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2011年1月30日日曜日

アジアカップ優勝の日本代表、収穫と課題!!

AFC Asian Cup 2011 Qatar Final Australia 0-1(a.e.t) Japan @ Khalifa International Stadium
Lee Tadanari 108

オーストラリア戦後 ザッケローニ監督会見 (1/2)
AFCアジアカップ2011
(Sportnavi)

結果には非常に満足している。望んでいた結果だったからだ。今日の試合直前のテクニカルミーティングで、選手たちには合宿初日にわたしが言ったことを(あらためて)伝えた。この大会では、成長しながら優勝を目指そうと言ったのだが、もうそこまで(タイトルは)来ているのだから勝とうと話した。このチームは若くて、経験を積みに来たわけだが、若いから勝てないというわけではないし、大会中はみんなよくやってくれた。ここまでたどり着くまでが大変だった。リードされながらの戦いが続いたし、10人での戦いを(強いられながら)引き分けでなく勝ち切った。それはやはり、ベンチも含めたメンバーの力が非常に大きい。やはりチーム力で勝ち切ってきたような印象を持っている。

今日の李のゴールも、このチームの力を象徴していた。細貝、岡崎、伊野波ら、後から入った選手がゴールを決めたり活躍してくれたが、決勝でも(誰かが)やってくれるだろうと思っていた。心から選手を褒めたいと思う。今大会、すべての試合で全力を出し切った。この決勝に来るまでに、かなりのエネルギーを使ってきた。消耗が激しかった。大会前から、フィジカルコンディションのばらつきなどがあり苦労をしたが、選手たちがこの大会で成長しながら、団結しながら勝つことができたのは素晴らしいことだと思う。最後に、オーストラリアは非常にレベルが高く、素晴らしいチームだという印象を受けた。


メンバー選考に疑問が残ったが、結果的に優勝。結果には逆らえない。ザッケローニはアジアで優勝できるメンバーを選び、采配を振るったということか。すなおにおめでとうと言いたい。若手が多数起用されており、グループリーグの苦戦からファイナルまで勝ちきるのは難しいと予想していたが、1試合1試合成長したのは間違いなく。彼らはザッケローニの戦術理論を理解して栄冠を勝ち取った。カルチョの国から見れば、まだまだ物足りないが前に進まなければ目的地にたどり着けない。勝利は大きな自信になり、日本代表はさらに成長するだろう。

――後半11分の交代(藤本アウト/岩政イン)で長友を前に出した意図と、その5分前に岩政を一度出そうとしていったん止めた理由について教えてほしい(大住良之/フリーランス)

交代については、中盤を厚くすることをまず考えた。なかなか中盤でゲームが作れていない印象があったからだ。藤本は今日も良かったが、1カ月くらい試合から遠ざかっており、試合勘を欠いていたのかもしれない。チョイスとしては今野をアンカーの位置に置くことを考えたが、彼は(今大会ずっと)センターバックでやってきていて、中盤のラインに入るのはちょっと(不安がある)ということで(左)サイドバックに入れようと。そして長友を1つ前にずらすことにした。長友はあのポジションもできるし、スピードもある。システムの変更はしなかった。そこでもし、FWやMFの選手を外してDFを入れた場合、受け身に入るという意図を相手に与えてしまうし、選手もそういう気持ちになってしまうので、4-2-3-1のままでいった。

今野を中盤に入れようと思った理由は、ボール奪取能力が高いこと。そこでボールを奪って、切り替えを早く攻撃が展開できること。長友に関しても、サイドバックでプレーしながらも、かなり中のスペースに入れていたので(前に上げれば)いいと判断した。

――GK川島は日本のメディアに批判されながらも、準決勝でPK戦を制し、今日も何度かビッグセーブを見せた。そのことについてコメントを(外国人記者)

川島が日本のメディアから批判されていたことは、正直知らなかった。わたしはまだ日本語が読めないので。川島についてはワールドカップ(W杯)でも素晴らしい活躍を見せているし、彼だけではなく、チームには3人の素晴らしいGKがいる。2人(川島と西川のプレー)は今大会で見てもらえたし、3人目の権田は非常に将来性のあるGKだ。わたし自身はあまりGKを替えるのは好きではない。ミスが目立つポジションなので、失点すれば批判されやすいが、わたしは(すぐに替えることを)好まない。

川島は、この間(の韓国戦)もずっと落ち着いていたし、わたしの信頼を一身に受けているから冷静でいられるのだと思う。現在プレーしているチームでは、チーム事情がいろいろあって大変だが、よくやっていると思っている。彼の準決勝、決勝の活躍によって、メディアの批判を払しょくできたことについては、非常にうれしい。今日の試合についても、フィジカルの強いオーストラリアが相手ということでGKの仕事は多かったが、本当によくやってくれたと思っている。


ザックはサイドの選手が少ない欠点をフルバックの選手を1枚あげることで解決した。今までの日本代表監督になかった発想で、結果的に長友の突破が決勝点に結びついた。韓国戦で押し込まれた5バックではなく、今野をずらすことで同じシステムを保ち、サイドアタックを封じたことでオーストラリアは単調なロングボール戦術に頼らざるを得なかった。一発でも脅威でケイヒル、キューウェルに決定機を何度も作られたが川島を中心によく守り、今大会2回目のクリーンシートを記録した。ともに13ゴールで大会最多ゴールチーム同士のファイナルにふさわしく攻め合いだったが、両チームは守備でも大会集中力を見せた。

――前半、オーストラリアの両サイドバック、特に右のウィルクシャーに随分やられていた。後半は選手交代などでうまく対応していたが、交代前と後の対策はどのようなものだったのか?(後藤健生/フリーランス)

質問に答える前に、この場を借りてけがのためにチームを離れた選手たちにも感謝したい。具体的に名前を挙げると、槙野、酒井、松井、香川。彼らの力も今大会の優勝に貢献してくれたと思っている。また出場機会を与えることができなかった2人の選手、森脇と権田。彼らも素晴らしいチームスピリットで参加してくれた。ありがとうと伝えたい。

質問の答えだが、確かに交代の後に良くなったと思っている。(交代の理由は)前半の推進力が足りていなかったことだ。これは前線ではなく中盤の問題だ。中盤で何かをしないとと考えていた。先ほども言った通り、今野をアンカーに置いて、遠藤と長谷部を少しずらして前に置くことで、もう少し主導権が握れるのではないかと考えたが、結局はシステムを変えずに長友を1つ前に置くというチョイスをした。

