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2008年9月26日金曜日

日本サッカー協会の五輪代表惨敗総括!!

日本サッカー協会北京五輪で3戦全敗だったU-23 日本代表について、の総括を行った。結局は世界に通じるレベルの選手がいなかったということ。技術的にも足りなかったと。そんなことは北京五輪で初めてわかったことじゃない。W杯ドイツ大会の惨敗後も同じような総括をして誰も責任をとらなかったのではなかったか。負けるたびに責任をとっていたのでは人材がいなくなってしまうが、それでもここまでひどい結果と総括だと今までやってきた強化そのものを見直す必要がでてくる。日本はいったいどこを目標にして強化を行っているのか。

タフな選手の育成を…サッカー協会、惨敗の五輪男子に改善策(読売新聞)

3戦全敗と惨敗した男子については、〈1〉厳しい環境で力を出せる選手の育成〈2〉核となる選手の早い段階での固定〈3〉24歳以上のオーバーエージ枠を採用するかどうかに関しての早い時期での方針決定――などが必要だとした。技術的には、荒れた芝に負けない速くて強いパスの徹底や相手の反則を期待して倒れこまないなど、本番で明らかになった具体的な改善策を示した。


五輪男子の惨敗の理由は“何事も遅かった”(サンケイスポーツ)

1次リーグ3戦全敗の男子については「核になる選手は固定すべき。最終メンバーの決定時期も考えないと」とし、オーバーエージ枠問題にも「早い方がよかった」と、ともに遅れの影響を指摘。また犬飼会長は「日本選手はボールを受けてシュートまで0.7秒。(五輪出場国で)一番遅かったというデータがある」とプレーの遅さも指摘した。


この総括は岡田批判かと思う部分もある。中村俊輔のFKを期待して倒れこむ選手が多いフル代表への皮肉かと。五輪代表だけの問題ととらえるから不可思議なことになる。この総括はフル代表にも当てはまる。試合がアウェイで行われるたびにピッチの様子を気にして、プレッシャーに弱い。バイタルエリアで積極的にドリブルを仕掛ける選手も少ない。

五輪代表の反町監督に駄目だしをするなら、同じことをしている岡田も責められるべきだと思うのだが。

岡田は対岸の火事と考え、自分の仕事に忙しいようだ。

森重、UAE戦で岡田ジャパン初招集へ(スポーツニッポン)

浦和とG大阪がACL準決勝進出を決め、DF闘莉王らを招集できない事情もあり、岡田監督は29日に発表するメンバーに4人程度の新戦力を招集する意向。関係者によると、リーグ26試合で最少の18失点を支える若きセンターバックに注目しているという。日本代表のセンターバックは中沢と闘莉王以外は人材難。身体能力を生かした空中戦の強さと両サイドバックやボランチもこなす器用さは岡田監督好みだ。


森重は今回の総括で世界のレベルにないと切って捨てられた選手。中澤、闘莉王のほかに五輪代表の選手しか呼べないところに日本の弱点がある。そこから総括していかなければならないのではないか。ということを考えているのだけれども。どうだろう。

2008年9月2日火曜日

日本代表はもう電池が切れてしまったのか。

2010 FIFA World Cup South Africa Asian Qualification Round 4 Matchday 1 Bahrain vs. Japan @ Bahrain National Stadium 6th September 2008



壊れかけでも再生に導いてくれることもある。活気のあるバーで喧嘩をしていても落ち込んでいても、きっかけがあれば立ちなおることもできる。

しかし日本代表は壊れかけたラジオをそのまま修理することもなく捨てそうな感じ。北京五輪での敗因はオーバーエイジが使えなかったことにしたいらしい。

犬飼会長 五輪OA枠選出断念を反省(スポーツニッポン)

日本サッカー協会の犬飼基昭会長は1日、北京五輪の男子で24歳以上のオーバーエージ(OA)枠の選手選出を断念したことに触れ「協会として反省している」と述べた。


根回しがうまくいかなかったことを反省しているのか。反省だけならいくらでもできるわけだが。
これが生かされるのはロンドン五輪
記憶喪失の国は4年後にはもう忘れているのでは。

バーレーン戦に不安…練習試合で大学生に敗れる(スポーツニッポン)

岡田監督が掲げる「素早い攻守の切り替え」の徹底が合宿のテーマ。だが、そのコンセプトは全く見る影もなく流通経大に0―1で敗れ、指揮官は「今までやってきたことが出せていない」と渋い顔だった。

闘莉王、中沢ら従来の主力組で臨んだ前半でさえ、日本が目指す組織的な守備の連係がバラバラ。皮肉なことに、大学生の方が複数の選手の連動した守りから素早い攻めをする始末だった。

攻撃に関しては、ボールを奪って素早く攻めに移ろうとしても、後方にいる選手は誰も前線に上がってこない。中村俊ら欧州組が合流すれば「攻撃は変わる」と言う指揮官も「あれだけサポートが遅いと、欧州組が入っても」と厳しい表情を崩さなかった。


Japan (Training Match)
 Oguro 
 Tamada 
Tatsuya TanakaKengo Nakamura
EndoKonno
AbeUchida
Tulio TanakaNakazawa
 Narazaki 


忘れているどころかなかったことにされるかもしれない。こんな調子ではW杯南アフリカ大会には行けないだろうし。
サッカーがメキシコ五輪以後に低迷期に入ったことの繰り返しになりのかも。

岡田は3日間の合宿で何をやったのだろう。体が重いということはコンディション調整に失敗したということ。これからマナマへの移動があり、さらに時差ボケの調整もあり、現地での練習もあるというのに、こんなに疲れていて大丈夫なのだろうか。戦術の確認と疲労をとるということに重点を置いたのでよかったのではないか。どれだけ負荷をかけたのだろう。

もうひとつ言うならば、岡田が戦術を持っていないのか、それとも選手が戦術を理解できないのか。

どちらも問題だとしたらラジオを壊れたままでマナマに持っていくということなのかな。



5:33くらいから。

どうせ壊れているなら彼くらい開き直っているといいのだけどね。

岡田はどうもおどおどしているように見えていかんなあと。

2008年8月22日金曜日

London 2012 ファンが望む男子サッカーの監督は?

Beijing 2008 Football Women's 3rd-place Germany vs. Japan @ Workers' Stadium
Germany:Bajramaj 69,87

なでしこ、4位おめでとう。彼女たちはよくがんばった。男子ほど列強が戦術論に走っていないとはいえ、それでも攻撃の幅は違っていた。惜敗というのは簡単だけど、ランキング上位だから負けたのも仕方がないとは思ってほしくない。頭を使って、ワールドカップ、ロンドン五輪に向けてさらに向上を目指してほしい。

そして、グループリーグ3連敗に終わった男子サッカー。メディアはもうW杯南アフリカ大会に向けてとシフトを完了しているが、もっと先をYahoo!は見つめてアンケートをしている。ロンドン五輪のサッカー監督は誰がいいか。

北京五輪で惨敗を喫した反町ジャパン。以下のなかで、ロンドン五輪のサッカー日本代表監督になってほしいのは?

中田英寿 14%
アーセン・ベンゲル 12%
三浦知良 12%
ドラガン・ストイコビッチ 12%
イビチャ・オシム 11%
フース・ヒディンク 9%
フィリップ・トルシエ 6%


得票順に並べてみると、日本に馴染みのある名前ばかり。中田英寿三浦知良はライセンスがないから無理なのだけど、2年あれば取れるからその期待を込めてか。プランデッリの戦術を理解できなかったナカータでは無理だと思うけれど。キングカズは4年後も現役でプレーしていそう。

ベンゲルとストイコビッチは低迷していた名古屋を強いチームにしたという共通点があるが、それならギド・ブッフバルトも浦和Jリーグ、天皇杯の二冠に導くなど中興の祖とも言える監督だが、3%と指示は高くない。

イビチャ・オシムは岡田のダメっぷりに対する批判票なのか、それとも病気からの驚異的な復活に期待ということかな。

ヒディンク韓国躍進、オーストラリアを率いて日本をどん底に突き落としたというライバルの監督。そのイメージかも。

トルシエはもう戦術的には過去の人になりつつあるのだけど、日本の国際的な成功はこの人が監督だった時代がほとんどだからね。

とはいえ、この投票はほとんどがライトなファンだと思う。

木村拓哉とか長嶋茂雄という選択肢があればそちらに票が集まったかもしれない。

ジョゼ・モウリーニョ 4%
アレックス・ファーガソン 1%
マルチェロ・リッピ 1%


3人ともUEFA Champions Leagueを獲り、リッピはW杯ドイツ大会イタリアに優勝をもたらした世界一の監督なのだが、ともに低空飛行。

投票に参加しているファンはモウリーニョもファーガソンもリッピも知らないのだろうなあ。それとも来てくれないからとはじめから諦めているのか。

EURO 2008でスーパースターのプレーに酔ったファンたちも監督の名前までは知らないことが多い。優勝したスペインのようなサッカーを目指すべきと言っていながら、スペインの監督がルイス・アラゴネスだったことを知っているファンは、少なくともぼくの周りではほとんどいない。

ミーハーなファンが多いことはまだ日本のサッカーが未熟な証拠。ファンが成熟することでサッカーとメディアの質を上げていく。受け身ばっかりじゃなくて、そういう努力も続けていくべきじゃないかな。ずっと見ているだけ、負けると弱いとけなすだけでは永久に強くなれないのだしさ。

2008年8月19日火曜日

やはり出てしまった日本の悪癖

Beijing 2008 Football Women's Semi-finals Japan 2-4 U.S.A. @ Workers' Stadium
Japan:Ohno 17,Arakawa 93
U.S.A.:Hucles 41,81 Chalupny44,O Reilly 71

なでしこはCK崩れからオンサイドで残っていた大野につないで先制。その後は組織的に守っていたのだが。前半終了間際の5分間でサイドから崩されて連続失点。さらに後半にもサイドからのクロス気味のシュートを連続で決められてしまう。なでしこは1点返すのが精一杯で追いつくことはできなかった。

アメリカの全得点がサイドからの崩しだったのに対し、なでしこは真ん中で攻め続けた。両者の間に実力の差はそれほどないと思うが、戦術と戦術理解の差から大差がついた。

正面突破では攻めるのに苦労するが、横からゆさぶると簡単に点が入るという典型的な試合でもあった。もし、GKのレベルがもっと高ければ1点で済んだかもしれないが、それは結果論でしかない。ようするにサイドアタックに徹しきれなかったというところが敗因だろう。

なでしこ先制も米に4失点完敗/サッカー(日刊スポーツ)

それでもなでしこジャパンは、最後まで試合を捨てなかった。福元はしょげるどころか声を張り上げ、攻撃を必死に防ぎ続けた。そしてロスタイムには、波状攻撃から途中出場のFW荒川が、チーム2得点目を押し込んだ。佐々木監督は「次につながるプレーができた」と選手をたたえた。

 池田は「4強に残って、まだ夢の中にいるような気分だった。今度は世界に通用することを証明したい」と気持ちを切り替えた。持ち前のパスサッカーが、世界最高レベルにあることは確認できた。次につながるゴールも決めた。そして、世界トップに肩を並べたことを示す舞台も、まだ残っている。21日の3位決定戦ドイツ戦で、なでしこジャパンが悲願のメダルに挑む。


