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2011年7月25日月曜日

コパ・アメリカはウルグアイが史上最多15回目の優勝!!

Copa America Argentina 2011 Final Uruguay 3-0 Paraguay @ El Monumental - Buenos Aires
Uruguay:Luis Suárez 11,Diego Forlán 41,89



Uruguay won Paraguay by 3-0 and establishes as the King of the Copa America(Copa America 2011 Official Site)





With a large display in the first half, Uruguay won Paraguay by 3-0 and won the 2011 Copa America. In the Monumental stadium, in Buenos Aires, the Celeste regained the title South American - who has not won since 1995 - and became the biggest champion of the competition's history with 15 titles. Suarez, on 11 minutes, and Forlan, in the first step (41), and 44 of the second time, scored the goals of Uruguay, which gave the victory by 3-0.

With the best campaign in the Copa America, Uruguay tried to decide the match and quickly began to end everything. In the first minute, Suarez had a good chance after a little confusion in the area, but Villar saved. Lugano headed hard and had a great save of Villar, off the line. On the rebound, Coates tried, but Caceres saved. In the first ten minutes, Uruguay had six corners.

Thus, the goal did not take long. After passing from Diego Perez, the forward Luis Suarez passed by Dario Veron, who stood on the ground, and kicked in the right corner of Villar, scoring 1-0 for Celeste. After the goal, the country reacted in the field. At 15 minutes, and Enrique Vera launched in the area and Haedo Valdez arrived with danger. But Gerardo Martino's team stopped there.

Much better on the field, Uruguay reached the second goal after 41 minutes. Arevalo Rios stole the ball off the Paraguayan defense and rolled to Forlan hit hard, no chance for Villar. In a great first half, Celeste completely dominated the Paraguayan team, with twice as many passes (164 to 80), nine corner kicks compared to only one of Paraguay, as well as a possession of 60% and 13 shots against just two of Paraguay.

In the second half, Paraguay returned better, in order to minimize the advantage. At 8 minutes, the team that reached the decision with five draws almost scored with Haedo, who hit the crossbar of Muslera.

After that, however, returned to Uruguay the control the match. At 28 minutes, a quick counter-attack, Cavani (entered in the second half), rolled Suarez, who almost defined the game. But the final blow came on 44 minutes. After exchanging passes, the attack of Uruguay, with Suárez, played upside to Forlan, free to score, and made 3-0. Undefeated and deserved, Uruguay won the 2011 Copa America.

After spending the first phase with a draw against Peru and Chile, Uruguay won his classification conquering Mexico. Then, in the quarterfinals, eliminating the host Argentina on penalties, with great acting from Muslera. In the semifinal, beat Peru by 2-0, with two goals from Suarez, the runner-up top scorer with four goals, and voted best player of the Copa America.

URUGUAI 3 X 0 PARAGUAI

Stadium: Stadium Antonio Vespucio Liberti, Buenos Aires, Argentina; Referee: Salvio Fagundes Filho (BRA); Goals: Luis Suárez (11’), Diego Forlán (41’) and (89’) (Uruguay); Yellow Cards: Diego Pérez (24’), Martín Cáceres (25’), Maxi Pereira (29’), Sebastian Coates (85’) (Uruguay); Victor Cáceres (17’), Enrique Vera (57’) (Paraguay).

URUGUAY: 1- Fernando Muslera, 16- Maxi Pereira, 2- Diego Lugano, 4- Sebastian Coates, 22- Martín Cáceres (3-Diego Godín, 88’), 15- Diego Pérez (8-Sebastián Eguren, 70’), 17- Arévalo Ríos, 20- Álvaro González, 11- Álvaro Pereira (21-Edinson Cavani, 63’), 10- Diego Forlán and 9- Luis Suárez. Coach: Oscar Tabárez.

PARAGUAY: 1- Justo Villar, 3- Iván Piris, 14- Paulo da Silva, 2- Dário Veron, 4- Elvis Marecos, 20- Néstor Ortigoza, 16- Cristian Riveros, 15- Victor Cáceres (23-Hernán Pérez, 64’), 13- Enrique Vera (21-Marcelo Estigarribia, 64’), 18- Haedo Valdez and 7- Pablo Zeballos (19-Lucas Barrios, 76’). Coach: Gerardo Martino.


コパ・アメリカ・アルゼンチン大会2011は優勝がウルグアイの史上最多15回目の優勝で幕を閉じた。今大会未勝利ながらノックアウトラウンド以降、堅守でファイナルまであがってきたパラグアイだったが、スアレスのゴールで早々に失点。ミスで2点目も失い、前がかりとなったところをウルグアイのカウンターに沈められた。とはいえ、ファイナル以外は一度も負けず、ランナアップとなったのは立派。胸を張ってほしい。

ウルグアイはスアレスが4ゴールでMVP、フォルランがファイナルで2ゴールと活躍。今大会の優勝でW杯南アフリカ大会2010の4位がフロックでなかったことを証明し、古豪復活の狼煙を上げた。

優勝がマストだった開催国のアルゼンチンメッシシステムが機能せずインパクトを残せないままに敗退、王国ブラジルもセミファイナルに残れず、ワールドカップ出場経験のないベネズエラが4位に入るなど波乱が多かった大会。終わってみれば、W杯最上位国が優勝と順当な結果となった。

2010年9月5日日曜日

日本代表は希望を胸にアジアカップへと進む!!

International Friendly Match Kirin challenge Cup 2010 Japan 1-0 Paraguay @ International Stadium Yokohama
Japan:Kagawa 64

パラグアイ戦後 原監督代行会見 (1/2)
キリンチャレンジカップ2010
(スポーツナビ)

――選手たちの取り組み方は前向きだったように感じたが(大住良之/フリーランス)

今回のメンバーに関してはザッケローニ監督が選んだわけではありません。僕や(コーチの)関塚、小倉、和田、あるいは慶越、育成の技術委員長である西村らのメンバーで選んだ。確かに監督が選んだのでないけど、代表として日本のユニホームを着てやるということは、それなりの責任もあるし、やるからには言い訳せずにやろうと。自分の良さを出そう、今後、代表に選ばれるかどうかは自分(次第)なんじゃないかと言いました。初めてやる選手、細貝は今日が初めてでしたよね。昨日まで今野でいくかなと思ったんですけど、今野の足のけがもあったので、思い切って細貝にした。みんなにも、初めての選手もいるけど、たぶん日本人が足りないコミュニケーションとかも含めて、やれることをみんなでやって、いい試合をして勝とうということを言ったので、みんな(試合に)出てない人も含めて練習からやってくれたと思います。

――松井、内田、栗原はけがでひっこんだようだが、けがの状態は

栗原は、今ドクターから聞いた感じですと、足のけいれんだけかなと思ったんですけど、それをかばって逆足を痛めていると聞いています。次の7日の試合は難しいのではないかと聞いています。今野もこの合宿ではなくて、9月1日のナビスコの試合、エスパルス戦ですかね。最後までできたんですけど試合途中で違和感を感じたと。それで次の日のダウンをしたとき、昨日の朝になって違和感があるということで、今日調べに行ってMRIを撮りました。診断の結果は、今日はメンバーに入れない、次の7日も入れない。そういうふうになりました。