ちょうど交代をしたころから、オーストラリア(のライン)が間延びし始めた。ちょっとサプライズだったのは、オーストラリアが非常にコンパクトに絞って、いいサッカーをしていたことだ。オジェック監督が試合前の会見で「アグレッシブにやる」とコメントしていたが、アグレッシブにやるためにはコンパクトにまとめなければならない。それをチームとして表現していたという意味で、オーストラリアは素晴らしかったと思う。


ミックスゾーンで離脱した槙野、酒井、松井、香川、そして、出場機会のなかった森脇、権田の名前を出し、褒めて感謝を伝えることは非常に難しい。監督として超一流とはいえないが、人間としてすばらしい。選手はピッチに出られなくても優勝メンバーのひとりと実感できたのではないか。

今大会、ザックの選手交代はほぼ当たってきた。ほころびを見せ始めたところをうまく埋めるのはさすがにカルチョの国の監督で、オーストラリア戦でもぶれなかった。ぶれれば選手に伝わるだけに、選手をピッチに専念させたことは素晴らしいと言える。選手のユーティリティも試せたことでこのメンバー+若手の競争でブラジルへ向かうのではないか。遠藤の去就は微妙だが。

――2つ質問がある。まず、今日の勝利をどう分析するか? 大きな勝利だったと思うが、自身のキャリアにどうランクされるのか? そしてアジアカップの初日と最終日を比較して、どのように違いを感じているか?(外国人記者)

今日のゲームと準決勝までのゲームは、2つに分けて考える必要がある。決勝というものは、たった1つのゲームとして考える。それ以前の試合の話をすると、たくさんのゴールチャンスを作り、プレースピードも正確かつ効果的なボール回しを特長とするチームとして成長してきた。

今日の決勝に臨むにあたって、フィジカルで(選手は)ギリギリだった。韓国戦から、本田圭、遠藤、長谷部は昨日一度しか全体練習に合流できていない。岡崎はトレーニングすらできなかった。ほとんど歩いてもいないような状態で決勝に臨んだ。長友も韓国戦で足を踏まれて、思うようにトレーニングができなかった。レギュラー陣が満足な調整ができないまま、今日の決勝に臨まなけれならなかった。(そんな状況で)フィジカルが非常に強くて、パーソナリティーが非常にあり、タスク面でも優れたオーストラリアと戦わなければならなかった。初戦から準決勝までを1つと考え、今日の決勝は「もう1つのストーリー」と考えるべきだと思う。準決勝までの戦いは、非常に成長してきたが、今日の試合に関しては自分たちの力以上のものを出し切ったと思っている。

この勝利を(キャリアの)どこに置くかということだが、セリエD以外では全部優勝してきた。個人的には、インターナショナルマッチでのタイトルがなかった。今回はそのレベルでの勝利になる。今回、日本代表の監督に就任して、これほど素晴らしい選手たちの監督としてチームを率いることができて、本当に誇りに思っている。


ザッケローニは最後まで選手を全面に出して、自らの功を誇らなかった。イタリア時代も同じだったが謙虚な姿勢は評価できる。ユベントス時代にも柔軟性を見せたが結果を残すことができず、終わった監督と見られていたが、アジアレベルでトップクラスと証明した。インターナショナルマッチのタイトル制覇におめでとうと贈りたい。ザックに疑問もあったが、アジアカップ優勝、そして、コンフェデレーションズカップ出場権獲得は素晴らしい結果だと思う。もちろん、選手もすばらしく、ファイトを全面に押し出してくれた。

■オーストラリア代表オジェック監督

「失点シーンは唯一のポジションミスだった」

素晴らしい2チームによる、非常にエキサイティングなゲームだった。それだけに、この結果についてはとても残念に思う。われわれは多くの得点チャンスを作ることができたが、それ以上に重要なのがしっかりゴールを決めることだった。もっとフィニッシュの精度を高めなければ、ゲームに勝利することができない。それでも選手たちのパフォーマンスについては誇りに思っている。

(日本の決勝点については)ディフェンス陣に疲れもあったのだろう。われわれは厳しい6試合を戦い、そのうちの2試合は延長戦だった。(失点シーンは)われわれの唯一のポジションミスだったのかもしれない。日本には「おめでとう」と申し上げたい。日本は韓国と同様、若いタレントが出てきており、チームの世代交代を進めながら素晴らしい成果を挙げたと思う。


オジェックは元浦和の監督で、日本についての知識があった。一方のザッケローニはイタリア流の綿密なスカウティングをする。両者の激突はすばらしい試合となった。0-1のスコアは両者を分けたのがわずかな差だった証拠だろう。オーストラリアはファイトを全面に出して戦ったし、日本も負けていなかった。

決勝点の場面で李忠成がフリーになったが、オーストラリアにすれば悔やまれる場面ではないか。キューウェルが決めていればとも思うが。

韓国の監督もオーストラリアの監督も日本に対する賞賛を忘れなかった。ザッケローニも相手に対するリスペクトをきとんと持っていた。アジアのトップの監督が素晴らしい人物であることを嬉しく思う。



アジアカップの終わりに (1/2)
日々是亜洲杯2011(1月29日)
(Sportnavi)

「現時点で、日本はアジアのナンバーワンと言えるのではないか? というのも、オーストラリアは地理的にアジアとは思えないのだが」

韓国との準決勝後の監督会見で、ザッケローニ監督にこのような質問が飛んだ。質問したのはイタリア人の記者だ(今大会では、アジア以外のジャーナリストも少なからず取材に訪れている)。日本語に翻訳されると、多くの同業者の間から失笑がもれた。私も「それを言っちゃあ」と苦笑い。だが、実際に日本のファイナルの相手がオーストラリアに決まると、先のイタリア人の質問は意外と核心を突いているような気がしてきた。確かに、アジアの頂点を争う舞台にオーストラリアがいるのは、はたから見れば不思議な感覚であろう。このところ日本では、アジアカップの注目度が急上昇しているそうだが、普段サッカーを見ていない人から「ねえ、何でオーストラリアがアジアにいるの?」と質問されて辟易(へきえき)しているサッカーファンも少なくないと思う。

純然たるオセアニアの大国、オーストラリアが晴れてAFC(アジアサッカー連盟)への転籍を果たしたのは2006年1月1日のこと。ただしOFC(オセアニアサッカー連盟)を脱退したのは、前年の4月のことであった。驚くべきことに彼らは、8カ月もの間「無所属」の状態だったのである。その間にもワールドカップ(W杯)オセアニア予選を戦っているし、06年W杯には「OFC代表」として出場している(だから日本とグループリーグで同組になった)。そのくせ2022年W杯招致の際には「オセアニア初のW杯開催」をアピールしていた。まさに典型的なダブルスタンダード。思うに、かの国の人々は「アジア人」としての自覚が、決定的に欠落しているのだと思う。もしかすると彼ら自身も「なぜサッカールー(オーストラリア代表の愛称)は中東の大会に出場しているの?」と不思議に思っているのかもしれない。