ゴールを奪ったことを「次につながるプレー」と称したことに危機感がないということがわかる。

パスサッカーも世界には通じていない。

あれだけミスパスが多く、アメリカのカウンターを浴び、サイドから崩されて4失点しても、不運な得点と言っているようではお話にならない。不運だったから仕方がないと言っていたら、アメリカには永遠に勝てないだろう。

クロスをあげればミスキックでもゴールすることがある。シュートすれば、相手に当たったりポストやクロスバーに当たって中に入ることもある。その通りに決定的なボールを外から送り続けたアメリカと、ていねいにエリア内へのパスをつなぎ続けたなでしことの差があった。

日本のパスサッカーは今のレベルでは世界水準にはない。ただサードプレイスに残ったという結果があるだけだ。世界で安定して勝つためにはもっとワイドに連携してサイドを抜かなければ勝てない。

だから、最後の得点は無駄球だった。あれが入ってしまったことでドイツ戦も同じように戦ってしまうから。

日本はサイドアタックが未熟だ。なでしこは男子よりも外に振ることが多いが、それでも足りない。そのことを選手が気付かなければ成長はない。サイドに三角形を作ればパスコースも多くなる。そこに監督も気付いていないのでは意味がない。

「金や銀は美しいが、銅だっていい色だぞ」(日刊スポーツ)

しかし日本が米国のような強豪に勝つとなると、多少の試合ペースの行き来はあるにせよ準決勝前半25分までのような展開を、極限の集中力の中で90分間やり通さなくてはならない。それは精密機械を猛スピードで動かし続けるような高い負荷のかかる作業だ。肉体的にも精神的にもストレスにさらされるから、ちょっとしたことがきっかけでそのメカニズムが機能不全に陥ってしまう。


これも精密機械のように緊張してやる必要はない。ここまで追い込むとそれがストレスになってしまう。2トップを両サイドに開かせて高い位置で張らせておき、クリアをサイドに振ればいいのだ。それだけでDFは楽になる。クリアしたボールはFWがキープするか、タッチラインを割る。どちらにしてもそこからリセットになる。一息つける状態を作ることがどれだけ楽になるか。

一方の男子は反町さんの無策がこんなかたちでコラムになっている。

玉砕を命じた反町ジャパン(Number Web)

その原因を、反町監督はナイジェリアに負けた翌日につぎのように語った。

「きのうのようなゲームを、ナイジェリアやアメリカ、そしてオランダの選手は毎週やっている。日本の選手はほとんどが自国でやっている。その経験値が差になる」

まるで選手が未熟だから負けたというような言い様だが、そうだろうか。

それでは、オランダとイタリアのチームに所属して外国でのゲームをずいぶん経験しているはずの本田圭佑や森本貴幸は、どうしてそのほかの日本人選手以上の動きができなかったのだろう。彼らが、たとえば内田篤人以上の動きをしたとはとても思えない。

あるいは、女子の代表のことを考えてみてもよい。彼女たちは負ければ1次リーグ敗退という状況で第3戦に臨み、世界4位、シドニーでは金メダルを取ったノルウェーに5対1で圧勝したが、彼女たちの中に、外国でプレーした経験のある選手が澤穂希以外に何人いたというのだろう。


これでは反町さんだけを責めることになる。反町さんが経験値を問題にしたことは選手の判断力の速さの部分だったと思うのだが、海老沢さんは違うところに置き換えている。世界のサッカーを知らない証拠だ。

はっきり言って選手が未熟だから反町さんの戦術理論が理解できなかった。本田圭佑は戦術理解ができていないからフェンロで機能せず降格の憂き目にあい、森本も未熟だからカターニャでレギュラーを獲れない。

なでしこはよく頑張ったが、女子と男子ではピッチ上の判断力の速さは決定的に違う。昨日の試合でも西川がGKならアメリカは1点か2点だったはずだ。

その未熟な選手を、より高い経験値まで持っていけなかったことを反町さんは悔やんでいるのではないか。
たしかに言ってはならないことではあったが、Jリーグでもっとレベルの高い試合をというのが本音だったのではないか。

「決して悪い内容ではなかった。しかし、ペナルティエリア内に侵入しているアタッカーの人数が少なく、ゴールの予感がしなかった」(ラモス瑠偉)

「身体能力の高い相手の守備陣からゴールを奪うには、少なくとも3人、できれば4人がペナルティエリア内に飛び込みたかったが、実際に飛び込むのは李(柏)と谷口(川崎)ぐらい。中盤の選手が入っていくことが必要だった」(相馬直樹)

これらはナイジェリア戦の戦評だが、専門家の見方は一致している。アメリカ戦でもナイジェリア戦でも、右サイドの内田から何本かいいクロスがはいったが、いずれのときもそこに人が動いていなかったのである。

反対に、アメリカとナイジェリアはここぞという決定的なときに、そこに人が侵入してきていた。日本に必要だったのは、外国での経験値などではなく、決定機を見きわめる想像力だったのではあるまいか。


たしかにペナルティエリアに飛びこんでいく選手は少なかった。それは認めよう。大きな問題のひとつでもある。

しかし、内田が上がりきったときに、右サイドの本田圭佑がサイドでケアをしなかったことでカウンターを怖れたということもある。1枚でサイドアタックを仕掛けるということは常にカウンターの危険があるということだ。ふたりいればディレイがかけられる。その戦術の徹底がなければ、リスクチャレンジをしてエリア内に飛びこむことはできない。

中央でリスクチャレンジをするならサイドで取られないというリスクマネージメントをしなければならなかった。

しかも、そういう頼りない彼らに、ナイジェリア戦を前にして、反町監督は何といったか。

「座して死ぬくらいなら、飛び込んで死のう」

といったというのである。

ぼくはおどろくと同時に非常に不愉快になった。追い込まれると、作戦を放棄し、いたずらに玉砕命令を出すのは昔の日本陸軍の指揮官の専売特許だと思っていたのだが、さきの戦争から60年以上たったいまも同じことをいう人物がいたのである。論理的な作戦がもっとも必要なときに、こんな言葉しか持っていない人物が指揮官なのでは、勝てる試合も勝てまい。


ただ、これはひどい。選手のモチベーションをあげるにも言葉を選ぶ必要がある。精神論では勝てない。せめて、ファンが見ている前でみっともない試合はできないぞくらいにできなかったのかとは思う。

こういうしかないほど、選手のやる気がなかったのかもしれないけれどね。

2008年8月16日土曜日

北京の敗戦の衝撃を協会はどう受け止めるべきか

北京五輪日本代表は3戦全敗。0勝という結果に終わった。得点は1、失点は3。

この敗戦に対して、総括することはもちろん、それを将来に向けて生かすべく策を取らなければならない。W杯ドイツ大会のような場当たり的で玉虫色の総括では意味がないのだ。そして、サッカーにかかわるすべてのファンが読めるものじゃなくてはならない。

協会がドイツW杯を総括(読売新聞)

大会の特徴として挙げたのが、1998、2002年の過去2大会で主流だったカウンター攻撃による得点の減少だった。

「ボールを失った瞬間に、相手に速攻をさせない守備をチームとして行っていた。前線も含め全選手に徹底的なハードワークが要求される」と理由を分析。「勝つチームには、何かを免除されるスーパースターはもはや存在しない」とし、ハードワークができる選手が当たり前だとした。

その中で、ボールを奪いに行く姿勢、緻密(ちみつ)な組織などの特徴を、優勝したイタリアやドイツを例に挙げた。リポートには記されていないが、より自陣に引いての確実な守備を志向した日本との大きな違いだったともいえる。


その積極的な守備を破る攻撃では、中長距離のシュートへの高い意識など多くの要素が挙げられている。
〈1〉カウンター攻撃を生むGKから前線への質の良いボールの供給
〈2〉速いテンポでしかも大きくボールを動かす
――など6項目が列挙される中で注目されたのは、モビリティー(機動性)。

「洗練された守備を相手にした場合、人が動かない限りボールも動かせてもらえない」として、アルゼンチンがパス24本をつないで挙げたゴールなどを例に、走りの量と質の重要性を指摘している。


これがドイツの総括の抜粋。モビリティが重要といいながらもまったく2年間で生かされなかったことになる。北京ではお世辞にも運動量が高いとは言えなかった。ミスを恐れて、動けないというほうが多かったように思う。

以前、このことに気付くのに2年遅かったと書いたが、2年も無策だったことを考えれば、世界との差は広がったと見るべきだろう。

北京「叩かれるべき条件。」(Number Web)

これはなぜ男子サッカーの全敗がどれだけの衝撃なのかを書いた杉山茂樹さんのコラム。

オリンピックでは国民の期待を裏切る敗退も当然ある。それは仕方ない。
しかし、負けたときには、もっと反省し、大いにがっかりすべきだ。
“応援”とは一線を画した客観的な検証。それなくして発展はないのだから。


サッカー男子は、4年前のアテネ同様、2戦2敗で3戦目を待たぬうちに脱落が決まった。メダル候補ともてはやされた前回は、にもかかわらず、反省、検証をおろそかにした。そしてメディアは、金メダル16個を獲得した五輪フィーバーのほとぼりが冷めるのを見計らうかのように「さあ次はドイツW杯だ!」と、これまでと同様の手法で煽った。今回の顛末はどうなるのか。協会、メディアはどんな対応をするのか。それにファンはどんな反応を示すのか。

多数のファンを抱える競技。

強化にそれなりの大金が投じられた競技。

選手がそれなりの収入を得ている競技。

成績が振るわなかったとき、以上の条件を満たしている競技は叩かれても仕方がないと僕は常々思っている。

サッカーはその代表格だ。「3戦3敗」は叩かれる対象になるが、サッカーメディアのこれまでの経緯を考えると、その成績は、サッカーを取り巻くメディアのヨイショ体質に相応しい結果に見える。


日本における野球の競技人口は約150万人(推定)。サッカーの競技人口は約80万人(日本サッカー協会)。

野球の半分だが、ファン層も含めると日本の二大スポーツと言ってもいい。

サッカーで3戦全敗で破れたということは、星野監督の野球が予選で全敗するような衝撃なのだ。

もし野球でそんなことが起これば、メディアは大騒ぎだろう。

しかし、サッカーでは惜しいというくらいの報道でしかなく、衝撃はなかったかのように受け止められている。

痛みを強く受け止めなければならないにもかかわらず。

またもや、玉虫色の総括を出すようなら、日本サッカー協会は完全な死に体になっていると言わざるをえない。

2008年8月14日木曜日

北京五輪、3戦全敗を受けて

Beijing 2008 Football First Round - Group B U-23 Netherlands 1-0 U-23 Japan @ Shenyang Olympic Stadium
Netherlands:Sibon 73(r)

3戦全敗。もちろん、0勝。言い訳はできない。結果だけを見ればすべて1点差の惜敗だが、この1点に世界との大きな差がある。オリンピックに出てくるU-23の選手と言っても、ヨーロッパのクラブで中心選手として活躍している選手も多い。クラブが出場を認めないと問題になった選手もひとりやふたりではないのだ。

日本代表もJリーグではレギュラーを張っている選手を中心に構成されていた。

だが、ヨーロッパや南米のサッカーとJリーグのサッカーをテレビ画面で見比べるだけでも、スピードの違い、展開のワイドさ、フィジカルプレーの強さなどはっきりと差があることがわかる。レベルが違うリーグの選手で構成された他の国を相手にメダルということを言っていたわけだ。

本田圭佑はビッグマウスで3連勝ということを言っていたが、VVVフェンロで何を学んできたのだろうと思う。エールディビジはビッグ3以外はそれほどレベルが高くはないのだが、その中で彼ひとりの力では残留争いから救い出すことはできなかった。名古屋時代から中盤でボールを触るだけ、ドリブルで切り込んでのシュートというプレーはほとんどなかった彼だが、オランダでも成長しなかったわけだ。

水野、家長という両サイドのアタッカーがパフォーマンスを落として、代表から落選するなかで残ったということはそれだけの責任を持たなければならなかったということ。それができなかったのは自覚が足りなかったのではないか。

オランダ戦後 反町監督&西川会見
北京五輪 グループリーグ第3戦
(スポーツナビ)


――3連敗となったが、そのなかでよかった面を挙げるとすれば?