松井に関していうと、皆さんご存じのように今回、代表メンバー発表のあとにチームが変わりました。まだそのチームに行っていません。そのチームからレターが来て、こういう事情があるから、今日の試合が終わったら、なるべく早く返してほしいということで、メディカルチェック、ビザの問題とかいろいろありますので、今回はできたら協力してほしいと。ご存じの通りインターナショナルマッチデーですから、こちらが7日まで伸ばしたいということも言えるんですが、そういう事情もあるので、今日の試合までやって、できるだけ早くあっちに行って、チームになじむようにするのが今は一番いいと思います。週明けの(リーグ)再開のときにゼニトというロシアで一番強いチームと当たるそうです。そこでクラブも(松井を)使いたいというレターが着ましたので、それを受け止めて。まあ予選とかでは認めることはできないんですが、今回は移籍の期限ぎりぎりでメンバー発表のあとでクラブが変わったということで、協会としても認めた方がいいと思います。

内田はたいしたことないと思います。あと1試合ですから、みんなモチベーションは高いし、また新たに誰かを追加することはしないで、いるメンバーでグアテマラ戦を戦いたいと思います。


このレベルの試合がホームでできるなら歓迎する。パラグアイも本気度は高かったし、日本もモチベーションが高かった。悪質なプレーはほとんどなかったものの(イエローは合計2枚)、激しいコンタクトプレーはあり、球際の競り合いもガチでやっていた。ワールドカップ南アフリカ大会のノックアウトラウンドのプレッシャーとは比べものにならないだろうが、120分戦ってゴールを割れなかった相手からさらに90分戦ってゴールを奪えたというのは素晴らしいことだと思う。

南アフリカ大会で、松井大久保が積極的に仕掛けたドリブル突破も松井、香川が仕掛けていったし、あきらかにターニングポイントがあって日本の選手の意識は変わっている。パスを簡単に叩くのではなくて、仕掛けて崩してというところが見られたのは大きな進歩でもある。

栗原にしても本戦前のテストで失格の烙印を押されたが、今回きっちり守備で貢献してリベンジを果たした。本戦の前と直後でプレッシャーは違うだろうが、これから経験を積んでいく選手であり、中澤のようなふてぶてしさを身につければ世界でも通用するようになると思う。本人の努力次第ではあるが。

――当初の予定通り、ザッケローニ監督からは何もアドバイスはなかったのか?

試合前にミーティングで最初に話してくれますかと頼んだ時に、むしろ最後に話したいと、僕とか関塚がやった後に話してくれました。それは、非常に楽しみに試合を見ている。今回に関しては、メンバーは自分ではなく原さん、関塚さんに任せているので、いいプレーをしてください。次のワールドカップに向けてスタートしているというコメントをしてくれて、それで日本語で「頑張って」と言ってくれましたね。そういうふうに言ってくれたことも、選手のモチベーションが上がる原因になったと思いますけど。

――駒野を最後にピッチに入れた理由は?

内田が足が痛くなっていて、入れたというのもありますけど(実際には香川と交代)。PKがあったら蹴るかといったら「いや」といっていました(会場、笑)。

――香川のゴールも含めたプレーの評価について。それからゴール決まった瞬間の喜びについて

香川に関しては、ずっとW杯のときにサポートメンバーとして帯同していましたが、本当にモチベーションも高かったし、コンディションも良かったです。実際にドイツでもプレシーズンからずっと好調だったと聞いていますし、今回見ても、さらに良くなっていると思いました。ただ、さっきも言いましたけど、日本のこの蒸し暑さで体が動かないということは言っていて、確かに前半、ボールに絡むところはいいですけど、それ以外はまめに(前へ)出ていくのが少ないかなと見ていたんですが、後半になってさらに動きが良くなって「まだまだ行けるな」と思っていました。

前半もこっちサイドで入っていって、あれがやっぱり香川の一番得意なプレーだったと思いますし、あそこでの最後のプレー、それと後半も、本田から(パスが)出て、切り返して、打つときに最後タックルされましたけど、ああいうときに点に絡む決定的な仕事ができれば、かなり成長すると思います。(ゴールを)入れた時間帯については、そうですね、いつでもいいです。入れてくれれば。いい時間帯に入れてくれたと思います(会場、笑)。

――試合後のザッケローニ監督の反応は?

彼はやっぱり紳士なので、いちおう監督代行に僕がなっているので、控え室には入ってきていません。ハーフタイムもそうですけど。今回は自分は外から、監督は原さんなので、原さんやってくださいということで。で、終わってから控室にやってきてくれて、本当におめでとうと言ってくれて、いい試合をしたと思うよと言ってくれましたし、選手たちにも声をかけていました。日本のサポーター、日本のサッカーの雰囲気とか、今回だいぶ分かってくれたと思いますし、大阪にも行きますので、ほかの選手も見ることはできるのかなと思います。


ザッケローニが口出しをしなかったことで、日本代表の流動性が生まれたというと言い過ぎだろうか。ザックのサッカーはイタリア流で細かいところまで選手の役割が決められてしまう。ファンタジスタすら戦術に組み込むイタリア流は自由にやっていた選手には息苦しいかもしれない。スペースを潰していくという作業は選手の脳は体力以上に消耗するだろう。システムがどうなるかはわからないが、ザックはウイングをおくと言うということは公言しているので、松井、香川は継続して使われることになるだろう。また、本田圭佑に関してはユベントスジエゴを上手く組み込めなかったこともあり、難しい扱いになるのではないか。

原技術委員長のインタビューは前任者に比べて面白いというのもある。駒野のPKは緊張をほぐすための話術だろう。ザックになって真摯にインタビューに答える彼が原さん以上に面白いかとなると疑問ではあるが。

これだけいい動きをした日本の真価が問われるのはザッケローニが本格的に指揮をとってから。そしてアジアカップになってからだろう。

試合後 パラグアイ代表マルティーノ監督会見
キリンチャレンジカップ2010
(スポーツナビ)

両チームとも均衡した内容で、リズム感もあった。ただワールドカップ(W杯)の対戦と比べてスペースがあったと考える。両チームともゴールチャンスはあった。

――チャンスはパラグアイにもあったが、W杯も今回もゴールがなかった。日本の守備からゴールが奪えなかったのはなぜだと思うか?

時としてこういう試合もある。今回は日本のGKが良かったし、DFが最後のところでわれわれのボールを止めていた。それが(得点できなかった)原因。うちに足りなかったのは(プレーの)正確さだ。試合がうまくいかないのは、相手が素晴らしい場合と自分たちに原因がある場合と両方あるが、その両方が今回の結果につながったと思う。

――パラグアイはW杯でもゴールが少なかった。4年後に向けて得点力をアップさせるためのビジョンについてどのように考えているか?(中西正紀/RSSSF)

パラグアイはW杯の試合も今夜の試合も、いずれも得点チャンスがあったが、決定力不足でゴールに結びつけられなかった。改善点としては、やはり自分たちの決定力を向上させたいが、われわれはまだその前の段階にある。今の段階は、まずチャンスをより作ることに徹したい。(その結果)将来的には決定力も向上すると考えている。


パラグアイは南アフリカのスペイン戦でPKを外したことをいまだに引きずっているのではないか。強引なシュートが目立ったし、決定機で力んでジャストミートできないところがあった。ジャイアントキリングを起こせるチャンスを逃した悔しさというのはずっと引きずるものだ。来日するチームとしてはモチベーションが非常に高く、W杯メンバーも多く含まれていたが、課題の修正というところまではいっていない感じではあった。前半有利なうちにゴールを奪っておけばという点は今後の課題になるだろう。パラグアイとはコパ・アメリカでガチで対戦する可能性があるだけに、今回ゲームができたこと、勝利したことは大きな収穫になるだろう。

