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2009年6月28日日曜日

日本の実力を出すには監督更迭しかない

2010 FIFA World Cup South Africa Asian Qualification Round 4 Matchday 8 Uzbekistan 0-1 Japan @ Pakhtakor Stadium
Japan:Okazaki 9

Uzbekistan 3.85 draw 3.30 Japan 1.82(bwin)

2010 FIFA World Cup South Africa Asian Qualification Round 4 Matchday 9 Japan 1-1 Qatar @ Yokohama International Stadium
Japan:Own goal(Al-Binali) 2
Qatar:Yahaya 53(r)

Japan 1.30 draw 4.50 Qatar 9.00(bwin)

2010 FIFA World Cup South Africa Asian Qualification Round 4 Matchday 10 Australia 2-1 Japan @ Melbourne Cricket Ground
Australia:Cahill 59,76
Japan:Tulio Tanaka 40

Australia 2.00 draw 3.15 Japan 3.50(bwin)

W杯最終予選で露見した
岡田ジャパンの脆さ。
(Number Web)

ワールドカップ・アジア最終予選の最後の3試合を前にして、日本が勝つのは当然として、それ以上に、どんな勝ち方をしてくれるのだろうと期待した人は多いだろう。

直前におこなわれたキリンカップのチリ戦とベルギー戦での勝利があまりにもあざやかだったからだ。

両試合とも、4対0という近年にない大勝だったばかりでなく、岡田監督は中村憲剛をいつものボランチではなくトップ下で使ったり、チリ戦の前半途中からはレッズの18歳の山田直輝を交代出場させたりした。そして、それらがことごとく当たったのである。

試合後、岡田監督は自信たっぷりに語った。

「2カ月ちょっと空いても、まったく違和感なくできている。チームとして変えない部分、ベースとなる部分がしっかりできていた。われわれのやろうとしていることが、選手たちの体にしみついている。誰が試合に出ても同じようにできるだろう」

つまり、チームは完成したといわんばかりだったのである。


岡田もマスコミも相手が2軍以下であることを隠し続けた。チリをW杯南米予選3位、ベルギーを北京五輪4位とあおり立てた。そして、圧勝すると日本は強いとばかりに騒いだ。相手の実力を検証することもなく。

サッカーに詳しくないファンは手もなく騙されただろう。彼らに入ってくる情報は勝ったという事実だけだったのだから。そして、岡田も日本のサッカーは完成の域に入っていると宣言してしまったのだ。

これで最終予選の最後の3試合に期待しなかったとしたら、その人は相当のヘソ曲がりということになろう。

ぼくは、いうまでもなく、そのヘソ曲がりだ。そのうえ、ベルギー戦の試合終了のホイッスル直後の日本代表選手たちのいかにも浮かない顔を見てしまったのだ。ビデオを録った人は、もう一度見なおしてみるといい。4対0で勝ったよろこびに浸って、笑っている選手は一人もいないから。

おそらく、彼らは肉体と肉体をぶつけ合って戦ってみて、ベルギー代表とは名ばかりで、じっさいは1軍半のチームだったことを知らされたのである。そんなチームに大勝したところで何の意味があろう。日本代表選手たちの浮かない顔はそういっていたのだ。

チリ戦も、きっと同じだったであろう。そもそも、ワールドカップ予選を戦っている最中に、どこの国がベストメンバーの代表を連れて地球の裏側までやってくるか。常識的に考えれば、誰にでも分かることだ。つまり、キリンカップで日本代表がよく見えたのは、相手が好きなようにさせてくれたからなのである。


ぼくもへそ曲がりである。過去の記事を読んでもらえればわかるが、日本は2軍以下の相手に勝ったにすぎない。世界では通用しないと書き続けている。ベスト4など無理だと。楽観論の根拠は薄弱だったし、チリとベルギーのメンバーを見れば代表キャップ0の選手が多くを占めていた。勝って当然の相手だった。

モチベーションも低く、そして運動量もなかった。あれなら日本の大学生とガチンコでぶつかったほうがまだましだった。そんなレベルだ。

はたして、最終予選の最後の3試合の結果はまことに無様なものだった。ウズベキスタンには何とか1対0で勝ってワールドカップ出場を決めたが、先制したあとは攻められっぱなしで同点にされなかったのが不思議なくらいだったし、カタールには先制後に同点にされ、オーストラリアには先制後に逆転された。

「われわれのやろうとしていることが、選手たちの体にしみついている。誰が試合に出ても同じようにできるだろう」

それがまったくできなかったのである。キリンカップの現実を無視したところから導き出された結論だったのだから当然のことだ。パスも通らず、出場停止や体調不良の選手の代わりに出た選手も、最後までチームにフィットしなかった。

なかでも、大型選手ぞろいのオーストラリア戦で、中澤の代わりに阿部勇樹をセンターバックで使ったのにはおどろいた。きっと、誰が試合に出ても同じようにできるということを証明したかったのだろうが、いかにも1人よがりの采配だった。

しかし、失望することはない。キリンカップの結果は親善試合においてよく見られるもので、そのあとの3試合の結果が真の実力だと分かったのである。そう思えば、「本大会でベスト4を目指す」という岡田監督のスローガンも、笑ってきき流すことができるだろう。


実力があれだったと思えば、笑って聞き流せるか。そんなわけはない。監督が岡田じゃなければベスト4は無理にしても、1勝、ベスト16の可能性はあるのだ。その戦績をむざむざ捨てるのか。

簡単に勝てるはずのウズベキスタン、カタールに苦しみ、リベンジを期したオーストラリア戦では返り討ちにあった。それでも岡田を支持するのか。

威勢のいいことを言って、負けると言い訳ばかりの指揮官をどう支持すればいいのか。希望もなにも見えない。本戦に出るのは当たり前になった。しかし、ブラッターは本戦の結果次第では大陸別出場枠の見直しを行うといっている。アジア枠は削られる可能性が高い。

そうなると日本は3位の座を争ってプレイオフに回るか、あるいは2位で敗退という可能性だってある。アジア枠は3の可能性も、2の可能性もあるのだから。4.5は明らかに多すぎる。

本当に日本のサッカーの未来を考えるなら、今すぐにでも岡田を更迭すべきだ。

2009年6月23日火曜日

当たり前のことを今更褒められる岡田って誰だ?

サッカー監督が選手のコンディションを気遣うことは初歩の初歩。こういうことを改めて強調されるとは思わなかったのだが、Number Webはよほど書くことがなかったのだろうか。

選手をほぼ無傷で帰還させた
岡田監督のマネジメント力。
(Number Web)

調整に苦しんだ選手の姿を、いくつか目の当たりにしてきた。

ウズベキスタン戦では内田篤人が発熱で体調を崩し、試合を欠場してしまった。「どんな場所でも眠れる」というチーム一、タフガイの長谷部誠ですら、ウズベキスタンに向かうチャーター機でまったく眠れなかった影響もあって、タシケントでは練習を途中で切り上げて出場を危ぶまれたことがあった。

興梠慎三は発熱、玉田圭司からは「ちょっと体調がよくない時期もあった」と後日、打ち明けられたこともあった。取材を進めれば、そんな声がもっと拾えたかもしれない。

そして、オーストラリア戦では中澤佑二が発熱によって、メルボルンに渡ってから練習に参加できなかった。試合前日にやっとピッチに姿を現したものの、軽いランニングだけで、とても試合に出場できるようなコンディションではなかった。

コンディション管理における中澤の徹底ぶりは有名だ。睡眠、食事を大事にして、摂生を続けるそんな彼が、体調を崩してしまったことに、今回の遠征の過酷さが表れている。カタール戦の前日には、「みんな結構疲れていると思う」と自分のことよりも先に、周囲を心配していた。主将としての気苦労が多少なりとも、あったのかもしれない。

W杯出場を決めたウズベキスタン戦での勝利の後、カタール戦はホームで引き分け、さらにオーストラリア戦は前回のドイツW杯の再現を見るかのような不甲斐ない逆転負け。持ち味のパスサッカーが展開できず、攻守にわたって課題を多く残したのは事実だ。ただ、その戦いの裏では国内2連戦→タシケント→横浜→メルボルンという日程と予選突破の重圧によって、精神的にも体力的にもギリギリの状態で選手が戦っていたことを忘れてはならない。


この書き方だとW杯アジア最終予選で苦戦したのはすべてコンディションが悪かったからという言い訳にも見える。岡田さんを擁護するにしてももっと他に書き方があるだろう。

逆にいえば、主力がコンディション不良が起こったとき、日本代表はもう戦えない集団になるのだということを認めたと同じではないか。サッカーコラムを書いているくらいだから、サッカーに関して無知というわけではないだろうに、なんだろう、この素人くささは。提灯記事を書けとデスクに命令されたのだろうか。

アジアでの戦いを軽んじることなく、真摯に対応したことで世界最速のW杯出場を決めることができた。さらにケガを抱える中村俊輔や、1年間ほぼフルで戦ってきた本田圭佑ら欧州組を休ませることができ、中澤佑二以外はダメージを残さずに各クラブに帰すことができたのは意義深い。中澤にしても軽症であるし、間もなく復帰することだろう。

1年後の本大会に向けたコンディションづくりが始まっていることを考えれば、ほぼ無傷で生還させた指揮官のマネジメントの部分はもっと評価されていい。


世界最速で決めたということに何の意味があるのだろう。今だに理解ができない。単なる日程の問題だろう。予選の日程上、アジアが最速になるのは当然だし、Group Bに比べてGroup Aがイージーだったことを思えば、日本の最速の突破は必然だった。しかし、それでシードになるわけでもないし、グループステージを免除になるわけでもない。

今回の予選でも怪我人が出なかったというが、テストもされずに帰ってこなければならなかった選手も大勢いる。クラブでやっているポジションとは別のところで試された選手もいる。マネジメントではかならずしも成功とはいえない。

横浜Fマリノスの監督時代にはクラッシャーとも言えるくらい、選手を壊しまくった岡田さんにしたらましになったと言えるかもしれないが、それでもクラブから預かった選手を無事に返すのは当たり前のこと。

そんなことしか褒められない監督で、大丈夫なのかとすら思う。

2009年6月18日木曜日

現実が見えない岡田と心中しかないのか

2010 FIFA World Cup South Africa Asian Qualification Round 4 Matchday 10 Australia 2-1 Japan @ Melbourne Cricket Ground
Australia:Cahill 59,76
Japan:Tulio Tanaka 40

オーストラリア戦後 岡田監督会見
2010FIFAワールドカップ・アジア最終予選
(スポーツナビ)

選手たちに関しては、チームとして非常によくまとまってやってくれたと思います。ただ、もう少しマイボールの時間を長くしないと、うちのサッカーをやるには厳しいと。ハーフタイムにも「サイドを変えて、下げてもいいからボールキープを長くするように」と言ったんですけど。なかなか中盤のところで縦に早かった場面が多くて、うまくいかなかったと。ただ、崩される場面はほとんどなくて、やっぱり(危険なのは)セットプレーの高さ。セットプレーを与える回数を少なくする、そのためにもマイボールの時間を長くしないといけないと思っています。とにかく、長い予選でしたけど、選手たちは厳しいスケジュールの中、本当に最後までよく頑張ってくれたと思います。


オーストラリアは世界の16強だ。そしてベストメンバーではない、彼らに対して十分な力を発揮できなかった。日本もベストではなかったとはいえ、サッカーのスタイルを貫けなかったということは、今の時点で世界に通用しないということではないか。セットプレーを与えないようにするのは常識だが、1回も与えないようにするのは難しい。セットプレーの守り方を徹底できなかった岡田に責任があるのではないか。

――この2試合、ポゼッションができない試合が続いていたが、今後「自分たちのサッカーができないと勝てない」というのでは本大会は苦しいのでは?