さて、日豪の対戦は過去18回あるが、「アジアの国同士」としての対戦は4年前のアジアカップ準々決勝を含めて3試合しかない。それまではずっと「他大陸同士」の関係であり、2度「大陸チャンピオン同士」として対戦している(01年のコンフェデレーションズカップとAFC/OFCチャレンジカップ)。そんなわけでこの決勝は、事実上の「大陸王者同士の対戦」であり、かつ「アジアカップのオセアニア流出阻止」という大義名分も、十分に成り立つように思う。実際、決勝のスタンドには、さまざまなアジアの人々が詰め掛けていたが(その大半は当地で働く出稼ぎ労働者だ)、彼らはオーストラリアよりも日本に大声援を送っていた。この日の日本はまさに、アジアの期待を一身に集めていたのである。


完全アウェイの雰囲気で戦ったクォーターファイナルのカタール戦に比べれば、ファイナルは日本びいきだった。日本応援団だけではなく、地元ファンは日本を応援してくれた。親日という理由ではなく、オーストラリアより日本に親近感を感じていたとしたらうなずける。それ以上にファイナルは素晴らしい試合だったし、エンターテイメントとしても最高だった。日本の勝利で劇的に幕を閉じたが、32試合はファンタスティックな記憶をカタールの地に刻んだ。アジアカップは終了するが、今度はブラジルに向けて戦いが始まる。アジアは強敵だらけとわかったことは収穫だった。

日本のスターティングイレブンは、以下の通り。GK川島永嗣。DFは右から、内田篤人、吉田麻也、今野泰幸、長友佑都。守備的MFは長谷部誠、遠藤保仁。2列目は藤本淳吾、本田圭佑、岡崎慎司。そしてワントップは前田遼一。メンバーも予想どおりなら、相手がロングボールを蹴り込んでくることも予想どおり。その一方で、いくつかの誤算もあった。まず、日本の動きにいつものようなキレが感じられなかったこと。また、香川に代わって出場した藤本が、ほとんど存在感を示せなかったこと。そして「オーストラリアが非常にコンパクトに絞って、いいサッカーをしていたこと」(ザッケローニ監督)

このため前半は、相手に攻め込まれる苦しい展開が続いた。とりわけ日本に脅威を与えていたのは、右サイドバックのウィルクシャーだ。さながら艦砲射撃のようにロングボールを放ち、これに前線のケーヒルとキューウェルが高さで勝負する。ピンチのたびに川島が神懸かりのセーブを見せるが、やはりリスクの元を断たなければ失点は時間の問題である。ザッケローニの出した結論は「中盤を厚く」すること。そのため指揮官は、今野をアンカーの位置に押し出すことをまず考えたが、結局はシステムと中盤の並びをそのままに、人だけを入れ替える決断を下す。後半11分、藤本アウトで岩政大樹がイン。岩政がセンターバックに入り、今野が左サイドバックに、長友が1列前の左MFに、それぞれスライドする。吉田と岩政のセンターバックコンビは、今大会初。しかも2人とも足は決して速くはない。それらのリスクを冒してでも、指揮官は中盤の厚みを重視した。

結局、90分間で切ったカードはこの1枚のみ。その間にも、オーストラリアの猛攻は続き、日本は自陣で耐え忍ぶ時間帯が続いた。そして試合は延長戦に突入。日本にとって、2試合連続の120分ゲームは、肉体的にも精神的にも相当にこたえたはずだ。延長前半8分、ベンチは疲労の濃い前田を下げて李忠成を投入。初陣となったヨルダン戦では、1本のシュートも打てなかった李。それでも「自分がヒーローになる、という思いで臨んだ」というコメントからは、内心期するものがあったことがうかがえる。

その瞬間が訪れたのは、延長後半4分。遠藤の縦パスを受けた長友が、左サイドを駆け上がってきれいに折り返し、これをフリーで待ち構えていた李が、目の覚めるようなボレーを見舞う。今大会初となる李のシュートは、一直線でシュワルツァーが死守してきたゴールを突き破った。劣勢を強いられていた日本が、ついに先制。日本はその後、内田に代えて伊野波雅彦をピッチに送り、いよいよ逃げ切り態勢に入る。先の韓国戦では、終了間際に同点ゴールを許した日本だったが、この日は最後までディフェンスの集中力が途切れることはなかった。最後のセットプレーのピンチもしっかりはね返し、直後にタイムアップ。この瞬間、日本の2大会ぶり4回目となるアジアカップ優勝が決した。


W杯ドイツ大会前に見られたオーストラリアに楽勝といった意見はほとんどない。サッカーファンはオーストラリアが強豪の一角であり、世界でも通じるレベルだと知っている。彼らのほとんどはヨーロッパでプレーする選手であり、日本にとっては立ちはだかる脅威の壁だった。

実際苦しいゲームで、日本は何度もピンチを切りぬけてきた。川島のビッグセーブがなければ3点とられていてもおかしくなかった。選手たちは集中力をもってケイヒルとキューウェルを押さえ、ミスもあったがカバーして120分をクリーンシートで終えた。

満足に体が動かない疲労を抱えながら、日本はアジアカップの頂点に立った。ザッケローニと選手たちにおめでとうと言いたい。

試合後、会場にはJAM Project(ジャム・プロジェクト)の『VICTORY』が流れた。ドーハで聴く日本語のアニメソングは、実に奇妙な爽快感を与えてくれる。ともあれ日本は、7年ぶりに優勝トロフィーを祖国に持ち帰ることとなった。ただしこの快挙には、さまざまな意義が含まれていることを強調しておきたい。まず、日本の4回目の優勝は、サウジやイラン(いずれも3回)を抜いて最多となった。そして、2年後にブラジルで開催されるコンフェデレーションズカップに、日本は「AFC代表」として出場する権利を得た。それからもうひとつ、ロングボールばかりを多用するオーストラリアに、アジアの覇権を渡さずに済んで本当に良かったと、個人的には深く安堵(あんど)している。4年後のアジアカップでホスト国となるオーストラリアは、今大会が終われば大きな世代交代を迎えるはずだ。この次に対戦するときには、彼らはどんなサッカーを志向しているだろうか。

