ラベル Chiba の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル Chiba の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2008年11月15日土曜日

犬飼発言からの処罰は認められず!! 規定にないものは処分できず!!

大山鳴動して鼠一匹とはこのことか。日本サッカー協会の犬飼会長が名指しで最強メンバー規定に違反していると、天皇杯4回戦でメンバーを落として敗れた大分、千葉への処分は「罰則規定がない」という法治国家として当たり前の理由で行われないこととなった。ただの会長ご乱心でひとり暴走したかたちとなった。

主力抜き大分処分なし、千葉批判は間違い(日刊スポーツ)

大分と千葉への「処分」はなかった。日本協会は14日、東京・文京区のJFAハウスで理事会を開催。天皇杯4回戦で主力を欠いて敗れたとされる大分と千葉に対する処分を下すはずだったが「規定がない」(田嶋専務理事)という理由で犬飼基昭会長(66)の「厳罰を下す」という発言は撤回されることになった。


これは当然の話。会長の感情論だけで規則にないペナルティが課せられるなら日本サッカー協会は独裁国家ということになる。田嶋専務理事らによって一応民主主義が働いていることは証明されたかたちとなった。

犬飼会長は、大分と千葉を問題視し、10日の常務理事会後には「県予選1回戦から出場という処分も考えられる」と厳しい表情で話していた。天皇杯に罰則規定がないために処分は断念したが、Jリーグの優勝、残留争いと時期が重なる現状には意見が噴出。結局、天皇杯実施委員会とJリーグ将来構想委員会で大会の抜本的な改革を検討していくという結論に達した。


15日の天皇杯5回戦は日本代表の試合とも重なっており、今日ドーハへ出発した日本代表に選手を招集されたクラブは主力抜きで戦わなければならない。さらにJリーグの優勝、残留争いの最中にいるクラブは主力を休ませたいという事情もあり、若手を育てたいということもある。そのことについて理解ある意見が出たことは会長がおかしくても昨日するという現実があるということなのだろう。川淵時代のワンマンよりはましなのか。

処分がなかった上に、この日は千葉への批判が間違いだったことも分かった。犬飼会長は「データがそろっていない段階で、千葉と大分という話がきた」と弁明し、Jリーグが定めるベストメンバー規定(天皇杯は対象外)を照らし合わせると磐田と仙台も違反していると指摘。はからずも、情報の集約のお粗末さを露呈することとなった。


これはありえない話。結局は目についただけの情報で大分と千葉を責めたことになる。弁明よりも大分と千葉に全面謝罪するべきだろう。間違っていないと言い訳する理由もないのだ。特に大分は溝畑宏社長が電話で謝罪までしている。無罪であれば、力で従わせたと言われても仕方がない。

J1:天皇杯主力温存問題でチェアマンが注意(毎日新聞)

会議後、大分の溝畑宏球団社長は「試合内容は申し訳なかった」と、犬飼会長に3日前に電話で謝罪していたことを明らかにした。


謝罪までさせておいて、みずからの非は認めないというのは傲慢でしかない。

日本サッカー協会は11月14日の理事会の議事録に天皇杯についての犬飼発言について触れてもいない。

平成20年度 第8回理事会 協議事項 (2008.11.14)(日本サッカー協会)

1 懲罰の件
2 レフェリーカレッジ2009(6期生)入学生選考の件
3 公認S級コーチ養成講習会 受講資格変更の件
4 「早寝早起き朝ごはん」国民運動 協力の件
5 プレジデンツ・ミッション(PHQ) 関連事項の件


平成20年度 第8回理事会 報告事項 (2008.11.14)(日本サッカー協会)

1 FIFAクラブワールドカップの件 関連資料No.1
2 AFCプロリーグプロジェクトの件
3 FIFA理事会 報告の件
4 大会役員・審判員 国際試合派遣の件
5 日本サッカーミュージアムの件
6 名義使用申請の件
7 JFAロングパイル人工芝ピッチ公認(更新)の件
8 日本サッカー協会認定選手エージェント 新規認定者の件
9 競技会開催申請・名義使用申請の件
10 海外遠征申請の件
11 平成20 年度公認指導者養成講習会受講者の件
12 JFA・J リーグ特別指定選手制度の件
13 日本代表 キリンチャレンジカップの件
14 2010FIFAワールドカップアジア最終予選の件
15 U-19(FIFA U-20 ワールドカップ2009)日本代表候補 トレーニングキャンプの件
16 U-16(FIFA U-17 ワールドカップ2009)日本代表
AFC U-16 選手権ウズベキスタン2008 直前キャンプの件
17 U-16(FIFA U-17 ワールドカップ2009)日本代表
AFC U-16 選手権ウズベキスタン2008 の件
18 U-20 日本女子代表(FIFA U-20 女子ワールドカップ2008 チリ)海外遠征の件
19 U-17 日本女子代表 事前合宿・U-17 女子ワールドカップ2008 の件
20 北京オリンピックテクニカルレポートの件
21 その他