もちろんわれわれはもっと、いろんなメンバーの組み合わせなどで、十分ポゼッションできる、自分たちのリズムに持っていけると思っています。それとともに、より強い相手(との試合)になった場合、対応する策もやっていかないといけないことが出てくるだろうとは思っています。


岡田監督「豪州に勝てなければベスト4は無理だ」
日本代表 岡田武史監督インタビュー
(スポーツナビ)

――ホームのオーストラリア戦では相手が引き分け狙いで思い切り守備的でした。あれだけ守られると、FWにこじ開ける力はありませんね

僕は、そういう見方はしていないんですよ。逆に言うとオーストラリアがアジアであれだけボールを相手にキープされたことは初めてですよ。僕は「こういう相手にもあれだけ回すことができるんだ」と思った。それに、あれだけ守られると、世界中、どのチームも、簡単には点は取れません(笑)。でも引き分けに満足してはいけない。

何が勝つために必要なものだったのか。1つ見えたポイントは、ゴール前に入っていかなきゃいけないということです。「中盤で回すのに人数をかけているのでゴール前に入れません」では、彼らに勝てませんよ。彼らは、中盤で日本みたいにボールを回すならば、きっとゴール前には入れないでしょう。でも、われわれは回したところからまた入っていく、だから勝てるんです。「前線でプレッシャーをかけているからゴール前にいけません」。それじゃあ勝てないんです。前線の選手も守備に参加し、なおかつ、ゴール前でシュートを打てなきゃダメなんです。そういうことが徐々に見えてきているので、僕は、あのオーストラリア戦をネガティブにとらえていないんです。


コンディション不良のオーストラリア相手にボールを回すことができたが、今回はボールを効果的に回すことができなかった。回すために回すというのならできたのだが、アタックを仕掛けるところでは効果的なボールは入らなかった。

岡田がインタビューで答えていることとは180度違う現実。マスコミはここを突っ込むべきだったのだ。インタビューではオーストラリア相手にボールをキープすることができたと自画自賛していたが、今回は逆の結果になった。メンバーが揃っていないのは相手も同じこと。それをどう説明するのかと。

――オーストラリアのチームをどう思うか?(オーストラリア人記者)

おそらく今日のオーストラリアに関しては、日本もそうでしたが6人くらいベストメンバーが欠けていると思います。この試合で、どうこう言うつもりはないですが、平均的なレベルとして非常に高いチームだと思います。前回のワールドカップ・ドイツ大会で優勝したイタリアに延長で負けた、力を持ったチームだと思っています。


イタリアに負けたのは事実だが、延長ではない。アディショナルタイムにトッティのPKでイタリアが勝利した。岡田は自分が見た試合を記憶していないのだろうか。サッカーファンであれば、印象に残った試合はきちんと覚えているのが当たり前だろう。いや、イタリアとの試合はスカウティングの上で見なければならない試合だった。それを怠ったということか。

サッカーに対する情熱が足りないのではないのか。あるいはW杯ドイツ大会をしっかり見ていないのではないか。

――今日の試合で、日本は相手のペナルティーエリアまで攻められなかったが、選手の組み合わせで活路を見いだせるのか、それとも新たな手立てを考えるのか?

何も大きく変える必要もないし、この1試合で悲観することもないと思っています。松井のボレーや(矢野)貴章のボレー、たくさんではないがチャンスを作っていましたし、もう少し全体を押し上げてからの攻撃になっていれば、こぼれ球を拾ってまた攻撃するという展開に持っていければ、それほどすべてを変える必要はないと思います。


つまり、中央突破は捨てないと。どれだけサッカーの能力値が低いのだろう。通用しなければ、攻め方を考えるものだが、それができない監督に率いられるということは不幸でしかない。

予選は通過した。どうして、本戦は違う監督にしないのだろう。

試合後 オーストラリア代表ピム監督会見
2010FIFAワールドカップ・アジア最終予選
(スポーツナビ)

――最終予選をグループ1位で終わったことは、オーストラリアにとってどれだけ重要だったか?

リズムがどうこうというより、(重要なのは)今日の試合に勝つことだと思っていた。1点取られたのは気になるところだが、この調子でいけばアジアでも、そして世界でも一番になれるかもしれない。


岡田がベスト4などという妄想を掲げるから、こんな嫌味を言われる。世界一というのは日本はベスト4という目標を受けてのことだろう。こういうシニカルな皮肉を額面通りに受けとって、反論もできないメディアはバカとしかいいようがない。

――前半に先制されたが、後半で逆転できる確信はあったか。それから、逆転してから2人の選手を代えた意図は?(日本人記者)

もちろん、点を取られた瞬間から次のゴールを狙っていた。すぐに1点返したし、さらに追加点を奪うことができた。交代については、疲れている選手や、あまりプレーをしていない選手にプレーをさせるという意図があった。


つまりは逆転してから、流しても大丈夫という確信があったということになる。そうでなければ、経験を積ませるという言葉はでないだろう。日本に対するリップサービスがあっても、本音では大きな実力の差があったということだ。

最終予選の終わりに (1/2)
日々是最終予選2008-09(メルボルン編)
(スポーツナビ)

先日、ホテルでパソコンに向かっていた時のこと。つけっぱなしにしてあったテレビから、いきなり日本語が飛び出してきたので反射的に顔を上げた。画面に映し出されていたのは、横一列に並んだ日本人(?)のサッカー選手たち。彼らは、さながら映画『少林サッカー』のようなアクロバティックなヘディングやボレーキックを繰り返し、放たれたシュートは次々と標的に命中していく。そこに日本語のナレーション。「日本人は、いつもこんな練習をしているのです」――そして画面が切り替わって「オーストラリア対日本 6月17日 MCG」の文字。そう、日本戦を告知するCMだったのである。

あまりの馬鹿らしさに、最初はあっけにとられたものの、その後じわじわと笑いがこみ上げてきた。もちろん実際の日本代表が、こんなトレーニングをしているわけがない。だが、日本の特性であるボールスキルとアジリティ(敏しょう性)を生かすべく、素早い攻守の切り替えと高速パスサッカーの精度を高める練習を繰り返してきたのは周知のとおり。オーストラリアの人々が見たら、さぞかし曲芸めいたものに見えることだろう。そうして考えると、このCMは、彼らの日本(代表)観を端的に表していると言えそうだ。

日本が今、目指しているサッカーは、オーストラリアから見れば「驚き」というよりも、むしろ「奇妙なもの」として映っているのかもしれない。そのこと自体、別に気にすることではないだろう。とはいえ、そんな彼らの認識を「驚き」に、さらには「賞賛」にまで引き上げるとするなら、この試合こそが最大のチャンスである。日本がこれまで愚直に繰り返してきた「自分たちの」「日本らしい」サッカーが、ここMCGのピッチで炸裂することを切に願いつつ、キックオフの時を待った。


ちょっと動画を探してみたが、見つからなかった。

ただ、日本のサッカーはサーカスというところに特化していると欧米にはとらえられているということがよくわかるCMではある。サッカーよりもラグビーの人気が高いオーストラリアで、こんな扱いを受けているのだ。

彼らの驚きはサッカーの質ではなく、ゴールを目指さない奇妙なサッカーに対してなのだろう。

結局のところ、この試合でも日本は、中盤でイニシアチブを取ることができず、なおかつセットプレーでの高さ勝負も敗れてしまった。こうなっては、どう考えても勝ち目がない。昨日のコラムで、私は「サッカー国力では、日本はオーストラリアに勝る」「だから負けるわけにはいかない」と書いた。その思いは、こうして実際に敗れた今でも変わることはない。だからこそ、この敗戦はあらためて身にしみた。どうやら私は「Jリーグの底力」というものを、いささか買いかぶってしまっていたようである。国内リーグのインフラと競技レベルでは、断然アジアのナンバーワンではあるものの、それが代表チーム同士の戦いとなったときに「Jリーグの底力」は、まだまだオーストラリアの個の力に太刀打ちできない。その事実が、図らずも今日の試合で如実に明らかになってしまった。


Jリーグはかなりレベルが高くなった。しかし、金融危機で夢がある場ではなくなっているのも事実。スタジアムもヨーロッパの比べれば貧弱だ。屋台は出ているけれども、レストランはないスタジアムでは食事をしながらサッカー談義をすることはできない。いくらアジアのコンペティションで勝ったとしても、オーストラリアの選手の主戦場はアジアではなく、ヨーロッパなのだ。

だが、そうした現実を目の当たりにしながらも、岡田監督は「何も変えるつもりはありません」と断言する。「何も大きく変える必要もないし、この1試合で悲観することもないと思っています。(中略)もう少し全体を押し上げてからの攻撃になっていれば、こぼれ球を拾ってまた攻撃するという展開に持っていければ、それほどすべてを変える必要はないと思います」。その上で指揮官は「今のチームというのは、ある程度チームとしてのまとまりはあるので、大きく変わることはないと思います」と、大幅なメンバーの入れ替えがないことも示唆している。この発言に、どれだけのファンが納得できただろうか。

はっきり言おう。今の岡田監督の強化のための方策というものは、有名大学に合格するために、暗算の速さを究極まで高めようとしている“だけ”のような気がしてならない。もちろん実際の試験では、計算の速さだけでは解決できない、さまざまな応用問題がある。それを、暗算のスピードと正確さだけで打破しようというのである。それも、たった1年で。いかに好意的に考えても、これは「無謀である」と言わざるを得ない。

だが、どうやら岡田監督は本気のようだ。というよりも、それ以外の発想が見当たらないような印象さえ受ける。してみると、冒頭で紹介したCMも、実は日本の現在の状況を端的に表しているようにも思えてしまう。いずれにせよ、当初は笑っていられた日本サッカーのパロディーも、実はあまり笑えないものであることに、あらためて気付かされた次第である。

早々に本大会出場が決まった日本にとり、今後は「日本の目標」をどこに設定するかが課題となる。すでに、メディアによって独り歩きした感の強い「W杯ベスト4」も、実のところ、選手を奮起させるための“記号”でしかない(少なくとも私はそうとらえている)。逆に本気で、それこそミッションとして「W杯ベスト4」を狙うならば、現状を見据えて「監督交代」も視野に入れるべきであり、それは本来ならば監督ではなく協会会長がアナウンスすべきことである。その意味で、すでに“暴走”気味の感がある「W杯ベスト4」はいったん封印し、あらためて日本協会は来年のW杯に向けた目標設定を明確にアナウンスすべきではないか。さもなくば日本は、またしても4年前と同じ過ちを繰り返すことになるだろうし、それだけは、何としても避けたいところである。


宇都宮徹壱のコラムは後出しじゃんけんという感じは拭いきれない。こんなことは岡田が就任したときからわかっていたことではないか。本戦での監督交代という記事を書いたライターもブロガーもたくさんいた。オーストラリアに敗れたから、書くのでは卑怯としかいえない。

今更感があるのだ。

これまで提灯記事を書いて盛り上げてきたが、結局は梯子を外すのか。それではマスコミと同じではないのか。

ライターとしてコラムを書くのなら、ぶれてはならない。意見を取り消すなら謝罪してから取り消すべきだ。その覚悟がないなら、仕事にすべきではない。

日本代表はこのままなら本戦で1勝もできないまま帰ってくることになる。それを避けるためには監督を交代させるしかない。いつになったら気付くのだろう。

2009年6月17日水曜日

日本はオーストラリア相手に逆転負け!!

2010 FIFA World Cup South Africa Asian Qualification Round 4 Matchday 10 Australia 2-1 Japan @ Melbourne Cricket Ground
Australia:Cahill 59,76
Japan:Tulio Tanaka 40

Australia 2.00 draw 3.15 Japan 3.50(bwin)

両国国旗、フェアプレー旗に続いて、FIFA Anthemにのって両国選手の入場。

日本国歌「君が代」、オーストラリア国歌「Advance Australia Fair」の演奏。

オーストラリアは黄色、緑、黄色のファーストジャージ。システムは4-2-3-1。

Australia (2010 FIFA World Cup South Africa Asian Qualification Round 4 Matchday 10)
 Kennedy 
 Cahill 
CarleSterjovski
GrellaCulina
StefanuttoWilliams
NeillNorth
 Schwarzer 


ベンチメンバーはGKペトコビッチ、マダスキ、スピラノビッチ、バーンズ、ジテ、マクドナルド、ビドシッチ。

日本は青、白、青のファーストジャージ。システムは4-2-1-3。

Japan (2010 FIFA World Cup South Africa Asian Qualification Round 4 Matchday 10)
 Tamada 
OkazakiMatsui
 Kengo Nakamura 
KonnoHashimoto
NagatomoUchida
Tulio TanakaAbe
 Narazaki 


ベンチメンバーはGK都築、GK川島、山口、駒野、槙野、矢野、興梠。

前半。日本のキックオフ。

6分、オーストラリア。ニールのロングフィードに抜けだしたケイヒルが左サイドからシュート。GK楢崎がこぼしたところをケネディがつなぎ、ステリョフスキーが狙うが枠の上。