もっともこの日の決勝は、完全に相手のサッカーに押し切られてしまい、日本らしさをほとんど出せなかったことは認めなくてはなるまい。ポゼッションこそ上回っていたものの(日58、豪42)、シュート数は日本9(枠内3)に対してオーストラリア20(同8)。とりわけキューウェルには、実に8本ものシュートを許していた。いかに川島のファインセーブに助けられていたか、これらの数字からも容易に理解できる。日本は李のゴールで勝つことができたわけだが、川島のおかげで負けずに済んだとも言えよう。

結局のところ、決勝のオーストラリア戦にしても、準決勝の韓国戦にしても「どちらに転んでもおかしくない」試合内容だった。またそれ以前の戦いも、思わぬリードを許したり、退場者が出て10人になったり、次から次へとアクシデントに見舞われた。しかし、そのたびにチームは驚異的な反発力を発揮し、日替わりでヒーローが出現しては劇的な勝利を収めていった。今大会の日本の勝因を3つ挙げるなら、スタメンもベンチも関係なく一丸となっていたこと、試合を重ねるごとに選手のコンディションとコンビネーションが高まっていったこと、そしてザッケローニの人心掌握とさい配が随所で光っていたこと、である。もちろん「サッカーの質」という意味での成長は、まだまだこれからといったところだ。それでも、今大会で経験したさまざま試練と成功は、多くの教訓と経験値を個々の選手にもたらしたはずだ。その意味で若き日本代表は、十分に成長したと言える。


結果的に勝利したものの、日本代表のサッカーは内容をともなっていたものではなかった。世界を驚かせるレベルにはたっしていない。負けないサッカーになっただけだ。戦術的なことは休息をとってじっくりチームを作ってからだろう。夏にはコパ・アメリカもある。力試しの場は用意されているわけでザッケローニは進化を見せなければなければならない。チームの修正に成功したが、まだ内容をともなうまでにはなっていないからだ。

しかし一方で、忘れてならない問題もある。それは言うまでもなく、今大会に臨むにあたって、ザッケローニと選手たちに極めて苛酷なスケジュールを強いたという事実だ。「大会を通してコンディションを上げていく」というのは、言葉で言うほど簡単ではなかったはずだ。そもそも、本来オフであるはずの選手を酷使したツケは、必ずどこかで精算を求められるだろう。実際、ザッケローニも「今日の決勝に臨むにあたって、フィジカルで(選手は)ギリギリだった。(中略)今日の試合に関して、自分たちの力以上のものを出し切ったと思っている」と語っている。日本だけではどうにもならない話とはいえ、選手に必要以上の負担を強いるアジアの日程問題は、今後も積極的に精査・議論されるべきである。少なくとも「頑張って優勝した」という美談に埋もれさせてはいけない。


日程は本当にタイトだった。日本代表は天皇杯が終わってからわずか一週間でカタール入り。オフも満足に取れないままに日本は本大会に臨むこととなった。通常、コンペティションが終わってから2週間の休みは必要だが、日本は十分に準備できなかった。フィジカルの問題はいっても仕方がないことだが、日本サッカー協会とアジアサッカー連盟は考える必要がある。

かくして、カタールで23日間にわたって繰り広げられてきたアジアカップの熱戦は、私たちにとって最高の大団円を迎えることと相成った。当連載を締めくくるにあたり、最後に「アジアカップの未来」について言及しておきたい。既述のとおり、次回大会は4年後、オーストラリアで開催されることが決まっている。その次のアジアカップは、ぜひとも日本で開催してもらいたい――そう、私は密かに夢見ている。

次々回大会を日本で開催するだけの下地は、十分にそろっていると言えよう。東南アジア4カ国(07年)、カタール(11年)、そしてオーストラリア(15年)とくれば、次は間違いなく東アジアだ。日本はすでに1992年に開催実績があるが、現時点でも19年が経過しているし、あの時は広島だけの開催だった。W杯招致のように「早すぎる」と批判を受けることもない。そして今大会を通じて、日本国民の間にも代表が参加する国際大会は「W杯だけではない」ことが広く認識されただろうし、W杯とは違った魅力も十分に伝わったと思う。「日本でアジアカップを!」という呼びかけに対して、国民的なコンセンサスを得るのは、さほど難しい話ではないように思える。

運営と競技施設については、まったく心配はいらないだろう。特に後者については、W杯のように巨大スタジアムを新設する必要はまったくなく、既存のもの(それも2万人程度のキャパ)で十分に対応できる。開催都市は基本4会場だから、たとえば仙台のユアスタ、東京の国立、大阪の長居、そして鳥栖のベアスタあたりを準備すれば十分だろう。会場選定については、アクセスが良いこと、規模が大きすぎないこと、そしてできればサッカー専用であることが望ましい。また余談ながら、アジアの玄関口である九州は、絶対に外せない開催都市であると考える。

さて、ここで重要なのが開催年である。私は8年後ではなく、9年後の20年を想定している。つまりW杯の中間年に戻すのだ。この件については、すでに小倉純二JFA(日本サッカー協会)会長も発言しているが、アジアカップのW杯翌年開催は、アジアのナショナルチームに負担を強いるばかりで、ほとんどメリットがないことが明白となった。であるなら、ここは日本がホスト国となり、アジアカップ開催年を元に戻すためのキャンペーンを張るのが一番の近道だ。と同時に、中東に移ったAFC内の主導権を再びイーブンに戻す契機にもなろう。いずれにせよ、20年のアジアカップ日本開催が成功すれば、事はサッカーだけの話にはとどまらず、アジアの国々の視線を再び極東に振り向ける好機にもなるはずだ。JFAの皆さんには、ぜひ真剣に検討していただきたい。サッカーの国際イベントは、何もW杯だけではない。アジアカップという素晴らしい大会もあるのだから。


オリンピックイヤーと重なることで前倒しされたアジアカップをW杯の中間年に戻すことには賛成だ。もちろん、クリアすべき問題はいくらもあるだろうが、日本はアジアでイニシアティブをとり、サッカー向上のために頑張ることは重要だろう。そのためにはレギュレーションを見落として失態を犯すなどあってはならない。スタッフは人気に胡座をかくのではなく、レベルアップを目指して日々勉強をすべきと考える。

2011年1月29日土曜日

日本、李忠成のゴールで4度目のアジアの頂点に!!