協議事項の懲罰のところは天皇杯の犬飼発言とはまったく違った議題。

あれだけ高く拳を振りあげておいて、あれは間違いでしたということも認められないのでは大人とは言えない。謝らなければならないことをしたという自覚を持ってほしいものだ。

2008年11月11日火曜日

日本サッカー協会への公開質問状

日本サッカー協会

〒113-8311
東京都文京区サッカー通り(本郷3丁目10番15号)JFAハウス
電話 03-3830-2004(代表) FAX 03-3830-2005



大きな地図で見る

うちのブログは表向きには国盗りカウンターβ版を載せているが、裏ではGoogle推奨の解析カウンターを積んでいる。裏のカウンターは当然管理人であるぼくしか見ることができない。

詳細は言えないが、どこの都市からアクセスしているかくらいは簡単にわかるようになっている。

そして、日本サッカー協会がある文京区からはアクセスがかならずある。

だからといって、日本サッカー協会からアクセスがあるとは言えないが(そこまでは解析では出てこない)、可能性はある。このブログはランキングにも参加していないし、読みに来るとしたらブックマークするか、リンクを辿ってくるか、意識的に探さなければならない。Googleのブログはランダムに飛んできましたということにはならない。

と解析カウンターの話はそこまでにして。

日本サッカー協会の犬飼基昭会長にいくつか質問したいことがある。今話題になっていることが中心なので、回答はニュースというかたちになることは十分にわかっている(この質問を読むにせよ、読まないにせよ、自動的に回答が出るという意味で)。それでも、聞かずにいられないことが3つ。

1.天皇杯でメンバーを落として戦い敗れた大分と千葉に制裁を科すという報道があったが、いかなる法的根拠によるものか。

天皇杯主力温存の大分、千葉に処分検討(日刊スポーツ)

日本サッカー協会の犬飼基昭会長は10日、天皇杯全日本選手権4回戦(5日)で主力選手を温存して敗退したJ1大分、千葉に対し、処分を検討する方針を示した。14日の理事会で議論される。

大分は優勝した1日のナビスコ杯決勝から10人、千葉も直近のリーグ戦から7人を入れ替えた。公式試合にベストメンバーで臨むことを定めるJリーグの「最強メンバー規定」は天皇杯には適用されないが、犬飼会長は「規則があるかどうかの話ではない」と厳しい立場で臨む姿勢を示した。処分案として来年の大会出場権や、J1クラブに与えられるシード権のはく奪などを挙げた。


日本は法治国家で、すべてのペナルティは規則に基づいて課せられるものだ。

不敬罪、姦通罪は現在の法律では罰則規定がなく、天皇機関説を読んでいても、不倫をしても法的な刑罰を受けることはない(報道などにより社会的な地位を失うことはある)。世界のサッカーでも何の法的根拠もなくペナルティを課せられたということは近代になってからはないはずだ。電話の盗聴という違法な捜査により発覚したCalciopoliも裁判所で裁かれた。

今回、犬飼会長は天皇杯に「最強メンバー規定」は適用されないにも関わらず、「規則があるかどうかの話ではない」と法的根拠もなく、大分と千葉にペナルティを課そうとしている。このペナルティが課せられたことを不服として大分、千葉が裁判所に処分取り消しを求めて訴訟を起こせば、ほぼ確実に処分取り消しになるはずなのだが、それでも強行する理由は何か。

ルールを守らないという建前すら当てはまらない。ルールそのものがないのだから。それでもペナルティを課すということは、ジャイアンの論理と同じことになる。のび太の癖に生意気だという理由でぶん殴られるほうはたまらない。

それに犬飼会長の出身母体である浦和は昨シーズンにメンバーを落として、愛媛に完敗している。

浦和がJ2愛媛に完敗/天皇杯(日刊スポーツ)