反町 3試合でいい結果は出ませんでしたが、リスクを冒して攻める、連動性のある攻撃をするという姿勢に関しては評価していいと思う。戦い方に悔いは残っていない。


もしぼくが監督なら悔いしか残らないゲームだったと思うのだが。サイドアタックは徹底できず、そして簡単な決定機を押し込むこともできず。

いろいろ考えたスペシャルプレーも不発。いったい何のために練習したのだと思ってしまう。

それを含めて、やることはやったと言っているのなら、反町さんは現場に戻らなくてもいい。もう悔しくて寝られないほどやり残したことがあってという気持ちで勉強しなければ、日本人監督の未来はない。

日本サッカー協会の出世競争だけに関心があるというのならともかく、現場にこだわるなら、ヨーロッパの弱小国の下部リーグでかまわないからアシスタントコーチからやり直せと言いたい。

日本人でヨーロッパ列強のクラブの監督になったのはスペイン3部(実質4部)のプエルタ・ボニータで指揮を執った佐伯夕利子さんくらいしか思いつかないが、そういう経験をする必要があると思う。

そうしないと、世界最先端のタクティクスを肌で感じとれず、こんな覇気のないコメントになってしまう。


――アジア勢がグループリーグを突破できない。欧州のチームなどとはまだ大きな差があると思う。どうやってその差を埋めるのか?

反町 アジアといっても、中国、日本、韓国では、サッカーも違うし、一概にくくることはできない。日本は日本独自のサッカーでやっていくしかないと思っている。ただ、それだけに執着して、突っ走ってしまうのもよくない。今日の試合でも、グラウンドが悪いなか、フィジカルコンタクトに苦しんだ。そういったことは体の使い方や組織で対処していかなければいけない。また、欧州と比較すれば、アジアは経験が少ないとも言える。欧州は週に1、2度は国をまたいだ戦いがある。それはアドバンテージだと感じている。


やっぱり、ピッチが悪いということになってしまう。こういう言い訳が通用すること自体、甘いと言わざるをえない。フィジカルは努力しても難しい部分があるが、ピッチが悪いことを理由にするとインフラが整っていること自体が世界のサッカーとの差だと言っているようなものだ。

オランダ戦後 日本代表コメント
北京五輪 グループリーグ最終戦
(スポーツナビ)

■本田圭佑(VVV/オランダ)

「審判に邪魔された」

(今日も1点差。勝てなかった要因はどこに?)どこの差だったんでしょうね。今日はPKでしか点を決められていないし、審判に邪魔されたとしか言いようがない。せっかくいい試合だったのに……。ああいった形で負けてしまい、残念でならない。
(PKを取られたシーンについて)あとでビデオで見たが、やっぱり試合中に思ったのと同じで、バベルのドリブルが長くて、あきらめた後に倒れたということだったと思う。審判は最初から、どこかでPKを取ってやろうと決めていたかのようなレフェリングを前半の最初からしていた。そう思っても本当に残念でならない。

(それでも、点が取れなかったが?)点が取れなかったのは紙一重。チャンスは何本もあったんで……。そこは日本の課題だと思う。ただ、それはどこのチームが持っている課題。
(点を取るために、どう改善が必要か?)やっぱり最後は個人の力だと思う。シュートを打つのは人なので。そこの技術を上げないと点は入らない。とにかく、この経験を次に生かさないといけないと思う。
(新シーズンの目標は?)それについては、まだどこでやるかも決まってないので、何とも言いようがない。


頭の悪さもここまで極まると見事というしかない。一般常識は知らなくてもサッカー脳というか、サッカーに関することだけは天才的にうまい選手はたくさんいる。しかし、本田はサッカーについても甘い。

ペナルティの場面。エリア内でユニフォームをつかんでいて、それで相手が倒れたらレフェリーは笛を吹く可能性が高い。そんなこともわかっていなかったのか。

あれはカードが出るようなファールでも流すことが多いイングランドの審判でもペナルティをとったはずだ。どう考えてもプレー中に引っ張っているのだから。

こういう自己中心的な気持ちでサッカーをしていたのなら、彼が一番の戦犯と言わざるをえない。ただ、戦犯という言葉は本来の実力を発揮していれば勝っていたという前提だから、本田圭佑は予選でのぶれ球FKの印象だけで残っただけのレベルには足りない選手だったとすれば、馬脚を現したということなのだろう。

W杯日韓大会でトルシエにハッサン二世カップのボレーの印象だけで選ばれた西澤みたいなものか。実際、西澤はスペインでは通用せず、Jリーグでもそこそこの選手のまま。

全敗も当然…バラバラだった反町ジャパン(スポーツニッポン)

最終戦で指揮官と選手の間に“溝”もできてしまった。試合前に反町監督から「オランダはうまいから前からボールを取りにいかなくていい」との指示が出たが、選手は無視。本田圭は「オレの考えは違った。何人かの選手に“前からいって相手を圧倒しよう”と話したら、賛同してもらった」と証言した。試合後は森本がサポーターにあいさつするチームに加わらずに足早にロッカーに引き揚げるなど、後味の悪い最終戦となった。


選手が監督の指示を勝手に変えてしまうとは。宮本恒靖がトルシエのライン統率に逆らってラインを下げて成功したことはあるが、それは結果を残したから褒められること。

監督の指示に逆らって負けたのでは意味がない。というか、選手に叛乱を許すほど、反町さんはチームを掌握していなかったということ。

日本サッカーの立て直しは時間がかかるかもしれない。

2008年8月13日水曜日

Beijing 2008 Football First Round - Group B U-23 Netherlands vs. U-23 Japan 13th August

Beijing 2008 Football First Round - Group B U-23 Netherlands vs. U-23 Japan @ Shenyang Olympic Stadium

FIFAのフラッグ、フェアプレーのフラッグに続いて両チームの入場。

オランダの国歌「Wilhelmus van Nassouwe」、日本の国歌「君が代」の演奏。

オランダはオレンジ、白、空色のファーストジャージ。システムは3-4-3。

U-23 Netherlands (Beijing 2008 U-23 Netherlands vs. U-23 Japan)
 Sibon 
BabelMakaay
DrentheDe Guzman
EmanuelsonMaduro
Jong-A-PinJaliens
 Marcellis 
 Vermeer 


日本は青一色のファーストジャージ。システムは4-2-3-1。

U-23 Japan (Beijing 2008 U-23 Netherlands vs. U-23 Japan)
 Toyoda 
 Taniguchi 
Keisuke HondaOkazaki
KajiyamaHosogai
MorishigeNagatomo
YoshidaMizumoto
 Nishikawa 


オランダは日本に2点差以上で勝利することがノックアウトラウンドへの絶対条件。

日本のキックオフで前半開始。

12分、日本。右サイドから切り込んだ長友がミドルシュート。こぼれ球に豊田が詰めるがクリアされる。

豊田は倒されたように見えるがホイッスルはなし。

19分、オランダ。マカーイのスローインにシボンが合わせるがシボンのファール。

マカーイはロングスローもできるのか。彼はスローインをやる選手だったっけという印象。

21分、日本。谷口から豊田へのパス。前線に3人というチャンスだったが。豊田のシュートは宇宙開発。

シュートの選択は悪くないけれども宇宙開発ではね。前にふたつもパスコースがあっただけに判断力の幅の狭さは残念。

26分、オランダ。左サイドエリア角付近からのFK。デ・グズマンが直接狙うがGK西川がキャッチ。

シボンも飛びこんできたが、GK西川は落ち着いていた。

29分、オランダ。カウンター。ボールを奪って左サイドのドレンテに振って前線のシボンにボールが出るが、細貝がきっちりついてシュートを撃たせず。

3対3のピンチだったが、落ち着いてシボンを抑えた。

30分、日本。豊田のスルーから岡崎。クリアボールを右サイドでつないで梶山が切り込んで森重に渡すがシュートは撃てず。

またもや森重。彼はちゃんとシュートを撃つという姿勢でピッチに立っているのだろうか。レフトバックだからと言ってゴールを奪っては駄目ということはないのだが。

31分、オランダ。カウンターからバベルが突破。マカーイがボールを落としてマドゥーロがシュートを撃つがゴール左に外れる。

マドゥーロの飛び込みに日本は反応が遅れたがシュートは左に外れる。

35分、日本。本田圭佑のCK。バベルの足に当たってゴールに向かうがGKフェルメールがキャッチ。

バベルがジャストミート気味にゴールに返してあわやオウンゴール。しかし、GKフェルメールが落ち着いていた。

38分、オランダ。水本へのファールでシボンにイエローカード。

39分、日本。豊田のキープからこぼれたところを岡崎がシュート。ゴール左に外れる。

豊田はポストプレーでは勝っている。彼がボールをキープできるなら日本はチャンスを作れるかもしれない。

44分、オランダ。スローインからマカーイが落とし、エマヌエルソンのシュート。ブロックされてこぼれたところをシボンがバイシクルで狙うが、日本がブロック。

アディショナルタイムは1分。

ゲームはこのまま前半終了。0-0で折り返し。

オランダのキックオフで後半開始。

48分、オランダ。左サイドエリア角付近からのFK。デ・グズマンが直接狙ってくるがGK西川がパンチングで逃れる。

ゴール左隅を狙ったシュートだったが、GK西川が落ち着いて対処。

51分、オランダ。ゴール正面右からのFK。ドレンテが左足で直接狙ってくるがわずかにポストの左を通過。

GK西川のきっちり反応していた。枠内なら西川が弾いていたか。

53分、日本。岡崎のキープから本田圭佑、森重を使って左サイドを突破。本田圭佑に戻してクロスをあげるが精度なし。

本田圭佑はフリーでゴール前にあげることもできないのか。いったい何をしにオランダまで行って来た?

