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2008年8月14日木曜日

北京五輪、3戦全敗を受けて

Beijing 2008 Football First Round - Group B U-23 Netherlands 1-0 U-23 Japan @ Shenyang Olympic Stadium
Netherlands:Sibon 73(r)

3戦全敗。もちろん、0勝。言い訳はできない。結果だけを見ればすべて1点差の惜敗だが、この1点に世界との大きな差がある。オリンピックに出てくるU-23の選手と言っても、ヨーロッパのクラブで中心選手として活躍している選手も多い。クラブが出場を認めないと問題になった選手もひとりやふたりではないのだ。

日本代表もJリーグではレギュラーを張っている選手を中心に構成されていた。

だが、ヨーロッパや南米のサッカーとJリーグのサッカーをテレビ画面で見比べるだけでも、スピードの違い、展開のワイドさ、フィジカルプレーの強さなどはっきりと差があることがわかる。レベルが違うリーグの選手で構成された他の国を相手にメダルということを言っていたわけだ。

本田圭佑はビッグマウスで3連勝ということを言っていたが、VVVフェンロで何を学んできたのだろうと思う。エールディビジはビッグ3以外はそれほどレベルが高くはないのだが、その中で彼ひとりの力では残留争いから救い出すことはできなかった。名古屋時代から中盤でボールを触るだけ、ドリブルで切り込んでのシュートというプレーはほとんどなかった彼だが、オランダでも成長しなかったわけだ。

水野、家長という両サイドのアタッカーがパフォーマンスを落として、代表から落選するなかで残ったということはそれだけの責任を持たなければならなかったということ。それができなかったのは自覚が足りなかったのではないか。

オランダ戦後 反町監督&西川会見
北京五輪 グループリーグ第3戦
(スポーツナビ)


――3連敗となったが、そのなかでよかった面を挙げるとすれば?

反町 3試合でいい結果は出ませんでしたが、リスクを冒して攻める、連動性のある攻撃をするという姿勢に関しては評価していいと思う。戦い方に悔いは残っていない。


もしぼくが監督なら悔いしか残らないゲームだったと思うのだが。サイドアタックは徹底できず、そして簡単な決定機を押し込むこともできず。

いろいろ考えたスペシャルプレーも不発。いったい何のために練習したのだと思ってしまう。

それを含めて、やることはやったと言っているのなら、反町さんは現場に戻らなくてもいい。もう悔しくて寝られないほどやり残したことがあってという気持ちで勉強しなければ、日本人監督の未来はない。

日本サッカー協会の出世競争だけに関心があるというのならともかく、現場にこだわるなら、ヨーロッパの弱小国の下部リーグでかまわないからアシスタントコーチからやり直せと言いたい。

日本人でヨーロッパ列強のクラブの監督になったのはスペイン3部(実質4部)のプエルタ・ボニータで指揮を執った佐伯夕利子さんくらいしか思いつかないが、そういう経験をする必要があると思う。

そうしないと、世界最先端のタクティクスを肌で感じとれず、こんな覇気のないコメントになってしまう。


――アジア勢がグループリーグを突破できない。欧州のチームなどとはまだ大きな差があると思う。どうやってその差を埋めるのか?

反町 アジアといっても、中国、日本、韓国では、サッカーも違うし、一概にくくることはできない。日本は日本独自のサッカーでやっていくしかないと思っている。ただ、それだけに執着して、突っ走ってしまうのもよくない。今日の試合でも、グラウンドが悪いなか、フィジカルコンタクトに苦しんだ。そういったことは体の使い方や組織で対処していかなければいけない。また、欧州と比較すれば、アジアは経験が少ないとも言える。欧州は週に1、2度は国をまたいだ戦いがある。それはアドバンテージだと感じている。


やっぱり、ピッチが悪いということになってしまう。こういう言い訳が通用すること自体、甘いと言わざるをえない。フィジカルは努力しても難しい部分があるが、ピッチが悪いことを理由にするとインフラが整っていること自体が世界のサッカーとの差だと言っているようなものだ。

オランダ戦後 日本代表コメント
北京五輪 グループリーグ最終戦
(スポーツナビ)

■本田圭佑(VVV/オランダ)

「審判に邪魔された」

(今日も1点差。勝てなかった要因はどこに?)どこの差だったんでしょうね。今日はPKでしか点を決められていないし、審判に邪魔されたとしか言いようがない。せっかくいい試合だったのに……。ああいった形で負けてしまい、残念でならない。
(PKを取られたシーンについて)あとでビデオで見たが、やっぱり試合中に思ったのと同じで、バベルのドリブルが長くて、あきらめた後に倒れたということだったと思う。審判は最初から、どこかでPKを取ってやろうと決めていたかのようなレフェリングを前半の最初からしていた。そう思っても本当に残念でならない。

(それでも、点が取れなかったが?)点が取れなかったのは紙一重。チャンスは何本もあったんで……。そこは日本の課題だと思う。ただ、それはどこのチームが持っている課題。
(点を取るために、どう改善が必要か?)やっぱり最後は個人の力だと思う。シュートを打つのは人なので。そこの技術を上げないと点は入らない。とにかく、この経験を次に生かさないといけないと思う。
(新シーズンの目標は?)それについては、まだどこでやるかも決まってないので、何とも言いようがない。