主力メンバー数選手がピッチにいなかった。J連覇をかけた来月1日の横浜FC戦を控え、エースのワシントン、司令塔のポンテ、守護神の都築らを温存。阿部も先発から外れたが、守備陣には闘莉王、坪井、鈴木ら日本代表勢がそろっていた。後半27分からは鈴木に代わって阿部も途中出場。1年間、オシムジャパンの守備を支えた4選手がJ2の攻撃陣に崩された。永井、岡野、山岸ら元代表を含めて代表経験者8人が、J2下位チームになすすべがなかった。

今季の浦和は日本勢初のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)制覇を達成したが、その代償はリーグ終盤になって悪影響を及ぼしている。主力選手に疲労がたまり、負傷者が続出してきた。故障を抱える平川、小野、田中達はベンチにも入れなかった。1失点後に反撃に出ようとしたが、中2日で迎える横浜FC戦を考えれば延長戦も避けたかった。闘莉王は「ACLもあったし(愛媛FCとは)試合数が違う。延長で疲れるのも心配だし、中途半端になるとこうなる。でもJ2に負けは許されない。つらいっすね」と苦渋の表情を浮かべた。


大分、千葉にペナルティを課すなら浦和にもペナルティを課さなければ不公平ということになる。そのことはどう考えているのか。今シーズンから会長職だから、以前のことは関係ないと突っぱねるつもりだろうか。

2.秋春シーズン制を急ぐ理由はなにか。雪国の状況をしっかりと考えているのか。

J秋春制移行へ「札幌ドームは人工芝OK」(スポーツニッポン)

日本サッカー協会の北海道地域訪問会議が9日、札幌市内のホテルで開かれ、同協会の犬飼基昭会長(66)は自らが提唱する2010年からのJリーグの秋春シーズン制への移行問題に関し、降雪地対策として人工芝のピッチを認めることや練習場に屋根を設置する際に金銭的援助をする私案を示した。

この日の会議でも、犬飼会長は「サッカーはもともとが冬のスポーツ。興行価値を高めるためには寒い時季に試合をするのが一番」と、欧州同様の秋春制への変更を強調した。この背景には春開幕、年内閉幕の現行日程が日本代表の活動の障害になっていることがある。近年はオフの1、2月にW杯予選などアジアの国際試合が増加。リーグ戦で疲弊したまま、試合に臨む現状があった。


Jリーグ開幕のときを思い出す。ナイターの試合はちょっと風が吹くだけで、スタジアムは恐ろしいほど寒かった。関東でも冬は寒い。一部のサポーターが裸で応援しているから大丈夫というわけではない。

ヨーロッパでも降雪量が多いスカンジナビアはシーズン春秋制を取っている。シーズン秋春制の北限はスコティッシュプレミアくらいか。スコットランドも死ぬほど寒いが、日本サッカー協会は視察をきちんと行っているのだろうか。中村俊輔は寒さが辛いということをコメントしていたのだが。

その中、犬飼会長は「札幌ドームで人工芝の使用を認めればいい」と、ピッチは天然芝でなければならないと定めている現行のJリーグ規約を変更する発言。続いて「練習場に屋根をつければいい。(財源として)totoの助成金を優先的に回すことも検討している」と話した。その上で、犬飼会長は秋春制にした場合に7、8月に涼しい道内で合宿を行うJチームが増加し、経済効果が見込めるとした。さらには2010年からの導入についても「そう言わないと取り組みが具体的にならないからであって、時期にこだわりはない」と柔軟な姿勢も示した。

北海道サッカー協会の出口明副会長(66)は「合宿はメリットと考えていない。サポーターが満足するのがメリット」と慎重論を展開。その一方で「人工芝も進化しているし、前向きなとらえ方をしていきたい」と話した。


人工芝の使用を認めるというのは解決になるだろうか。サッカーをするというだけなら、融雪施設を作るだけでも出来る可能性はある。

しかし、雪が降るとサポーターがスタジアムに来られないという事態が発生する。

東京で10センチの積雪があると、とたんに公共交通網は麻痺してしまう。電車が動かなければ駐車場のキャパに限界があるスタジアムに行くのは難しい。前売りでチケットを買っていたけれども、降雪のためにスタジアムまで行けなかったサポーターに試合は無観客でも開催されたから払い戻しはしないとなると気持ちが離れていかないか。

それに日本はまだスコットランドのように感覚がなくなるような寒さの中でもサッカーを見に行くという宗教的なものには成長していない。

スタジアムまで行くのが大変、見ている間も寒くてたまらない、帰るのも大変。それなら炬燵でみかんを食べながらテレビでという人を連れ出すことも考えるべきではないか。

シーズンをヨーロッパにあわせることは基本的には賛成の立場ではある。しかし、現実的に冬には見に行けないというサポーターがいる。地元密着を謳うJリーグが積雪が少ない地域で開催するというのも理念に反することだろう。