54分、日本。左サイドのスペースにこぼれたボールに豊田が追いつき、ドリブルで切れ込んでシュート。GKフェルメールがなんとか弾いてCKに。

日本のビッグチャンス。オランダも暑さで疲れてきたのか、スペースが空き始めている。

2005年のワールドユースでオランダに簡単にぶち抜かれていた日本だが、今日は圧倒的な差を見せつけられることはない。オランダは暑いとだめなのか。

58分、日本。左サイドからボールを運んだ森重が思いきってミドル。ポストに跳ね返ったところに豊田が詰めるがゴール左に外れる。

森重のシュートにGKフェルメールは反応できず。豊田も予想していなかったのかシュートはヒットせず。

61分、オランダ。マドゥーロに代えてバッカルを投入。

62分、日本。右サイドで長友がボールをキープ。岡崎とふたちで崩して中央の梶山にパス。梶山が切り返してシュートを撃つがヒットせず。

梶山のシュートは明後日の方向に。これではゴールの匂いはしない。

62分、オランダ。谷口の突破を止めたヤリエンスにイエローカード。

63分、日本。ゴール正面右からのFK。本田圭佑が左足で直接狙うがGKフェルメールがセーブ。

本田圭佑のFKは魔球と呼ばれたころの迫力はなし。一発屋だった可能性もある。あるいは小手先のテクニックだけがうまくなったのか。

69分、日本。バベルの突破についていた本田圭佑がユニフォームを引っ張ってエリア内で倒してPKの判定。

相馬直樹はバベルがもらいにいっているからペナルティではないと言いはっているが、あれだけつかんでいたら印象はペナルティだろう。

72分、日本。ペナルティのボールの位置に文句をつけた豊田にイエローカード。

73分、オランダ。PK。シボンが右足で真ん中に蹴り込んでゴール。1-0。

シボンのゴールはど真ん中。GK西川の残った足に引っかかりそうだったがゴールは決まった。PK職人のマカーイがいるはずなのに。シボンだったのかという感じで。

74分、オランダ。シボンに代えてザウファーローンを投入。

79分、日本。谷口に代えて森本、本田圭佑に代えて香川を投入。

81分、オランダ。遅延行為でデ・グズマンにイエローカード。

85分、日本。岡崎に代えてを投入。

86分、オランダ。カウンター。エマヌエルソンからの縦パスに抜けだしたマカーイがボールに追いついて左足でシュート。GK西川がセーブしてCKに。

一発の縦パスに反応したマカーイが滑り込みながらシュートを撃つがGK西川がセーブ。

89分、オランダ。デ・グズマンに代えてピータースを投入。

アディショナルタイムは3分。

90分、日本。細貝からのロングフィード。豊田が落として森本と香川が競ってシュートを撃つがわずかにゴール右に外れる。

豊田がしっかり落としてこぼれたところに森本、香川が詰めるがゴール内には押しこめず。

92分、オランダ。右サイドエリア角付近からのFK。ドレンテが直接狙ってくるがサイドネット。

ドレンテのシュートは強烈だったが、サイドネット直撃。

ゲームはこのまま終了。1-0でオランダが勝利。

日本は3戦全敗、もちろん0勝。すべて1点差で破れたが、この1点が世界との大きな壁となった。ショッツオンゴールはオランダが3、日本が5と上回っていたが、スタッツのすべてで上回っていてもゴールの差で負けていれば意味はない。この部分をどうするか。

日本サッカー協会もメディアもファンも他人任せにすることなく、日本が強くなる方法を考えなければ駄目だと思う。誰かがやってくれるではなく、やらなければならないという強い意思をもつこと。これが大事なこと。

2008年8月11日月曜日

北京五輪、グループステージダウンを受けて

Beijing 2008 Football First Round - Group B U-23 Nigeria 2-1 U-23 Japan @ TJ Olympic Center Stadium
U-23 Nigeria:Obinna 58,Anichebe 74
U-23 Japan:Toyoda 79

サッカーは他のスポーツに比べて格段にアップセットが起こりやすい。弱者の戦術はあるし、頭を使えば無数のタクティクスを生み出すことができる。日本人が好きな正々堂々のスタイルで戦わなくても、世界では誰も文句は言わない。いや、あまりにも守備的で退屈というかもしれないが、それさえ勝利を得れば褒め言葉になる。だが、日本はその勝利を手につかむことができなかった。

試合内容は押している部分もあった。ゴールを奪う決定機もあった。だが、チャンスを生かしてゴールに結びつけたのはたった1回。ショッツオンゴールは11もあったのに、ネットをゆらしたのは1回だけだった。

一方のナイジェリアはショッツオンゴールが6。そのうち2本を決めて日本との戦いを制した。

最低限勝ち点1が必要なゲームでその結果すら残せなかったことになる。

日本は追いつめられると神風の後押しもあって、信じられないような力を発揮すると思われてきた。

だが、そういう精神的な部分だけでは勝負にならないということを今回の北京五輪で思いしらされたと言っていい。個人の力で頑張るだけではどうにもならない世界との壁があることがわかったのではないか。

惜敗とかいいゲームをしたとか。そういうレベルではなくて、敗者には何もやるな、パンの耳すら手に入れることができないという弱肉強食のシステムに組み込まれていることがわかったのではないか。

相変わらず、メディアはどんな競技でもメダル、メダルと煽り、メダルきちがいぶりを発揮しているが、それは本当に相手との力関係を分析した上でのことなのか。どんな競技でもスカウティングは大事だし、そのスカウティングをもとに弱点をさぐり、そこを徹底的につくことで勝利の確率を高めていくのは同じはず。

純粋に個人の能力で決まる水泳や陸上はともかく(ウェアやスパイクで違うならそこは揃えるべきではあるが)、サッカーのように突出した個人の能力だけでは決まらない競技では、自分たちのプレーをするというだけでは勝てないことがわかっていたはずだ。当然、相手があるのであり、自分たちのスタイルだけで戦うことはむずかしい。例えば、左サイドで勝てるなら左サイドを制してチャンスを作るためにどうするかを監督に指示されるだけではなくて、全員が考えられるようにならなければ通用しない。

スペシャルプレーは重要ではあるけれども、一度見せてしまうともう使えない。そして、決まらなければただのいいプレーということになってしまう。

日本に足りなかったのは徹底して相手の弱点をついて、勝利を得るという勝利への執念と意地汚さではなかったか。

ナイジェリア戦後 反町監督会見
北京五輪 グループリーグ第2戦
(スポーツナビ)

――結果は紙一重だったが、その差はどこにあるか?

 紙一重だと言ってもらえるのは、評価してもらっているからでしょうか。走るスピード、技術的判断のスピードが違う。細かいが、そういった積み重ねが、1点差の中に凝縮されていると思う。


メディアと反町さんとの意識には相当な差がありそう。メディアは惜敗という流れに持っていきたいのだろうが、反町さんは指揮官としてレベルの差があることを感じ取っていたのだろう。1点差だが、大きな差があったということをコメントしている。それをメディアはどう伝えるか。

そして、この短い会見の中で反町さんが言ったことをどうファンは受け止めるか。

限界ゆえの“終戦”
日本 1-2 ナイジェリア
(スポーツナビ)

そうして、いくつかの決定機を逃すと、前半25分からは早くも日本はジリ貧に陥る。まだ相手にリードを許したわけではないのに、気が焦り、リズムが狂う、そんな悪循環が日本をむしばんだ。前半41分、敵陣中央でボールを持った本田圭佑(VVV/オランダ)が右前方へパスを送った場面では、フラストレーションが明白な形で示された。スペースへ走り出した本田拓とコンビネーションが合わず、本田圭は両手を大きく広げて「なぜ、そこに走らないんだ」とアピール。しかし、同時に左サイドを上がっていた安田理大(G大阪)も「なぜ、こっちへパスを出さないんだ」とジェスチャーで訴えている。初戦に敗れたことで前面に押し出された闘志は、悲しくも空回りしてしまった。


限界という言葉は使いたくない。それは天井を認めることだ。このチームには伸びしろはあったと思う。

ただ、そこまでの強化は進まなかった。もちろん、もう少し何とかすれば勝てたのにというのは幻想だ。全員が高い意識をもち、そしてゴールを守るために、勝つために何をすべきかというところで共通した意識を持っていなければチームは機能しない。練習だけではわからないこともたくさんある。何回もミーティングで注意されても、1回の試合でしか気づけないこともあるのだ。

メディアの決定力不足という言葉を受けて、反町さんは決定力不足ならチャンスを多くしようという方向にシフトしていた。そのためにスペシャルプレーを用意していたし、ゴールチャンスは何度もあった。

それでもゴールはわずかに1。勝ち点3を奪うまでにはいかなかった。

メディアが40年ぶりのメダルと騒ぎ立てるたびに、本当に相手との戦力比較をやって口にしているのかと考えさせられる。負けると残念でしたというけれども、その残念でしたというコメンテーターの言葉が国民の期待を背負っていますという気負いが見えてイヤになることがある。なんて傲岸不遜なのだろう。

選手はイヤでもメディアが要求するコメントを言わなければならない。

本当に強欲資本主義の反省がなければ、メディアの暴走は終わらないのかもしれない。

サッカーが弱いのはそれだけではないけれども。全敗のほうがましかもしれないとは書いたけれども、やっぱり勝ち点0というのはやるせない。本気のオランダをぐらつかせることさえできれば、少しはましなのだろうけれどもね。

2008年8月10日日曜日

Beijing 2008 Football First Round - Group B U-23 Nigeria vs. U-23 Japan 10th August

Beijing 2008 Football First Round - Group B U-23 Nigeria vs. U-23 Japan @ TJ Olympic Center Stadium

FIFAのフラッグ、フェアプレーのフラッグに続いて両チームの入場。

ナイジェリアの国歌「Arise O Compatriots, Nigeria's Call Obey」、日本の国歌「君が代」の演奏。

日本は八咫烏のエンブレムじゃなくて、日の丸なのだね。ナイジェリアはエンブレムっぽいのに。

ナイジェリアは緑一色のファーストジャージ。システムは4-2-3-1。

U-23 Nigeria (Beijing 2008 U-23 Nigeria vs. U-23 Japan)
 Odemwingie 
 Isaak 
ObinnaOkoronkwo
KaitaAjilore
OkonkwoAdefemi
AdeleyeApam
 Vanzekin 


日本は白、青、白のセカンドジャージ。システムは4-2-3-1。

U-23 Japan (Beijing 2008 U-23 Nigeria vs. U-23 Japan)
 Lee 
 Taniguchi 
KagawaKeisuke Honda
HosogaiTakuya Honda
YasudaUchida
MizumotoMorishige
 Nishikawa 


負けるとグループステージ敗退が決定する日本。ナイジェリア相手にどんなかたちでも勝ち点1以上がほしいところ。一方のナイジェリアはこのゲームに勝利すればノックアウトラウンド進出がほぼ決まるだけに絶対に手を抜いてこないと思われる。

日本のキックオフで前半開始。

3分、日本。相手ボールを奪った香川がミドルシュート。わずかにゴール右に外れていく。

香川のボール奪取はすばらしい。

8分、日本。内田のCK。香川とのショートコーナーでゴールを狙うがGKバンゼキンがセーブ。

本田圭佑の頭に合わせるが、その前にGKバンゼキンが片手で弾き出す。

14分、ナイジェリア。シミュレーションでオコンクォにイエローカード。

19分、ナイジェリア。左サイドからオデムウィンギー、アイザックを中心に攻めこみ、クリアボールをアデフェミが思いきってミドルを撃つが、GK西川の正面。

ナイジェリアの時間帯が続く。日本は本田圭佑、香川が中に入り込んでいるためにパスコースがにしかないという状況。もっと動いてパスコースを増やさなければ。

26分、ナイジェリア。左サイドエリア角付近からのFK。オコンクォにが直接狙ってくるがわずかにゴール右に外れていく。

オコンクォのシュートは強烈だったが、枠には飛ばず。

28分、ナイジェリア。右サイドをアイザックが突破。オコロンクォにチェンジして深くえぐって差し出すようにオデムウィンギーにパス。しかし、触ればゴールのパスをオデムウィンギーが吹かしてしまう。