エンターテインメントとしての代表戦 (1/2)
日本代表 1-0 パラグアイ代表
(スポーツナビ)

この日の日本のスターティングメンバーは以下の通り。GK川島永嗣。DFは右から内田篤人、中澤佑二、栗原勇蔵、長友佑都。守備的MFに中村憲剛と細貝萌。右に松井大輔、左に香川、トップ下に本田圭佑。そしてワントップに森本貴幸。システムは4-2-3-1である。W杯でのラストゲームと比べると、入れ替わったメンバーは5名。特に中盤は、遠藤保仁、長谷部誠、大久保嘉人がいずれもけがやコンディション不良のため、出場や招集が見送られた。代わって守備的MFでの起用が見込まれた今野泰幸も、招集後にけがが発覚したため、急きょ細貝にA代表初キャップのチャンスがめぐってきた。また、W杯ではFW(実質的にはゼロトップだったが)で起用されていた本田はトップ下に、代わって森本がワントップでスタメン起用されることとなった。

全体的に見れば、岡田武史監督が作り上げたラインアップを踏襲しつつも、原監督代行のアイデアが随所に感じられるメンバー構成となった。より分かりやすく言えば、守備面はほとんどそのまま。攻撃面では、よりワイドに展開して、バリエーションのあるクロスからチャンスを作るシーンが、数多く見られた。

まず守備。相手のパラグアイは、変則4-3-3と言うべきシステムで、サンタクルス、バリオス、カマチョ、そしてベラとサンタナが代わる代わる前線に顔を出してくる。後方からの的確なビルドアップに加え、サンタクルスとバリオスの高さ(いずれも187センチ)を生かしたセットプレーは、日本にとって脅威となった。だが日本のディフェンス陣は、強固なブロックを作ってこれを阻止。危ない場面もあったが、最後はW杯でのプレーをほうふつとさせる集中力と気迫のこもったプレーで、相手にゴールを割らせることを許さなかった。日本の新しい守護神となった川島も、スタンドを沸かせるビッグセーブを連発。パラグアイのマルティーノ監督は「今回は日本のGKが良かったし、DFが最後のところでわれわれのボールを止めていた」と、日本の守備の堅実さを素直に認めた。

攻撃面では、両サイドに展開してからが、大きな見せ場となった。右の松井の変幻自在な切り返し、左の香川の鋭いドリブル突破、これに長友と内田の積極的な攻撃参加が加わる。衆目を集めていた本田は、直接FKを含むチーム最多3本のシュートを放っていたが、攻撃面で最も輝いていたのは中村憲と香川であった。前者は遠藤不在をまったく感じさせないくらいパスの起点として機能(守備面での貢献度は遠藤以上だった)、後者は果敢に1対1のドリブルを挑んで貪欲(どんよく)にゴールを目指す。後半19分の日本のゴールは、中村憲の目の覚めるようなスルーパスに、香川が「あうん」の呼吸で反応して生まれたものであったが、まさにこの試合を決めるにふさわしいゴールであったと言えよう。


南アフリカで岡田さんがひとつの解を見つけたのは事実だ。2勝1分1敗という成績は、アウェイの本戦では望外であり、欲をいえば、失うものがなかったパラグアイ戦でカウンターを怖れずもっとアタックをかけておけばというのがあったが、それは結果論というものだろう。

そして、南アフリカでの経験で世界を相手にしても日本人の個人技が十分に通じることがわかったことも大きい。松井、大久保のドリブル、長友のオーバーラップ、本田圭佑のボール裁きなど世界を相手にしてきっちり結果を残したことで自信となっている。

今後はこの自信を確固たるものにしていくことだ。パラグアイは格好の相手であり、リベンジ云々ではなく、日本の攻撃が通じるかどうかを試す相手としては最適だった。守備もよく、トランジションの流れもきっちりしていた。カウンターから一度危ない場面があったが、GK川島がきっちり止めて事なきをえている。

ザックによる守備理論セオリーの投入があり、選手がきちんと吸収して消化できればもっと強くなる可能性はある。もちろん、細かい指示にうんざりしてしまう可能性もあるのだが。

かくしてW杯での最後の相手パラグアイに、日本は見事に90分で勝利し、4年後のブラジル大会に向けて幸先の良いスタートを切ることができた。W杯という極限状態と、国内でのノンタイトルマッチを単純比較すべきではないことは重々承知しているが、それでも、今回のパラグアイがほぼ一線級の選手をそろえてきたことを思えば、十分に評価できる結果であったと言えよう。とはいえ、ここで忘れてならないのが、9月の2試合は「ザッケローニへの引き継ぎ」が主な目的であることだ。では、新監督に引き継ぐべき日本の方向性とは、どのようなものであったのか。技術委員会主導による今回の選手選考、そして選手たちがピッチ上で見せたパフォーマンスから、以下の3点が浮上してくる。

(1)世代交代
まず特筆すべきが、今回の選手の平均年齢である。ベンチを含めて26.1歳、スタメンに限れば25.4歳である。W杯のメンバー23名の平均年齢が27・8歳だったから、2歳以上若返ったことになる。今回のスタメンで30代は中澤のみ。その次に年長なのは松井と中村憲でいずれも29歳。一方で北京五輪世代が、過半数の6名を占めたのも何とも感慨深い。1979年生まれの「黄金世代」が現役時代の晩年を迎えつつある今、世代交代の波が一気に押し寄せるのは間違いないだろう

(2)新戦力の発掘
このパラグアイ戦では、細貝が初キャップを刻んだほか、栗原と岩政大樹(後半23分)と槙野智章(後半44分)が、それぞれキャップ数を3に増やした。細貝はこれからもチャンスがあるだろうが、問題はセンターバックの3人である。いずれもJリーグではそれなりのキャリアを積んでいるのに、代表戦はやっと3試合目。それだけこのポジションは、中澤と田中マルクス闘莉王の寡占状態であったのだ。もちろん中澤も闘莉王も、国内屈指のセンターバックであることは間違いないが、彼らが4年後も盤石の守備を見せてくれる保証はない。この機会に、じっくりと後継者候補を試してもらいたいものだ。余談ながら、先ごろ代表からの引退を発表した中村俊輔の不在は、この試合ではあまり感じることはなかった。中盤の人材については、さほど心配する必要はなさそうである。

(3)海外組の成長
海外での経験は、そのままプレーへの自信に直結する。香川しかり、長友しかり(内田については、まだまだ本領を発揮できていないと思う)。ほんの3カ月前までドメスティックな選手であっても、当人の努力と意欲次第では、短期間でも十分に潜在能力を伸ばせることを、彼らは見事に証明してみせた。思えばスタメンに海外組が7名も名を連ねるのは、ジーコ政権下以来のことであろう。これに、先ごろ海外移籍が決まった阿部勇樹(レスター)や矢野貴章(フライブルク)、さらにはアーセナルへの加入が見込まれる宮市亮(中京大中京)の世代が加われば、4年後は随分と明るいものに感じられる。


もうひとつ、付け加えるならば遠藤、中村憲剛の後継者を早く見つけることだろうか。中村憲剛はブラジル大会では33歳。無理ができないレベルになっているかもしれない。遠藤はもっと年上になる。細貝はショートパスはともかく、展開力には難を残した。本田圭佑は攻撃的なポジションを好む。Jリーグを見ても若手のレジスタ役はほとんどいない。この役割の選手を探すのは急務だろう。松井のバックアッパーとして香川、大久保がいるのは心強いが、さらにウイングタイプの選手が成長してくることを祈りたい。