8月開催として12月中旬にいったんウインターブレイク。降雪時期は雪国地方のクラブはアウェイになるように日程調整。2月下旬から再開して6月上旬には閉幕。実質8カ月で日程をどこまで詰め込めるか。

実際に行うとしたらという現地説明会をきちんと開いて、サポーターと意見交換をするべきだと思うがどうだろうか。

3.日本サッカー協会はオシム路線継続ということで岡田武史氏を日本代表監督に招聘したが、彼が脱オシム宣言をしたことに対する責任はどうなっているのか。

オシム監督の後任、岡田氏に要請(日刊スポーツ)

日本協会はこの日、田嶋専務理事、小野技術委員長が会見。同委員長は「(後任には)何人かの名前が挙がったが『岡田さんしかいないだろう』ということで、元監督に託すことにしました」と、岡田氏と正式交渉すると発表した。

当初、後任の候補には浦和オジェック監督らも挙げられていたが、最終的に岡田氏に絞り込まれた。小野委員長は、その理由について(1)オシム監督が築いてきた土台の上に新しい色、個性を積み上げられる(2)強烈なリーダーシップ、求心力を持っている(3)(来年)2月6日(の予選まで)与えられた時間が少ない中でコミュニケーション能力がある、の3点を挙げた。


田嶋専務理事、小野技術委員長はオシム路線を継続することを前提として岡田氏しかいないと判断して交渉を開始している。しかし、岡田氏は3次予選でバーレーンに敗れた直後に脱オシム宣言をして、公約は破られた。

だが、その責任をとった人間は誰ひとりとしていない。川淵会長は名誉会長として残り、田嶋専務理事も小野技術委員長もそのままだ。

日本サッカー協会は一度口にしたことを簡単に破ってもペナルティを課せられないのか。最強メンバー規定のルール内になくてもメンバーを落とした大分、千葉にペナルティを課そうとする強気の姿勢は、なぜファンへの公約を破った身内へと発揮されないのか。

以上、3点。きっちりと明らかにしてもらいたい。

2008年11月8日土曜日

犬飼発言の矛盾を暴く!!

今季の天皇杯で大量にメンバーを落として敗退した大分、千葉に対し、日本サッカー協会の犬飼会長が激怒。来年から天皇杯出場権剥奪の可能性をちらつかせるなど暴走を起こしている。

主力温存に犬飼会長激怒!大分、千葉から来年天皇杯出場権はく奪も(スポーツ報知)

大分は鳥栖戦に、優勝したナビスコ杯決勝(1日)から10人、千葉は直近のJリーグ大宮戦(10月26日)から先発メンバーを7人入れ替えた。Jリーグの公式戦ではベストメンバーで臨む「最強チーム規定」があるが、天皇杯は適用外。ただ「ルールに書いていないのは当たり前だから」と犬飼会長はピシャリ。6日夜に大分・溝畑社長から謝罪の電話を受けたが、怒りは収まらなかった。

「日本で一番、権威のある大会にそのような態度で臨むならば、来年から出場しなくてもいいということでしょう。今後対応を考える」と厳しい態度でクラブの姿勢を問う考え方を明かした。


Jリーグの公式戦にはベストメンバーで臨むという規定があるが、天皇杯については何の拘束もない。罰則がないものに罰を与えるというのは法治国家では許されない。犬飼発言は気に入らないから激怒したというだけの感情論だ。

大分は優勝争いをしており、千葉は残留に向けて頑張っている。天皇杯に勝ってもJリーグで優勝したり、残留できたりするわけではない。それがわからないというのなら今すぐに会長職を辞するべきだろう。

浦和がJ2愛媛に完敗/天皇杯(日刊スポーツ)

主力メンバー数選手がピッチにいなかった。J連覇をかけた来月1日の横浜FC戦を控え、エースのワシントン、司令塔のポンテ、守護神の都築らを温存。阿部も先発から外れたが、守備陣には闘莉王、坪井、鈴木ら日本代表勢がそろっていた。後半27分からは鈴木に代わって阿部も途中出場。1年間、オシムジャパンの守備を支えた4選手がJ2の攻撃陣に崩された。永井、岡野、山岸ら元代表を含めて代表経験者8人が、J2下位チームになすすべがなかった。