ナイジェリアの決定的なチャンス。このシュートを外してくれて日本は助かったという感じ。押し込むだけのボールを思い切り蹴ってくれた。

31分、日本。左サイドから安田の突破。深くえぐってのクロスに谷口が合わせるがGKバンゼキンがセーブ。

安田の突破でビッグチャンス。クロスも谷口の足下に完璧に入ったがシュートが正直すぎた。

34分、日本。ゴール正面右遠目からのFK。本田圭佑が直接狙うが大きく枠の上。

宇宙開発のようなFK。せめて枠に飛ばせと言いたい。

35分、ナイジェリア。アデレイエのボールカットからオビンナの左サイドのアタック。こぼれたところをアジロレが落とし、カイタがミドルを撃つが、GK西川が触って弾き出す。

これも決定機。シュートも枠に行っていた。強烈なシュートをよくGK西川が弾き出した。

43分、日本。ゆったりとした持ちあがりから、本田圭佑、内田とスピードアップして右サイドからのクロス。李が飛びこむが届かず。

左サイドを起点に始まったゆったりをした攻撃は本田圭佑のところでスピードアップ。一気にナイジェリアゴールに襲いかかるがわずかに届かず。

アディショナルタイムは1分。

このまま前半終了。0-0で折り返し。

ナイジェリアのキックオフで後半開始。

45分、ナイジェリア。ゴール正面右遠目からのFK。オコンクォのシュートは谷口が体を張って止める。

谷口が吹っ飛ぶほどの強烈なシュートだったがなんとか防ぐ。

46分、ナイジェリア。左サイド遠目からのFK。オコンクォが直接狙っていくがGK西川がセーブ。

オコンクォのシュートは強烈だったが、GK西川の守備範囲。

その前のプレーでナイジェリアのアデフェミがピッチの外に。ユニフォームに不備があったか。

50分、日本。本田圭佑のキープから右サイドを追い越していった内田にパス。クロスが入るがナイジェリアがクリア。

ファーサイドの李まで届かず。李がもう少し前ならチャンスがあったが、ポジション争いで負けていたか。

アデフェミはユニフォームの番号とパンツの番号が違っていたために着換えてきたということ。

51分、日本。スローインを受けた香川がエリア内に切り込んでシュート。GKバンゼキンがセーブ。

エリア内で切れ込んで角度のないところからのシュート。中にいたらビッグチャンスだった。

56分、日本。アイザックの突破を止めた細貝にイエローカード。

57分、ナイジェリア先制。右サイドのオコロンクォの突破から中央のアイザック、オデムウィンギーに当ててこぼれたところをオビンナが右足で流しこんでゴール。1-0。

オコロンクォの突破からアイザック、オデムウィンギー、オビンナに渡るまで止めるところがひとつもない完璧なゴール。

60分、日本。左サイドを細貝が突破。ファーサイドでボールを受けた谷口がシュートを撃つが、DFに当たってCKに。

細貝の突破からのクロスに日本は3人が詰めていたが谷口のシュートはブロックされる。

60分、日本。内田のCK。中央で待ち受けた本田圭佑がシュート。DFに当たったこぼれ球を李が撃つがGKバンゼキンがセーブ。

内田のCKから本田圭佑がダイレクトでシュート。こぼれたところに李がバイシクルで狙うがGKバンゼキンは落ち着いていた。

61分、ナイジェリア。アデフェミにイエローカード。

カードをもらったプレーは不明。

61分、ナイジェリア。オデムウィンギーに代えてアニチェベを投入。

63分、日本。李に代えて豊田、香川に代えて岡崎を投入。

65分、日本。豊田のポストプレーから本田圭佑のミドル。GKバンゼキンが横っ飛びでセーブ。

豊田がポストで本田圭佑にボールを流してのシュート。強烈だったが、GKバンゼキンがセーブ。

66分、日本。ゴール正面右からのFK。内田がボールを浮かし、森重が落とすがGKバンゼキンが飛び出してキャッチ。

本田圭佑の直接FKではなく、内田のオプション。しかし、GKバンゼキンは落ち着いていた。

72分、ナイジェリア。オコンクォのボール奪取から前線のアイザックに。しかし日本のDFがぎりぎりでついてシュートはゴール右に外れる。

1本の縦パスでビッグチャンスを作られるという怖さ。シュートが外れてよかったというしかない。

73分、ナイジェリア。アイザックに代えてオグブケを投入。

73分、ナイジェリア追加点。オグブケのパスを受けたオビンナが左サイドを突破。クロスをアニチェベが右足でトラップ。落としたボールをそのまま右足でゴールに突き刺してゴール。2-0。

日本が攻め込んでからのカウンター。オビンナの突破に誰もつけず、ゴール前に3人が入っていた。アニチェベのトラップは少し流れたがシュートは西川も止められず。

74分、日本。細貝に代えて梶山を投入。

76分、ナイジェリア。左サイドエリア角からのFK。オビンナが直接狙ってくるが枠をとらえられず。

ずっと蹴っていたオコンクォではなくオビンナのシュート。大きく枠を外れていく。

77分、ナイジェリア。オビンナに代えてエクポを投入。

78分、日本追撃。GKバンゼキンのプレゼントボールを受けた谷口が前線の豊田に。最終ラインから抜けだした豊田が右足でしっかり決めてゴール。2-1。

GKバンゼキンのプアなゴールキックを拾った谷口が引きつけてから豊田にパス。豊田もきっちりゴールに突き刺して1点差。

82分、ナイジェリア。アニチェベのボールキープから右サイドのオグブケに。切り返してのシュートをGK西川がなんとかセーブ。

アニチェベのボールキープを本田拓也がユニフォームを引っ張ってまで止めようとするが止まらず。オグブケに出て、フリーでシュートを撃たれるがGK西川のビッグセーブ。

83分、日本。アニチェベに対するファールで本田拓也にイエローカード。

88分、ナイジェリア。豊田へのファールでアパムにイエローカード。

アディショナルタイムは3分。

91分、日本。素早いリスタートから左サイドの安田に振ってのアーリークロス。豊田が落として岡崎が撃つがブロックされる。

その後の豊田のシュートも空振り。

このままタイムアップ。2-1でナイジェリアが勝利。

日本は惜しいプレーは何度もあったし、決定力という部分を除いてはナイジェリアにも負けていなかった。ショッツオンゴールはナイジェリアの6に対して日本は11。ゴールに向かう姿勢は高かったが、残念ながらゴールだけが決まらなかった。

これでグループステージ敗退が決定。マスコミがメダルと騒ぎ立てたサッカーの日本代表は善戦しながらも結果を残すことができなかった。

これで民放がサッカーのことを何も言わなければ梯子を外すということになるのだけどね。今回はどうだろうか。

2008年8月8日金曜日

北京五輪、アメリカ戦敗戦を受けて!!

Beijing 2008 Football First Round - Group B U-23 Japan 0-1 U-23 U.S.A. @ TJ Olympic Center Stadium

William Hillアメリカ有利にオッズをつけていた。ほんのわずかではあるが。このゲームは日本のメディアが考えているよりも簡単ではなかった。それは事実。実際、日本は何度もチャンスを作りながら決めきれず、そしてアメリカに唯一といっていい決定機を決められてしまった。

米国戦後 反町監督&水本主将会見
北京五輪 グループリーグ第1戦
(スポーツナビ)

日本のメディアと外国のメディアの質問が対照的。抽象的で責任転嫁をしたがっている日本メディアと試合をきちんと見て質問をぶつけた外国メディア。将来の日本のサッカーを考えると現場をファンに伝えるメディアのサッカー理解度が問題になる。勝敗は仕方がないが、総括する力がなければメディアが存在する意味はない。

――日本が力を出し切れなかった理由は。また暑さは影響したか?

反町 暑さは関係ない。攻撃において日本の良さは連動性にあるが、止めてはたいて、止めてはたいてという出し手と受け手、2人だけの関係になってしまい、リズムが作れなかった。


たしかに暑さは関係ないだろう。暑いのはアメリカも日本も同じ。日本は猛暑だし、それが中国にいっていきなり暑くなったわけでもない。Jリーグで運動量がない試合を続けてきたつけが出たのかもしれないが、内田はきちんと走っていた。走れという共通認識ができなかったこと。そして、運動量がなかったことでパスコースが限定されたことにパスサッカーができなかった原因がある。それを反町さんに説明させてどうする。パスコースを増やすためにどうするかという質問ならまだしも。

――日本チームの7番(内田)が前半いい形を作っていたが、得点できなかった。また、後半の失点の後はオフェンスが機能していなかったと思うが、その理由は?(外国人記者)

反町 原因が分かれば、すぐに修正できる。決めるべきところで決めきれないのが日本の大きな課題。


オフェンスの混乱というのは確かにあった。その原因をミックスゾーンで言うことはできないのかもれない。ただ、この試合では決めるべきところで決めきれなかった。それは間違いなく敗因のひとつだろう。たら、ればは禁物だが、森重が決めていれば違った流れにはなっていたはず。

米国戦後 日本代表コメント
北京五輪 グループリーグ第1戦
(スポーツナビ)

■森重真人(大分トリニータ)
「ちょっとの差で敗れてしまうのが日本」

 ピッチは少し滑る感じだった。ミスが起きやすい状況ではあったと思う。
(セットプレーからのトリックプレーは惜しかったが)形は練習していたが、自分なりに考えて走っていった。いいボールが来たが、決め切れずに残念。自分は当てるだけだったし、技術的なミス。ただ、自分の仕事は守備だし、その後はうまく切り替えられた。


■内田篤人(鹿島アントラーズ)
「決定機で点を取りきれなかったのが……」

(壮行試合の)オーストラリア、アルゼンチン戦でのことを考えても、個人的にいけるという思いがあったし、こっちから仕掛けようと思っていたが、もうちょっとだった。
 グラウンドは柔らかかった。前半の最初は押し込まれた場面もあったが、こっちがチャンスを作れてからは何度か決定機もあったし、そこで取りきれなかったのが……。


森重も内田もピッチコンディションを口にしている。不思議なのだが、外国のメディアでピッチの悪さを聞くことは滅多にない。少々の悪さは許容範囲ではあるし、パスサッカーができないようにわざと水を多めにまくクラブもあるほど。

日本のサッカーは少年サッカー時代からいいグラウンドでプレーしていて、凸凹のグラウンドでプレーしたことがないのではないか。だから、こういうちょっとしたイレギュラーに対応できない。ヨーロッパのスタジアムでもパーフェクトというところは少ないし、どこにいってもピッチのことを考えなければならないのではサッカーは止まってしまう。

ドイツ再生でストリートサッカーの復活があげられていたが、同じように悪いピッチでプレーするという練習もしたほうがいいのではないか。グラスのピッチというのは本当に何が起こるかわからないのだから。

U-23日本代表、予選グループ第1戦 アメリカ戦マッチレポート(日本サッカー協会)

気温34度、湿度は50%を超える蒸し暑い環境の中、日本はアメリカとの初戦を迎えた。


ジーコドイツでの敗戦の後、暑さの中で2試合やらなければならなかったことは厳しかったと言い残したが、その教訓は生かされなかったと言っていいだろう。

Japan boss angry at match timings(BBC)

"Our last game was at 3pm too but they want to do it that way for television. I guess business is business."


