。ただ、その実直さが、時に他者の気持ちを必要以上に傷つけることも少なくない。

2月の東アジア選手権で中国に引き分けた際、代表戦のファン離れが進んでいることについて「お客さんのことに関しては、そこまで背負い切れない」と語ったことがあった。この発言も物議をかもしたが、今回は「代表がどんな状況にあっても、ここまで来たのだから最後まで応援しよう」というファンの心を逆なでする内容であった。たとえ、ある種のパフォーマンスであったとしても、あまりにもタイミングが悪すぎたと言わざるを得ない。この雨の中、スタジアムに駆け付けて声をからして声援を送った約5万8000人のファン。そして、さまざまなリスクを承知で南アフリカに向かおうとしているサポーターたち。そうした人々の想いを、岡田監督はどのように感じているのであろうか。

帰宅後、カバンからPCを取り出すと、青いタオルがはらりと落ちてきた。受付でもらった、JFA(日本サッカー協会)のエンブレムが描かれた小さなタオル。よく見ると、そこには「私達に力をください!! 岡田武史」という直筆が印刷されてあった。何ともいえぬ、深いため息がもれる。なぜ岡田監督は、自らの言葉で、ファンやサポーターに「力をください!」と言わないのだろうか。たとえ壮行試合で韓国に敗れても、指揮官が堂々とスタンドに向かって訴えたならば、きっとブーイングではなく「オカダタケシ」コールが沸き起こっていただろう。なぜなら、W杯は監督や選手やスタッフのみならず、国民の総力を挙げて戦うものだからだ。その事実は、ほかならぬ岡田監督自身が、最もよくご存じだと思うのだが。


選手は自信を失っている。新しい選手が必要と思う時点でチームはバラバラだ。メンバー発表が終わり、怪我以外でメンバー交代をすることはできない。モチベーションを下げてしまったのは岡田さん本人。正直に話したにせよ、あまりにも不用意な発言でチームをボロボロにしてしまった。ファンが離れ、選手が離れ、そしてひとりになったとき、岡田さんはなにを考えるのだろう。

2010年5月24日月曜日

日本はパスサッカーを封じられ、韓国に完敗!!

International Friendly Match Kirin Challenge Cup 2010 Japan 0-2 Korea Republic @ Saitama Stadium 2002
Korea Republic:Park Ji-Sung 6,Park Chu-Young 90+1

Japan 23/20 draw 9/4 South Korea 12/5(William Hill)

両国国旗、フェアプレー旗に続き、FIFA Anthemにのって両国選手の入場。韓国国歌「愛国歌」の独唱、日本国歌「君が代」の独唱。

日本はブルーサムライのファーストジャージ。システムは4-2-3-1。



ベンチメンバーはGK川島、GK川口、岩政、駒野、山村、酒井、中村憲剛、香川、矢野、森本、永井。

韓国は赤、白、赤のファーストジャージ。システムは4-4-2。



ベンチメンバーはGKイ・ウンジェ、GKキム・ヨングァン、キム・ドンジン、チョ・ヨンヒョン、キム・ヒョンイル、オ・ボムソク、キム・ナミル、シン・ヒョンミン、ク・ジャチョル、アン・ジョンファン、キム・ボギョン、パク・チュヨン、イ・スンリョル。