今季の浦和は日本勢初のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)制覇を達成したが、その代償はリーグ終盤になって悪影響を及ぼしている。主力選手に疲労がたまり、負傷者が続出してきた。故障を抱える平川、小野、田中達はベンチにも入れなかった。1失点後に反撃に出ようとしたが、中2日で迎える横浜FC戦を考えれば延長戦も避けたかった。闘莉王は「ACLもあったし(愛媛FCとは)試合数が違う。延長で疲れるのも心配だし、中途半端になるとこうなる。でもJ2に負けは許されない。つらいっすね」と苦渋の表情を浮かべた。


そして、犬飼会長は浦和出身。その浦和は昨シーズンの愛媛戦でワシントン、ポンテ、都築、阿部を外し、ベストメンバーとは遠いスタメンで戦った。

大分、千葉を天皇杯から放逐するというのなら、まず出身の浦和から手をつけるべきじゃないのか。"先ず隗より始めよ"と言うではないか。浦和もベストメンバー規定ぎりぎりで戦い、敗れたことに言及しないのは型手落ちというべきだろう。

岡田監督の大量招集、犬飼会長は理解示す(サンケイスポーツ)

日本サッカー協会の犬飼会長は7日、日本代表の岡田監督が19日のW杯予選・カタール戦に向けて大量25選手を招集したことについて、「Jリーグもシーズン終盤だし、選手のコンディションをつかみ切れていない部分もあるんじゃないか」と理解を示した。試合に出場できないのに代表遠征に帯同する選手が増えることは、シーズン終盤のJクラブ側には困る面も多いが、協会トップが岡田監督の手法を支持した形だ。


さらに犬飼会長の管轄である日本代表。この通り、コンディションを考えて大量招集を認める判断をしている。

極端な言い方だが、すべてのコンペティションに全力を注ぐべきというのなら、フレンドリーマッチと言えどもキリンチャレンジカップという冠がつくシリア戦にも中村俊輔、松井大輔、長谷部誠らを呼ばなければならない。

そういうことをファンが一度でも要求しただろうか。

現実的ではないことをファンは要求しない。優勝、残留がかかっているのに他のことにまで気が回る監督はいない。Jリーグ所属のクラブのスカッドはそれほど余裕があるわけでもない。

監督は現実的な選択をしている。現実的ではないのはJリーグのベストメンバー規定と犬飼会長ではないのか。

2008年11月7日金曜日

日本のサッカーは勘違いをしていたのか

日本のサッカーは個人技では南米にはかなわず、ヨーロッパのフィジカルにもかなわない。しかし、堅固な組織力を作り、マンマークを受け渡すマンツーマンゾーンというやり方で日本代表の成長を促している。のはずだった。

その集大成が浦和であり、日本代表だった。しかし、浦和は何かにがんじがらめにされたかのように動きが悪くなり、日本代表は前線の動きが足りず、得点力不足はやはり個人という話になりつつある。

[外国人監督の方法論] ドラガン・ストイコビッチ&アレックス・ミラー 「超」組織サッカーのススメ。(Number Web)

ドラガン・ストイコビッチとアレックス・ミラー、2人の監督に共通しているのは、チームに組織を植え付けたことだ。しかも、極めて短期間で。

日本のサッカー、Jリーグの特徴は組織力だといわれている。それは確かにそうなのだが、名古屋グランパスとジェフ千葉を見ると、本当にそうなのかという疑問が湧いてくる。

名古屋と千葉は個人能力よりもチームプレーが際立つ、組織力で戦っているチームだ。組織が看板のJの中でも組織力が目立っている。ストイコビッチ監督の名古屋は開幕直後から首位争いを演じ、シーズン途中で就任したミラー監督の千葉は最下位から脱出した。

2人の外国人監督が来て、短期間で組織力が上向いた。他の多くのクラブが、組織力という点で追い抜かれてしまった。そうすると、それまであると思っていた組織力は、実はニセモノだったのかもしれない。

サッカーのピッチ上での組織力とは、簡単にいえば正しいポジショニングである。


そう、サッカーの組織力とはポジショニングであり、プレーエリアを守ることであり、プレーにおけるリスクチャレンジとリスクマネージメントをきちんと理解することでもある。

名古屋と千葉はポジショニングがはっきりしているために、選手たちが瞬時のプレーに迷いがない。その分、プレーにスピードが出て相手の守備網を切り裂くことができる。

まだまだミスパスも多いが、今季の名古屋の躍進、千葉の自動降格圏からの脱出は基本のポジショニングを修正しただけで、選手のレベルが変わらなくても強くなったということになる。それはJリーグの他のチームのポジショニングが曖昧で、ちょっとしたプレーで相手のマークのギャップを作ることができたためではないか。