視聴率が計算できるゴールデンタイムに近い5時(日本時間6時)のキックオフ。これが3試合続く。同時進行の最終節はともかく、どちらかを20時45分キックオフに持っていけなかったのか。

名指しこそされていないが、電通のことを指しているのは間違いない。電通がFIFAと共謀して日本サッカー協会の頭越しにゲームスケジュールを決めたのではないかと推測するブログもあるほどだ。

もしそういうことが行われているなら、日本の企業がビジネスのために日本代表の足を引っ張っているという滑稽なことになってしまう。

現実に、水泳ではスピード社のレーザーレーサーがスポンサーの問題で使用できないのではないかということで大騒ぎになった。

この問題は結局は着用できるということで決着をみたようだが、サッカーの放映時間の問題はまったく触れられていない。10時前に始まると困ることでもあるのだろうか。

北京五輪を放送するメインはNHKだが、10日の番組表を見ると、総合では柔道、BSではバレーボールの放送がある。どちらも視聴率が計算できる競技で、なるほどこの順番は変えられないのだなと思う。

ただ、室内で行われるバレーボールを前倒しにはできなかったのかという疑問は残るが。

これは推測で真実ではないかもしれない。それに決まったことでもある。

決まったことには粛々と従い、そして結果を出す。ゴールを取り消されたわけではない。ジャッジのせいにもする必要はない。ちゃんとゴールをあげれば認められるはず。その結果を出すために頑張るしかない。

2008年8月7日木曜日

Beijing 2008 Football First Round - Group B U-23 Japan vs. U-23 U.S.A. 7th August

Beijing 2008 Football First Round - Group B U-23 Japan vs. U-23 U.S.A. @ TJ Olympic Center Stadium

FIFAのフラッグ、フェアプレーのフラッグに続いて両チームの入場。

アメリカの国歌「The Star-Spangled Banner」、日本の国歌「君が代」の演奏。

日本は青一色のファーストジャージ。システムは4-2-3-1。

U-23 Japan (Beijing 2008 U-23 Japan vs. U-23 U.S.A.)
 Morimoto 
 Taniguchi 
KagawaKeisuke Honda
Takuya HondaKajiyama
NagatomoUchida
MorishigeMizumoto
 Nishikawa 


アメリカは白一色のファーストジャージ。システムは4-4-2。

U-23 U.S.A. (Beijing 2008 U-23 Japan vs. U-23 U.S.A.)
AduMcBride
RogersHolden
KljestanBradley
OrozcoWynne
ParkhurstEdu
 Guzan 


日本のキックオフで前半開始。

5分、日本。スローインから谷口が右サイドを突破。クロスをあげるがクリアされる。

サイドアタックの意識は高い。サイドのスペースをつけばCBは本職じゃないだけにチャンスはありそう。

14分、アメリカ。マクブライドがポストでボールを落とし、ブラッドリーがミドルを撃つが、GK西川の正面。

マクブライドに自由にボールを落とされてはピンチになる。彼を自由にさせないというのは大事なこと。

20分、日本。本田圭佑のCK。内田へのショートコーナー。香川とのワンツーで内田がゴール前にグラウンダーの素早いクロス。谷口、森重といたがふたりともジャストミートできず。

完璧なかたちの決定機。ジャストミートできれば1点だったがあわせられず。

28分、アメリカ。マクブライドが右サイドを突破。クロスをあげるが日本がクリア。

マクブライドの運動量があるときは警戒しなければ。彼の動きは捕まえづらい。

27分、日本。クリアボールをつないで右サイドの内田に振ると水本、本田圭佑とつないで右サイドを駆け上がった谷口に。谷口が低いクロスを送るがGKグザンがセーブ。

これも完全に崩したかたち。アメリカはサイド深くまで攻め込むとバタバタになる。

30分、日本。内田のCK。ファーサイドで森重がヘッドをあわせるが枠には飛ばず。

ファーサイドへの高いボール。リズムを変えたが森重のヘッドはジャストミートできなかった。

32分、アメリカ。ホールデンのパスを受けたアドゥがボールを浮かせてミドルを撃つが枠をとらえられず。

アドゥが日本のリズムを壊すようにリフティングでボールを浮かせてボレー。しかし、枠にはいかず。

39分、日本。素早いリスタートから香川が持ちあがり、右サイドの内田にパス。谷口が飛びこむがわずかに届かず。

自陣深いところでアドゥーのファールから仕掛けたリスタート。香川がドリブルで持ちあがって内田につなぎクロスという崩しだったがオロスコが触り、CKに逃れる。

40分、日本。内田のCK。アメリカのクリアを拾って右サイドの内田に開き、クロス。谷口がヘッドであわせるがこれはオフサイド。

完全に裏を取ったかに見えたが完全なオフサイド。ゴールも決まらなかった。

アディショナルタイムは1分。

日本がCKを蹴る前に前半終了の笛。0-0で折り返し。

アメリカのキックオフで後半開始。

46分、アメリカ先制。右サイドをウィンが突破してのクロス。水本のクリアはホールデンの足下に。左足で思いきったミドル。GK西川は反応して触ったが、勢いを止めきれず。ころころ転がってボールはゴールへ。0-1。

後半始まっていきなりの突破。水本のクリアがホールデンの真正面に行ってしまった。GK西川も触ったが、勢いを止められなかった。

50分、アメリカ。香川をファールで止めたアドゥにイエローカード。

60分、日本。香川のCK。本田圭佑とのショートコーナー。本田圭佑が縦に突破してクロス。森本がヘッドをあわせるが、枠には飛ばず。

アメリカが警戒するなかのショートコーナー。本田圭佑が左サイドからの突破でクロスをあげるがシュートはジャストミートできず。

63分、アメリカ。谷口の突破を止めたブラッドリーにイエローカード。

63分、日本。梶山に代えてを投入。

梶山は今日は存在感なし。

63分、日本。長友の左サイドの突破からクロス。李と谷口が飛びこむがあわず。

選手交代からの一瞬の隙をついての長友の突破。決定的なチャンスだったが、ボールにあわず。

71分、日本。森本に代えて豊田を投入。

72分、日本。遅延行為か異議か、本田圭佑にイエローカード。

73分、アメリカ。マクブライドに代えてアルティドールを投入。

75分、日本。アルティドールを引っ張って止めた本田拓也にイエローカード。

79分、日本。左サイドからの崩しを戻して、本田拓也が右サイドの本田圭佑にチェンジ。本田圭佑がドリブルで仕掛けてシュートを撃つが豊田を直撃。谷口がカバーに向かうが倒されてPKはなし。

本田圭佑が右サイドから仕掛けてシュートを撃つが豊田はコースを変えられず。

81分、アメリカ。ホールデンに代えてフィーフェイバーを投入。

82分、日本。スローインから香川がクロス。本田圭佑がフリーでヘッドをあわせるが枠には飛ばず。

素早いスタートから香川がゴール前にあげて、本田圭佑が飛び出すが枠をとらえられず。

83分、日本。香川に代えて岡崎を投入。

84分、日本。右サイドのスローインから本田圭佑がクロス。ニアで豊田があわせるがGKブザンの飛び出しもあって枠には飛ばせず。

本田圭佑のクロスに豊田が精一杯足を伸ばして触るがシュートは枠にいかず。

86分、アメリカ。ロジャースに代えてズテラを投入。

88分、日本。ゴール前に上がったボールを豊田が落とす。エリア内で倒されるがPKはなし。谷口のシュートも左に外れる。

PKというプレーが二度続くが笛はなし。日本サポーターが一斉にブーイング。

88分、アメリカ。遅延行為でGKブザンにイエローカード。

追加タイムは4分。

終盤はアメリカよりのジャッジが目立つ。日本はほとんどファールをとってもらえず。逆に日本はエリア内のちょっとしたプレーでファールをとられる。会場はブーイング。

93分、日本。長友のロングボールに李がヘッドをあわせるが枠をとらえられず。

ゲームはこのままタイムアップ。0-1でアメリカの勝利。

2008年8月6日水曜日

Beijing 2008、サッカー競技開幕直前!!

北京五輪は8月8日の開会式の前、今日からサッカー競技が始まる。今日は女子の日本 vs. ニュージーランド。明日は男子の日本 vs. アメリカが行われる。

サッカー競技に限ってはオリンピックに出られないイングランドのブックメーカーだが、ちゃんとオリンピックのベットを作っている。

William Hill

2008 Olympics ( Women's Match Betting )

6th August 2008

10:00 - Germany Women v Brazil Women 5/4 21/10 9/5

10:00 - Japan Women v New Zealand Women 1/3 3/1 7/1

10:00 - Argentina Women v Canada Women 8/1 4/1 2/9

12:45 - Korea Dpr Women v Nigeria Women 1/4 19/5 15/2

12:45 - Norway Women v U S A Women 16/5 23/10 7/10

12:45 - China P R Women v Sweden Women 9/5 21/10 5/4


なでしこはニュージーランド相手に圧倒的有利。

初戦が予選グループ突破のカギとなる!