欲をいえば、森本以上にフィジカルが強いFWということだろうか。森本はカターニアでもまだレギュラーを勝ち取ったわけではない。これからの勝負に勝っていくこと。それが重要だろう。

何、楽観的過ぎる? いやいや、決してそんなことはあるまい。むしろ4年のタームで考えるならば、今が最も未来を楽観視できる数少ないチャンスである。今から悲観していてどうする? と言いたいくらいだ。

ここで思い出してほしい。国内で行われた代表戦で、これほど内容と結果に一定以上の満足が得られて、笑顔で帰路に就くことができたのは、いつ以来であろうか。「勝利」ということで言えば、今年3月3日に行われたバーレーン戦(2-0)以来である。ただしこの試合は、アジアカップ予選の消化試合であったにもかかわらず、岡田監督の進退問題と相まって、実に余裕のない試合内容となってしまった。当時と比べれば、今回のパラグアイ戦はゴールこそ少なかったものの、極めて娯楽性に満ちたゲームであった。ライトファンも「また見に来ようかな」と少なからず思っただろう。

今回の強化試合が、結果として極上のエンターテインメントとなったのは、原監督代行の手腕に負うところが大きい。しっかり結果を出す一方で、最後には駒野友一をピッチに送り込むサービス精神も忘れない。この日、スタンドを埋め尽くした6万5157人の観客の中で、W杯での駒野の涙のPK戦を知らぬ者はいなかったはずだ。背番号3がピッチに足を踏み入れた瞬間、会場はこれ以上ないくらい温かい拍手で包まれた。原博実という人は、こうしたファンサービスを巧みにさい配に織り込むことに長けている人なのだと思う。試合後の会見でも、香川のゴールについて質問されて「いい時間帯で決めてくれました」と答えていたのも、あの人ならではの機微だったのだと思う(意味が分からない人は「原 いい時間帯」で検索してみてください)。

代表戦とは、結果重視の禁欲的なゲームが、その大半を占める。今年に入ってからW杯に赴くまでの代表戦は、まさにそうしたカタルシスに乏しい試合内容ばかりであった。もし本大会での歓喜がなかったら、この日の代表戦に果たして6万人を超える観客が訪れていただろうか。確かに代表戦は、結果が第一である。だが一方で代表戦は、時にエンターテインメントを重視してもよいのではないか。とりあえずこの9月シリーズは、そうした試合が許される数少ないチャンスである。2日後のグアテマラ戦でも、そんな代表戦を「ヒロミジャパン」もとい、原監督代行が率いる日本代表に求めたい。


ガチンコの試合をして、ニコニコ笑って家路につくことができる試合というのはありがたい。結果至上主義になりやすいなかで、この試合は純粋に楽しめるものだった。話題性も南アフリカのリベンジと十分。おたがいにトップチームを揃えた負けられない試合ということで、日本は可能性を見せてくれた。それだけでも十分で、心配するのはこれからのことだ。

よい面ばかりではなく、悪い面も出てくるだろう。ミスも多くなることも考えられる。今回の2試合だけは勝敗を忘れて原さんのサッカーを楽しむことにしよう。

ザックのサッカーが期待を裏切るにしても、期待以上になるにしても。

2010年9月4日土曜日

日本代表、パラグアイを香川のゴールで振り切り新しい門出を祝う!!

International Friendly Match Kirin challenge Cup 2010 Japan 1-0 Paraguay @ International Stadium Yokohama
Japan:Kagawa 64

Japan 5/4 draw 11/5 Paraguay 11/5(William Hill)

両国国旗、フェアプレー旗に続き、FIFA Anthemにのって両国選手の入場。エンリケ・カレーラさんによるパラグアイ国歌「Paraguayos, República o Muerte」の独唱、ゴスペラーズによる日本国歌「君が代」の斉唱。

日本はブルーサムライのファーストジャージ。システムは4-2-3-1。



ベンチメンバーはGK楢崎、永田、駒野、岩政、槙野橋本藤本、乾、岡崎。

パラグアイはラ・アルビロッハのファーストジャージ。システムは4-1-2-3。



ベンチメンバーはGKシルバ、カニサ、ロマン、アキノ、モリナス、オルティス、ペレス、ホセ・オルティゴサ、エスティガリビア。

前半。日本のキックオフ。

9分、日本。右サイドエリア角付近からのFK。本田圭佑が直接狙うがGKビジャールが右手一本で弾き出してCKに。

本田圭佑のシュートは急激に落ちる変化を見せたがビジャールがビッグセーブで弾き出す。

14分、日本。中村憲剛から左サイドの本田圭佑に振ってのクロス。ファーサイドに松井大輔が飛びこむがクリアされる。

中村憲剛から大きなサイドチェンジ。本田圭佑が左サイドをえぐってのクロス。長い距離を走った松井が飛びこむがクリアされる。

15分、日本。中村憲剛のCK。ファーサイドで栗原がヘッドをあわせるがGKビジャールがセーブ。

栗原が高さで競り勝ち、ヘッドを叩きつけるがビジャールがセーブ。

21分、パラグアイ。右サイドに開いたベラから中央へのクロス。サンタ・クルスがスルー。カマーチョの浮き球のパスに抜けだしたサンタ・クルスが狙うがジャストミートできず。

ベラのクロスをまたいだサンタ・クルスにカマーチョから浮き球のパス。抜けだしたサンタ・クルスが狙うがヒットせず。

23分、パラグアイ。左サイドでサンタナからのパスを受けたカマーチョからのクロス。ニアでバリオスがヘッドで競るがクロスバーの上。

カマーチョが深くえぐってのクロス。バリオスがヘッドで競り勝つがジャストミートできず。

26分、パラグアイ。サンタナのドリブルからパスを受けたバリオスが振り向き様にシュート。GK川島がセーブ。

サンタナが持ち上がり、バリオスの足元に。シュートを撃つが川島が余裕をもってセーブ。

34分、日本。中村憲剛のCK。ファーサイドで栗原がヘッドをあわせるがゴール左に外れる。

本田圭佑からの流れるような攻撃。森本、香川の抜けだしからつかんだCK。栗原が高さで勝つが枠に飛ばせず。

38分、パラグアイ。トーレスのCK。ニアにサンタ・クルスが飛びこむがヒットできず。

トーレスの鋭いキックにニアでサンタ・クルスがあわせるが空振り。

42分、パラグアイ。ゴール正面やや右からのFK。トーレスが浮かしたボール、GK川島が飛び出してCKに。

トーレスの浮き球は川島が飛び出してCKに逃げる。

44分、日本。中村憲剛のCK。ファーサイドで中澤がヘッドをあわせるがGKビジャールが右手一本でセーブ。

中澤のヘッドはビジャールの頭上を越えるかに見えたが、右手一本で弾きだしてCKに。

アディショナルタイムはなく、このまま前半終了。0-0で折り返し。

ボールポゼッションはパラグアイ57%、日本43%、トータルショッツはパラグアイ5、日本4。

後半。パラグアイのキックオフ。

45分、パラグアイ。ネイトール・オルティゴサからのパスがバリオスの足元に。振り向き様のシュートは日本がブロックしたがこぼれ球をサンタナがミドル。ゴール右に外れる。