AFC Asian Cup 2011 Qatar Final Australia 0-1(a.e.t) Japan @ Khalifa International Stadium
Lee Tadanari 108

Australia 7/4 draw 2/1 Japan 7/4(William Hill)



両国国旗、フェアプレー旗、AFCの旗に続いてFIFA Anthemにのって両国選手の入場。オーストラリア国歌「Advance Australia Fair」、日本国歌「君が代」の演奏。

オーストラリアはグリーン&ゴールドのファーストジャージ。システムは4-4-2。



ベンチメンバーはGKコー、GKジョーンズ、ノース、スピラノビッチ、マケイン、エマートン、オアー、キルケニー、マクドナルド、バーンズ、クルーズ。

日本はブルーサムライのファーストジャージ。システムは4-2-3-1。



ベンチメンバーはGK西川、GK権田、伊野波、岩政、森脇、永田、細貝、本田拓也、柏木、李忠成。

前半。日本のキックオフ。

1分、オーストラリア。ケイヒルの突破からバレリー、マッケイと左サイドにつないでのシュート。ゴール左に外れる。

ケイヒルのドリブルからバレリーを経由してフリーのマッケイに。ミドルを撃つが枠をとらえられず。

3分、日本。遠藤がエリア内に放り込んだボール。本田圭佑がヘッドをあわせるがGKシュウォーツァーがセーブ。

遠藤の放り込みに本田圭佑が倒されながらもあわせるがシュウォーツァーがキャッチ。

8分、日本。GKシュウォーツァーのクリアを左サイドで拾った長友が無人のゴールにシュート。クロスバーの上。

シュウォーツァーがクリアした際に倒れて戻れない。長友が狙うが枠をとらえられず。

15分、オーストラリア。前田へのファールでバレリーにイエローカード。

前田への後ろからのタックルでバレリーにイエロー。

16分、日本。ゴール正面からのFK。本田圭佑が直接狙うが壁に当たってGKシュウォーツァーがセーブ。

本田圭佑のシュートは壁に当たってシュウォーツァーキャッチ。

18分、オーストラリア。カーニーのCK。ファーでケイヒルがヘッドで狙うがGK川島がセーブして長友がクリア。

カーニーが放り込んだボール。ケイヒルがヘッドで競り勝って狙うが川島が触って長友がクリア。

21分、オーストラリア。右サイドのホルマンからアーリークロス。ファーでケイヒルがヘッドをあわせるがクロスバーの上。

右サイドのホルマンのクロスにケイヒルがヘッドで競り勝つが枠をとらえられず。

27分、オーストラリア。ニールから右サイドのウィルクシャーに振ってのクロス。ファーでキューウェルがヘッドをあわせるがクロスバーの上。

ボールをつないで右サイドのウィルクシャーからのクロス。キューウェルのヘッドは枠をとらえられず。

29分、日本。左サイドを本田圭佑が突破。岡崎にパスしてのシュート。ブロックが入ってGKシュウォーツァーがセーブ。

左サイドを本田圭佑がドリブル突破。岡崎にパスしてのシュート。ハンドがあったがペナルティはなし。

31分、オーストラリア。ニールの浮き球のパスをケイヒルがヘッドで落としキューウェルがシュート。ゴール右に外れる。

こぼれ球を拾ったニールが浮き球のパス。ケイヒルがヘッドで落とし、キューウェルが狙うがサイドネット。

36分、日本。岡崎、本田圭佑、遠藤とつないで前田へのリターン。前田がフリーでシュートを撃つがクロスバーの上。

左サイドで岡崎、本田圭佑とつないで遠藤へのパス。前田に戻してのシュートは枠をとらえられず。

38分、オーストラリア。審判への異議でホルマンにイエローカード。

ファールへの判定で異議を言ったか。ホルマンにイエロー。

アディショナルタイムは1分。

前半はこのまま終了。0-0で折り返し。

ショッツオンゴールはオーストラリア2、日本1、ショッツワイドはオーストラリア5、日本2。

後半。オーストラリアのキックオフ。

47分、オーストラリア。ホルマンから右サイドのウィルクシャーに振ってのシュート。クロスバーに当たったこぼれをケイヒルが押し込もうとするが吉田がライン上でクリア。

ホルマンから右サイドのウィルクシャーに振ってのクロス。ゴールに向かったボールはクロスバーに当たり、ケイヒルが狙うが吉田がライン上でブロック。

52分、オーストラリア。左サイドからのスローイン。マッケイが入れたボール、カーニーがクロス。ケイヒルが落としてキューウェルが狙うがクロスバーの上。

左サイドのカーニーのクロスをケイヒルが落とし、キューウェルのシュート。枠をとらえられず。

55分、日本。藤本に代えて岩政を投入。

藤本は右サイドで仕掛けを試みていたが。日本は左サイドの長友を上げて岡崎を右に回したかたち。

61分、日本。右サイドエリア角付近からのFK。長谷部の素早いリスタートから本田圭佑のミドル。GKシュウォーツァーがセーブ。

長谷部のリスタートから本田圭佑のミドル。シュウォーツァーの正面。

62分、日本。左サイドから長友がカットイン。岡崎につなぎシュート。こぼれを前田が狙うがゴール右に外れる。

長友が左サイドからカットイン。岡崎に当ててのシュートのこぼれを前田がえぐってのシュート。枠をとらえられず。

64分、オーストラリア。ホルマンに代えてエマートンを投入。

ホルマンは右サイドの運動量が豊富だった。

65分、日本。長谷部のパスで左サイドを深くえぐった長友がクロス。中央で岡崎がヘッドをあわせるがゴール右にはずれる。

長谷部のパスに抜け出した長友がドリブルで深くえぐってのクロス。岡崎がヘッドで狙うがわずかに外れる。

71分、オーストラリア。オグネノブスキのロングフィード。岩政と入れ替わったキューウェルが抜け出してのシュート。GK川島がビッグセーブで弾き出す。

最終ラインのオグネノブスキからのロングフィード。キューウェルが抜け出しフリーで狙うが川島がビッグセーブ。

74分、オーストラリア。ウィルクシャーのCK。こぼれをエマートンがミドル。クロスバーの上。

ウィルクシャーが放り込んだボール。クリアを拾ったエマートンがミドル。枠をとらえられず。

76分、日本。本田圭佑のCK。岡崎を使ったショート。本田圭佑が長谷部に戻してのミドル。宇宙開発。

本田圭佑から岡崎に当ててリターンを長谷部に戻してのミドル。大きく枠の上。

88分、オーストラリア。スローインからえぐってのクロス。エマートンが折り返してのカーニーのシュート。ブロックしてCKに。

左サイドのスローインからえぐってのクロス。エマートンが折り返してカーニーが狙うがブロックしてCKに。