頭の悪さもここまで極まると見事というしかない。一般常識は知らなくてもサッカー脳というか、サッカーに関することだけは天才的にうまい選手はたくさんいる。しかし、本田はサッカーについても甘い。

ペナルティの場面。エリア内でユニフォームをつかんでいて、それで相手が倒れたらレフェリーは笛を吹く可能性が高い。そんなこともわかっていなかったのか。

あれはカードが出るようなファールでも流すことが多いイングランドの審判でもペナルティをとったはずだ。どう考えてもプレー中に引っ張っているのだから。

こういう自己中心的な気持ちでサッカーをしていたのなら、彼が一番の戦犯と言わざるをえない。ただ、戦犯という言葉は本来の実力を発揮していれば勝っていたという前提だから、本田圭佑は予選でのぶれ球FKの印象だけで残っただけのレベルには足りない選手だったとすれば、馬脚を現したということなのだろう。

W杯日韓大会でトルシエにハッサン二世カップのボレーの印象だけで選ばれた西澤みたいなものか。実際、西澤はスペインでは通用せず、Jリーグでもそこそこの選手のまま。

全敗も当然…バラバラだった反町ジャパン(スポーツニッポン)

最終戦で指揮官と選手の間に“溝”もできてしまった。試合前に反町監督から「オランダはうまいから前からボールを取りにいかなくていい」との指示が出たが、選手は無視。本田圭は「オレの考えは違った。何人かの選手に“前からいって相手を圧倒しよう”と話したら、賛同してもらった」と証言した。試合後は森本がサポーターにあいさつするチームに加わらずに足早にロッカーに引き揚げるなど、後味の悪い最終戦となった。


選手が監督の指示を勝手に変えてしまうとは。宮本恒靖がトルシエのライン統率に逆らってラインを下げて成功したことはあるが、それは結果を残したから褒められること。

監督の指示に逆らって負けたのでは意味がない。というか、選手に叛乱を許すほど、反町さんはチームを掌握していなかったということ。

日本サッカーの立て直しは時間がかかるかもしれない。

2008年8月13日水曜日

Beijing 2008 Football First Round - Group B U-23 Netherlands vs. U-23 Japan 13th August

Beijing 2008 Football First Round - Group B U-23 Netherlands vs. U-23 Japan @ Shenyang Olympic Stadium

FIFAのフラッグ、フェアプレーのフラッグに続いて両チームの入場。

オランダの国歌「Wilhelmus van Nassouwe」、日本の国歌「君が代」の演奏。

オランダはオレンジ、白、空色のファーストジャージ。システムは3-4-3。

U-23 Netherlands (Beijing 2008 U-23 Netherlands vs. U-23 Japan)
 Sibon 
BabelMakaay
DrentheDe Guzman
EmanuelsonMaduro
Jong-A-PinJaliens
 Marcellis 
 Vermeer 


日本は青一色のファーストジャージ。システムは4-2-3-1。

U-23 Japan (Beijing 2008 U-23 Netherlands vs. U-23 Japan)
 Toyoda 
 Taniguchi 
Keisuke HondaOkazaki
KajiyamaHosogai
MorishigeNagatomo
YoshidaMizumoto
 Nishikawa 