ネイトール・オルティゴサからのパスでバリオスが強引にシュート。ハンドをアピールしている間にサンタナが狙うが枠をとらえられず。

51分、日本。中村憲剛から左サイドの本田圭佑に振り、中にカットインしてのシュート。クロスバーの上。

ゴール前でパスをつないでパラグアイのギャップを探しながらのプレー。中村憲剛から本田圭佑に振って中に切れ込んでシュートを撃つが大きく枠の上。

53分、日本。香川から右サイドの内田に振ってのクロス。アルカラスがカバーに入ってCKに。

香川から一気にフリーの内田に振ってのクロス。抜ければ森本に通るボールをアルカラスがカット。

55分、日本。トーレスへのファールで内田にイエローカード。

足の裏を見せてのスライディングで内田にイエロー。

56分、パラグアイ。右サイドを上がったネイトール・オルティゴサがからクロス。ニアでバリオスが落とし、サンタ・クルスが流してサンタナがシュート。ゴール右に外れる。

ネイトール・オルティゴサからのクロス。バリオス、サンタ・クルス、サンタナと流れるようなパスワークからのシュートだったが枠をとらえられず。

59分、日本。森本に代えて岡崎を投入。

森本は1トップとして十分な出来。

59分、パラグアイ。カセレスに代えてロマン、カマーチョに代えてアキノを投入。

カセレスはライトバックとしてゲームに貢献、カマーチョは左サイドからチャンスを演出。

63分、日本先制。中村憲剛からのパスを受けた香川が右足でGKビジャールを破ってゴール。1-0。

日本がずっとポゼッション。ゴール前で回しながらチャンスを窺っていたが中村憲剛のパスに抜けだした香川が右足で決めて先制。

64分、日本。松井に代えて藤本を投入。

松井は攻守に貢献。ドリブルで見せ場も作った。

66分、パラグアイ。抜けだしたバリオスがシュート。GK川島がビッグセーブ。

一気に抜けだしたバリオスのシュートを川島が飛びこんできっちりセーブ。

67分、日本。栗原に代えて岩政を投入。

栗原はバリオスと競り合ったときに負傷した模様。出来はかなりよかった。

68分、日本。本田がポストプレーからのシュート。ゴール右に外れる。

トップの本田にボールが収まり、そのままシュート。枠をとらえられず。

71分、パラグアイ。サンタナに代えてペレスを投入。

サンタナは惜しいシュートが2本あったが決めきれず。

73分、日本。藤本から左サイドの長友に振ってのクロス。岡崎が飛びこむがGKビジャールがパンチング。こぼれ球を藤本が狙うが枠の上。

長友のクロスに岡崎が飛びこむがビジャールが弾き、こぼれ球を藤本が狙うがクロスバーを超えていく。

74分、日本。本田圭佑から右サイドの内田に振ってそのままシュート。GKビジャールがキャッチ。

本田圭佑が右サイドからカットインしてきた内田へのパス。シュートを狙うがビジャールの正面。

77分、日本。本田圭佑に代えて橋本を投入。

本田圭佑は右に左に顔を出してチャンスメイク。

80分、パラグアイ。サンタ・クルスに代えてホセ・オルティゴサ、ベラに代えてオルティスを投入。

サンタ・クルスはプレーにキレはあったが不調のまま、ベラはインサイドハーフとして十分な働き。

83分、パラグアイ。トーレスのCK。ファーサイドでダ・シルバがヘッド。ゴールライン上で中村憲剛がクリア。最後はオルティスが狙うがDFに当たってCKに。

トーレスのCKにダ・シルバがきっちりあわせて枠に入れるが中村憲剛がクリア。

85分、パラグアイ。ペレスにイエローカード。

ペレスはファールでイエロー。

85分、パラグアイ。バリオスに代えてエスティガリビアを投入。

バリオスは惜しい決定機があったが決めきれず。

88分、日本。内田に代えて槙野を投入。

内田は守備で貢献。負傷による後退。

89分、日本。香川に代えて駒野を投入。

香川は先制点。ドリブルでパラグアイをキリキリ舞いさせた。

アディショナルタイムは3分。

ゲームはこのままタイムアップ。1-0で日本の勝利。

2010年7月4日日曜日

2010 FIFA World Cup South Africa Quarter-finals 3rd July 2010

2010 FIFA World Cup South Africa Quarter-finals Argentina 0-4 Germany @ Green Point Stadium - Cape Town
Germany:Thomas Mueller 3,Miroslav Klose 68,89,Arne Friedrich 74

ドイツはアルゼンチンに対して分がいい。序盤はドイツが圧倒的に押しまくる。左サイドからのシュバインシュタイガーのFKをミュラーがヘッドで叩き込んで先制。その後もドイツが主導権を握るが、徐々にドイツはカウンターにシフトしていく。アルゼンチンも得意のパスワークでドイツを崩しにかかるがゴールを割ることができず、前半は終了。後半に入り、ドイツがパスをつないでケディラ、ミュラー、ポドルスキとつないでのクロスにクローゼがあわせて追加点。さらにショートコーナーからシュバインシュタイガーがメッシのお株を奪うドリブル突破でエリアをえぐってのパスにフリードリヒがあわせて突き放すと、終了間際にはカウンターからエジルのクロスをクローゼが決めて4点目。アルゼンチンは大敗で南アフリカから消えることとなった。

2010 FIFA World Cup South Africa Quarter-finals Paraguay 0-1 Spain @ Ellis Park Stadium - Johannesburg
Spain:David Villa 83

スペインが苦労して勝ち上がった。前半はパラグアイがバルデスのゴールで先制したかに思われたが、オフサイドポジションにいたカルドーソがプレーに関与したということでノーゴール。後半にはCKからカルドーソがピケに倒されてPK。カルドーソがみずから蹴るがGKカシージャスに止められてしまう。この場面はスペインの選手が多数入っていたので問題にされるのだけど。ストップが認められる。直後、ビジャがアルカラスに倒されてこちらもPK。シャビ・アロンソが蹴って決めるが今度はスペインの選手がエリア内に入っていたということで蹴り直し。これをGKビジャールが止めて防ぎきる。スペインは攻勢ながらもとれない中、シャビ・アロンソ、シャビ、イニエスタとつなぎ、イニエスタのドリブルからペドロにスイッチしてのシュート。ポストに当たったボールをビジャがポストに二度当てながらもゴール。貴重な決勝点を奪った。パラグアイはその後決定機を迎えるがサンタ・クルスが決められず。4カ国残った南米勢はウルグアイを除いてすべて敗退。調子が出なかったヨーロッパ勢が3チームを占めることとなった。

2010年6月30日水曜日

日本の大冒険に対しての雑感

2010 FIFA World Cup South Africa Group E Japan 1-0 Cameroon @ Free State Stadium - Mangaung/Bloemfontein
Japan:Keisuke Honda 39

2010 FIFA World Cup South Africa Group E Netherlands 1-0 Japan @ Durban Stadium - Durban
Netherlands:Wesley Sneijder 53

2010 FIFA World Cup South Africa Group E Denmark 1-3 Japan @ Royal Bafokeng Stadium - Rustenburg
Denmark:Tomasson 81
Japan:Keisuke Honda 17,Yasuhito Endo 30,Okazaki 87

2010 FIFA World Cup South Africa Round of 16 Paraguay 0-0 a.e.t. 5:3 PSO Japan @ Loftus Versfeld Stadium - Tshwane/Pretoria