一発のフィードでケイヒルが抜けだしてのシュート。楢崎が弾いたところをつながれてステリョフスキーのミドルがあるが、CKに逃れる。

18分、日本。GKシュワルツァーのミスキックを左サイドで拾った中村憲剛が松井に戻してのクロス。岡崎がヘッドで叩くが大きく枠の上。

シュワルツァーらしくないバックパスからのミスキック。中村憲剛が拾ってつなぐが岡崎のヘッドはジャストミートせず。

24分、日本。左サイドエリア角付近からのFK。中村憲剛がゴール前に放り込み、こぼれ球を阿部がミドルを狙うがブロックが入ってCKに。

ゴール前での競り合いからこぼれたところを阿部がそのままミドル。ブロックが入ってCKに。

29分、オーストラリア。左サイドからのFK。カリーナが放り込んだボール。ファーでニールが飛びこむがGK楢崎がキャッチ。

ニアに高い選手を集めておいて、ファーを狙ったが楢崎が落ち着いてキャッチ。

39分、日本先制。中村憲剛のCK。真ん中で闘莉王がケイヒルに競り勝ちヘッドで叩いてゴール。0-1。

真ん中で闘莉王がケイヒルに競り勝ってヘッドを叩き込んだ。

アディショナルタイムは1分。

45分、日本。ゴール正面右からのFK。玉田が直接狙うが、ゴール内でニールが弾き返す。

玉田のシュートは枠をとらえていたが、ニールが弾き返した。

前半はこのまま終了。0-1と日本リードで折り返し。

後半。オーストラリアのキックオフ。

50分、オーストラリア。ゴール正面左からのFK。カールがゴール前に放り込み、こぼれ球をニールがシュートまでもっていくがゴール右に外れる。

セットプレーは日本が跳ね返すが、こぼれ球はことどごくオーストラリアが拾っている。

53分、オーストラリア。カリーナのCK。ニアでステリョフスキーがヘッドを合わせるが、枠の上。

素早いリスタートを仕掛けようとしたが、主審が止めて阿部に注意。阿部はセルフジャッジのしすぎ。オーストラリアのCKは精度が高くなっている。

58分、オーストラリア同点。右サイドからのFKグレッラが放り込んだボールにファーでケイヒルがヘッドを合わせてゴール。1-1。

ケネディに闘莉王、ケイヒルに阿部がついていたが阿部がケイヒルをフリーにしてしまう。ヘッドで楢崎の頭を越えてゴール。

67分、日本。松井に代えて矢野を投入。

松井は負傷による交代。

75分、オーストラリア。左サイドでケネディがキープ。カリーナにチェンジして前線のカールへのパス。カールがそのままミドル。GK楢崎が触ってCKに。

ケネディのキープからカリーナがつなぎ、カールの足元にパス。振り向いてのシュートは楢崎が反応。

76分、オーストラリア逆転。カールのCK。ファーまでこぼれたボールをケイヒルが右足で押し込んでゴール。2-1。

カールのCKはケネディの頭の上を越えてファーに飛びこんだケイヒルに。阿部がついていたが右足で押し込んでゴール。

77分、オーストラリア。ウイリアムズに代えてバーンズ、カールに代えてマクドナルドを投入。

ケイヒルが左サイド。ケネディとマクドナルドの2トップに。

84分、日本。橋本に代えて興梠を投入。

今野がアンカーということか。

85分、オーストラリア。ケイヒルに代えてビドシッチを投入。

ケイヒルは2ゴールの活躍。同点、逆転ゴールを決めた。

87分、日本。相手ボールのこぼれ球を奪った玉田がシュートを撃つが、GKシュワルツァーの正面。

ゴール前の高い位置でボールを奪った玉田だったが、シュートはシュワルツァーの正面。

アディショナルタイムは2分。

ゲームはこのままタイムアップ。2-1でオーストラリアの勝利。

アジアカップ2007で指揮を執ったオシムはガチンコのオーストラリア戦で120分ドロー。W杯ドイツ大会で残り10分に3点を叩き込まれて敗れたところから持ち返したのに、またもや逆転負け。岡田は進歩しているというが明らかな後退だ。

主力が出ていなかったのはオーストラリアも同じこと。セットプレーというが、ギアをあげたオーストラリアに球際でまったく勝てなかった。

世界のベスト4などとんでもない。グループステージで1勝というのも難しいレベルではないのか。岡田を更迭しないかぎりね。

2009年6月15日月曜日

スカウティングもできない岡田に監督の資格はあるか

2010 FIFA World Cup South Africa Asian Qualification Round 4 Matchday 10 Australia vs. Japan @ Melbourne Cricket Ground 17th June 2009

Australia 2.00 draw 3.15 Japan 3.50(bwin)

岡田監督「豪州に勝てなければベスト4は無理だ」
日本代表 岡田武史監督インタビュー
(スポーツナビ)

――オーストラリアとの最終戦は、グループでの1位を目指すための試合になるのですか?

1、2位にもわたし自身はこだわっていません。とにかくオーストラリアには負けるのは嫌なんでね。勝つと自然に結果として1位になるのかなと。1位になるためではなく、われわれのやっているサッカーで、少なくともオーストラリアレベルには勝てるということを証明していかねばなりません。そうでないと、W杯でベスト4なんて無理なわけですからね。


オーストラリアに負けるようでは、W杯ベスト4などは無理。そのことは岡田さんもわかっているようだ。日本もオーストラリアも本戦出場が決まっているわけで、1位、2位は意味がない以上、ベストメンバーを組むかどうかは未定だが、少なくとも公式戦で勝つということがブレイクスルーになる可能性はあるだろう。

――オーストラリアを負かせるくらいでないと、ベスト4というものには手が届きません

だから、負かせなければならないし、敵地であろうが、できると思っていますしね。ただ、今のところ真正面からぶつかっていくつもりです。もし、ここで策を打って、そこそこいい試合をして勝っても何も見えない。真正面からぶつかって『何が足らない』『何ができるか』が見えてこないと意味がないわけですよ。この前のホームでやったオーストラリア戦でも、そうですけれど、僕は一切、策は打たないしパワープレーもしなかった。それは決めていたんです。だから見えてきたものがありましたしね。


岡田さんの中には兵は詭道なりという言葉はないらしい。

兵ハ詭道ナリ。
故ニ能ナルモコレニ不能ヲ示シ、用ナルモコレニ不要ヲ示シ、
近クモトコレニ遠キヲ示シ、遠クトモコレニ近キヲ示シ、
利ニシテコレヲ誘イ、
乱ニシテコレヲ取リ、
実ニシテコレヲ備エ、 
強ニシテコレヲ避ケ、
怒ニシテコレヲ撓シ、
卑ニシテコレヲ驕ラセ、
佚ニシテコレヲ労シ、
親ニシテコレヲ離ス。
ソノ無備ヲ攻メ、ソノ不意ニ出ヅ。
コレ兵家ノ勝ニシテ、先ニハ伝ウベカラザルナリ。


敵にチャンスだと思いこませて罠に誘い込み、混乱させて奪いとり、相手が充実していれば固く守りを固め、強いところは避けて、相手を起こさせて乱し、卑屈に見せて相手を驕らせ、相手が休養十分なら疲れさせ、連携がとれているならこれを分断する。相手の弱いところを攻め、不意をつく。

こういうサッカーをやったとして、卑怯だと思われるだろうか。日本人と欧米では体格に大きな違いがある。体格で劣る部分は頭を使って勝つ。それが日本らしいサッカーではないか。オシムは考えろと言った。それはより早く判断を下し、動くことができれば、列強にも対抗しうるということではなかったか。

アルゼンチンだってマリーシアを使って勝つのだ。日本がそうしたって誰にも責められまい。

正々堂々じゃなければ、勝利と認めないというのなら、それはサッカーではない。

――ホームのオーストラリア戦では相手が引き分け狙いで思い切り守備的でした。あれだけ守られると、FWにこじ開ける力はありませんね

僕は、そういう見方はしていないんですよ。逆に言うとオーストラリアがアジアであれだけボールを相手にキープされたことは初めてですよ。僕は「こういう相手にもあれだけ回すことができるんだ」と思った。それに、あれだけ守られると、世界中、どのチームも、簡単には点は取れません(笑)。でも引き分けに満足してはいけない。

何が勝つために必要なものだったのか。1つ見えたポイントは、ゴール前に入っていかなきゃいけないということです。「中盤で回すのに人数をかけているのでゴール前に入れません」では、彼らに勝てませんよ。彼らは、中盤で日本みたいにボールを回すならば、きっとゴール前には入れないでしょう。でも、われわれは回したところからまた入っていく、だから勝てるんです。「前線でプレッシャーをかけているからゴール前にいけません」。それじゃあ勝てないんです。前線の選手も守備に参加し、なおかつ、ゴール前でシュートを打てなきゃダメなんです。そういうことが徐々に見えてきているので、僕は、あのオーストラリア戦をネガティブにとらえていないんです。


さすがに岡田さんだ。このコメントだけで解任に値する。

オーストラリアはポゼッションを目指したわけではない。日本にポゼッションを渡してもドローという目標が達成できると踏んだからボールを渡したのだ。

その証拠に日本はボールを回すことだけに満足し、ゴールに向かっていく姿勢はほとんど見せなかった。

そして、あのときのオーストラリアはヨーロッパのシーズンの真っ最中で、長距離の移動があり、時差ボケでへろへろだった。その相手に1点もとることができなかったのだ。

今回はシーズンも終わり、オーストラリアで2戦目。休養も十分。相手に利がある。

日本で戦ったオーストラリアよりもはるかにコンディションはいいのだ。同じことが通じると思っているのなら、岡田さんはバカとしか言いようがない。

全体が見えず、相手もわかっていない指揮官に率いられた兵は全滅するしかない。こういう無能な指揮官に率いられて皇国万歳と特攻するのが、岡田さんのサッカーなのか。

インタビューは全文が掲載されているわけではないが、本戦に向けて不安ばかりが沸き上がってくる。

2009年6月11日木曜日

日本代表の課題は相手のプレスをかいくぐる技術をつけること

2010 FIFA World Cup South Africa Asian Qualification Round 4 Matchday 9 Japan 1-1 Qatar @ Yokohama International Stadium
Japan:Own goal(Al-Binali) 2
Qatar:Yahaya 53(r)

Japan 1.30 draw 4.50 Qatar 9.00(bwin)

カタール戦後 岡田監督会見 (1/2)
2010FIFAワールドカップ・アジア最終予選
(スポーツナビ)

ホームに帰って来て、いい試合をしたいと思っていましたが、選手1人1人は頑張ってくれたものの、チームとして生かしてあげられませんでした。非常に悔しい思いでいっぱいです。やはり、こういう試合を今後にどう生かすかが一番大切なことだと思います。この悔しさを忘れずに、まずは次のオーストラリア戦、向こうはいいメンバーで来てくれるみたいなので、アウエーですが、ぜひいい試合をして勝ちにいきたいと思います。


開口一番「申し訳ございません」と二重敬語と存在しない言葉の否定形を使うというふたつの意味で間違った日本語で、ファンに謝意を表した岡田監督。申し訳ないは「言い訳ができない」という意味で実際には謝意はないのだが、そのあたりは国語力の残念な岡田さん(大学の先輩とはいえ)には無理な注文だろう。気持ちはよくわかるが、カタール戦のサッカーが岡田さんの限界なのではという想いはある。

岡田監督、声震わせ「申し訳ない」…W杯アジア最終予選(スポーツ報知)

不祥事を犯した企業の社長のように、岡田監督は、声を震わせながら頭を下げた。

「もっと、いい試合をお見せしたかったが、今日は選手を生かしてやることができませんでした。本当に申し訳ありません」

ホーム最終戦で格下・カタールにまさかのドロー。6万人超のサポーターに対し、世界最速のW杯予選突破を報告する晴れの舞台が一転した。多くのサポーターはすでに家路へ。まばらなスタンドの中で“懺悔”の場に変わった。


実際に口にした言葉と見出しが違うというのは記者も岡田さんが間違った日本語を使ったという認識があるからだろう。それを指摘しないのは日本的なよさと思っているのなら大間違いではあるのだが。言葉の問題はいつでも難しい。日本人のほとんどが間違った日本語を使っている今ではなおさらのことだ。

ヨーロッパでのシーズンが終わり、オーストラリアで1戦して、コンディションのいい相手に、レギュラーを何人か外してどこまでいいサッカーを見せられるのか。W杯ドイツ大会ベスト16の相手に勝たなければベスト4など到底かなわないということは十分にわかっているだろう。

それでもベスト4というなら具体的にどうするのか見せてもらいたいものだが、このところのサッカーは縦への突破ばかりで両サイドのフルバックとサイドハーフ(あるいはウイング)との連携でサイドを崩すというゲームは見せていない。中央を固められたらほぼ攻め手がなくなるサッカーでどう世界と戦うというのだろう。

中村俊輔はいい選手だが、セルティックでは見せるエリア内への飛び込みを日本代表ではほとんど見せない。同じようにサイドを捨てるなら本田圭佑の思いきりのほうがいいのではないかとすら思える。

相手がプレスをかけてこなければ調子よく攻め、プレスをかけてきた途端に守勢に回るというサッカーでは、破綻が来るのは予想ができることで、このままならW杯南アフリカ大会は間違いなくドイツの二の舞になる。

――カタール代表のメツ監督は、日本はテクニックはあるが、相手が仕掛けてくると日本は解決方法がないと言っていた。残り1年、試合の中で解決する力を養うにはどうすればよいか

メツさんがどうおっしゃろうと、われわれが今までできている試合はたくさんあって、今日ができなかったと。その1回ができなかったことで、すべてを覆すことは考えていません。メンバーの問題も当然ありますが、今日の相手なら今回のメンバーでも十分やらなければいけないと思っていましたので、そういう意味でできなかったことに関しては、解決していかなければと思っています。ただ、われわれは十分にそういう試合ができる力を持っているわけで、今日はそれを出させてやれなかっただけです。一回負けたからといって、ガタガタするつもりはまったくないです。いや、負けていないか(笑)。