アディショナルタイムは2分。

ゲームはこのままタイムアップ。0-0でエクストラ・タイムへ。

ショッツオンゴールはオーストラリア5、日本1、ショッツワイドはオーストラリア9、日本5。

延長前半。オーストラリアのキックオフ。

98分、日本。前田に代えて李忠成を投入。

前田はフリーのシーンが何度もあったが決めきれず。

101分、オーストラリア。マッケイのパスを受けたキューウェルが流し、エマートンのシュート。ゴール左に外れる。

マッケイのパスを受けたキューウェルがワンタッチで流し、エマートンのシュート。枠をとらえられず。

102分、オーストラリア。キューウェルに代えてクルーズを投入。

キューウェルは決定的なシーンをものにできず。

103分、オーストラリア。右サイドでボールを受けたエマートンのクロス。ファーでクルーズがヘッドをあわせるがGK川島がビッグセーブで弾き出す。

右サイドでボールを受けたエマートンのクロス。ファーでクルーズがヘッドをあわせるが川島がビッグセーブでゴールを許さず。

103分、日本。左サイドを長友が突破。クロスを本田圭佑が狙うがゴール右に外れる。

長友が左サイドを突破。マイナスのクロスを本田圭佑がミドル。枠をとらえられず。

104分、オーストラリア。ウィルクシャーのCK。こぼれを拾ったマッケイがミドル。クロスバーの上。

ウィルクシャーが放り込んだボール。こぼれ球をマッケイが狙うが枠をとらえられず。

アディショナルタイムは1分。

延長前半はこのまま終了。0-0のまま延長後半へ。

ショッツオンゴールはオーストラリア6、日本1、ショッツワイドはオーストラリア11、日本6。

延長後半。日本のキックオフ。

108分、日本先制。遠藤のパスに左サイドを抜け出した長友が深くえぐってのクロス。ファーでフリーとなった李忠成が左足のボレーを突き刺してゴール。0-1。

遠藤のパスで長友が左サイドを突破。深くえぐってのクロス。ファーでフリーになった李忠成が左足ボレーで叩き込んで先制。

109分、オーストラリア。ケイヒルに代えてキルケニーを投入。

ケイヒルは前線で脅威だった。膝の調子がよくないのか。

111分、オーストラリア。岡崎へのファールでマッケイにイエローカード。

岡崎の突破を止めたマッケイにイエロー。

112分、日本。ゴール正面からのFK。遠藤が狙うがGKシュウォーツァーがキャッチ。

遠藤のシュートは壁を越えてコーナーに飛ぶがシュウォーツァーがしっかりキャッチ。

114分、オーストラリア。ウィルクシャーのCK。ファーでオグネノブスキがヘッドをあわせるがGK川島がキャッチ。

ウィルクシャーが放り込んだボール。オグネノブスキがヘッドで狙うが川島がキャッチ。

118分、オーストラリア。左サイドのカーニーのクロス。逆サイドでウィルクシャーが落とし、バレリーが戻してキルケニーのシュート。クロスバーの上。

左サイドのカーニーのクロス。逆サイドで受けたウィルクシャーが落としてバレリーが戻してキルケニーのシュート枠をとらえられず。

119分、日本。内田に代えて伊野波を投入。

内田は好守に貢献。

アディショナルタイムは1分。

121分、オーストラリア。ゴール正面からのFK。カーニーが直接狙うが壁直撃。

カーニーのシュートは壁直撃。日本はクリア。

ゲームはこのままタイムアップ。日本が0-1で勝利。最多の4度目の優勝。ブラジルで行われるコンフェデレーションズカップの出場権を手に入れた。

ショッツオンゴールはオーストラリア8、日本3、ショッツワイドはオーストラリア12、日本6。

2010年7月12日月曜日

2010 FIFA World Cup South Africa Final 11th July 2010

2010 FIFA World Cup South Africa Final Netherlands 0-1 a.e.t. Spain @ Soccer City Stadium - Johannesburg
Netherlands:Johnny Heitinga 109(Send Off)
Spain:Andres Iniesta 116

スペインのショートパスでつなぐサッカーに対して、オランダはカウンターでスペインを潰す作戦。前半はオランダのフィジカルによりスペインを抑え込むことに成功。後半に入り、スペインはヘスス・ナバスを投入し右サイドからの攻撃が活性化する。オランダはスナイデルのパスからロッベンが抜け出すがGKカシージャスに防がれてゴールならず。スペインもヘスス・ナバスの突破からビジャが狙うがこちらもGKステーケレンブルフが防いでおたがいに決定機をものにできず。ゲームは2大会連続のエクストラタイムに入り、ヘイティンガが2枚目のイエローで退場すると、スペインはセスク、イニエスタとつないで待望の先制点。オランダの猛攻も実らず、このままタイムアップ。イニエスタは本当に何か持っているのだね。彼のような職人が光の当たる場所に立てるのは素晴らしいと思う。

オランダは3度目の挑戦も戴冠ならず。スペインは初の世界制覇を果たした。日本の西村さんも決勝ではフォースオフィシャルとして活躍。日本人として初の決勝のピッチに立った。

得点王はビジャ、スナイデル、ミュラー、フォルランが5得点で並び、1位から4位までの国がひとりずつ分け合うこととなった。

2010年1月1日金曜日

G大阪、後半に名古屋を突き放して2年連続の天皇杯戴冠!!

89th Emperor's Cup Final Gamba Osaka 4-1 Nagoya @ National Olympic Stadium
Gamba Osaka:Lucas 6,Endo 77,90+2,Futagawa 86
Nagoya:Naoshi Nakamura 40



東京混声合唱団による君が代の斉唱。

G大阪は青黒のファーストジャージ。システムは4-2-2-2。

Gamba Osaka (89th Emperor's Cup Final)
YamazakiLucas
FutagawaHashimoto
EndoMyojin
Michihiro YasudaKaji
YamaguchiNakazawa
 Matsuyo 


名古屋は白一色のセカンドジャージ。システムは4-1-2-3。

Nagoya Grampus (89th Emperor's Cup Final)
 Kennedy 
MagnumTamada
OgawaNaoshi Nakamura
 Yoshimura 
AbeHayuma Tanaka
YoshidaBajalica
 Narazaki 