日本代表に最大の感謝をこめて。岡田武史監督に対して最大の敬意と謝意を示して。日本代表の大冒険はクォーターファイナルを目の前にして突然に終わってしまったわけだけれども、結果には満足している。

本戦前にあれだけ迷走していた日本代表は、本戦になると見違えるようなチームに変貌した。カメルーン戦は硬さがあったものの、松井から本田圭佑へのきれいなクロスで先制するとエムビアのミドルがクロスバー直撃という幸運もあり守りきって日本は勝利という僥倖を手に入れた。このとき、まだ世界は懐疑的だった。日本はドン引きサッカーではないかと。

だが、オランダ戦で日本はさらに変貌する。親善試合で特攻的にプレスをかけまくった試合ではなく、基本に忠実にプレーエリアを守ることで効率的なプレスでオランダに自由に攻めさせないサッカーを展開。チャンスこそすくなかったものの日本はオランダを十分に苦しめた。スナイデルのシュートもGK川島が目測を誤らなければ止められた可能性もある。そして、なによりの注目は岡田さんが中村俊輔に引導を渡すかのように途中出場させたシーンだった。ピッチで中村俊輔は何もできないまま、闘莉王のパスもミスでキープできないほどのひどさを見せて、日本は中村俊輔のチームから離れたことをはっきりと意識づけた。

岡田さんが頑固に中村俊輔にこだわっていたら日本は間違いなく3連敗だったはず。不調続きだった日本のプレーメイカーは中村俊輔だったが、彼を外すことで選手は生き生きと動きだし、松井、本田圭佑が次々とゴールに襲いかかった。彼らのオフィシャルが現在つながらない状況なのは日本だけのアクセスではないだろう。

そして、デンマーク戦。日本はポゼッションを奪われながら本田圭佑のFKで先制すると遠藤も続いてゴール。デンマークを混乱に陥れた。バイタルエリアでファールができないデンマークはリトリートで体を張った守りに徹するしかなく、徐々にポゼッションを失い、ミスが目立っていく。プラン通りの試合をやった日本代表は堂々の2位通過でノックアウトラウンドに進出する。

岡田さんは日本にいたときの印象から勝負にこだわるあまり、自分の決めたことを変えられない監督だと思っていた。それが本番一発勝負で変更。奇襲というほどの作戦ではなかったけれども、世界基準に近いレベルで戦い、十分に世界トップ10とも渡り合えることも証明した。

このことについては素直に謝罪したい。今まで無能だ、セオリーを知らないと馬鹿にしていたけれども、その言葉はすべて撤回する。「男子三日会わざれば刮目して見よ」という言葉の意味を改めて知った気がする。いくつになっても成長はとまらない。南アフリカで岡田さんはスイッチが入ったのだろうか。それとも今までの低迷は作戦だったのか。いずれでも結果がすべての世界で、岡田さんは世界を驚かせることに成功する。世界中の新聞が日本をべた褒め。こういう状況というのは想像もできなかった。

日本代表が輝き、そして岡田さんがかっこよく見えた。完全に降参だ。あとは正しい日本語を喋ってくれればいうことはない。

クォーターファイナルを賭けたパラグアイ戦。ポゼッションを奪ったパラグアイが少し不安そうに見えたのはパラグアイが堅守速攻の国だからか。カウンターには慣れていても同じタイプの国とは戦い慣れていない。密集した守備を崩すのには慣れていない。思った通り、パラグアイは攻めあぐね、日本は川島のビッグセーブ連発で攻撃を抑え込む。一方の日本は引いた相手を崩すことには慣れている。カウンターからパラグアイを崩すのは時間の問題だと考えていたが甘くはなく、延長も戦ってゴールレス。最後はペナルティ・シュートアウトで涙を飲んだ。

これからのサッカーとしては、日本のサッカーはきっちりヨーロッパよりにスタンスを固めるべきだろう。トレンドに流されることなく、きちんと目標を作って日本人にあったかたちに消化吸収していく。それを継続して続けられる監督をおく。スターシステムではなく、もっと全員でできるサッカーを目指すべきでもある。

ベスト16だからと驕ることなく、いろんなタイプの選手を育て、世界で活躍する選手を送り出していく。基本はきっちり教え、個性も伸ばし、結果論だけではない育成をやる。そうすることでどんな場面でも楽しめるサッカーができる選手が育っていくはずだ。

そのためには世界で通用する指導者が出てこなければならないけれども、今回の岡田さんの成功で刺激を受けた指導者も多いはず。頑張ればできるわけではないが、努力と勉強はかならず報われる。そう感じさせてくれた日本の大冒険だった。

2010 FIFA World Cup South Africa Round of 16 29th June 2010

2010 FIFA World Cup South Africa Round of 16 Paraguay 0-0 a.e.t. 5:3 PSO Japan @ Loftus Versfeld Stadium - Tshwane/Pretoria

世界を驚かせるなんてとても無理だと思っていた岡田さんのサッカーは突然別人が指揮を執り始めたかのように変化した。絶対的エースだった中村俊輔を外し、プレーエリアをできるだけ守る世界標準に近いレベルでプレー。松井が何度も右サイドを駆け上がり、大久保が逆サイドで張っているのは観ていて気持ちよかった。この試合は前半こそ圧倒的にパラグアイにポゼッションを奪われたものの、後半から徐々に盛り返し、延長に入るとほぼ互角。パラグアイの決定的なシュートはGK川島が守り、日本は南米のチームを最後まで苦しめた。たらればは禁物だが、本田圭佑のミドルが入っていたらと思ってしまう。だが、日本はペナルティ・シュートアウトまで持ちこみ、わずかな運の違いでベスト8への道を閉ざされてしまった。大冒険は終わったけれども、これからの課題もできた。この敗退から学ぶべきことはたくさんある。それを活かせるかどうかということ。ワクワクするような試合を本当にありがとう。

2010 FIFA World Cup South Africa Round of 16 Spain 1-0 Portugal @ Green Point Stadium - Cape Town
Spain:David Villa 63
Portugal:Ricardo Costa 89(Send Off)

ポゼッションを取り戻したスペインと攻撃の切り札クリスティアーノ・ロナウドがいるポルトガル。圧倒的に攻めたのはスペイン。左サイドからフェルナンド・トーレス、ビジャが何度もミドルで脅かした。ポルトガルもクリスティアーノ・ロナウドがチャンスを作り、あと一歩でゴールというところまでスペインゴールに迫っていくが割ることができない。スペインはシャビ・アロンソのパスからイニエスタが壁を使って抜けだしたビジャが確実に決めて先制。その後も攻撃の手を緩めず。ポルトガルはリカルド・コスタが肘打ちで退場になったこともあって、最後までスペインゴールが遠く、ラウンド・オブ・16で姿を消すことになった。

2010年6月29日火曜日

日本の大冒険もパラグアイ相手にペナルティ・シュートアウトで終了!!