こういう自嘲的な笑いを求めていたわけではない。例えば本戦の3試合ですべて押し込まれた場合、今まではできていたけれども、今日はできなかったというつもりなのか。大事な試合で相手のプレスにきちんと対応することができることが大切ではないか。キリンカップではできていたが、ウズベキスタン戦、カタール戦では完全に押し込まれ、相手のシュート精度のなさに助けられた。こういう結果も運だというのなら話のしようがない。

いつまででも運には頼っていられない。

世界と戦うには頑張るだけでは勝てない、運だけでも勝てない、そういうことをきちんと理解すべきなのだ。

岡田さんがいう今までできていたというのはプレッシャーがない状態でできていたということ。少しでもプレッシャーがかかると途端にパニックになる。それでは本戦を勝ち抜くことはできないだろう。そして、そういうチームにしたのは間違いなく岡田さんなのだ。

楢崎「あれはPKじゃない」/W杯予選(日刊スポーツ)

代表戦で自身は5試合ぶりに失点したGK楢崎正剛(33=名古屋)は判定に納得できなかった。「あれはPKじゃないです。ちょっと怒ってしまい、冷静さを欠いた分、捕れなかった」と振り返った。それでも予選を通して培った自信は変わらない。「チームと成長して、W杯で悔いを残さないようにしたい」と話した。


たしかにPKというには厳しすぎる判定だった。ファールがあったのはエリアの外。マレーシアの主審はエリア内で倒れたためにPKの指示をしたが、それは誤審だったといっていい。

ただ、こういう誤審は本戦でも起こること。この1点でドローになったが、日本がカタールを攻めて3点くらいとれば問題ないシーンだったとも言える。日本が押されたから問題になっただけではないのか。

――今日の試合はどういうコンセプトで臨もうとしていたのか。それから、試合展開が難しくなってしまった要因をどう考えるか

今までいろいろな状況の中でも、それを言い訳にせずに戦えるチームになろうということで、練習ができない、大変疲れている、そういう中でもやってきました。疲れている状況は相手とある程度一緒だと。ひょっとしたら、問題は(W杯)出場権を得たことかもしれない。そういう状況の中でもチームとして戦える姿を見せよう、と言いました。残念ながら、それができなかった。やらせてやれなかったです。

(前半については)選手は暑かったと言っていましたから、ともかく動けなかったですね。それと選手1人1人は頑張っているんですけど、中にはミスをしたくない、そこそこ結果を残したいとか、チャレンジする気持ちが足りなかったり。あとはボールを受けに行かないとか、逆にチャレンジした人がミスになったり。やはり、うちの場合は全員でやるサッカーなので、そういうバランスというかコンビネーションが欠けていると、厳しくなると思っています。


以前、ジーコは週刊誌のインタビューで日本代表に選ばれただけで満足している選手が大勢いたと答えたことがある。それはジーコがメンバーを固定して広くテストしてこなかったことにも理由があるのだが、岡田さんのもとでも日本代表に残ろうとしてリスクチャレンジをしない選手がいるならそれは問題だろう。

チャレンジをしてミスになるのは仕方がない。サッカーにはミスはつきものだから。しかし、プレスをかけるよりもリトリートを優先したり、ドリブルを仕掛けたほうがいいところでバックパスをしたりという前へという気持ちがない選手を切る決断がないところに岡田さんの弱点はある。

日本サッカー協会は日本をよく知っている外国人ということをよく口にするが、サッカーには外国も日本も関係はない。要は戦えるサッカーができるかどうか。戦うのを怖れている選手がいるならメンバーから外す。こういう非情な決断を抱えこんでいく覚悟が必要なのだ。

それができず、またチャンスを与えるというのではまったく進歩はないだろう。

試合後 カタール代表メツ監督会見
2010FIFAワールドカップ・アジア最終予選
(スポーツナビ)

われわれのチームは大変エクセレントで、優秀な試合をした。このチームの“いい顔”を見せてくれたと思うし、チャンスも非常に多かったと思う。日本もそうかもしれないが、われわれもあれだけのゴールチャンスがあったのだから、日本に勝っていてもよかった。

わたしはこのチームを大変誇りに思う。まだ若いし、いい側面をこの試合で見せてくれた。つまり、プレーの質でも、モチベーションでも、それからメンタルでも、今日のチームに対して誇りに思う。まだまだ若いチームなので、今後が楽しみだし、(自国で開催される)アジアカップ、そして次のワールドカップ(W杯)に向けて期待が持てる。

そして何より、ビッグな日本代表を脅かすことができた。日本はW杯に4回続けて出場するチーム。これだけの観客、そして日本の選手に対して、われわれは大いに彼らの動揺を誘うことができた。


日本がふがいない試合をしたのは事実。相手がカタールで強かったからで納得できるだろうか。結果的に引き分けだったが負けていたかもしれないのだ。

カタールは予選敗退が決まったが、次には勝てるという好印象で予選を終えたのではないか。課題はわかっている。シュートをもっと枠に飛ばす。そして、ミスパスを減らす。さらにいえば、むらっけもなくす。どれか一つでも解消すれば、カタールは強敵になる。その意味でも日本は完膚無きまでにカタールを叩いておかなければならなかったのだが、それはできなかった。

――日本はW杯ベスト4を目指そうとしているが、その実力があると考えるか

日本は技術的には高い資質を持っていると思った。だが、世界を相手にしていく場合には、まだまだ改良しなければならない点がある。つまり、今のレベルに満足してはいけないし、アスレチックな部分でもっと鍛える必要がある。日本はプレスをかけられたとき、そして相手に仕掛けられたときに対抗できない。また、試合をどの方向に持っていくのかを考える場合、相手に混乱させられたり、プレスをかけられたりすると、そこで自分たちの道を見失う部分がある。つまり、そこで解決策を変えていく必要がある。仕掛けられても、プレスをかけられても、しっかりと自分たちのゲームをどっちの方向に持っていくべきか、それができるように考えていく必要がある。

W杯に参戦するには、そのあたりをしっかり練習する必要がある。日本はサッカー大国だが、そういった部分を改善していかなければ、大変残念だが、今のままで日本がW杯4強に入るのは難しいものがあると思う。とはいえ、わたしの見方が間違ってくれればいいのだが。どうか日本にも幸運があるようにと祈っている。


メツさんは懐が深い監督だ。日本がプレスに弱いことはホームでウズベキスタンと引き分けたときからわかっていたはず。いや、ジーコが指揮を執っているときから、日本は仕掛けてくる相手に弱かった。その結果がドイツでの1分2敗という結果だ。ドイツでの結果をポジティブにとらえるファンはほとんどいないだろう。

プレスに弱いという状況をあれから3年経っても解消できないでいる。問題は守備を固めた相手をこじあけるのではなく、プレスをかけられてもパニックを起こさないということにあるのだ。

昨日の試合で中澤が執拗にカタールがかけてくるプレスにパニックを起こしてバックパスをミスしたようなことがあれば、本戦では間違いなく失点につながってしまう。W杯日韓大会のトルコ戦でプレスに怯えて中田浩二が必要のないバックパスで失点につながるCKを与えてしまったことを思い出す。

こういうことをちゃんと言える人間が日本サッカー協会にはいままでいなかった。敗軍の将が贈ってくれたプレゼントに耳を傾けることができないのなら、日本は岡田さんとともに心中ということになる。

寂しき凱旋試合 (1/2)
W杯アジア最終予選 日本代表 1-1 カタール代表
(スポーツナビ)

さらに客観的に日本を見つめていたのが、カタール代表を率いていたブルーノ・メツ監督である。イスラム教を信奉するフランス人指揮官は、今日の引き分けでW杯への夢を断たれたものの、将来性豊かな若いチームの健闘に大変満足した様子。その上で、日本の問題点について「日本はプレスをかけられたとき、そして相手に仕掛けられたときに対抗できない。テクニック的には問題ないが、ソリューション(問題解決)の部分に改善の余地がある」と、何とも耳の痛くなるような指摘をしている。


この言葉で耳が痛くなるなどととんでもない。メツ監督の両手を握って「よく言ってくれた。ありがとう」と頭を下げてお礼をいってもいいくらいだ。

岡田さんが今までなおざりにしてきたプレスに弱いという部分をこれだけ端的に表した言葉も珍しい。そして、一部の評論家は指摘してきたが、マスコミの前でどうどうとコメントしたことで、日本はこの弱点と否が応でも対応せねばならなくなった。これをありがたいと思わないのはバカのすることだ。日本代表神話などははじめからないのだ。

実は私は、この「世界ベスト4」に、これまでずっと懐疑的だったために、あえて言及を避けてきた。だが、予選突破を果たしてからは、メディアも、そして監督自身も、声高に「世界ベスト4」を連呼するようになり、さすがにこの問題に背を向け続けるわけにはいかなくなった。あらためて、過去5大会の「世界ベスト4」を確認してみたい。

2006年(ドイツ大会):イタリア、フランス、ドイツ、ポルトガル
2002年(日韓大会):ブラジル、ドイツ、トルコ、韓国
1998年(フランス大会):フランス、ブラジル、クロアチア、オランダ
1994年(米国大会):ブラジル、イタリア、スウェーデン、ブルガリア
1990年(イタリア大会):西ドイツ、アルゼンチン、イタリア、イングランド

こうして見ると「世界を驚かせた」チームは、意外と少なくないことに気付かされる。02年の韓国と94年のブルガリアは、それまで本大会では1勝も果たすことはできなかった。トルコも、今でこそ中堅以上と目される存在だが、02年大会は48年ぶりの本大会出場であり、まったくのダークホース。クロアチアにいたっては(旧ユーゴスラビア時代のメンバーが残っていたとはいえ)初出場であった。であるからして「世界ベスト4」は列強のみに許される特権ではないし、極論するなら、来年の日本が本大会で大化けして、この“ダークホース枠”に滑り込む可能性も「決してゼロではない」とも言えよう。

ただ、ここで留意すべきは、これらダークホースが大会前から「世界ベスト4」を目指していたわけではない、という事実である。ホスト国であった韓国でさえ、大会当初は「まずは1勝」「何とかベスト16」というのが当面の目標だったと記憶する。

つまりこういうことだ。確かに過去において、アウトサイダーが「結果として」世界を驚かせたことはあった。しかしながら「有言実行で」世界を驚かせようとする日本の場合、その根拠となるものが現時点ではまだまだ希薄であると言わざるを得ない。もちろん、大会が始まってから瞬間風速的にチームが勢いづくことは、十分に考えられる(02年の韓国とトルコがそうだった)。だが、今の段階から「神風」を期待するべきではない。

と同時に、ただやみくもに己がスタイルや思想のみを突き詰めることが、すなわち目標達成の早道ということにもならないのではないか。それに付け加えるなら、もし反対意見や外部からのアドバイスに耳を封じてしまったなら、遠からず限界が訪れることだろう。

岡田監督の「世界ベスト4」発言に対しては、正直なところ、まだまだ私は懐疑的だ。今日のような試合を見せられれば、なおさらである。それでも、否定も盲信もすることなく、できるだけ冷静に、このチームの試行錯誤を見守り続けることにしたい。


宇都宮徹壱さんが言いたいことはわかる。ただし、今更ベスト4発言に懐疑的だったといったとしても後出しじゃんけんという印象は否めない。サッカージャーナリストなら意見は忌憚なくいうべきだ。それが間違っていたら即座に謝罪し、撤回する。その覚悟も必要である。

ぼくはジーコはドイツで惨敗するとずっと言い続けてきたし、どんなに非難されても曲げなかった。その結果はご存知の通り。先見の明を誇りたいわけではない。文章を書く以上、非難されても持論は曲げることはあってはならない。曲げるならよほど確度の高い情報を手に入れたときだけだ。

そして、岡田さんでは南アフリカで同じように負けると考えている。まだ岡田さんは本気の列強とは一度も戦ったことがないのだ。南アフリカ以外はかならず列強が入るどのグループでも1勝はしなければならない。アジアは同居しない。アジアはアフリカと組むか、北中米と組むかによって違うが、ヨーロッパ2プラスアフリカ(あるいは北中米)という公算が大きい。

その中でどこに勝つというのだろう。ドローを見なければわからないにしても、これだけチームとして大きな弱点を抱えているのではベスト4など夢のまた夢だろう。

2009年6月10日水曜日

日本はカタールのプレスに苦しみ、ドロー。

2010 FIFA World Cup South Africa Asian Qualification Round 4 Matchday 9 Japan 1-1 Qatar @ Yokohama International Stadium
Japan:Own goal(Al-Binali) 2
Qatar:Yahaya 53(r)

Japan 1.30 draw 4.50 Qatar 9.00(bwin)

両国国旗、フェアプレー旗に続いて、FIFA Anthemにのって両国選手の入場。カタール国歌「As Salam al Amiri」の演奏、石井竜也さんによる日本国歌「君が代」の独唱。

日本は青、白、青のファーストジャージ。システムは4-2-1-3。

Japan (2010 FIFA World Cup South Africa Asian Qualification Round 4 Matchday 9)
 Tamada 
OkazakiShunsuke Nakamura
 Kengo Nakamura 
AbeHashimoto
KonnoUchida
Tulio TanakaNakazawa
 Narazaki 


