テレビ局はほうっておくと選手たちをタレントの引き立て役やテレビ芸者として、視聴率のために使いまくってしまう。それを踏まえてのことだろうけれども。
練習も仕事もダメ!W杯戦士に完全オフ指令(スポーツニッポン)
日本代表の岡田武史監督(53)は18日、W杯開幕前の5月にリフレッシュ休暇を設けることを明らかにした。都内の日本サッカー協会でスタッフ会議を行った同監督は5月17、18日にW杯メンバー23人を発表する考えを明らかにし、その直後の3日間程度は一切の仕事を禁止する完全オフとして、選手をリフレッシュさせてからW杯本番へと臨む方針を示した。
目標のベスト4入りに向けて、岡田監督が強制的に休暇を確保する。スタッフ会議で今後のスケジュールを確認した指揮官は「5月16日にリーグが終わってから休みを与えたい。過密日程もあるので、じっくり休んでほしい」と切り出した。
今季のJリーグは第12節(5月15、16日)を最後にW杯のための中断に入る。岡田監督は「Jリーグが終わって、ケガ人を確認したら翌日か翌々日に発表する」とW杯メンバー23人を5月17日か同18日に発表することを明らかにした。同24日には壮行試合を行うことが決まっており、同21日前後にW杯メンバーによる国内合宿がスタート。その後はW杯終了まで休みがなくなるため、同18~20日の3日間程度をオフにあてることになる。
岡田監督は、この休日に関して「完全オフにしてもらいたい。取材とか、仕事を入れないでほしい。家族といさせてやった方がいい」と話しており、テレビ出演やイベント参加なども一切禁止する。コンディション調整などの軽いトレーニングこそ許可するが、クラブの練習に参加することも禁止となる見込み。リーグ戦の疲れを癒やし、家族や親しい友人と過ごして心身ともに完全にリフレッシュさせてから本番に臨ませたい意向だ。
岡田監督が指揮を執った98年フランス大会は空前のフィーバーで選手たちがストレスを抱えたまま大会に臨み、結果的に3戦全敗に終わった。1次リーグで敗退した06年ドイツ大会はメンバー発表後に1日オフがあっただけでテレビ出演などの規制はなかった。W杯は長丁場だけに時に手綱を緩めることも重要。「本当なら1日でも多く集めたい」と本音も漏らした岡田監督だが、まずはフィジカル、メンタル両面の疲労回復に時間を割く。
岡田監督はヨーロッパの列強はシーズンが終わって2週間ほど休暇が取れるのに対し、日本のJリーグでは長期の休みが取れないこと、インタビュー以外のテレビ出演で、選手をテレビ芸者扱いされることに対する不安を考えていたのだと思う。
選手をテレビ番組に呼び、ミニゲームをさせたり、タレントと絡ませたりして、バカ騒ぎをさせるのは日本だけだ。サッカーだけではなく、他のスポーツでも、宣伝や視聴率のためにテレビに出演し、小遣い稼ぎをしている。
海外の選手はチャリティを中心に動いていて、そのことがニュースになっていることとはまったく逆の行動だであり、普段使わない筋肉を使って故障するということも考えられていないように思える。
実際、テレビのミニゲームで怪我をした選手もいるのだ。そのことが過去に問題になったこともある。
だが、選手たちは自覚が足りず、小遣い稼ぎに精を出している。誰かが体を休めて、インタビュー以外の出演は自粛するように言わなければ、選手は壊れてしまう。
怪我をしてもネタにするタレントと、チャリティでもないサッカーをして怪我をしたとしても、テレビ局は責任をとってくれないのだ。
彼らの魔手から守るにはきちんとルールを作らなければならない。ということを言いたかったのだろう。おそらく。
原委員長ダメ出し!岡田発言を一日で撤回(スポーツニッポン)
日本サッカー協会の原博実技術委員長(51)は19日、東京・本郷のJFAハウスで緊急会見を開き、前日18日に日本代表の岡田武史監督(53)が行った発言を“完全否定”した。岡田監督はW杯メンバー23人を5月17日か18日に発表し、その後3日間程度を完全オフとして取材も受け付けないとしたが、原委員長はこれを否定。ドタバタぶりを見せつけた。
18日の日本代表スタッフ会議後、フライング気味にW杯メンバー発表の日程やその後の取材対応についてコメントした岡田監督が、日本協会から痛烈な“ダメ出し”を食らった。
午後6時前に急きょ始まった記者会見。原技術委員長は冒頭で前日の“岡田発言”を否定すると、こう続けた。「私もJリーグで監督をやっていたから分かるが、W杯メンバーに選ばれて、クラブとして全く対応しないことなど考えられない。選手にとってもクラブにとっても光栄なことですから」。そして苦渋の表情を浮かべたまま「ああいう形で(新聞紙面に)出ちゃうのは驚いた」とつぶやいた。
失態と言っていいドタバタ劇だ。今季のJ1リーグは第12節(5月15、16日)終了後、W杯のために中断する。そのため岡田監督は「Jリーグが終わってケガ人を確認したら、翌日か翌々日に発表する」と5月17日か18日にはW杯メンバー23人を発表すると明言。同時にその後の3日間程度を「完全オフにしてもらいたい」とし、その間は取材も一切受けさせないことを宣言した。
だが、これがとんだ勇み足。この日、岡田監督から電話で事情聴取したという原委員長は「メンバー発表は一番いいタイミングを考える」と話すにとどまったが、選手、クラブ、サポーター、メディアに混乱を招いた指揮官の責任は大きい。
ただ、岡田さんは口下手で根回しが非常に下手だった。
きちんと説明していれば、原博実さんも理解してくれただろうが、事前に報告していなかったために、マスコミシャットアウトととられてしまった。
取材も駄目という言葉は完全に行きすぎで、バラエティ番組に出演するのは駄目ということにしておけば、これほどの問題にならなかっただろう。
クラブも反発「代表監督が言うことじゃない」(スポーツニッポン)
W杯メンバー発表後に取材やテレビ出演など一切の仕事を禁止する方針を示した岡田監督には各クラブも否定的な反応を示していた。あるクラブの関係者は「ファンや関心を持っている人も多いし(取材拒否は)無理」と話した。またイベント参加禁止についても「オフはオフだけど代表の拘束期間じゃない。代表監督が言うことじゃないと思う」と反発していた。
取材拒否はもちろん無理。イベントもテレビ芸者のようなことにならなければOKということなら理解ができたのではないか。
怪我をして、W杯南アフリカ大会に出られないのは選手なのだ。そのことを自覚していれば、問題は起こらない。自分は怪我をしないと思っているのなら、それは過信というものだ。
2 件のコメント:
岡田さんの気持ちもわかるんですけどね~。
岡田さんがあのように発言したのは、フランスW杯の時の事を教訓にしたのかもしれません。
でも、kiriさんの仰る「岡田さんは口下手で根回しが非常に下手」というのが、混乱の原因でしょうか。
所属クラブでの公式会見はOKで、後は選手をゆっくりさせてあげたいですよね。
テレビ番組への生出演はNGでしょうか・・・。
>どらぐらさん
サッカー以外でもテレビ番組に出て、本大会は散々だったという競技もありましたしね。
女子バレーとか。
先週の文春の記事で、テレビ芸者になる日本の選手というような記事が出たのでそれを気にしたのかもしれません。
三浦和良は岡田さんの気持ちを理解できると言っていたし、このあたりは選手の意識の違いなのでしょうね。
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