グループステージを突破するためには勝ち点5以上はほしい。そのためにもこのニュージーランド戦は落とせない。体格ではニュージーランドのほうが上だが、日本には足下のスキルがある。シュートのパワーがないのは問題だが、そこはなんとかテクニックで押し込みたいところ。

2008 Olympics ( Men's Match Betting )

7th August 2008

10:00 - Australia v Serbia 23/10 9/4 19/20

10:00 - Brazil v Belgium 2/7 7/2 7/1

10:00 - Honduras v Italy 9/1 19/5 2/9

10:00 - Japan v U S A 6/4 9/4 7/5

12:45 - China Pr v New Zealand 4/9 11/4 5/1

12:45 - Holland v Nigeria 5/6 11/5 11/4

12:45 - Ivory Coast v Argentina 5/1 11/4 4/9

12:45 - South Korea v Cameroon 19/10 11/5 23/20


男子はアメリカ有利のオッズ。日本の評価はそれほど高くはない。この下馬評をひっくり返すためにも初戦のアメリカ戦に向けてすべてをぶつけるつもりで戦ってほしい。できるだけワイドに開いてパスコースを多く造ること。ゲームメイカーはピッチの中に何人もはいらない。そのことを反町さんは選手にしっかりとわからせてやってほしいね。

2008年7月29日火曜日

International Friendlymatch U-23 Japan vs. U-23 Argentina 29th July 2008

International Friendlymatch U-23 Japan vs. U-23 Argentina @ National Olympic Stadium

入場前のアナウンスがプロレスみたい。これはテレビ朝日のアナウンサーなのか。

両国国旗、フェアプレー旗に続いて両国選手の入場。アルゼンチン国歌「Himno Nacional Argentino」、前田亘輝さんによる日本国歌「君が代」の独唱。

日本は青、白、青のファーストジャージ。

U-23 Japan (International Friendlymatch U-23 Japan vs. U-23 Argentina)
 Toyoda 
 Taniguchi 
KagawaKeisuke Honda
Takuya HondaKajiyama
YasudaUchida
MorishigeMizumoto
 Nishikawa 


アルゼンチンはセレステ・イ・ブランコのファーストジャージ。

U-23 Argentina (International Friendlymatch U-23 Japan vs. U-23 Argentina)
AgueroLavezzi
 Riquelme 
Di MariaGago
 Mascherano 
MonzonZabaleta
GarayPareja
 Ustari 

アルゼンチンのキックオフで前半開始。

5分、アルゼンチン。ゴール正面左遠目からのFK。リケルメがふわりと合わせてきたボールはワンバウンドでわずかにゴール右を抜けていく。

合わせてきたボールだったが誰にもあわず、直接狙った感じに。GK西川の反応が遅れて、そのまま入りそうになる

6分、アルゼンチン。中央を持ちあがったラベッシからリケルメ、ディ・マリアとつないで左サイドからクロス。アグエロはわずかに合わず。

細かなパスワークからリケルメが決定的なパスをディ・マリアに出してクロス。ゴール前を水平に横切ったボールは合わず。

8分、アルゼンチン。内田の突破をファールで止めたディ・マリアにイエローカード。

9分、日本。右サイド高い位置からのFK。本田圭佑が左足で真ん中に入れ、競ってこぼれたところを森重が右足で押し込もうとするがGKウスタリがセーブ。

本田圭佑のFK。森重と谷口が競って、こぼれたところを森重がアウトサイドで押し込もうとするが、GKウスタリに止められる。

21分、アルゼンチン。ガゴから前線のディ・マリアにパスが出るが内田がファールぎりぎりで止めて事なきをえる。

内田がうまく体を入れた。あそこでファールをとるジャッジもあるからね。気をつけなければ。それでも内田はいいディフェンス。

29分、アルゼンチン。左サイドエリア角付近からのFK。リケルメがファーサイドに飛びこんできたラベッシに合わせてくるがヘッドはわずかにあわず。

リケルメのキックは狙ったコースは絶妙だったが、わずかに高かった。

36分、アルゼンチン。内田の突破をファールで止めたマスチェラーノにイエローカード。

37分、日本。右サイドエリア角付近からのFK。本田圭佑が左足で合わせてくるが谷口は触れず。ボールもわずかにゴール左に外れていく。

精度の高いキックがゴール前に。GKウスタリも出られず。谷口が詰めるが触れず。ボールはそのままゴール左に決まるかと思われたが、回転は真っ直ぐでゴール方向へは向かわなかった。

42分、アルゼンチン。ゴール正面右からのFK。リケルメがサバレタに預けたボールをゴール前にあげてくるがGK西川がパンチングでクリア。

リケルメは精度の高いFKを何種類も持っている。ゴール前にあげてくるだけでチャンスになるから不思議だ。

追加タイムは1分。

ゲームはこのまま前半終了。0-0で折り返し。

アルゼンチンのポゼッションが高かったとはいえ、日本にも決定的なチャンスはあった。守備の詰めも早い。ゲームとしては耐える日本というかたちではなく、おもしろい。

それにしても

40年ぶりのメダルへ!
優勝候補アルゼンチンと激突


というコピー。今、この試合にメダルがかかっているような感覚を持たせるものだね。そこまでして煽りたいのか、テレビ朝日。薄バカぶりが透けてみえるぞ。本当に。


日本のキックオフで後半開始。

48分、日本。左サイドで安田と本田圭佑のパス交換からスペースに抜けだした安田のクロス。谷口が飛びこむがジャストミートせず。

安田の突破からのクロスは一度跳ね返されたものの、拾って本田圭佑とのパス交換からスペースに抜けだしてのクロス。谷口はニアで飛びこむが枠には飛ばず。

49分、アルゼンチン。左サイドからアグエロがドリブル突破。クロスにディ・マリアがシュートを合わせるがDFがブロック。

左サイドからのアグエロのドリブル突破を日本は止められず。シュートコースを防ぎながら、ディ・マリアもケアしてディ・マリアのシュートをブロック。

52分、日本。安田のロングフィードを豊田が落とし、谷口がさらに香川に戻してのミドル。わずかにゴール左に外れる。

長いパスをきっちり高さで競り勝って落とし、谷口もフリーの香川へ柔らかくパス。香川のミドルは威力十分だったが、わずかにゴール左に外れた。

54分、日本。ガゴへのファールで本田圭佑にイエローカード。

56分、アルゼンチン。ゴール正面のFK。リケルメが右足で直接狙うが壁に当たってCKに。

日本はさらに2本のCKを凌ぎきる。

58分、日本。香川のドリブル突破から本田圭佑にスイッチしてのミドル。わずかにクロスバーに嫌われる。

日本のショートカウンター。日本は絶好機を迎えるが本田圭佑のシュートはクロスバーに嫌われた。

60分、日本。左サイド遠目からのFK。香川が入れたボールは谷口、本田圭佑と潰れ、梶山がボレーで狙うがブロックされる。

セットプレーで日本はチャンスを作っている。わずかな隙でもあればゴールが生まれそう。

63分、日本。右サイドから内田が突破してクロス。ニアに豊田が飛びこむがGKウスタリがセーブ。

右サイドは日本のストロングポイント。内田は突破でかなりチャンスを作っている。

64分、日本。豊田に代えて森本を投入。

国立は雷と豪雨。テレビの画面を通してもわかるほどの雨粒。

67分、日本。右サイド高い位置からのFK。本田圭佑が左足で入れたボールは跳ね返される。

本田圭佑のボールは精度は高かったがもっとゴール寄りでもよかった。跳ね返せるボールでは。

68分、アルゼンチン先制。カウンター。中盤でボールを持ったアグエロから前線のディ・マリアにパス。ディ・マリアが切り返して右足でゴール右隅に押し込んでゴール。0-1。

カウンターのボールを受けたアグエロがキープ。前線に走り込んだディ・マリアにパス。ディ・マリアはフェイントで切り返してコースをあけて、右足インサイドで押し込んでゴール。

71分、アルゼンチン。ラベッシのキープから左サイドのアグエロへ。アグエロがドリブルで切れ込みシュートを撃つがGK西川がキャッチ。

アグエロのドリブル突破は止められない。疲れてきたところにドリブルで勝負されると厳しい。

72分、アルゼンチン。ディ・マリアに代えてソサを投入。

76分、日本。本田圭佑に代えて岡崎、安田に代えて長友を投入。

78分、アルゼンチン。ラベッシに代えてアコスタを投入。

画面で選手が確認できないほど雨が強くなってきた。

83分に激しい雷雨のためにひとまず中断。リケルメが肩をすくめながらマッチコミッショナーと交渉している。やれるだろうって言っているのか、それとももうやめようと言っているのかは不明。

雷雨のため、試合はこのまま終了。電車も止まっているということからの配慮かもしれない。公式戦ではないからね。

ゲームは0-1でアルゼンチンの勝利。

惜敗ではあったけれども、決めなければならないところできちんと決めなかったことが響いたかたちになった。この部分はきちんと修正しておかなければならない。

2008年7月25日金曜日

U-23 オーストラリア戦後、反町監督インタビュー!!

U-23 日本代表U-23 オーストラリア代表に2-1と逆転勝ちしたゲーム後、反町監督と選手たちにインタビューが行われた。ここで反町さんの考えるサイドアタック、選手が認識するサイドアタックがはっきりしたので書いておきたい。

U-23オーストラリア戦後 反町監督会見 (スポーツナビ)

――前半20分までリズムが良かったが、その後に少し押し込まれた。課題は?

 上から見ていて気付いた人がいると思いますが、向こうのダブルボランチがかなり低い位置でボールを展開していて、その2人に対してうちは李が1人で行くような形で手堅くやっていました。それが逆に後手を踏んでサイドチェンジされたり、サイドバックが持ち出して、そこから10番(トンプソン)が走って展開する形が多かった。前半の途中から、向こうに主導権を握られるところがありました。それで、はっきりさせて細貝を前の方で行かせました。それによってサイドのMFは左右の守備が少なくなる。体力を消耗しないようにと考えてやりました。劇的な変化はなかったけれど、うちの中盤の両サイドが攻撃にエネルギーを使えるようになったのではないかと感じています。



中盤の両サイドという言い方をしている。本田圭佑と香川のことなのだが、ふたりはワイドではなく、中央に寄った形で構えていたように思う。その外側を内田と長友が走るかたち。二段構えのサイドアタックとも言えるが内田は中に切れ込む癖が強いために本田圭佑は内田とクロスするように外に開かなければならなかったはず。しかし、パサーとして彼が君臨したためにサイド攻撃はうまくいっているようで実は内田や長友の能力頼みということになってしまっていた。そのあたりに突っ込みがなかったのは残念。

オーストラリアは3-3-3-1に構えているように見えたのだが、ふたりの守備的MFで挟んでいるように反町さんは感じたのだろうか。視点の違いかもしれない。

――逆転勝ちは初めてでは? 五輪が近づく中で「勝ちきれない試合」という言葉を使っていたが、勝ち越した意味は大きいのでは

 逆転できたことは非常に良かった。チームに勢いが出るし、今後のわれわれの活動にとっても非常に(大きいと)手ごたえを感じています。記憶の中で(逆転勝ちは)ないかもしれませんが、できれば先制して2~3点取る展開が望ましい。というのは今日はホームだし、こちらの方が暑さにも慣れているので、足が止まるのが早かったのはオーストラリア。交代枠が今日は6人でしたが、(五輪本番で)3人になると、もっとシビアな勝負になる。今日も後半勝負かなとにらんでいて、梶山を後半から出して相手を動かそうという目論見(もくろみ)がありました。うちの両サイドの運動量が落ちなかったし、真ん中のリズムというよりもサイドのリズムが今日は良かったと思います。


ここでいう両サイドというのは本田圭佑、内田、香川、長友のことを指しているのか、それとも内田、長友のことだけなのかはわからない。ただ本田圭佑の代わりに入ったのは岡崎で彼も中寄りでプレーすることが多く、それなら両サイドはライトバック、レフトバックのことなのだろうなと考えざるをえない。ボックス型の4-4-2と変わらないわけで、この戦術の説明ははっきりとなされなかった。

U-23オーストラリア戦後 サッカー五輪代表コメント(スポーツナビ)

■本田圭佑(VVV/オランダ)

(長友)佑都をもう少し使ってあげられたらよかった。そこが今日の反省点。見てはいたんだけれど、ほかにいいパスコースがあって出せなかった。みんな動き出しが早かったのか、今日はパスコースがたくさんあった。ギリギリのところよりも、確実につなげるところで崩したいという心理が働いた。