ベンチメンバーはGK都築、駒野、山口、松井大輔、本田圭佑、矢野、興梠。

カタールは白一色のファーストジャージ。システムは4-4-2。

Qatar (2010 FIFA World Cup South Africa Asian Qualification Round 4 Matchday 9)
MontesinMagid Hassan
SiddiqYahaya
AbdulraabMohamady
Zaher Al-Binali
AbdullmajedRajab
 Burhan  


ベンチメンバーはGKサレ、アルハイドス、ジャマ、ヌジャイド、ユセフ・アリ、アルハマド、ワヒード・モハメド。

前半。日本のキックオフ。

1分、日本先制。カウンター。岡崎から中央の中村俊輔へ。中村俊輔から右サイドの内田にパス、深くえぐってのクロス。ニアに飛びこんできた岡崎についていたアルビナリの右足に当たってそのままゴール。1-0。

中村俊輔のパスに抜けだした内田が素晴らしいクロス。岡崎の飛び出しにアルビナリがついていくがそのまま味方のゴールに蹴り込んでしまった。

8分、日本。闘莉王からのパスに左サイドで抜けだした玉田が深くえぐってのクロス。GKブルハンが弾いたところに岡崎が詰めるが決めきれず。

オフサイドラインギリギリで玉田が抜けだしてのクロス。ファーで中村俊輔が待っていたがブルハンがセーブ。岡崎のシュートはゴール右に外れる。

9分、カタール。右サイドに開いたマジド・ハサンが高い位置でキープ。切り返してのクロスにファーサイドでシディクがヘッドで合わせるがゴール左に外れる。

高い位置でマジド・ハサンがキープ。DFを外してのクロスに左サイドから飛びこんだシディクがフリーでヘッドを合わせるが枠にはいかず。

10分、日本。遅延行為で中澤にイエロー・カード。

こんなに早い時間から遅延行為なのか。結構厳しいなあ。

18分、日本。左サイドからのスローイン。岡崎が落とし、中村憲剛が持ちこんでのシュート。GKブルハンがセーブ。

素早い反転からのシュート。角度のないところからだったが、中村憲剛のシュートは枠をとらえるようになってきた。

23分、カタール。左サイドをシディクがドリブルで駆け上がり、中央のマジド・ハサンへ。マジド・ハサンがモンテシンに戻してのミドル。大きく枠の上。

シディクのドリブル突破はよかったが、カタールの前線の動きは連動しておらず。エリア内でマジド・ハサン張られたほうが怖かった。

29分、日本。左サイドで中村憲剛のパスを受けて抜けだした今野のクロス。ニアで橋本がヒールで流しこもうとするがわずかにゴール右に外れる。

今野のオーバーラップからのクロス。前線に飛びこんだ橋本が難しい態勢から流しこもうとするがゴール右に外れる。

39分、カタール。右サイドのスローインからアブドゥルラーブからマジド・ハサンがキープ。上がってきたヤハヤがシュートを撃つがゴールの上。

マジド・ハサンのキープからヤハヤに戻してのシュート。枠をとらえられず。

41分、カタール。中村俊輔から阿部への無理めのパスをモンテシンがカット。マジド・ハサンが持ち上がって左サイドのアブドゥルラーブにパス。そのままシュートを撃つがゴール右に外れる。

阿部が囲まれてボールを奪われてのショートカウンター。数的有利を保ったカタールがアブドゥルラーブに渡すがシュートの精度を欠いた。

43分、日本。中村俊輔のCK。ニアで岡崎がヘッドで飛びこみ、GKブルハンがセーブ。玉田が戻して闘莉王がゴールを決めるが、玉田のハンドをとられてノーゴール。

リプレイで見ると確かに玉田が手で触っている。ちゃんと見ているなあ。

アディショナルタイムは2分。

前半はこのまま終了。1-0と日本リードで折り返し。

ショッツオンゴールは日本1、カタール2、ショッツワイドは日本2、カタール4。

後半。カタールのキックオフ。

中村憲剛を左サイドに、岡崎が真ん中にポジションチェンジ。

46分、カタール。中村俊輔へのファールでザヘルにイエローカード。

後ろから引っ張ったというファール。チャンスだったからイエローもやむなしか。

50分、カタール。モンテシンからマジド・ハサンへのパス。中澤と競り合ったマジド・ハサンがエリア内で倒れてPKの判定。

ファールがあったところはエリアの外だけどなあ。主審の技術不足か。

52分、カタール。PK。ヤハヤが左足でゴール左隅に決めてゴール。GK楢崎の反応とは逆だった。

PKを止めることの多い楢崎もじっくりと見られてはどうしようもなかった。

54分、カタール。マジド・ハサンに代えてユセフ・アリを投入。

マジド・ハサンの負傷による交代。

57分、日本。阿部に代えて松井大輔を投入。

中村憲剛を守備的MFの位置に下げて、松井が左サイドに。

61分、日本。右サイドで松井からのパスを受けた玉田のクロス。中村憲剛、闘莉王と立て続けにシュートを撃つがブロックされる。

日本が猛攻を仕掛ける時間帯。カタールはしっかりと守っている。

66分、日本。玉田に代えて興梠を投入。

玉田はタッチ数は多かったが。やはり負傷明けではきつかったか。

68分、日本。中盤でボールを持った中村俊輔のパスに興梠が飛びこむがGKブルハンがセーブ。

中村俊輔の浮き球のパスに興梠が飛びこむがブルハンに防がれる。

69分、カタール。モンテシンに代えてアルハマドを投入。

セットプレーのキッカーだったモンテシンを下げてきた。勝たなければ3位になれないカタールはもう1点をとりにきている。

72分、カタール。モハマディからのフィードにユセフ・アリが追いついて、ヤハヤに戻してのミドル。大きく枠の上。

ユセフ・アリのスピードに日本はついていけず。ゴールのカバーに入ったのを見て、ヤハヤに戻してのミドルだったが枠の上。

今日の中澤は精彩がない。遅延行為でイエローをもらったのが響いているのか、PK献上に、バックパスのミス。バックパスのミスは相手のビッグチャンスになるところだった。

80分、日本。中村俊輔に代えて本田圭佑を投入。

中村俊輔はボールキープ、パスはさすがだったがエリア内で勝負というシーンは見られなかった。

81分、日本。右サイドをドリブルで突破した本田圭佑からのクロス。戻りながらニアでヘッドを合わせた岡崎だが枠をとらえることはできず。

本田圭佑からのクロス、岡崎のシュートまでは完璧。精度だけを欠いた。

85分、日本。左サイドのスローインから中村憲剛が受けて岡崎へのパス。岡崎から右サイドの本田圭佑に出るがシュートは力なくGKブルハンがキャッチ。

絶好のチャンスだったが。本田は思いきったシュートを撃つことができず。

86分、カタール。ヤハヤに代えてアルハイドスを投入。

PKを決めたヤハヤだが、フリーのシュートでは精度を欠いた。

アディショナルタイムは4分。

93分、日本。右サイドを本田圭佑がドリブルで駆け上がってのクロス。ニアで松井が合わせるがシュートは力なくGKブルハンがセーブ。

松井は強く叩くことができず。

ゲームはこのままタイムアップ。1-1のドロー。

このゲームの結果、カタールはバーレーンに勝ち点で届かずプレイオフ進出はならなかった。チャンスがあるのはバーレーンとウズベキスタン。バーレーンは勝つか引き分けでプレイオフ進出決定。ウズベキスタンは1-0の勝利か2点差以上の勝利で決定。

NHKの曽根アナウンサーと木村和司は雑談のしすぎ。カタールがボールを持っているときには日本の話ばかりだったし。ラジオだったら試合内容は全然わからないゲームだった。

主審がファールをとってくれないと言っていたが、完全な技術不足だろう。日本に不利だからカタールよりとは限らないのだけど。カタールに有利な判定はPKくらいだっただろう。あれはエリアの外だったわけだし。

ただ、プレスをかけられただけでこんなにパニックになっていたのでは話にならない。パスを戻してミスになってはね。パスコースを確保していないからこんなことになる。

ベスト4と言いながら、これだけプレスに弱いところを見せたらね。南アフリカに向けて不安しか見えないのだけど。どうするつもりなのだろう。

岡田監督は「申し訳ございません」と言っていたが、戦術も残念だが国語も残念なのか。申し訳は言い訳の謙譲語、ございませんという丁寧語をつけると二重敬語になる。それに、申し訳ないという言葉はあるが、それだけで言い訳はないというだけの意味なので謝罪にはならない。根本的なことを言えば、申し訳ございますという存在しない言葉の否定形なので文法的にはありえない言葉になる。ということはわかっていないのだろうなあ。

これだけ残念なことばかりだと、これだけで解任と言いたくなるね。170億円の予算は何とか上手く使えないものかなあ。

2009年6月7日日曜日

本戦出場を決めてスタートラインに立つということ

2010 FIFA World Cup South Africa Asian Qualification Round 4 Matchday 8 Uzbekistan 0-1 Japan @ Pakhtakor Stadium
Japan:Okazaki 9

Uzbekistan 3.85 draw 3.30 Japan 1.82(bwin)

ウズベキスタン戦後 岡田監督会見
2010FIFAワールドカップ・アジア最終予選
(スポーツナビ)

――審判のジャッジについて

ジャッジについては、試合が終わって言うべきことではないと思っています。ただ、わたしは監督生活の中で初めて退場になりました。選手に指示を出したつもりだったんですが、勘違いされた。よっぽど自分の表情が悪かったのかなと思っています。


これは前半に4th Officialではなく、主審を呼んでクレームをつけたことも影響しているだろう。少なくともこの監督は主審のジャッジを尊重しないという認識を持たれたことは間違いない。

犬飼会長「AFCへ提訴する」/W杯予選(サンケイスポーツ)

サッカーW杯アジア最終予選(日本1-0ウズベキスタン、6日、タシケント)終盤にMF長谷部が相手選手へのラフプレーで一発退場となり、岡田監督まで退席処分を受けるなど、不可解な“アウェーの笛”が相次いだことについて、現地で視察した日本サッカー協会の犬飼基昭会長は試合後、「AFCへ提訴する」と怒りを口にした。

シリア人のバスマ主審のレフリングが不公平だったとして、抗議する意思を示したものとみられる。W杯出場が決まった一戦は、後味の悪いものとなった。


長谷部のレッドはジェパロフの顔面に肘が入っているから、多くの主審は同じような判断をするだろう。アドバンテージをとったからおかしく見えたのだろうが、ヨーロッパではアドバンテージをとったプレーでもラフプレーにはカードを出す。そのことを知らずに提訴しても笑われるだけだろう。遠藤の肘打ちがレッドではなく、イエローだったことも幸運に思わなければならない。あれがレッドという可能性だってあったのだ。

それに、日本の吉田寿光氏がウズベキスタン vs. バーレーンのゲームでウズベキスタンのPKでミスジャッジをして、ウズベキスタンのプレイオフ進出をなくしている。その恨みをウズベキスタンが持っていたとしてもおかしくはない。そういうことはなかったこととして忘れているのだろうか。記憶喪失にもほどがある。

――このチームは前から集団でプレッシングをかけてボールを奪うことをコンセプトとしているが、今日のようにそれがうまくいかなかった場合はどうすべきと考えるか

プレッシャーをかけにいくと(相手は)蹴ってくる。これはわれわれにとって困ったことではなくて、問題はこぼれたボールをつなげていけなかったところ。足が止まったというコンディションの問題もあったかと思いますが、でも、耐えた中でチャンスにもう1点取れれば。試合運びとしては問題ないと思っています。


ヨーロッパの列強はプレスをかけても平気でつないでくる。日本はプレスをかけられるとどんどん下げる。その違いをどう考えているのだろう。安全策だけを採っていても勝てないわけで、ボールが拾えなかったのはなぜかを精査しなければならない。アジアレベルでちょっとコンディションが悪いくらいでボールが奪えないなら世界では到底戦えない。

――最終予選は残り2試合あるが、どう戦っていくか? あと1年、本大会に向けて何をどう詰めていくのか? また、ゴール前の選手の動きをどう考えるか?

残り2試合に関しては、代表チームが集まれる貴重な機会なので、けが人などを除いたできるだけのベストメンバーで戦いたいと思っています。それは強化と思っています。それとともに、この1年は、まずいろんな経験を選手にさせたい、世界のトップレベルの経験をさせたいと思っています。ゴール前に関しては、今まで通り、われわれには絶対的なストライカーがいない中で、(ゴール前に)人が飛び出して行くと。今日はなかなかそこまでやらせてもらえなかったですが、こういことは当然あると思っています。ただ方向性を変えるつもりはない。やり続けたいと思っています。


どういう方向性なのか、まったくわからない。岡田は監督を続けるならそこから明確にすべきだろう。彼のサッカーは中央突破一点のみでワクワクするようなサッカーではない。そういうサッカーを目指すなら攻撃的というべきではないし、プレスをかけられておたおたするようでは戦えない。昨日の試合でもプレスをかけられてボールを奪われ、全員が戻って堪え忍んだかたちだった。あれでベスト4というのだから恐れ入る。どんな世界観を持っているのだろう。

まずはドイツでベスト16だったオーストラリアにアウェイでしっかり勝つこと。それができなければベスト4などありえない。

試合後 ウズベキスタン代表カシモフ監督会見
2010FIFAワールドカップ・アジア最終予選
(スポーツナビ)

――今日の試合は残念だったが、試合内容は非常に良いパフォーマンスだったと思う。今日のフォーメーションが、本当に効果的だったと考えるか?