2010 FIFA World Cup South Africa Round of 16 Paraguay 0-0(Penalty shoot-out 5-3) Japan @ Loftus Versfeld Stadium - Tshwane/Pretoria

Paraguay 23/20 draw 2/1 Japan 14/5(William Hill)

両国国旗、FIFA旗、フェアプレー旗に続き、FIFA Anthemにのって両国選手の入場。パラグアイ国歌「Paraguayos, República o Muerte」、日本国歌「君が代」の演奏。

パラグアイはラ・アルビローハのファーストジャージ。システムは4-1-2-3。



ベンチメンバーはGKバレト、GKボバディージャ、ベロン、カニサ、セサル・カセレス、トーレス、バレト、サンターナ、カルドーソ、アエド・バルデス、ガマーラ。

日本はブルーサムライのファーストジャージ。システムは4-1-4-1。



ベンチメンバーはGK楢崎、GK川口、内田、岩政、今野、中村俊輔中村憲剛稲本、岡崎、玉田矢野、森本。

前半。日本のキックオフ。

10秒、日本。左サイドでボールを受けた大久保がミドル。ゴール左に外れる。

オープニングシュートは日本。大久保のシュートは入らないね。

19分、パラグアイ。前線でルーカスのキープからベラとのワンツーで抜けして、シュートを撃つがGK川島がセーブ。

左サイドでルーカスがキープ。ベラとのワンツーで抜けだし、アウトサイドでシュートを狙うが川島のビッグセーブ。今日も川島は当たっている。

21分、日本。大久保のドリブル突破からのこぼれ球を松井が思いきったミドル。クロスバーに嫌われる。

大久保のドリブル突破からのこぼれ球を松井が思いきったミドル。ボールは落ちず、クロスバーに弾かれてしまう。松井はいつもいいポジションに走っているね。

28分、パラグアイ。モレルのCK。中央でこぼれたところ、サンタ・クルスが狙うがゴール右に外れる。

こぼれた位置が完全にフリー。サンタ・クルスが決めるかと思ったのだが。力みすぎたのかボールはゴール右へ。

39分、日本。長谷部から松井につないでドリブル突破。本田圭佑に渡してのシュートはゴール左に外れる。

松井が一気に走って本田圭佑にパス。ダイレクトで狙うがわずかにゴール左に外れる。コースはちゃんと突いていたのだけどね。

アディショナルタイムは1分。

前半はこのまま終了。0-0で折り返し。

ボールポゼッションはパラグアイ63%、日本37%、ショッツオンゴールはパラグアイ1、日本3、ショッツワイドはパラグアイ2、日本2。

後半。パラグアイのキックオフ。

53分、日本。右サイドからの松井のクロス。パラグアイがクリアしたところを長友がミドル。DFに当たったもののGKビジャールがキャッチ。

松井が切り返してのクロス。クリアされたものの長友が拾って強烈なミドル。アルカラスがブロックに入ってコースが変わったもののビジャールがキャッチ。

57分、日本。故意のハンドで松井にイエローカード。

オルティゴサと競ったときに手でボールを扱って松井にイエロー。

58分、パラグアイ。モレルがスローインからルーカスのリターンをもらい、クロス。ニアにリベロスが飛びこんでヘッドをあわせるがGK川島の正面。

モレルがロングスローではなく、ルーカスとのリターンからクロス。リベロスのヘッドは枠をとらえていたが川島がキャッチ。

59分、パラグアイ。ベニテスに代えてバルデスを投入。

ベニテスは左サイドでチャンスに絡んでいた。

61分、日本。遠藤のCK。ファーサイドで闘莉王がヘッドをあわせるがゴール右に外れる。

遠藤のCK。闘莉王のヘッドはジャストミートだったが枠には飛ばず。すごい迫力だったけどね。

65分、日本。松井に代えて岡崎を投入。

松井は右サイドでいい仕事をしていた。惜しいシュートもあったし。

70分、日本。バルデスへのファールで長友にイエローカード。

長友はこれで累積2枚目。もったいないファールだった。

74分、パラグアイ。オルティゴサに代えてバレトと投入。

オルティゴサは中盤のアンカーでゲームを組み立てた。オーバーラップは迫力があった。

77分、パラグアイ。左サイドのバルデスのパスを受けたバレトがミドル。GK川島の正面。

ミドルの力はそれほどなく。イージーなミドルが川島のもとへ。

80分、日本。阿部に代えて中村憲剛を投入。

阿部は攻守に活躍。ドリブルで持ち上がる積極性も見せた。

アディショナルタイムは3分。

91分、日本。右サイドからのFK。遠藤が放り込んだボール。中澤が競ってこぼれたところに闘莉王が飛びこむが届かず。

遠藤のボールを中澤が競ってこぼれるが追いかけた闘莉王はわずかに届かず。

92分、日本。故意のハンドで本田圭佑にイエローカード。

審判への異議かもしれない。ハンドで本田圭佑にイエロー。

後半もゴールレスのまま終了。0-0でエクストラタイムへ。

ボールポゼッションはパラグアイ61%、日本39%、ショッツオンゴールはパラグアイ3、日本4、ショッツワイドはパラグアイ3、日本4。

延長前半。日本のキックオフ。

91分、日本。遠藤のCK。岡崎がヘッドをあわせるがゴール左に外れる。

岡崎が体をのけぞらせて頭に当てるがボールは枠にいかず。

93分、パラグアイ。サンタ・クルスに代えてカルドーソを投入。

サンタ・クルスは前半に惜しいシュートがあったが。

94分、パラグアイ。左サイドでバルデスがキープ。モレルに落としてのクロス。ニアでルーカスがヘッドをあわせるがGK川島の正面。

ルーカスのヘッドはきっちりジャストミートしたのだが。川島は本当に当たっている。

96分、パラグアイ。左サイドからモレルが切れ込み、エリア内へのパス。バルデスが飛びこんであわせるがGK川島がビッグセーブで防ぐ。

川島のビッグセーブのあともパラグアイは猛攻を仕掛けるが日本がブロックでしのぎきる。

98分、日本。左サイドエリア角付近からのFK。本田圭佑がグラウンダーで狙うがGKビジャールがセーブ。

中村憲剛が飛びこむがあわず。ビジャールに弾き出されてしまう。

100分、パラグアイ。モレルのスローインをカルドーソがリターン。モレルのクロスがこぼれたところ、バレトがループを狙うがクロスバーの上。

パラグアイは入ってもおかしくないシュートをことごとく止められて焦りが出てきている。

ここで延長前半終了。0-0のまま。

ボールポゼッションはパラグアイ59%、日本41%、ショッツオンゴールはパラグアイ5、日本5、ショッツワイドはパラグアイ6、日本6。

105分、日本。大久保に代えて玉田を投入。

大久保はアグレッシブなプレーが目立った。シュートさえ入れば。

延長後半。パラグアイのキックオフ。

108分、パラグアイ。左サイドからのFK。モレルがゴール前に放り込んだボール。バルデスがヘッドをあわせるがGK川島の正面。

人数を集めたパラグアイのアタックも川島がきっちり守る。

110分、パラグアイ。モレルのCK。ファーサイドでダ・シルバがヘッドをあわせるがゴール左に外れる。

ダ・シルバのヘッドは薄く当たりすぎ。ジャストミートはできなかった。

112分、日本。右サイドエリア角付近からのFK。遠藤が放り込んだボールにファーサイドで闘莉王があわせるが、枠をとらえられず。

フリーで闘莉王がヘッドを叩きつけるがゴール左に外れる。

112分、日本。ベラへのファールで遠藤にイエローカード。

遠藤も累積2枚目。勝ち上がっても次の試合は出場停止。

117分、パラグアイ。故意のハンドでリベロスにイエローカード。

ハンドでイエローが多いね。リベロスにもイエロー。

このままタイムアップ。0-0のままペナルティ・シュートアウトに。

ボールポゼッションはパラグアイ57%、日本43%、ショッツオンゴールはパラグアイ6、日本5、ショッツワイドはパラグアイ7、日本7。

ペナルティ・シュートアウト。

パラグアイ、ひとりめはバレト。右足で左隅に決めてゴール。

日本、ひとりめは遠藤。右足でゴール右隅に決めてゴール。