正解はひとつではない。それはサッカーの本質ではある。だが、こと組織(ポジショニング)に関していえば、監督は「正解」を持っていなければならない。

「そこにいてもいいし、こちらも考えられるかもしれない。まあ、結局自分で考えて動きなさい」

これではチームは絶対に組織化されない。選手たちは個々の正解を求めて、ピッチ上をさまようだけだ。

「君はここにいるべきだ」

ストイコビッチとミラーは、そう言える監督なのだ。それは彼らの率いるチームのポジショニング、動きに曖昧さが少ないことに表れている。正解を持つ監督が率いたことで、それまでぼんやりしていたディテールが明確になった。それが組織力の差を生んだ。要は、それまで組織的だと思っていたサッカーが、かなり詰めの甘いものだったことを2人の監督によって浮き彫りにされたのではないだろうか。


かつて中田英寿はプランデッリの戦術が理解できず、パルマからもフィオレンティーナからも放逐された。プランデッリから指示されたポジションは4-2-3-1の2列目右サイド。中央にこだわる中田はモルフェオとのポジションチェンジを申し入れたが運動量が少ないモルフェオとのポジションチェンジを許せば右サイドが薄くなる。そういう説明があったはず。中田はこれを受け入れられず、ローンに出された。

日本代表も同じ。プレーエリアが重なることがよくある。組織力という部分では名古屋や千葉だけではなく、大学生にも劣る部分がある。

「役割が明確なので、ピッチで迷うことがない」(中村直志)

「コンセプトを理解させる力を持っている」(フローデ・ヨンセン)

名古屋の選手たちが口を揃えるのが、ストイコビッチ監督の明確さだ。

ディテールはシンプルなひと言で説明される。シンプルな「正解」の集合体だけが全体の組織力につながっていく。

仲間のポジショニングはわかっているから判断も早い。ここはサイドチェンジ、いまはオーバーラップ……。迷いがなくなり、ミスは減り、リズムと自信が生まれる。


ストイコビッチはもちろんこのポジショニングの問題が入口に過ぎないことはわかっているはずだ。基本的な部分を触っただけでJリーグではジャンプアップしたが、さらにレベルを上げるにはもっと戦術理解をする必要がある。難しいことではなく、さらにシンプルな正解の積み上げをするだろう。

今季の名古屋の強さは徹底的にこのシンプルな正解だけを積み上げていったことにある。名古屋の選手はこの普通のサッカーに自信が持てなかったというが、結果は優勝争いという現実。来年はもっと強くなるだろう。ベンゲルのサッカーを忘れていた名古屋の選手にスタンダードが戻ってきている。

「戦術については話さない」

ミラー監督は、選手にも箝口令を敷いている。だが、ポジショニングの曖昧さが消え、ピッチ上の混乱が収束に向かっていったのは、はっきりとうかがえる。

池田昇平はマークの強いDFで、マンマーク向きだった。しかし、ミラー監督になってからゾーンへの迷いが消え、不動のレギュラーに定着している。ゾーンシステムの国であるイングランドから来た監督の指導で、やるべきことが明確になったからだろう。

個と組織は対立概念のように語られるが、サッカーでは圧倒的に補完関係になるほうが多い。名古屋も千葉も、組織を整えることで選手の迷いが消え、プレーが改善されている。


千葉もオシムのサッカーからの変化があった。オシムの時代にはあれだけ強かった千葉だが、川淵名誉会長の強奪から凋落が始まった。降格もありうるときにやってきたミラーにより、千葉は確実に安定。そして、降格圏からの脱出が見えてきた。

ヨーロッパでもレトロな指導者からモダンサッカーをよく知っている指導者への変更が目立っている。ドイツは外国人指導者が目立って多い。クリンスマンもアメリカでトレーニングメソッドを学んだという意味ではドイツ以外の文化でドイツを強くしたと言っていいだろう。

今のJリーグは昨シーズン強くても今年のシーズンは降格圏ということが目立っていた。その中にストイコビッチやミラーのような世界水準の監督が入ってきて、基本から叩き込んでいる。

彼らのような指導者が増えればまた戦国時代になるだろうが、来季も続投なら名古屋と千葉は確実にもっと強くなる。

それくらい、組織力という力は強いのだ。弱小チームを強くしてしまうほどに。