今日の試合でジェパロフを右サイドに移してフォーメーションを変えた。今日のフォーメーションが効果的だったかどうか、もちろん負けてしまったので効果的ではなかった。先制点を目指して前に行って、大きなミスを犯して点を取られてしまった。


こういうひねりは面白い。負けてウズベキスタンはさらに強くなるだろう。どこが悪かったかわかっているし、きちんとメディアにも答えている。こういうレベルの監督が日本にいてほしいが、そういう人間は監督にはなれない。日本はなんと人材に恵まれていないのだろう。

回避できた苦しみ (1/2)
日々是最終予選2008-09(タシケント編)
(スポーツナビ)

「なかなか自分たちのサッカーをさせてもらえないところがありましたが、そういう中でも1対1の競り合いに負けない彼らのメンタリティー、これは非常にタフになってきた。まずは選手が、よく頑張ってくれたことに感謝したいと思っています」

確かに今日の試合は、GK楢崎正剛、そしてキャプテン中澤佑二を中心とする守備の選手は、本当によく頑張ってくれた。今日の勝利の半分は、彼らの体を張った守備の賜物(たまもの)であったといえよう。だが、ここで考えなければならないのは「なぜ日本は防戦一方になってしまったのか」、言葉を換えるなら「なぜ日本は“自分たちのサッカー”をさせてもらえなかったのか」、これに尽きるのではないだろうか。本大会出場の祝賀ムードが溢れる前に、このテーマについてきちんと検証する必要がある。さもなくば来年、またしても日本は、グループリーグ3試合で大会を去ることになりかねないだろう。


これはほとんどのファンが持っている認識だ。格下のはずのウズベキスタン相手になぜ防戦一方になってしまったのか。プレスをかけられてもパスでかわす能力を身につけているはずではなかったのか。それなのに相手ペースになって、日本のパス回しができなかったのはなぜか。

こういうことに岡田はまったく答えない。いや、はっきりいえば答えられない。世界基準のサッカーを理論でしかしらないからだ。ヨーロッパを数年放浪してサッカーばかりを見ていればおのずと気付くだろうが、岡田はそれほど勤勉ではない。

世界でのパス回しには定石がある。安易には後ろに下げず、全体を見られるプレーヤーがチームに数人はいる。そして、パスをもらうために動いてスペースを作る。自然にパスコースが増えてプレスをかけられてもつなぐことができるようになる。

しかし、日本代表のパス回しはとりあえずプレスが掛かっていない近くの味方にという考え方だ。だから、組織的にプレスがかかると途端にパニックになる。うしろに下げるしかなくなり、そして決定的なピンチを迎えるころになる。あるいは防戦一方になる。

すでにこの最終予選の目標を「3位狙い」としていたウズベキスタンにとって、ホームでの日本戦は「絶対に負けられない試合」(カシモフ監督)であった。日本も必勝態勢ではあったものの、ウズベキスタンの場合、事情はより切実であった。切実であればあるほど、戦術はより明確となる。この日のウズベキスタンのプランは、(1)とにかく長いボールを相手陣内に蹴り込むこと、(2)セカンドボールを拾いまくり、ポゼッションを高めること、(3)バイタルエリアを個の力で打開すること、この3点であった。このうち(3)については、キックの精度が欧州レベルの8番ジェパロフ、そしてスピード感あるドリブルと切れ味鋭い切り返しが武器の15番ゲインリフに「ほとんどお任せ」という印象が強い。確かに、タレントの数では日本が優位に立っていた。しかし結果として、勝利のためにポイントを絞っていたウズベキスタンが、試合を優位に進めることとなる。

実際、先制してからの日本は、ほとんどの時間帯をウズベキスタンに支配され、防戦一方となってしまう。新たなオプションとして注目を集めていた「憲剛システム」だが、残念ながらこうした状況に対応する術(すべ)は持ち合わせていなかった。中村憲をトップ下に置くこのシステムは、今回が実戦4試合目だったが、過去3試合はいずれも日本の圧勝に終わっている。逆に、こうした逆境に立たされた場合のシミュレーションは、まったくといってよいほど行われていなかった。味方が劣勢に立たされた場合、中村憲の旺盛な動きは、かえって空回りするばかり。ここに、最初の誤算があった。


4-2-1-3システムをとる日本は遠藤、長谷部の守備的MFのコンビではなく、阿部と今野のペアで戦うべきだった。中盤がまるで3ハーフのように戦い、全員がバランサーとして振る舞ったために、フィルターとして機能しなかった。中村憲剛がボールを失った場合にすぐに取り返すインコントリスタがいなかったのだ。長谷部は守備的にも振る舞えるがどちらかというと攻撃にも参加するインクルソーレタイプ。遠藤はレジスタで、プレイメイカーの中村俊輔、中村憲剛とゲームメイカーが3人もピッチにいた。「船頭多くして船山に登る」の諺どおり、日本の攻撃は停滞し、ウズベキスタンの時間が長く続いた。

格下で観光気分の相手には通用しても、本気の相手には通用しない。これが岡田が執ったシステムの欠点だった。中村憲剛を真ん中で使うなら、中村俊輔を外し、サイドアタッカーを入れるべきだった。サイドアタッカーはいないのだが。

今日の岡田監督のさい配については、申し上げたいことは山ほどある。とりわけ“自分たちのサッカー”をさせてもらえない試合でのさい配については、このウズベキスタン戦は大きな課題と教訓を残すこととなった。幸い、この日の相手は深刻な決定力不足に陥っていたので、何とか勝利することはできた。だが、たとえば9月にアウエーで対戦する予定のオランダが相手で、今日のような展開だったら確実に5失点は喫していただろう。W杯の本大会では、そういう格上の相手と対戦する確率の方が圧倒的に多い。それはすなわち“自分たちのサッカー”をさせてもらえない可能性の方が、はるかに高くなるということだ。となると、今日の試合のように「耐えて耐えて、1点差勝利」という戦い方についても、今のうちから確立しておく必要があるのではないか。もっとも、その戦い方というのは、すなわち第一次岡田政権の戦い方を、何となく想起させるのだけれども……。


宇都宮徹壱もジャッジのことを言っているのだが、この試合が日本以外のクラブ同士のゲームだったら、それほど違和感を抱かずに見られたのではないか。日本に不利な笛だったから不可思議と書くのであって、アウェイなら普通の笛だった。日本はゴールを不当に取り消されたりはしなかったし(大久保のゴールはオフサイドだった)、ウズベキスタンのゴール前でペナルティをとってもらえないということもなかった。同じようにFKのチャンスはあったし、長谷部のレッドも遠藤の肘打ちからのイエローを同じように繰り返したからに過ぎない。肘打ちを顔面にいれてなにもないほうがおかしいではないか。

スタート地点という話だが、確かにオランダ相手だと5点はとられているゲームだった。5点で済んだかどうかも疑問だ。それほど圧倒されていた。トルシエのようにフランスに惨敗したあと、守りを固めてスペイン戦を戦い、「守りはOK」とでもいうつもりなのか。

サッカーの攻撃と守備は表裏一体だ。野球のように攻撃だけすればいいという時間があるわけではない。ボールを奪われればすぐに守備になるし、ボールを奪えば攻撃になる。トランジションの激しいゲームだ。

しかし、昨日のゲームのように一方的に押し込まれる展開ばかりだと、格上ばかりの本戦ではドローしか狙えない。勝ち点2でノックアウトラウンドに進んだ大熊さんのような僥倖は望めないのだ。

何よりもうれしかったのが、会見場でウズベキスタンの記者から口々に「本大会出場、おめでとう」と声をかけられたことである。おそらく、今日の敗戦によって、ウズベキスタンの3位(すなわちプレーオフ進出)は、相当に困難なものとなってしまったはずだ。あれほど日本相手に攻め込み、そしてチャンスを作りながら、それでも同点ゴールを奪うことができなかった悔しさは、いかばかりのものであったか。にもかかわらず、自分たちを負かした国の同業者に対して、きちんと祝福の言葉を伝えることができる彼らを、私は心から尊敬する。もし逆の立場だったら、こうした言葉がすんなり出てきただろうか。

実はこの日は、一般席にも記者席が設けられたため、当地の人々と身を寄せ合うようにして試合を観戦することとなった。最初は机も電源もなくて「不便だなあ」と思っていたのだが、次第にこの状況を楽しめるようになった。タバコの煙とひまわりの種、そして周囲からの好奇の視線。その昔、チケットを買って東欧の場末のスタジアムを訪ね歩いた懐かしい日々が、ふいによみがえってくる。結果として、彼らと同じ目線でゲームを見ることができたのは、なかなかに得難い経験となった。老いも若きも「ウズベ・キスタン!」と祖国の名を叫び、チャンスのたびに「おおお!」というどよめきとともに立ち上がり、そしてシュートがブロックされるたびにイスをたたきながら悔しがる。試合前は「もしかしてウズベキスタンの人々は、サッカーや代表に冷淡なのではないか」と邪推してみたりもしたものだが(それくらい、タシケントの街はフットボールの香りが感じられなかった)、なかなかどうして、最後に彼らの熱い応援に接することができたのは収穫であった。

そして何より強調しておきたいのは、彼らが「グッドルーザー」であったということである。あれほどゲームを支配していたにもかかわらず、結果として0-1で敗れてしまい、あまつさえ対戦相手の歓喜の様子を拝まされることとなったのだ。国によっては試合後、猛烈なブーイングとともにピッチに物を投げつけることになっても、おかしくない状況であった。しかし彼らは、素直に自らの敗北を認め、何ら狼藉(ろうぜき)を働くことなく静かにスタジアムを去って行った。この日のウズベキスタンの戦いぶりと同様、こうしたファンの潔く敗北を受け入れる姿についても、もっと評価されてもよいように思う。


逆の立場なら、日本はおめでとうとは言わなかっただろう。日本サッカー協会の会長ですら、審判のことをあげつらい提訴すると言っているレベルの低さなのだ。W杯日韓大会で韓国びいきだった主審に比べればどれだけ公正だったか。そして、ウズベキスタンは日本の主審によってドイツへの道を絶たれた過去がある。

日本に対して祝福は贈りづらい。それでも、ウズベキスタンのチームを讃え、そして日本にも祝福をしてくれた。これは素晴らしいことで、見習わなければならないだろう。

日本はオーストラリア、韓国、オランダとともに本戦出場が決定した。これからは本戦でまずは1勝、そしてグループリーグ突破という目標に立っていかなければならない。それが現実的な目標だ。そのためには、主導権を奪われたときにどう押し返すのか、決定機をどう作っていくのかを確認しながらチームを作っていく必要がある。

今まで通りの中央突破ばかりの攻撃では1勝もできないまま帰ってくる失望が待っている。ベスト4など戯言でしかない。

2009年6月6日土曜日

日本はウズベキスタンの猛攻をしのぎきり、本戦出場を決める!!