本田圭佑のコメントからはサイドを使うというのは両サイドのフルバックを使うということのようだ。少なくとも自分はパサーであり、アタッカーでないことは自覚している。

■内田篤人(
鹿島アントラーズ

(A代表に招集されていて)このチームに長くいなかったので、やれることは(全部)やろうと思った。途中で交代するのかなと思っていたけれど、(後半も決勝)点が入るまでは攻めようと思っていた。今日はお客さんが結構入ってくれて、後押しもあって良かった。リズムを(相手より)先につかみたかったので、仕掛けていった。コンディションは鹿島でも試合に出させてもらっているので、こっち(代表)に来てできないというのは言い訳にならない。

内田も積極的に仕掛けるという言葉通り、右サイドからのアタックに貢献している。ここから日本のサイドはフルバックのアタックということがわかる。

李忠成柏レイソル

(前半、森本との2トップは縦の関係だったが?)僕が1個下のポジションで1トップのような形。ただ、今日はボランチからのパスも縦じゃなくて横だったし、サイドからの攻撃で点を取れたことが良かった。これからが楽しみ。(29日に対戦する)アルゼンチンは一番強いと思うので、世界での(日本の)立ち位置が分かると思う。

同点ゴールは内田のクロスから。逆転ゴールは安田のスペースへの飛び出しから、谷口に戻してのクロス。確かにサイドに開いてチャンスを多く作ったが中盤の選手で香川以外でサイドにワイドに開く選手は少なかった。サイドアタック=両サイドのフルバックの上がりではないことは世界の常識なのだが。

■吉田麻也(
名古屋グランパス

(失点シーンのミスについて)アルゼンチン戦も含めて、北京五輪でああいうプレーをしたら命取りになる。深く受け止めて、反省してやっていきたい。ミスをして慌ててしまい、ボールホルダーに(水本と)2人ともが行ってしまった。冷静さを欠いてまずかった。ミスの後の気持ちや姿勢の切り替えは、監督から普段も言われているし、吹っ切れて集中してプレーできたと思う。後半もリスクマネジメントをしっかりやろうと話してやっていたが、ミズ(水本)君がプレスに行った時にほかのメンバーが下がり過ぎたところがあるので修正したい。


失点の場面でのミスについてきちんとわかっているならかまわない。集中していればそんなにミスは起こらないし、起こってしまうときはどうしても起こってしまう。それを意識していれば大丈夫とは思う。

翼が生えた五輪代表 取り戻した自信
U-23日本 2-1 U-23オーストラリア
(スポーツナビ)

 特に右サイドバックで先発出場した内田の存在は際立っていた。試合の序盤、大きく両手を挙げてパスを要求したが、ボールはなかなか来なかった。すかさず中盤の選手を呼び、相手ディフェンスの裏を狙い過ぎずにパスをつなごうと話し掛けた。性格上、大きな口はたたかないという内田は、少し言いづらそうではあったが「相手からのプレッシャーはかかっていなかった」と理由を挙げた。ハッキリ言えば、余裕だった。相手同サイドとの駆け引きで先手を奪い、オーバーラップや1対1でのフェイント突破を積極的に仕掛けた。日本の蒸し暑い気候に苦しんだ相手をあっけなく手玉に取る姿は圧巻。頼もしい限りだ。左サイドバックの長友は、内田の積極的な攻め上がりを見て、攻撃参加を自重した面もあったようだが、今後コミュニケーションを深めていくことで両翼のバランスは良化するに違いない。


翼というとサッカー用語ではサイドアタックを指す。その意味で中盤のサイドと両サイドのフルバックを使う2枚でサイドを崩すというやり方が世界のスタンダードになっているのだが、まだサッカー解説者でもサイドアタックの本質をきちんとわかっていない人が多いようだ。フルバックだけのアタックなら1枚だけの薄いものになり、相手のサイドアタックにうまく対応できない。ということがわかっているのだろうか。

メディアだけではなく、ライターもこれではサッカー文化の質が上がっていかないわけだ。

2008年7月24日木曜日

International Friendlymatch U-23 Japan vs. U-23 Australia 24th July 2008

International Friendlymatch U-23 Japan vs. U-23 Australia @ Home's Stadium Kobe

両国国旗、フェアプレー旗に続いて両国選手の入場。オーストラリア国歌「Advance Australia Fair」、佐藤竹善さんによる日本国歌「君が代」の独唱。

始まったらオーストラリア国歌の途中。なんという手際の悪さ。TBSは相変わらず。技術があって良心もある人は外に出ていったのだろうか。


U-23 Japan (International Friendlymatch U-23 Japan vs. U-23 Australia)
 Morimoto 
 Lee 
Keisuke HondaKagawa
Takuya HondaHosogai
NagatomoUchida
MizumotoYoshida
 Yamamoto 


U-23 Australia (International Friendlymatch U-23 Japan vs. U-23 Australia)
Rukavytsya
SarkiesCeleski
Thompson
Topor-StanleyMusialik
Milligan
SpiranovicMcClenahan
North
Federici



オーストラリアのキックオフで前半開始。

5分、日本。香川のCK。クリアされてこぼれたところを水本が思いきってミドルを撃つが枠を捉えられず。

香川が入れたボールは簡単にクリアされたが、こぼれ球を水本が思いきってシュート。

6分、オーストラリア。ゴール正面左。やや遠目からのFK。サーキーズがふわりと浮かしてミリガンが飛びこむがゴールラインを割る。


打点の高さを生かして空中戦を挑んでくるが、日本が体を張って守りきる。

12分、オーストラリア。香川をファールで止めたミリガンにイエローカード。

16分、日本。ミリガンへのファールで本田圭佑にイエローカード。

18分、日本。本田拓也のボールカットから森本が思いきったシュート。GKフェデリチが弾いてオーストラリアがクリア。

ドリブル突破でもう少し前に行けたはずだが、ミドル。威力はあったがGKフェデリチが好セーブ。

19分、日本。ゴール正面右からのFK。本田圭佑が直接狙うが壁に当たってCKに。

テクニックで壁の間を通すボールだったが、威力はそれほどなし。

23分、オーストラリア。右サイドからトンプソンが切れ込んでクロスを送るが日本はクリア。

トンプソンのドリブル突破はフリー。日本はルカビチャへのマークでなんとかクリア。

34分、オーストラリア先制。吉田の水本へのトラップパスをルカビチャに奪われる。ルカビチャは水本につかれながらも上がってきたトンプソンにパスを出して、トンプソンが右足でGK山本を抜いてゴール。0-1。

吉田のイージーなミスを奪われての失点。こういうミスはいつまで経ってもなくならない。目の前に敵がいるのにどうしてプレゼントのようなパスができるのだろう。

35分、日本。香川のCK。ニアで吉田、ファーで細貝が飛びこむが細貝のヘッドはサイドネット。

のシュートから得たCK。香川の精度の高いキックからチャンスがあったがわずかに合わず。

40分、日本同点。左サイドからのスローイン。細貝、本田圭佑、細貝とつないで中に入れたパスは弾かれたが、こぼれ球を内田が拾って中に切れ込みながらパス。李がスルー、森本がヒールで流して飛びこんだ香川が右足で冷静に流しこんでゴール。1-1。


流れるようなパスワークでオーストラリアをゆさぶって香川がフリーになった。森本、李にはしっかりマークがついているだけに2列目からの飛び出しは効果的。きれいに崩してのゴール。

45分、日本。右サイドの内田へのサイドチェンジ。内田が中に切り込んで中央の香川にパス。香川が左足でシュートを撃つがGKフェデリチの正面。

大きなサイドチェンジから内田のドリブル突破。内田からのパスを受けた香川がわずかにマークを外して撃つがGKフェデリチががっちりキャッチ。

追加タイムは1分。

細貝が負傷で倒れたままで、前半終了。1-1で折り返し。

45分、日本。李に代えて谷口を投入。

U-23 Japan (International Friendlymatch U-23 Japan vs. U-23 Australia)
 Morimoto 
Keisuke HondaKagawa
TaniguchiHosogai
 Takuya Honda 
NagatomoUchida
MizumotoYoshida
 Yamamoto 


日本のキックオフで後半開始。

46分、オーストラリア。右サイドのセレスキーからムシャリクに戻してのクロス。ルカビチャが落としたボールをサーキーズがシュートで合わせるがGK山本の正面。

右サイドは完全にフリー。誰もアタックに行かないなかでクロスをあげられるという危険な状態でこぼれ球はサーキーズに渡るがGK山本の正面だった。

47分、日本。右サイドの内田の突破からのクロスに谷口が飛びこむがポストに嫌われる。

内田の低いクロスに谷口が飛びこむがわずかにクロスに嫌われる。

51分、日本。香川のパスを前線で受けた本田圭佑が左足でシュートを撃つが枠には飛ばず。

オーストラリアの守備ラインのギャップをついて本田圭佑が飛び出したところに香川のパス。詰めてくるDFがカバーに入る前にシュートを撃つがジャストミートせず。

52分、日本。細貝に代えて梶山を投入。

細貝を下げて完全に4-1-4-1に。

58分、オーストラリア。ゴール正面左からのFK。サーキーズが直接狙うが枠の上。

サーキーズのキックはオーストラリアの選手に当たったということでゴールキックの判定。

61分、オーストラリア。サーキーズに代えてトロイージを投入。

63分、日本。森本に代えて豊田を投入。

67分、オーストラリア。ムシャリクに代えてキルケニーを投入。

68分、日本。本田圭佑とのコンビで右サイドを崩し、本田圭佑のクロスが跳ね返されたところを内田がミドル。わずかにゴール右に外れる。

きっちりコースを狙ったシュート。わずかに外れたがバーレーン戦のぼよよんゴールよりは積極性がある。

71分、オーストラリア。ノースに代えてレイヤーを投入。

72分、日本。右サイドエリア角付近からのFK。内田が蹴るが谷口はわずかに届かず。

キックの精度はちょっと低かった。谷口もうまく飛び出したが届かず。

72分、日本。本田圭佑に代えて岡崎を投入。

日本は前線にサイド適正がある選手を何人も入れているけれども結局は真ん中に固まって、サイドアタックは内田と長友頼み。もっと前線とサイドのフルバックでコンビを組めば楽に崩せるのに。

79分、オーストラリア。セレスキーに代えてザドコビッチ、トンプソンに代えてブリッジを投入。

TBSはオーストラリアの選手交代をちゃんと見せない薄バカぶり。

81分、オーストラリア。右サイドからザドコビッチのクロスがゴール前に上がるが、吉田がなんとかクリア。

この時間帯オーストラリアのチャンスが続く。パワープレーで攻めてくるオーストラリアにセカンドボールがなかなか拾えない。

82分、日本。内田に代えて安田を投入。

安田が右に、長友が左に。

88分、日本勝ち越し。梶山、岡崎とつないで左サイドのスペースを引っ張った安田へ。安田は勝負せず、谷口に戻してのクロスに岡崎が精一杯体を伸ばしてヘッド。GKフェデリチが見送ったボールはボールポストに当たって内側に入ってゴール。2-1。

諦めずに撃ったからこそ入ったゴール。ヘッドは転がりにも助けられてゴールマウスに吸いこまれた。

追加タイムは2分。

オーストラリアは空中戦のパワープレーを目指すが、日本は跳ね返す。

このままタイムアップ。日本が2-1で逆転勝利。

サイドアタックの連携を除けばパス回しでうまく崩せたゲームではあった。もう少しサイドアタックが効果的なら言うことはないのだけれどね。