オランダは日本に2点差以上で勝利することがノックアウトラウンドへの絶対条件。

日本のキックオフで前半開始。

12分、日本。右サイドから切り込んだ長友がミドルシュート。こぼれ球に豊田が詰めるがクリアされる。

豊田は倒されたように見えるがホイッスルはなし。

19分、オランダ。マカーイのスローインにシボンが合わせるがシボンのファール。

マカーイはロングスローもできるのか。彼はスローインをやる選手だったっけという印象。

21分、日本。谷口から豊田へのパス。前線に3人というチャンスだったが。豊田のシュートは宇宙開発。

シュートの選択は悪くないけれども宇宙開発ではね。前にふたつもパスコースがあっただけに判断力の幅の狭さは残念。

26分、オランダ。左サイドエリア角付近からのFK。デ・グズマンが直接狙うがGK西川がキャッチ。

シボンも飛びこんできたが、GK西川は落ち着いていた。

29分、オランダ。カウンター。ボールを奪って左サイドのドレンテに振って前線のシボンにボールが出るが、細貝がきっちりついてシュートを撃たせず。

3対3のピンチだったが、落ち着いてシボンを抑えた。

30分、日本。豊田のスルーから岡崎。クリアボールを右サイドでつないで梶山が切り込んで森重に渡すがシュートは撃てず。

またもや森重。彼はちゃんとシュートを撃つという姿勢でピッチに立っているのだろうか。レフトバックだからと言ってゴールを奪っては駄目ということはないのだが。

31分、オランダ。カウンターからバベルが突破。マカーイがボールを落としてマドゥーロがシュートを撃つがゴール左に外れる。

マドゥーロの飛び込みに日本は反応が遅れたがシュートは左に外れる。

35分、日本。本田圭佑のCK。バベルの足に当たってゴールに向かうがGKフェルメールがキャッチ。

バベルがジャストミート気味にゴールに返してあわやオウンゴール。しかし、GKフェルメールが落ち着いていた。

38分、オランダ。水本へのファールでシボンにイエローカード。

39分、日本。豊田のキープからこぼれたところを岡崎がシュート。ゴール左に外れる。

豊田はポストプレーでは勝っている。彼がボールをキープできるなら日本はチャンスを作れるかもしれない。

44分、オランダ。スローインからマカーイが落とし、エマヌエルソンのシュート。ブロックされてこぼれたところをシボンがバイシクルで狙うが、日本がブロック。

アディショナルタイムは1分。

ゲームはこのまま前半終了。0-0で折り返し。

オランダのキックオフで後半開始。

48分、オランダ。左サイドエリア角付近からのFK。デ・グズマンが直接狙ってくるがGK西川がパンチングで逃れる。

ゴール左隅を狙ったシュートだったが、GK西川が落ち着いて対処。

51分、オランダ。ゴール正面右からのFK。ドレンテが左足で直接狙ってくるがわずかにポストの左を通過。

GK西川のきっちり反応していた。枠内なら西川が弾いていたか。

53分、日本。岡崎のキープから本田圭佑、森重を使って左サイドを突破。本田圭佑に戻してクロスをあげるが精度なし。

本田圭佑はフリーでゴール前にあげることもできないのか。いったい何をしにオランダまで行って来た?

54分、日本。左サイドのスペースにこぼれたボールに豊田が追いつき、ドリブルで切れ込んでシュート。GKフェルメールがなんとか弾いてCKに。

日本のビッグチャンス。オランダも暑さで疲れてきたのか、スペースが空き始めている。

2005年のワールドユースでオランダに簡単にぶち抜かれていた日本だが、今日は圧倒的な差を見せつけられることはない。オランダは暑いとだめなのか。

58分、日本。左サイドからボールを運んだ森重が思いきってミドル。ポストに跳ね返ったところに豊田が詰めるがゴール左に外れる。

森重のシュートにGKフェルメールは反応できず。豊田も予想していなかったのかシュートはヒットせず。

61分、オランダ。マドゥーロに代えてバッカルを投入。

62分、日本。右サイドで長友がボールをキープ。岡崎とふたちで崩して中央の梶山にパス。梶山が切り返してシュートを撃つがヒットせず。

梶山のシュートは明後日の方向に。これではゴールの匂いはしない。

62分、オランダ。谷口の突破を止めたヤリエンスにイエローカード。

63分、日本。ゴール正面右からのFK。本田圭佑が左足で直接狙うがGKフェルメールがセーブ。

本田圭佑のFKは魔球と呼ばれたころの迫力はなし。一発屋だった可能性もある。あるいは小手先のテクニックだけがうまくなったのか。

69分、日本。バベルの突破についていた本田圭佑がユニフォームを引っ張ってエリア内で倒してPKの判定。

相馬直樹はバベルがもらいにいっているからペナルティではないと言いはっているが、あれだけつかんでいたら印象はペナルティだろう。

72分、日本。ペナルティのボールの位置に文句をつけた豊田にイエローカード。

73分、オランダ。PK。シボンが右足で真ん中に蹴り込んでゴール。1-0。

シボンのゴールはど真ん中。GK西川の残った足に引っかかりそうだったがゴールは決まった。PK職人のマカーイがいるはずなのに。シボンだったのかという感じで。

74分、オランダ。シボンに代えてザウファーローンを投入。

79分、日本。谷口に代えて森本、本田圭佑に代えて香川を投入。

81分、オランダ。遅延行為でデ・グズマンにイエローカード。

85分、日本。岡崎に代えてを投入。

86分、オランダ。カウンター。エマヌエルソンからの縦パスに抜けだしたマカーイがボールに追いついて左足でシュート。GK西川がセーブしてCKに。

一発の縦パスに反応したマカーイが滑り込みながらシュートを撃つがGK西川がセーブ。

89分、オランダ。デ・グズマンに代えてピータースを投入。

アディショナルタイムは3分。

90分、日本。細貝からのロングフィード。豊田が落として森本と香川が競ってシュートを撃つがわずかにゴール右に外れる。

豊田がしっかり落としてこぼれたところに森本、香川が詰めるがゴール内には押しこめず。

92分、オランダ。右サイドエリア角付近からのFK。ドレンテが直接狙ってくるがサイドネット。

ドレンテのシュートは強烈だったが、サイドネット直撃。

ゲームはこのまま終了。1-0でオランダが勝利。

日本は3戦全敗、もちろん0勝。すべて1点差で破れたが、この1点が世界との大きな壁となった。ショッツオンゴールはオランダが3、日本が5と上回っていたが、スタッツのすべてで上回っていてもゴールの差で負けていれば意味はない。この部分をどうするか。

日本サッカー協会もメディアもファンも他人任せにすることなく、日本が強くなる方法を考えなければ駄目だと思う。誰かがやってくれるではなく、やらなければならないという強い意思をもつこと。これが大事なこと。