2010 FIFA World Cup South Africa Asian Qualification Round 4 Matchday 8 Uzbekistan 0-1 Japan @ Pakhtakor Stadium
Japan:Okazaki 9

Uzbekistan 3.85 draw 3.30 Japan 1.82(bwin)

両国国旗、フェアプレー旗に続いて、FIFA Anthemにのって両国選手の入場。日本国歌「君が代」、ウズベキスタン国歌「O‘zbekiston Respublikasining Davlat Madhiyasi」の演奏。

ウズベキスタンは青一色のファーストジャージ。システムは4-4-2。

Uzbekistan (2010 FIFA World Cup South Africa Asian Qualification Round 4 Matchday 8)
GeynrikhFarhod Tadjiyev
Jasur HasanovDjeparov
AhmedovKapadze
SuyunovTukhtahujaev
IsmailovHamza Karimov
 Nesterov 


ベンチメンバーはGKテムル・ジュラエフ、サホブ・ジェラエフ、ハイダロフ、アンドレエフ、ソリエフ、ザイニトディン・タジエフ、エルキノフ。

日本は白一色のセカンドジャージ。システムは4-2-1-3。

Japan (2010 FIFA World Cup South Africa Asian Qualification Round 4 Matchday 8 )
 Okubo 
OkazakiShunsuke Nakamura
 Kengo Nakamura 
EndoHasebe
NagatomoKomano
Tulio TanakaNakazawa
 Narazaki 


ベンチメンバーはGK都築、今野、橋本、阿部、本田圭佑、玉田、矢野。

前半。日本のキックオフ。

8分、日本先制。中村憲剛からのパスを左サイドで受けた岡崎がトラップしてのシュート。GKネステロフがいったんは弾くがリフレクトを岡崎がヘッドで押し込みゴール。0-1。

中村憲剛がフリー。前のスペースへのパスに岡崎が反応して最後は頭で押し込んだ。

12分、日本。ゴール正面左からのFK。遠藤が直接狙ったシュートはポスト直撃。リフレクトを大久保が押し込むがオフサイドでノーゴール。

遠藤のシュートはポスト直撃。大久保がいち早く詰めたがオフサイドの判定。

14分、日本。中村俊輔のCK。遠藤とのショートコーナーから中村俊輔のクロス。こぼれたところを長谷部が叩くがGKネステロフがセーブ。

こぼれ球を長谷部がグラウンダーで狙ったがネステロフがしっかりキャッチ。

24分、日本。左サイドから長友が中に切れ込みシュートを撃つが、GKネステロフがセーブ。

長友の切れ込みからのシュート。ネステロフが当たっている。

26分、ウズベキスタン。左サイドのハサノフからのクロス。ニアでジェパロフがヘッドを合わせるがわずかに枠の左。

ハサノフからの精度の高いクロス。ジェパロフが合わせるが闘莉王に当たってCKに。

32分、日本。ジェパロフへのファールで中村俊輔にイエローカード。

ジェパロフの後ろからのチャージ。アウェイならカードかな。

33分、ウズベキスタン。ゲインリフのCK。GK楢崎がパンチングで逃れたこぼれ球をアフメドフがミドルで狙うがゴール右に外れる。

楢崎の好判断でゴール前では競らせず。アフメドフのミドルも枠をとらえられなかった。

37分、日本。ファルホド・タジエフへのファールで長友にイエローカード。

アウェイの洗礼ということかな。カードをもらうほどではなかった気がするが。

42分、ウズベキスタン。ゴール正面左からのFK。ジェパロフのフェイントの直後にゲインリフが狙うが宇宙開発に。

ジェパロフのフェイクで壁の反応を見たのだろうが、ゲインリフのシュートは空高く外れていった。

アディショナルタイムは2分。

46分、日本。右サイドを駆け上がった駒野からのクロスを中村憲剛が落とし、遠藤がミドル。わずかにゴールの上。

ネステロフは見送るしかなかったが、シュートは枠をとらえられなかった。

前半はこのまま終了。0-1と日本リードで折り返し。

ショッツオンゴールはウズベキスタン1、日本3、ショッツワイドはウズベキスタン3、日本4。

後半。ウズベキスタンのキックオフ。

46分、日本。左サイドで遠藤のパスを受けた長谷部の突破。深くえぐってのクロスにニアで大久保が会わせるがポストに嫌われる。

長谷部が密集を抜いてのクロス。大久保が合わせるがポストに嫌われる。

59分、日本。カパーゼへのファールで遠藤にイエローカード。

遠藤の肘がカパーゼの顔面に。遠藤は主審に話しかけていたがカードはカード。

61分、ウズベキスタン。ファルホド・タジエフに代えてソリエフを投入。

ファルホド・タジエフはチャンスに絡めず。運動量も落ちていた。

64分、日本。左サイドで長谷部がドリブル突破。こぼれたところを大久保、長友とつなぎ、長友がえぐってのシュート。GKネステロフがセーブ。

長友が内に切れ込んでのシュート。ネステロフがコースを切ってしっかりセーブ。

65分、日本。中村憲剛に代えて本田圭佑を投入。

中村憲剛は1アシスト。中村俊輔が真ん中で本田圭佑が右サイド。

68分、日本。大久保に代えて矢野を投入。

大久保は惜しいシュートを放ち、存在感を見せたが、ゴールは奪えなかった。

73分、ウズベキスタン。ゲインリフにイエローカード。

ファールだったのか、審判への異議だったか。

74分、日本。ゴール正面左からのFK。遠藤がまたいで中村俊輔が狙うがゴール右に外れる。

中村俊輔のシュートは枠をとらえられず。

75分、ウズベキスタン。ゲインリフに代えてエルキノフを投入。

ゲインリフは運動量が多かったが、シュートの精度は欠いた。

79分、ウズベキスタン。右サイド高い位置からのFK。ジェパロフが直接狙うがわずかにゴール左に外れる。

日本のDFが触ってコースが変わり、CKに。

80分、ウズベキスタン。ジェパロフのCK。直接狙ってくるがGK楢崎が弾き出す。

直接枠を狙ってくるが楢崎が弾き出す。

82分、ウズベキスタン。スユノフに代えてサコブ・ジュラエフを投入。

スユノフは積極的にシュートを撃っていたが。スタミナ切れだろうか。

83分、ウズベキスタン。ジェパロフが右サイドに叩いてトゥフタホジャエフからのクロス。カパーゼがヘッドを合わせるがGK楢崎がキャッチ。

クロスに高さで勝負ということなのだろうが、ウズベキスタンは満足な態勢でシュートが撃てていない。

86分、日本。遠藤のパスを岡崎が落として矢野がシュートを撃つがウズベキスタンのDFがブロックしてCKに。

岡崎の落としからのきれいなシュート。ブロックが入ってCKに。

88分、日本。ジェパロフへのファールで長谷部にレッドカード。

ジェパロフへの肘打ちで長谷部にレッド。

89分、日本。中村俊輔に代えて阿部を投入。

アディショナルタイムは4分。

91分、日本。長谷部のレッドに抗議した岡田監督にレッドカード。

熱くなって主審に抗議した岡田は退席処分。

91分、ウズベキスタン。エリア内からカパーゼが落とし、トゥフタホジャエフのミドル。GK楢崎が触ってクロスバーに嫌われる。

カパーゼの落としから、トゥフタホジャエフが精度の高いシュートを放つが楢崎がきっちりセーブ。

93分、ウズベキスタン。ゴール正面右からのFK。ジェパロフが直接狙うがゴール右に外れる。

ジェパロフのシュートの精度は高いが枠をとらえられず。

ゲームはこのままタイムアップ。0-1で日本の勝利。W杯南アフリカ大会本戦への出場が決まった。

岡田はレフェリーがひどいと言っていたがそれほどひどくはなかったはず。日本有利ではなかっただけで。こんな戦いはいくらでもある。本人は選手に指示を出していただけで退席になったというが、挑発的な行為をしたのではないか。

ただし、ゲームとしてはウズベキスタンに圧倒されたゲームで反省点は多い。これだけひどいゲームで評価するところは勝ち点3を獲得しただけ。これでベスト4なのかという想いがある。

2009年6月5日金曜日

ジーコはサッカー王国から来た記憶喪失の天才なのだろう

ジーコはW杯ドイツ大会の総括もそこそこに日本代表から去っていった。フェネルバフチェでは好成績を収めたが、週刊誌に日本代表の問題点を暴露し、特定の選手を攻撃するなど、日本は勝てないという持論も展開。しかし、岡田監督になり、日本代表があと1勝で本戦出場までこぎ着けると手のひらを返したように褒め称えている。ジーコは記憶喪失の国の人間なのか。都合が悪いことはすぐに忘れるというのはサッカー監督として美徳ではない。

ジーコ緊急インタビュー 「岡田監督を信じて、戦い続けよ!」(Number Web)

岡田ジャパンのベースとなっているのはジーコ時代。

「ドイツワールドカップで我々は、オーストラリア戦の最後の8分間で決勝トーナメント進出を逃した。残念ながら、それも我々のしてきたことの一部でもあるのだよ。

しかしオーストラリア戦の8分間の失敗だけで、我々が4年間にしてきたことが、軽視されてはならないと思う。断固として我々の4年間を軽視すべきではない! その努力の証明となるのが、岡田ジャパンと呼ばれる現代表のベースが私によって創られたものであるという事実だ。しかもそのチームが、ほぼワールドカップ出場を決めるところまで来ているのだから」


本当にジーコのチームが現在の日本代表のベースとなっているのか。検証してみよう。

2006FIFA ワールドカップドイツ 日本代表メンバー(日本代表サッカー倶楽部)

GK 12 土肥 洋一 1973.07.25(32) 184 80 FC東京 4 0
GK 23 川口 能活 1975.08.15(30) 179 78 ジュビロ磐田 85 0
GK 1 楢崎 正剛 1976.04.15(30) 185 76 名古屋グランパスエイト 50 0
DF 2 田中 誠 1975.08.08(30) 178 74 ジュビロ磐田 32 0
DF 24 茂庭 照幸 1981.09.08(24) 181 77 FC東京 8 1
DF 5 宮本 恒靖 1977.02.07(29) 176 72 ガンバ大阪 67 3
DF 14 三都主 アレサンドロ 1977.07.20(28) 178 69 浦和レッドダイヤモンズ 70 5
DF 22 中澤 佑二 1978.02.25(28) 187 78 横浜F・マリノス 48 9
DF 6 中田 浩二 1979.07.09(26) 182 74 バーゼル(スイス) 54 2
DF 19 坪井 慶介 1979.09.16(26) 179 67 浦和レッドダイヤモンズ 31 0
DF 21 加地 亮 1980.01.13(26) 175 67 ガンバ大阪 42 1
DF 3 駒野 友一 1981.07.25(24) 171 71 サンフレッチェ広島 6 0
MF 15 福西 崇史 1976.09.01(29) 181 77 ジュビロ磐田 60 7
MF 7 中田 英寿 1977.01.22(29) 175 72 ボルトン(イングランド) 72 11
MF 10 中村 俊輔 1978.06.24(27) 178 73 セルティック(スコットランド) 58 15
MF 8 小笠原 満男 1979.04.02(27) 173 72 鹿島アントラーズ 50 7
MF 17 稲本 潤一 1979.09.18(26) 181 75 WBA(イングランド) 62 4
MF 18 小野 伸二 1979.09.27(26) 175 74 浦和レッドダイヤモンズ 53 6
MF 4 遠藤 保仁 1980.01.28(26) 177 70 ガンバ大阪 40 3
FW 13 柳沢 敦 1977.05.27(28) 177 73 鹿島アントラーズ 55 17
FW 9 高原 直泰 1979.06.04(26) 180 77 ハンブルガーSV(ドイツ) 40 15
FW 20 玉田 圭司 1980.04.11(26) 173 67 名古屋グランパスエイト 37 7
FW 16 大黒 将志 1980.05.04(26) 177 71 グルノーブル(フランス) 16 5
FW 11 巻 誠一郎 1980.08.07(25) 184 77 ジェフユナイテッド千葉 9 3


キリンカップサッカー2009 ALL FOR 2010!
2010FIFAワールドカップ南アフリカ アジア最終予選
日本代表メンバー
(日本サッカー協会)

GK
1 楢﨑 正剛 NARAZAKI Seigo 
1976.04.15 187cm 80kg 名古屋グランパス 64/64

18 都築 龍太 TSUZUKI Ryota 
1978.04.18 185cm 81kg 浦和レッズ 5/3

23 川島 永嗣 KAWASHIMA Eiji 
1983.03.20 185cm 80kg 川崎フロンターレ 3/3

DF
22 中澤 佑二 NAKAZAWA Yuji 
1978.02.25 187cm 78kg 横浜F・マリノス 86/16

5 山口 智 YAMAGUCHI Satoshi 
1978.04.17 178cm 74kg ガンバ大阪 0/0

4 田中 マルクス 闘莉王 TANAKA Marcus Tulio  
1981.04.24 185cm 82kg 浦和レッズ 22/4

3 駒野 友一 KOMANO Yuichi 
1981.07.25 172cm 76kg ジュビロ磐田 42/0

20 今野 泰幸 KONNO Yasuyuki 
1983.01.25 178cm 73kg FC東京 27/0

15 長友 佑都 NAGATOMO Yuto 
1986.09.12 170cm 65kg FC東京 11/1

21 槙野 智章 MAKINO Tomoaki 
1987.05.11 182cm 77kg サンフレッチェ広島 0/0

6 内田 篤人 UCHIDA Atsuto 
1988.03.27 176cm 62kg 鹿島アントラーズ 19/1

MF
10 中村 俊輔 NAKAMURA Shunsuke 
1978.06.24 178cm 70kg セルティック(スコットランド) 84/23

27 橋本 英郎 HASHIMOTO Hideo 
1979.05.21 173cm 68kg ガンバ大阪 8/0

7 遠藤 保仁 ENDO Yasuhito 
1980.01.28 178cm 75kg ガンバ大阪 76/7

14 中村 憲剛 NAKAMURA Kengo 
1980.10.31 175cm 67kg 川崎フロンターレ 32/3

8 松井 大輔 MATSUI Daisuke 
1981.05.11 175cm 64kg サンテティエンヌ(フランス) 15/1

2 阿部 勇樹 ABE Yuki 
1981.09.06 177cm 77kg 浦和レッズ 33/2

17 長谷部 誠 HASEBE Makoto 
1984.01.18 179cm 72kg VfLヴォルフスブルク(ドイツ) 18/0

19 本田 圭佑 HONDA Keisuke 
1986.06.13 182cm 74kg VVVフェンロ(オランダ) 2/0

25 香川 真司 KAGAWA Shinji 
1989.03.17 172cm 63kg セレッソ大阪 9/2

24 山田 直輝 YAMADA Naoki 
1990.07.04 166cm 64kg 浦和レッズ 0/0

FW
11 玉田 圭司 TAMADA Keiji 
1980.04.11 173cm 67kg 名古屋グランパス 57/13

16 大久保 嘉人 OKUBO Yoshito 
1982.06.09 170cm 73kg VfLヴォルフスブルク(ドイツ) 35/5

12 矢野 貴章 YANO Kisho 
1984.04.05 185cm 76kg アルビレックス新潟 12/1

9 岡崎 慎司 OKAZAKI Shinji 
1986.04.16 173cm 70kg 清水エスパルス 9/3

13 興梠 慎三 KOROKI Shinzo 
1986.07.31 175cm 67kg 鹿島アントラーズ 4/0


W杯ドイツ大会のメンバーから継続して招集されているのは、楢崎、中澤、駒野、中村俊輔、遠藤、玉田の6人。そのうち、遠藤はフィールドプレーヤーで唯一試合に出ることはなかった。

23人のスカッドのうち、6人しか残っていなければ、もう別のチームと言ったほうがいいだろう。ベースがあるというのはどのあたりが根拠になっているのか。インタビュアーにはしっかり突っ込んでもらいたいところだったが、それができないところにジャーナリストとは呼べない弱さがある。

岡田ジャパンの何人かはジーコによって起用された選手。

――岡田ジャパンの試合をご覧になられていますか?