前半。G大阪のキックオフ。

5分、名古屋。ケネディのポストプレーから最後は玉田がミドルを撃つが枠の上。

ケネディがきっちりボールを落とし、玉田が狙うが枠を越えた。

6分、G大阪先制。左サイドの遠藤からのクロス。二川がドリブルで縦に入り、山崎がつないでルーカスが右足でGK楢崎を破ってゴール。1-0。

名古屋がペースを握ったかに見えた時間帯、G大阪の逆襲。遠藤からのパスを受けた二川が縦を突破、山崎につながり最後はルーカスが右足でゴールネットを揺らした。

14分、名古屋。左サイドを駆け上がった阿部からのクロス。ニアで玉田がヘッドをあわせるがGK松代の正面。

阿部が深くえぐってのクロスに玉田がどんぴしゃりであわせたが松代の正面。

16分、名古屋。加地へのファールで吉田にイエローカード。

加地の上がりを止めた吉田にイエロー。

17分、G大阪。右サイド高い位置からのFK。遠藤のボールにセンターで山口がヘッドをあわせるがGK楢崎が正面でキャッチ。

遠藤のボールに山口がフリーであわせたが楢崎が正面で止めた。

23分、G大阪。ケネディからボールを奪ったルーカスがそのままドリブルで上がってミドル。ゴール左に外れる。

名古屋は前線にボールが収まらない。ケネディもボールを奪われ、カウンターからルーカスにシュートを許す。

28分、名古屋。ゴール正面左からのFK。小川が直接狙うが強くヒットせず。GK松代が押さえる。

松代の視界を隠すようにケネディが立ったが小川のシュート

30分、名古屋。小川からのパスを受けた吉村がエリア内に切れ込んでのシュート。ポストに嫌われる。

吉村がドリブルで突破してのシュートだったがポストに嫌われた。

40分、名古屋同点。左サイド低い位置からのFK。阿部のロングフィードをケネディが落とし、右サイドで玉田がキープ。玉田のクロスをエリア内でケネディが落とし、中村直志がヘッドで押し込んで同点。1-1。

ケネディがきっちり競り勝って玉田に落としたボールを玉田がきっちりクロス。ケネディが競り勝ち、中村直志が頭で松代を破ってゴール。

44分、名古屋。右サイドエリア角付近からのFK。玉田が放り込んだボールにニアで吉村が触るが、押しこめず。GK松代がキャッチ。

玉田のボールを吉村がすらすがそこに名古屋の選手は飛び込めず。

アディショナルタイムは2分。

このまま前半終了。1-1の同点で折り返し。

ショッツオンゴールはG大阪3、名古屋4、ショッツワイドはG大阪1、名古屋3。

後半。名古屋のキックオフ。

45分、名古屋。スローインからケネディが落とし、小川のシュート。GK松代が弾いたところをケネディが拾って折り返すが玉田はシュートを撃てず。

ケネディの落としから小川のミドル。ケネディをサポートすることで名古屋はいきなりチャンスを掴んだ。

47分、G大阪。二川へのファールからの早いリスタートから橋本がミドル。ゴール左に外れる。

左サイドでのファールから素早く始めて橋本が狙うが枠には飛ばず。

49分、名古屋。阿部からのロングフィード。左サイドを抜けだした小川のクロスにファーサイドから飛びこんだケネディがGK松代の上からヘッド。わずかにゴール右に外れる。

阿部からのロングフィードで裏を取ってのクロス。ケネディがしっかりヘッドをあわせるがわずかにゴール左に外れる。

50分、名古屋。橋本に肘打ちをしたマギヌンにイエローカード。

G大阪の選手はレッドを要求していたが主審はイエロー。マギヌンがプレーしているところにぶつかってきたかたちだからね。

52分、G大阪。右サイドの加地からのクロス。橋本が落とし、遠藤がバイシクル。こぼれに橋本が反応するがシュートはゴール左に外れる。

ピッチに戻ったばかりの橋本が絡んだプレー。遠藤のバイシクルに橋本が反応するが枠をとらえられず。

60分、G大阪。橋本が右サイドに振って加地からのクロス。ルーカスを抜け、ファーサイドの遠藤が狙うがDFがブロックに入ってCKに。

中盤のボールの奪い合いをG大阪が制して右サイドに振ってのクロス。遠藤が狙うがブロックが入る。

65分、名古屋。小川に代えてブルザノビッチを投入。

小川は左サイドで運動量が多く、チャンスを演出していた。

66分、G大阪。田中隼磨へのファールでルーカスにイエローカード。

田中隼磨へのファールでルーカスにイエロー。

70分、G大阪。山崎に代えてチョジェジンを投入。

山崎は1アシスト。スピードで名古屋を掻き回した。

73分、名古屋。シミュレーションで玉田にイエローカード。

玉田にタックルが入っていたような気がするが。玉田にイエロー。リプレイでは足はかかっていないように見える。

77分、G大阪勝ち越し。二川からのパスを受けた遠藤がドリブルで中に切れ込み左足でのミドル。GK楢崎を破ってゴール。2-1。

遠藤がDFをふたりかわしての左足のシュート。楢崎のセービングも届かずゴール。

80分、名古屋。中村直志に代えて巻、吉村に代えて三都主を投入。

中村直志は同点ゴール、吉村は攻守で活躍していた。名古屋は4-4-2にシステム変更。

86分、G大阪追加点。名古屋のCKからのカウンター。左サイドで明神がキープ。二川がドリブルで持ち上がって遠藤に開いての戻しを二川が右足で無人のゴールに押し込んでゴール。3-1。

明神をファールで止めることができず。二川に数的有利を上手く使われ、遠藤とのワンツーでゴール。

アディショナルタイムは4分。

92分、G大阪駄目押し。ボール回しから右サイド加地からのクロス。中央で遠藤がトラップして右足でシュート。GK楢崎を破ってゴール。4-1。

ボール回しに焦れた名古屋は遠藤へのマークが外れた。受けた遠藤が落ち着いて決めてゴール。

ゲームはこのままタイムアップ。G大阪が後半の3ゴールで名古屋を突き放して優勝。2年連続3回目の優勝。そして天皇杯史上7クラブめの連覇となった。

2008年7月3日木曜日

Copa Santander Libertadores Final Liga D. Universitaria Quito vs. Liga D. Universitaria Quito

Copa Santander Libertadores Final 1st leg Liga D. Universitaria Quito 4-2 Fluminense @ Estadio La Casa Blanca, Quito
Liga D. Universitaria Quito:Claudio Daniel Bieler 2 Joffre David Guerrón 29 Jairo Rolando Campos 34 Patricio Javier Urrutia 45
Fluminense:Conca 12 Thiago Neves 52



Copa Santander Libertadores Final 2nd leg Fluminense 3-1(Aggregate 5-5 Liga D. Universitaria Quito (1-3) win on penalties) Liga D. Universitaria Quito @ Estádio do Maracanã - Rio de Janeiro
Fluminense:Thiago Neves 11,27,56
Liga D. Universitaria Quito:Luis Alberto Bolaños 5