パラグアイ、ふたりめはルーカス。右足でゴール右隅に決めてゴール。GK川島も反応していたが届かず。

日本、ふたりめは長谷部。右足で左隅に決めてゴール。GKビジャールの反応も届かず。

パラグアイ、3人目はリベロス。右足で落ち着いてGK川島の逆。右を突いてゴール。

日本、3人目は駒野。右足で狙ったシュートはクロスバーに嫌われる。

パラグアイ、4人目はバルデス。右足で中央に決めてゴール。

日本、4人目は本田圭佑。左足でGKビジャールが跳んだあとに中央に決めてゴール。

パラグアイ、5人目はカルドーソ。左足でGK川島の逆。左隅に決めてゴール。

ペナルティ・シュートアウトは5-3でパラグアイの勝利。

2010年6月25日金曜日

2010 FIFA World Cup South Africa Group F & Group E

2010 FIFA World Cup South Africa Group F Slovakia 3-2 Italy @ Ellis Park Stadium - Johannesburg
Slovakia:Vittek 25,73,Kopunek 89
Italy:Di Natale 81,Quagliarella 90+1

イタリアは立ち上がりがいいチームではないが、最後にはなんとかしてきたという歴史がある。ノックアウトラウンドには進出してくれるはずという願いはもろくも崩れ去った。デ・ロッシのミスパスをかっさらわれてビテクに決められると、後半にもCKのクリアが甘く、2点目を奪われてしまう。ディ・ナターレが1点差ににしたあとも果敢に攻めるがスローインからゴールというありえないミスを犯してしまう。クアリアレッラの芸術的なゴールで1点差にしたもののラストプレーでペペのシュートはジャストワイド。ディフェンディングチャンピオンはチームとして機能しないままにグループステージで姿を消した。スロバキアはビテク、ハムシクの活躍により、最終戦でノックアウトラウンド進出の権利を勝ち取った。

2010 FIFA World Cup South Africa Group F Paraguay 0-0 New Zealand @ Peter Mokaba Stadium - Polokwane

この大会の一番の驚きはニュージーランドの活躍だった。イタリア、パラグアイ、スロバキアと同居するグループで3分、勝ち点3の3位。イタリアより上というのは賞賛に値する。パラグアイ戦も一方的に攻められながらもGKパストンを中心に守りきりドロー。あれだけシュートが入らないというのは本当にすごい。ラグビーの強い国という印象だったが、サッカーも強くなる要素がある。実はこのグループが死のグループだったのではないかと感じたほどだ。パラグアイは負けることなく、勝ち点を5まで伸ばして1位抜けが確定。日本と対戦することになった。

2010 FIFA World Cup South Africa Group E Denmark 1-3 Japan @ Royal Bafokeng Stadium - Rustenburg
Denmark:Tomasson 81
Japan:Keisuke Honda 17,Yasuhito Endo 30,Okazaki 87

引き分け以上で突破が決まる日本と勝たなければならないデンマーク。立ち上がりはデンマークがポゼッションを高く保持して日本のゴールを脅かす。しかし、本田圭佑が狙い澄ましたFKで先制すると遠藤もFKを叩き込み2点差。有利に試合を運んでいく。デンマークは焦りからかミスパスも多くなり、日本のポゼッションが上がっていく。長谷部のファールをとられてPKはあったものの、トマソンは川島に止められリフレクトを押し込む始末。大久保のパスから本田、岡崎とつないでの駄目押しのゴールで日本が堂々の2位通過を決めた。これで世界を驚かすという目標は達成したね。

2010 FIFA World Cup South Africa Group E Cameroon 1-2 Netherlands @ Green Point Stadium - Cape Town
Cameroon:Samuel Etoo 65 (Pen)
Netherlands:Robin Van Persie 36,Klaas Jan Huntelaar 83

敗退が決まっているカメルーン。なんとか一矢を報いたいところだが、オランダがファン・ペルシがワンツーから抜けだして先制する。カメルーンは積極的に攻めるもののゴールを割れず。しかし、FKをファン・デル・ファールトが手で止めたとしてPK。エトーが決めて同点に追いつく。勝ち点1をと願ったカメルーンだが、スナイデルからのパスに抜けだしたロッベンが中に切れ込んでのシュート。ポストに弾かれたところに詰めたフンテラールが決めて勝利を引き寄せた。オランダはこのまま勝利して堂々の1位突破。カメルーンは1勝も勝ち点1もとれないままに大会をあとにすることになった。

2010年6月21日月曜日

2010 FIFA World Cup South Africa Group F & Group G

2010 FIFA World Cup South Africa Group F Slovakia 0-2 Paraguay @ Free State Stadium - Mangaung/Bloemfontein
Paraguay:Enrique Vera 27,Cristian Riveros 86

パラグアイが一方的に攻めたという印象。先制点はスロバキアのクリアミスを拾ってつないで最後はベラが技ありのゴール。その後も攻撃の手を緩めないパラグアイは試合終了間際にもFKからのこぼれ球をリベロスが叩き込んで勝負あり。パラグアイはグループリーグ突破に一歩近づいた。ニュージーランドに勝てば1位抜けが確定する。一方のスロバキアは突破をかけてイタリアと激突することになる。

2010 FIFA World Cup South Africa Group F Italy 1-1 New Zealand @ Mbombela Stadium - Nelspruit
Italy:Iaquinta 29(Pen)
New Zealand:Smeltz 7

ニュージーランドはエリオットのFKからスメルツが押し込んで先制。オフサイドなのかもしれないが、カンナヴァーロが衰えたなあという印象の方が強い。4年前なら確実にクリアできていたはずだ。あれがこぼれるようでは最終ラインは不安で仕方がない。イタリアはそれから猛攻を仕掛けるがGKパストスのビッグセーブもあってゴールを割ることができない。デ・ロッシが上手くエリア内で倒れて得たPKをイアクインタが決めたものの、イタリアはモントリーボのポスト直撃のシュートなど運がなく、勝ち点2で最終戦のスロベニア戦でグループリーグ突破をかけることとなった。

2010 FIFA World Cup South Africa Group G Brazil 3-1 Côte d'Ivoire @ Soccer City Stadium - Johannesburg
Brazil:LUIS Fabiano 25,50,Elano 62,Kaka 88(Send Off)
Côte d'Ivoire:Didier Drogba 79

序盤はコートジボワールのペースだったが、徐々にブラジルが盛り返す。ロビーニョ、カカ、ルイス・ファビアーノとつないで狭いスペースを抜けてのニアを抜いたシュートでブラジルが先制する。さらに後半始まってすぐにルイス・ファビアーノが個人技で一気にかわしてゴール。これは2回のハンドがあり、直後に審判とにこやかに話しているのだが、ハンドだっただろうと聞いているように見える。カカの左サイドの突破からエラーノが上手く流しこんで3点目をとって勝負あり。コートジボワールはヤヤ・トゥーレのパスにドログバがオフサイドラインを破ってヘッドで1点を返し、ケイタが演技賞ものの倒れ方でカカを退場に追い込んだものの及ばず。最終戦にグループリーグ突破をかけることとなった。ブラジルはオランダに続いて2国目のグループリーグ突破となった。