「いくつかの試合は見ている。埼玉でのウズベキスタン戦は見た。ちょうどその時、私はブニョドコルにいたからね。現日本代表の多くの選手は私とともにに戦ってきた選手であり、何人かは私によって発掘された選手だ。よく知っているチームということだよ」

――岡田武史監督や中村俊輔選手らには、どのような印象を持たれていますか?

「私は岡田氏を大変にリスペクトしている。日本にいたころ、よくおしゃべりしたものだよ。彼は聡明な監督であり、また偉大な人物だ。ここまでの結果がすべてを示しているのだから、私が今さら岡田氏についてあれこれ話すこともないだろう。

中村俊輔は選手たちのお手本となる、そして才能あふれた選手だ。私が日本代表監督に就任した時、多くの人が中村を招集することに反対していたことを今でもよく覚えている。中村の才能、重要性を理解している人は少なかった」


現代表の多くの選手といってもわずか6人。ジーコが招集したことがある都築、阿部、今野、大久保、松井大輔らを含めても半分にも満たない。そして、闘莉王、大久保はラフなプレーが目立つと見限って選手であり、松井大輔は本大会には招集しなかった。

ジーコは記憶がないのか、それとも嘘つきなのかだろう。自分を必要以上に過大評価する人間がいるが、この
インタビューを読むと、本当になぜこんなに認識がずれているのだろうと感じる。

彼が岡田さんと話があうのも当然だろう。ふたりの共通点は日本代表に対して明確なビジョンを持たせることができないこと。ワクワク感がないこと、そして守備的なサッカーをすること。結果至上主義者であることも同じだ。

それなら、ドイツでの8分間で自分の仕事が軽視されてはならないというべきではない。ジーコが発掘した選手は皆無といっていい。中村俊輔はトルシエのときの当落線上にいたし、ジーコのときにはレッジーナへ移籍していた。マスコミも中田英寿、中村俊輔、稲本、小野の黄金の中盤ともてはやしたではないか。一体誰が反対していたというのか。

インタビュアーが未熟なせいで、完全な消化不良の記事になったのは残念だが、ジーコが駄目な指導者であり、記憶が非常にあやふやか自己を正当化する人間であることはよくわかった。

あまりにもひどい記事。こういうものも必要なのだろう。そうじゃなければ、日本のサッカーは進歩しないのだろうから。

2009年6月3日水曜日

日本のサッカーは本当に大丈夫なのか

2010 FIFA World Cup South Africa Asian Qualification Round 4 Matchday 8 Uzbekistan vs. Japan @ Pakhtakor Stadium 6th June 2009

Uzbekistan 3.50 draw 3.30 Japan 1.95(bwin)

岡田ジャパンに障壁…非公開練習できない(デイリースポーツ)

「練習場の状況?(スタッフから)聞いている。どうやら、クローズ(非公開)はできないんじゃないかということらしい」。練習場の周囲の環境を踏まえ、部外者の侵入は阻止できないとのことだった。直接勝負に結びつくとは限らないが、これまで当たり前のように非公開練習を行ってきた岡田監督にとっては、計画の練り直しも迫られかねない。

岡田監督にとって、非公開練習は切っても切り離せない。2月11日のW杯アジア最終予選オーストラリア戦の前には、非難を浴びながらも非公開練習を連発。日本協会の犬飼会長から公開を要請されても譲らなかった。戦術面のチェックはもちろん、集中力を高めるためにも有効であるとして我流を貫き続け、世界最速がかかるW杯出場に王手をかけた。


メディアが岡田さんの非公開練習を記事にするのは、代表監督として説明責任をきちんと果たしていないことが原因だろう。今回は練習を隠すことができない、記事にする材料がたくさんあるという記者魂の燃え上がりならいいのだが、ただたんにネタを提供してもらえるというなら意味がない。

練習をみて、戦術を予想して、ウズベキスタン相手にどんな試合になるかを熱く書くなら、それは日本サッカーにとってプラスになる。しかし、セットプレーの練習に時間をとっていましたね。やはりセットプレーの出来が鍵を握りますかと聞くようでは記者として失格だ。

オシムは選手に考えることを要求したが、ファンは記者にも考えることを要求している。

世界最速などどうでもいいのだ。シード権がもらえるならともかく、最速になるのは日程の都合でしかない。そんなことに一喜一憂しても仕方がないのだ。

それをプレスリリースをもらってしか記事を書けない大本営発表のメディアでは、ありがたく記事にしている。日本サッカー協会や犬飼会長に対する批判もなく、岡田に対する批判もなく、メディアは第4の権力としての力を失っている。

非公開練習ができなければどんな不利があるのか。具体的に書いているメディアは皆無だ。

俊輔、絶望感与える!脅威はウズベク代表より客席(スポーツ報知)

2大会連続の世界一番乗りへ、俊輔が導く。6日のサッカーW杯アジア最終予選ウズベキスタン戦に勝てば、10年南アフリカ大会出場が決まる日本代表は2日、成田空港を出発し、決戦の地・タシケントに到着。日本の命運を握るMF中村俊輔(30)=セルティック=は現地入り直前、熱狂的なパフタコール・スタジアムの醸し出すアウェー感を徹底警戒したが、圧倒的なボール支配率と先制点で相手に絶望感を与えることを宣言。敵地でも攻撃サッカーを貫き、4大会連続W杯出場を決めるつもりだ。

敵地決戦を制して、開催国を除く世界最速で南アへの切符を手に入れる―。俊輔の目には勝利の方程式が浮かんでいた。

「ウズベクの試合は何度もDVDで見た。(昨年9月のタシケントで)オーストラリアは前半先制したら、完全に自陣に引いて、守り切った。でも、内容はどうでもいい、とにかく勝てばというサッカーを日本は絶対にしない。敵地だから、守備的という考えもない。ホームと同じようにパスを回し切る。先制点を取ればスタンドは一瞬で静かになるはず。ボールを完全に支配し、日本には絶対にかなわないと思わせたい。絶望感のようなインパクトを与える。最終予選で敵地で勝つことは簡単ではないけれど、この展開が理想的だ」


日本代表はいつから攻撃的になったのだろう。アタックは中央突破のみ、サイドアタックは両サイドのフルバックからでそれほど重要なファクターではない。実際、サイドでの攻防では負けており、プレスからのショートカウンターも格下にしか通用せず、一発のスルーパスに命を懸けているような守備的なサッカーだ。

ヨーロッパで揉まれた中村俊輔でさえ、攻撃サッカーをパス回しと勘違いしている。パス回しは攻撃サッカーではなく、サイドアタックで決定機を何度作るかというところに攻撃サッカーの神髄があるのだが。

岡田さんのサッカーは4-2-4-0というべき、0トップサッカーだ。ローマの0トップとは意味が違う。FWがいないという意味の0トップ。岡崎が起用されるなら違った結果になるだろうが、今まで通りならパスを回すことにだけ快感を感じるただのサーカスサッカーになる。

それでは意味がない。絶望感を与えるなら、アタックでゴールを奪わなければならない。

そのことがわかっていないから、今でも本戦前に中村俊輔を外せたらサプライズとか言われるのだ。

岡田も駄目、プレイメイカーの中村俊輔も世界のサッカーを理解していないとなると、本戦での日本の成績は本当に心配になる。

2009年6月2日火曜日

勝ち点3獲得に向けて、岡田はどんな戦術を用意しているのか

2010 FIFA World Cup South Africa Asian Qualification Round 4 Matchday 8 Uzbekistan vs. Japan @ Pakhtakor Stadium 6th June 2009

岡田ジャパン万全!いざウズベク戦!(デイリースポーツ)

31日のベルギー戦の疲れを取るため練習は行わず、夕方、千葉県内のホテルに入った指揮官は「大久保の状態?ドクターからは重傷ではないという報告を受けた」と、ベルギー戦で左ひざを痛めて退いた大久保が軽傷だったことを明かした。大久保も「足は昨日よりも全然良くなったよ。ウズベキスタン戦?大丈夫っしょ」と明るい表情だ。

さらに、指揮官を笑顔にさせたのは、5月27日のチリ戦で右足首を痛めた玉田の状態だ。「現地入り後の最初の練習から合流できそうだ」(代表関係者)と、こちらも復帰の見通しが立った。W杯最終予選のすべての試合に1トップで先発出場している玉田は「今日はジム系のトレーニングをやった。あんまり日にちがないから少しでもコンディションをよくしたい」と語った。

大黒柱の中村俊も上り調子だ。5月26日の帰国以来、痛めている右こ関節の細心ケアに努めてきたが「状態は良くなっている。トレーナーもずっと一緒だし、監督も気を使ってくれる。あとは自分でもブレーキをかけているしね」。時間を見つけては治療、マッサージ、ストレッチを繰り返してきたことで、状態は上向きだ。


大久保と玉田の復帰で、ベルギー戦で活躍した中村憲剛と岡崎のどちらかが弾き出される可能性は高い。

決定機に絡んでいた選手を外し、ゴールを決めていない選手を戻すのは”よい状態のときはいじらない”という鉄則から外れることになるのだが。

Japan (2010 FIFA World Cup South Africa Asian Qualification Round 4 Matchday 8 Preview)
 Tamada 
MatsuiShunsuke Nakamura
 Kengo Nakamura 
EndoHasebe
NagatomoUchida
Tulio TanakaNakazawa
 Narazaki 


ベルギー戦で上手く機能した中村憲剛をフォアボランチに置くシステムを使うか。

Japan (2010 FIFA World Cup South Africa Asian Qualification Round 4 Matchday 8 Preview)
 Tamada 
 Okazaki 
MatsuiShunsuke Nakamura
EndoHasebe
NagatomoUchida
Tulio TanakaNakazawa
 Narazaki 


それとも玉田と岡崎を2トップ気味に使うシステムを使うか。

どちらにしてもどちらかひとりは外れることになる。玉田はパス回しには向いている選手だが、決定的なストライカーがいてこそ生きるチャンスメイカータイプ。強引にシュートを撃つタイプとはちょっと違う。パス回しをすることが目的ならともかく、ゴールを奪うことが目的なら、岡崎と中村憲剛を同時併用したほうがいいだろう。

Japan (2010 FIFA World Cup South Africa Asian Qualification Round 4 Matchday 8 Preview)
 Okazaki 
MatsuiShunsuke Nakamura
 Kengo Nakamura 
EndoHasebe
NagatomoUchida
Tulio TanakaNakazawa
 Narazaki 


もちろん、このシステムなら確実にウズベキスタンに勝てるというわけではないが、ベルギー戦でいい感触を持ったまま入れることは確かだ。

松井大輔も調子が悪いなら、大久保でもかまわない。ヨーロッパ組だから使わなければならないというルールはない。選手起用を決めるのは岡田監督で、その結果の責任を負うのも彼だ。

本戦に出場して目標通りベスト4になったとしても、グループステージ敗退となったとしても、責任をとるという自覚があるなら文句は言わない。

しかし、その前にどういうサッカーをしたいのか、はっきりとわかる言葉で説明してもらいたい。

今の岡田さんのサッカーは外から見ると、「ゴール前でショートパスをつないで相手CBを動かして、ギャップに飛び込める選手にパスを出して決める」という確率の低いものになる。それでも、ショートパスをつないで相手を真ん中から崩すサッカーと言えばいい。

何も言わないのは責任のありかを曖昧にするように見えてならない。