南米代表はキト 元浦和のワシントン凱旋ならず=クラブW杯(スポーツナビより)

アウェイゴールは誰が考えたのかわからないが、非常に優れたシステムで試合をスリリングにする。しかし、コパ・リベルタドーレスファイナルではこのアウェイゴール方式は採用されていない。

アウェイゴールが採用されていればフルミネンセが優勝だったが、単純なゴールの数で競い合ったファイナルは2試合終わって5-5の同点。ペナルティシュートアウトでキトがフルミネンセを振り切り、日本で行われるクラブワールドカップへの出場権を手に入れた。

キイ局として放送する日本テレビがおそらくは期待していたフルミネンセのワシントンが凱旋して浦和と戦うというシナリオは実現しなかった。

Yahoo!のアンケートではこのニュースに対してがっかりという意見が多かったが、浦和サポーターが投票したのかもしれない。

それにしてもこの壮絶な撃ち合いというのは南米特有のものだ。ヨーロッパではリーガ・エスパニョーラで時々見られるくらいで、守備ユニットを基本に作り上げるシステムではあまり見られない。UEFA Champions Leagueでこんなスコアだと、守備が崩壊と書かれる。

キトの高地でフルミネンセが撃ち負け、リオ・デ・ジャネイロではチアゴ・ネイヴィスの3発があったがあと1点が足りなかった。

ホームで意地を見せたが、あと1点というのは悔いが残るだろう。こういうチャンスはなかなか巡ってこないだけに。

フルミネンセはブラジル全国選手権で今は最下位。

コパ・リベルタドーレスのことは忘れて、まずは来季の出場権をとるべくギアを入れ替えることのほうが必要かもしれないね。

それにしても、もしフルミネンセが勝っていて、浦和が出場権をとった場合、日本テレビは山型を変更して浦和とフルミネンセがあたるようにしたのかなあ。

というようなことを考えていた。

その心配は消えたのだけど。

もし、キトのほうがファイナルにいけるかもと考えているなら、そうとう南米のサッカーを舐めているということになるね。

2008年6月30日月曜日

EURO 2008 Final Germany vs. Spain 29th June 2008

EURO 2008 Final Germany vs. Spain @ Ernst Happel - Wien
Spain:Torres 33


Torres ends Spain's long wait for glory(uefa.comより)

Spain became European champions for the second time after Fernando Torres's first-half goal in Vienna proved enough to defeat Germany in the final of UEFA EURO 2008™.


You Tubeの動画は軒並み、フォトギャラリーと化している。版権の問題でUEFAがすべてチェックして弾いてしまったのかも。あるいは投稿者がわざと写真だけの動画にしたのか。

Al fútbol jugaron once y ganó España(MARCAより)

MARCAはトップページの派手さの割には記事はシンプル。アンリ・ドロネーカップを掲げる写真とフォーメーション図と短い記事。あんまりうれし過ぎて、冷静さを装っているのかも。スペイン語はイタリア語に似ているとはいえ、イタリア語も片言なので、片言でしか読めず。

いかんなあ。時間があれば少しずつでも読み解くのだけど。

ゲームそのものはスピーディで面白かったけれども、TBSの実況と解説はそのスピードについていけず。あまりにも金田喜稔が偉そうに喋るので途中から無音に。普通に実況していたら、ボールの流れとともに選手の名前が流れるように出てくるはずなのに、それではライトなサッカーファンはついていけず。それでも上から目線でものを言っているのでライトなファンもうんざりしていそう。

スペインはビジャを失って4-1-4-1を組んできたが、ドイツはできるだけ早くゴールを奪って落ち着く作戦でアタックをかけてきた。先制ゴールがスペインではなくて、ドイツに生まれていたら守るドイツ、攻めるスペインという流れになっていた。それでもドイツの守備ユニットが90分高い意識を持って守り切れたかは疑問だけれども。

現実にはドイツはフェルナンド・トーレスのスピードにラームが振り切られてゴールを許してしまう。その失点を取り返すべく走りすぎて後半ガスが切れたというところ。

バラックは苛立っていたが、まわりは彼のレベルでは動けなかった。疲労困憊ではプレーも精度が低くなる。

Torres delivers finishing touch to make Spain kings of Europe(Guardian)

イングランドは出場していなくても、スペインを褒め称えるGuardianは品がある。サッカー大国として大人なのか、それとも今度は自分たちだという思いか。カペッロもうまくいっていないようだけれども。

それにしても、スペイン。アラゴネスを解任しろと騒いでいたのに、そんなことは忘れているのだろうね。さすがラテンの国。というか日本でもアジア最終予選を勝ち抜けば岡ちゃんでも英雄になるのか。

記憶喪失というのは世界共通の病気なのかもしれないね。

スペインに特大のおめでとう!!

2008年6月29日日曜日

EURO 2008 Final Germany vs. Spain 予想フォーメーション

EURO 2008 Final Germany vs. Spain @ Ernst Happel - Wien

Spain aim to end 44-year wait for silverware(ESPN Soccernetより)

ESPN Soccernetの予想ではスペイン有利。ドイツはトルコ戦以上のパフォーマンスがなければ難しいだろうと予想している。

スペインがドイツに1-2で勝利するほうに賭けるという予想は多かった。スペインが勝つとするならカシージャスの堅守の上で、0-3もありうるかなとは思うが。2-1のスコアはドイツが勝つ場合ではないかな。

Germany (EURO 2008 Final 予想フォーメーション)
 Klose 
 Ballack 
PodolskiSchweinsteiger
HitzlspergerFrings
LahmFriedrich
MetzelderMertesacker
 Lehmann 


Spain (EURO 2008 Final 予想フォーメーション)
 Fernando Torres 
SilvaIniesta
Cesc FàbregasXavi
 Senna 
CapdevilaSergio Ramos
MarchenaPuyol
 Casillas 


というわけで、個人的に怪我人の情報を入れつつも予想フォーメーションを作ってみたのだけれども。メンバーが限られているからどうしても似たようなものになってしまうね。

フリングスは本当にノーインパクトのシーズンだったから、今シーズン最後のゲームで活躍するとびっくりとは思うのだけどさ。

バラックは怪我を押して出るだろうし。荘じゃなければ、バラックの代わりにシュバインシュタイガーで、右サイドは両足が使えるゴメツかなあ。

The Sunにはひどいことを書かれてしまったけれどね。彼には復活があるのではとは思っている。

対戦成績はドイツの8勝6分5敗。戦いは6時間後に始まる。