前半。日本のキックオフ。

3分、日本。左サイド高い位置からのFK。遠藤が放り込んだボールにファーサイドで中澤があわせるがジャストミートできず。

中澤のヘッドは上手くあたらずゴール右に外れる。

5分、韓国先制。キム・ジョンウが競り合ってこぼれたボールをパク・チソンが拾い、そのままドリブル突破。右足のシュートがGK楢崎を破りゴール。0-1。

遠藤のクリアをキム・ジョンウが上手くこぼし、パク・チソンが拾ってそのまま持ちこんで先制。

6分、日本。ゴール前でボールを受けた岡崎がミドルを撃つがゴール左に外れる。

岡崎はCKをアピールするが認められず。

11分、日本。左サイド高い位置からのFK。遠藤が直接狙い、リフレクトを長友が狙うが大きく枠の上。

遠藤のFKは壁直撃。跳ね返りを長友が狙うが枠をとらえられず。

13分、韓国。キ・ソンヨンのCK。ファーでキム・ジョンウがヘッドをあわせるがわずかにゴール左に外れる。

キ・ソンヨンからのCK。キム・ジョンウがファーでヘッドをあわせるが枠をとらえられず。

20分、日本。韓国のミスパスを奪った今野が大久保につなぎ、左サイドをドリブル突破。そのまま中に切れ込んでシュートを撃つがゴール右に外れる。

今野のパスカットから大久保につなぎドリブル突破。シュートまで持ちこむが枠をとらえられず。

32分、日本。大久保からのパスを右サイドで受けた本田圭佑が中に切れ込んでシュートを撃つがゴール右に外れる。

本田圭佑が右サイドからカットインしてシュートを撃つが韓国DFに当たってCKに。

35分、韓国。ゴール正面やや左からのFK。キ・ソンヨンが直接狙うが大きく枠の上。

キ・ソンヨンのFKはクロスバーの上を越えていく。

37分、韓国。岡崎へのファールでイ・チョンヨンにイエローカード。

岡崎への後ろからのタックルでイ・チョンヨンにイエロー。

40分、日本。右サイドエリア角付近からのFK。中村俊輔が放り込んだボール。こぼれたところを本田圭佑が狙うがGKチョン・ソンリョンがセーブ。

中村俊輔のFKがエリア内でこぼれたところ、本田圭佑が狙うが弱く、チョン・ソンリョンが難なくキャッチ。

アディショナルタイムは1分。

このまま前半は終了。0-1と韓国リードで折り返し。

45分、韓国。ヨム・ギフンに代えてパク・チュヨン、イ・グノに代えてキム・ナミルを投入。

ヨム・ギフンはポストプレーで効果的なプレー、イ・グノは積極的なプレーが目立った。

後半。韓国のキックオフ。

58分、日本。今野からのパスを受けた大久保が左サイドを上がりながらループでゴールを狙うが大きく枠の上。

中村俊輔、今野と右に振って大久保へのパス。大久保があがりながらループで狙うが枠をとらえられず。

59分、日本。中澤のロングフィードに岡崎が抜けだし、シュートを撃つがゴール左に外れる。

中澤のクリア気味のボールに岡崎が抜けだしてシュートを撃つが枠には飛ばず。

62分、日本。中村俊輔から右サイドの長友に振ってのクロス。こぼれたところ、本田圭佑がミドルを撃つがクロスバーの上。

長友のクロスがこぼれたところ、本田圭佑が狙うが大きく枠の上。

62分、日本。中村俊輔に代えて森本を投入。

中村俊輔は下がった位置にいることが多く、チャンスに絡めなかった。決定的なシュートは撃つことすら出来なかった。

66分、韓国。チャ・ドリに代えてオ・ボムソクを投入。

チャ・ドリはライトバックできっちり結果を出した。

71分、日本。本田圭佑に代えて中村憲剛を投入。

本田圭佑も存在感を出すことは出来ず。

73分、日本。キ・ソンヨンへのファールで遠藤にイエローカード。

キ・ソンヨンの突破をファールで止めた遠藤にイエロー。

76分、韓国。キ・ソンヨンに代えてキム・ボギョン、パク・チソンに代えてイ・スンヨルを投入。

キ・ソンヨンはセットプレーのキッカー、パク・チソンは先制ゴール。

76分、日本。エリア内でボールを受けた森本がシュートを撃つがGKチョン・ソンリョンがセーブ。

森本がエリア内で受けてシュートを撃つがチョン・ソンリョンがセーブ。

77分、韓国。ゴール前でクリアボールを拾ったキム・ナミルがループで狙うがGK楢崎が弾き出す。

キム・ナミルのループ気味のシュートを楢崎が片手で弾き出す。

79分、日本。遠藤に代えて駒野を投入。

遠藤はミスパスが多かった。運動量もなし。

84分、韓国。大久保へのファールでオ・ボムソクにイエローカード。

大久保を止めたオ・ボムソクにイエロー。

85分、韓国。左サイドからイ・スンヨル、イ・チョンヨン、イ・スンヨルとつないで右サイドのパク・チュヨンに渡してのシュート。こぼれをイ・スンヨルが狙うが力なくGK楢崎が押さえる。

左サイドから細かいパスをつないで右サイドのパク・チュヨンに。パク・チュヨンが中に切れ込んでこぼれたところ、イ・スンヨルが狙うがジャストミートできず。

86分、日本。大久保に代えて矢野を投入。

大久保は惜しいシュートがあったが決めきれず。

89分、日本。スルーパスに抜けだしたパク・チュヨンをエリア内でGK楢崎が倒してイエローカード。当然PK。

スルーパスに抜けだしたパク・チュヨンをエリア内で倒した楢崎にイエローカード。PKの判定。

アディショナルタイムは2分。

90分、韓国追加点。PK。パク・チュヨンが右足インサイドでゴール左隅に流しこみゴール。0-2。

パク・チュヨンが落ち着いて左隅に決めて追加点。

ゲームはこのままタイムアップ。0-2で韓国の勝利。